大スランプだった林下詩美が悲願のリーグ戦優勝!Sareeeの王座に挑戦表明し「ベルトを獲って完全復活、叫ばせてください!」
28日、愛知県・名古屋国際会議場にてマリーゴールド『DREAM✴STAR GP2024』が開催。林下詩美が大逆転のシングルリーグ戦優勝を果たした。
『DREAM✴STAR GP 2024』はマリーゴールド初のシングルリーグ戦。DREAMリーグ、STARリーグの2ブロックに分かれ、全16選手が参戦。8月31日に開幕し、この日の最終戦まで全9大会に渡って全国を巡りながら激闘を展開して来た。
ノーゲーム等の不測の事態が無い限り、DREAMリーグで優勝の可能性があったのは8点で同点首位で並ぶ林下詩美、天麗皇希、NØRIの3名。直接対決の結果を踏まえ、詩美は最終戦での皇希戦に勝利すればリーグ優勝が確定。皇希は詩美戦で勝利した上でNØRIが敗れた場合、NØRIは自身が最終戦で勝利した上で詩美が敗れればリーグ優勝が決まる。
STARリーグで優勝の可能性があったのはSareee、高橋奈七永、桜井麻衣、ボジラの4名。首位独走のSareeeは最終戦のボジラ戦で引き分け以上ならリーグ優勝が確定。奈七永は自身が勝利してSareee&桜井が敗れた場合、桜井は自身が勝利してSareeeが敗れた場合、ボジラは自身が勝利して奈七永&桜井が敗れた場合にリーグ優勝が決まる。
DREAMリーグでは、地元凱旋の弓月がNØRIから金星。その後に詩美が皇希に完勝したことで詩美の優勝決定戦進出が決定。
STARリーグでは、桜井がアクトレス時代の先輩だった松井珠紗に現在の格の差を見せつける。その後はSareeeがボジラに完敗を喫する大波乱が起き、桜井の優勝決定戦進出が決定。
詩美と桜井の優勝決定戦は序盤からじっくりとした力比べが展開も、打撃戦となるとパワーで勝る詩美が有利に。桜井が序盤から蝶野正洋直伝STFを繰り出すも、詩美が腕力だけでクラッチを切ってジャストフェイスロックに捕らえる余裕を見せる。
しかし、桜井は場外戦で詩美のラリアットをリング鉄柱に誤爆させ、ステージ上の階段から詩美を蹴落として名古屋の池田屋事件を引き起こす。さらにひねりを加えた変形コンプリートショット、垂直落下式タイガー・スープレックス・ホールドで頭頂部からガンガンぶっ刺す危険技での畳み掛けを見せ、クロスレッグ式STFという切り札を初解禁。
中盤から我慢の試合が続いた詩美だったが、溜めをしっかり作ったジャーマン・スープレックス・ホールドで形勢をイーブンに戻し、桜井がジュリアから受け継いだグロリアス・ドライバーを繰り出そうとするのも阻止。
逆打ちやMPR(※丸め込み)などテクニカルな技で粘りに粘る桜井だったが、詩美は普段は使わないスリングブレイドを解禁して意表を突き、ショッキング・ベイズラーからトーチャーラック・ボムを決めて3カウントを奪った。
見事DREAM✴STAR GP優勝を果たした詩美には、ロッシー小川代表から優勝カップとマリーゴールドの花のフラワーティアラが贈呈。
マイクを取った詩美は「DREAM✴STAR GP優勝して、完全復活……と言いたいところだけど、私には狙わなきゃいけないものがあるよね?Sareeeの持つベルトに私は挑戦します!Sareeeからベルトを獲って、そこで林下詩美の完全復活、叫ばせてください!皆さんに林下詩美の大復活の姿を絶対にお見せするので楽しみにしていてください!」とSareeeの持つマリーゴールドの至宝・ワールド王座奪取を誓った。
詩美はマリーゴールド旗揚げメンバーとして発表されたときからエースとしての期待を寄せられてきたが、イマイチ存在感を発揮できず発信力の権化たるジュリアの影に隠れる形に。一部ではスランプ状態と指摘する声もあった。
そんな中、WWEのイヨ・スカイ戦を経験し、WWE行きが決まったジュリアから想いを託された詩美はリーグ戦で発奮。序盤こそ同格以上の選手を相手に勝ちきれず苦戦したが、終盤に怒涛の巻き返しを見せてトップを走る選手たちを次々と撃破。この優勝で詩美が完全復活を果たしたと思われたが、詩美はそうは思っていない様子だ。
スターダム時代に赤いベルトの王者として絶対的な強さを誇った“あの頃”の詩美が帰ってくるのか、はたまた“あの頃”を上回る強さを手に入れて頂点に上り詰めるのか。詩美が紡ぐこれからの物語にも期待していきたい。
『DREAM✴STAR GP 2024』
優勝:林下詩美
準優勝:桜井麻衣
敢闘賞:青野未来
殊勲賞:ボジラ
技能賞:ビクトリア弓月
DREAMリーグベストマッチ賞:MIRAI vs 天麗皇希(9月20日 仙台PIT大会)
STARリーグベストマッチ賞:Sareee vs 高橋奈七永(9月23日 後楽園ホール大会)