前年度トーナメント優勝の王者が初戦で脱落!屈辱の上谷沙弥が舞華の地元で白の王座戦へ!
3日、東京都・立川ステージガーデンにてスターダム『CINDERELLA TOURNAMENT 2022/開幕戦』が開催され、前年度シンデレラ・トーナメントで優勝決定戦に進出した上谷沙弥と舞華が開幕戦で両者失格となった。
シンデレラ・トーナメントとは2015年からスターダムが毎年春に行っているシングルトーナメントであり、優勝者には栄誉のシンデレラドレスと望む王座への挑戦権が与えられる。例年は1DAYトーナメントで行われてきたが、昨年は初の2大会分割開催、今年は4大会に渡って行われ全31名参加と過去最大規模で開催されることとなった。
ルールは1回戦から準決勝までは10分1本勝負、決勝戦は時間無制限1本勝負。通常のプロレスルールに加え、オーバー・ザ・トップロープでの失格、時間切れ引き分けの場合は両者失格というルールが追加されて行われる。
前年度シンデレラ・トーナメント優勝者の上谷沙弥は元バイトAKBのアイドルとしての経歴を持ち、中野たむが2018年にスターダムの姉妹団体として旗揚げした『スターダム★アイドルズ』でアイドルズの1人としてプロレスデビュー。
その後、2019年にスターダムに練習生として入団し直してデビューすると、その天性の華と運動神経でみるみる頭角を現し“未来のスターダム”の名をほしいままにし、2021年のシンデレラ・トーナメントでは見事優勝を果たした。
覚醒した上谷は、昨年12月には師匠・たむを超えてワンダー・オブ・スターダム王座(※白いベルト)を奪取し、今年3月の両国国技館大会では敬愛する林下詩美を破って防衛を重ねるなど順風満帆。白の王者として今年のシンデレラ・トーナメントに臨み、唯一のシード権保持者として2回戦から参戦した。
上谷の初戦の相手は、前年のシンデレラ・トーナメント決勝戦を争った舞華。
互いに手の内を知り尽くしている2人は序盤から必殺級の大技を繰り出し合うも互いにクリーンヒットは出来ず。上谷がコーナーに上ってフェニックス・スプラッシュを狙うと舞華も追っていって雪崩式ブレーンバスターでの切り返しを狙うが、上谷が舞華をエプロンへと突き落とすことで難を逃れる。
上谷はオーバー・ザ・トップロープを狙って舞華を蹴落とそうと猛攻をかけ、エプロンからのフランケンシュタイナーを仕掛けるものの、舞華がこれをパワーボムで切り返そうとし、2人同時に場外へと落下。前年度の優勝決定戦に進出した2人が揃って2回戦で敗退するという波乱が起きた。
この結末に納得の行かない舞華は「お前、白いベルト持ってんだろ?その白いベルトかけて闘おうよ。私が全部奪い去ってやる!」と挑戦を表明し、舞華の凱旋大会である5月5日の福岡国際センター大会を指定。
これを受けた上谷は「舞華、待ちくたびれてたよ!2連覇は逃してしまったけど、両思いっていうことで。地元福岡で悔し涙流させてやるよ。ね?舞華」と不敵に笑って白いベルトを掲げた。