リーグ全敗でも最上位王座戴冠!過去のトラウマを超えた中野たむが悲願の赤いベルト再戴冠!

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

 31日、東京都・武蔵野の森総合スポーツプラザにてスターダム『5★STAR GP 2024~優勝決定戦~』が開催。中野たむがワールド・オブ・スターダム王座に返り咲いた。

 今月4日の浜松大会では、赤いベルトことワールド・オブ・スターダム王座を持つ【H.A.T.E.】の首魁・刀羅ナツコが中野たむを突如襲撃。たむの古傷である左ヒザを破壊した上で髪の毛を切り落とすという暴挙に出た。その後もナツコは執拗にたむを付け狙い、ダメージを引きずるたむは5★STAR GPで 6戦全戦敗北という屈辱を味わうことになる。
 15日の後楽園ホール大会では開幕3連敗を喫して敗退一番乗りとなったたむの前にナツコが現れ「情けない。やっぱりお前はヒーローでもヒロインでもなんでもなかったのかぁ?ラストチャンスだ、中野たむ。タイトルマッチやろうぜ。お前の最期を見届けるのは、この私だ」と赤いベルト戦を要求。
 たむも「この髪を切り刻んだことも、ヒザをぶっ壊したことも、たむを指名したことも、全部後悔させてあげるよ」と応戦の構えを見せた。

 たむは昨年10月、赤いベルトの王者としてナツコを相手に防衛戦を実施。試合には勝利したものの、この試合で左ヒザ内側靭帯損傷の怪我を負って欠場&王座返上という憂き目にあった。
 一方、ナツコも2021年7月に林下詩美が当時保持していた赤いベルトに挑戦するも、その試合で左ヒザ前十字靭帯断裂の大怪我を負って長期欠場に入った過去がある。この赤いベルト戦は、両者にとって苦い過去と決別するための思いが込められた一戦と言えた。

試合開始直後からたむはローキック連打でナツコの左ヒザを潰しにかかり、ドラゴンスクリュー、リバース・ドラゴンスクリュー、ローキックからの足4の字固めと冷徹な一点攻め。
ナツコは場外戦で圧倒しつつたむの左ヒザへのボディプレスなどパワーを生かした足攻めを行い、変形アキレス腱固めでギブアップ寸前まで追い込む。これを耐え切ったたむが必殺のトワイライト・ドリームを決めてみせるが、ナツコのセコンド陣がレフェリーの足を引いてカウントを妨害。
 リングは無法地帯となり、ナツコがボックス攻撃でたむの脳天に強烈な一撃。小波が飛び込んできてスプレー攻撃も、これがナツコに誤爆。さらに琉悪夏のラリアットもナツコに誤爆。たむのセコンドたちが敵セコンド陣を排除し、たむがナツコにバイオレット・シューティング、スピンキックからトワイライト・ドリームで叩きつけて3カウントを奪った。

 マイクを取ったたむは「ナツコ、闘うのって、すごい痛くて、苦しくてしんどくてつらくて……それでも最高だッ!たむにプロレスラーとしての闘う魂を思い出させてくれてありがとう!アンタは最高のヒールで、たむの唯一無二のライバルだ!」と心の内を叫ぶ。
これを受けたナツコは「私は、私の腰からベルトを剥がすのはヒーローだって言った。待てよ。誰がお前だって言ったんだよ。何回でも挑戦してやるよ」と睨みつけ、いつかの再戦を誓った。


 その後、たむはつらい期間を支え続けてくれた安納サオリ&なつぽいとともに記念撮影。たむロード第2章のスタートに会場は多幸感に包まれた。

 この日のメインイベントでは真夏の祭典『5★STAR GP』の優勝決定戦が行なわれ、舞華が因縁の上谷沙弥を破って全勝優勝。
 舞華は早速たむを呼び出し、9月14日のエディオンアリーナ大阪第1競技場大会での赤いベルト戦を要求。約2週間後の大一番が決定。5★STARで全勝優勝した舞華と、5★STARで全敗したにも関わらず赤いベルトに挑戦&戴冠を果たしたたむの王座戦という対照的な構図のカードとなった。

  • はてなブックマークに追加
  • LINEでシェア

関連記事

サイト内検索

日別

2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

月別

ページ上部へ戻る