「事故や犯罪、戦争のみが我々を殺すものとなる」19秒で闇の王を討伐したザック・セイバーJr.がシェイクスピアと化して詩的に語る
6日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 34』が開催。
G1 CLIMAXは、“世界一過酷”との呼び声も高い新日本プロレスの夏の風物詩たるリーグ戦。
今年はA,B両ブロック合わせて20選手が参戦。7月20日に開幕し、現在は8月18日の最終戦に向けてリーグ戦は終盤戦を迎えている。
この日はAブロック公式戦としてザック・セイバーJr.vsEVILの試合が実施。
闇の王たるEVILは圧倒的な強さを誇示して10点を獲得しトップを独走。8点を獲得しているザックは単独2位で追う立場であり、現状でのAブロック頂上対決となった。
ザックの入場曲が鳴り響くも、ザックは中々登場せず。
観衆が不安気な声を上げ始める中、なんと入場口からEVILがザックをヘッドロックで捕らえた状態で登場。EVILはディック東郷とともにザックをバックステージで襲撃していた模様だ。
場内から大ブーイングが起こる中で東郷がザックにパウダー攻撃を見舞い、EVIL&東郷がマジックキラー。ここでようやく試合開始のゴングが鳴らされる。
EVILがしつこくエビ固め&体固めを繰り返す中、ザックが一瞬の隙を突いてエビ固めで切り返して3カウント。試合開始からわずか19秒での勝利を奪った。
これには観衆は大歓声。ザックは観客席に乗り込んでいって皆から祝福を受け、激怒して追いかけてきたEVIL&東郷をゆうゆうと振り切って退場していった。
バックステージに戻ったザックは「神々の手にある人間は腕白どもの手にある虫だ、気まぐれゆえに殺されるのだ」とシェイクスピアの『リア王』からセリフを引用して語りだし、「近い将来、科学は細胞の老化を遅くするだけではなく、細胞を修復し、我々は永遠のものとなる。事故や犯罪、戦争のみが我々を殺すものとなる。残念ながら、犯罪や戦争は増えていく。俺はプロレスを愛してる。ありがとう」と詩的に語って会場を後にした。