【試合詳細】6・29 マリーゴールド仙台大会 MIRAIvs青野未来 高橋奈七永vs後藤智香 林下詩美&桜井麻衣vs野崎渚&ゼイダ・スティール 天麗皇希vsビクトリア弓月 ボジラ&マイラ・グレースvs翔月なつみ&石川奈青 CHIAKIvs南小桃
『MARIGOLD Grand Opening Wars2024』
日程:2024年6月29日(土)
開始:13:00
会場:宮城県・仙台PIT
観衆:329人
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○CHIAKI
11分14秒 ムーンウルフ→片エビ固め
●南小桃
▼タッグマッチ 15分1本勝負
○ボジラ/マイラ・グレース
10分53秒 ライガーボム→エビ固め
翔月なつみ/●石川奈青
▼シングルマッチ 15分1本勝負
○天麗皇希
10分6秒 アメジスト・バタフライ→片エビ固め
●ビクトリア弓月
▼タッグマッチ 15分1本勝負
林下詩美/○桜井麻衣
6分52秒 ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め
野崎渚(フリー)/●ゼイダ・スティール
▼パッション注入マッチ 15分1本勝負
○高橋奈七永
13分20秒 スライディングD→体固め
●後藤智香
▼初代ユナイテッド・ナショナル王座決定トーナメント1回戦再再戦 15分1本勝負
△MIRAI
15分0秒 時間切れ引き分け
△青野未来
▼延長戦 5分1本勝負
△MIRAI
5分0秒 時間切れ引き分け
△青野未来
MIRAIと青野のトーナメント1回戦は3度目のドロー!決戦は両国へ!奈七永にパッション注入された後藤が覚醒の兆し?!野崎&CHIAKIが結託しタッグで反逆へ!
オープニング
大平ひかるリングアナによる対戦カード発表が行われ、その後は右橈骨遠位端骨折により欠場中のジュリアがリング上で挨拶を実施。オッキー沖田リングアナの合いの手とともに進行していく。
ジュリア「仙台大会にお越しの諸君!ごきげんよう!ごきげんよォ~!本日初のマリーゴールド仙台大会、たくさんお越しいただき本当にありがとうございます!」
――旗揚げシリーズもいよいよ終盤です
ジュリア「やっぱり2週間後の両国大会に向けて盛り上がって来たんじゃないでしょうか。少しずつカードも決まってきました。今日はメインイベント、MIRAIと青野未来が再々戦。3回目なんですよ。2回やって決着付かないって、アイツらヤバくないですか?(笑)今日こそは決着付くところを見たいですし、白いベルトは一体誰がチャンピオンになるかっていうのもすごく気になるところなんですけれども、けれどもですよ?他にもカードありますよね?高橋奈七永と石川奈青がパッション注入マッチをやりまして、なんとこの2人が両国国技館で神取忍選手、井上貴子選手と闘います!もちろんその2人がどんな戦いをするかも楽しみですし、両国大会ではなんとあのイヨ・スカイ選手が参戦します!イヨ・スカイvs林下詩美。これに向けて詩美がどんな戦いをするかも非常に楽しみです。本日も皆さん全試合盛り上がって行きましょう!それでは本日も第1試合から、行きますよ!初の仙台大会!マリーゴールド、スタートッ!」
第1試合
小桃が握手を要求するも、CHIAKIはシッシッと追い払って取り合わない。
ゴングが鳴ると、ロックアップからリストの取り合い。CHIAKIが華麗な身のこなしで優位を取り、ヘッドロックでしつこく絞り上げながら「どーした小桃!オラッ!」と挑発。ヘッドロックで切り返した小桃がロープを駆け上がった勢いを使っての腰投げからドロップキックを放つも、これをかわしたCHIAKIが側転ダブルニードロップ。
CHIAKIは小桃に馬乗りになって「どーしたどーしたぁ~?」とペチペチ頬を張ってからアイアンクロー。そのまま引き起こしてコーナーに押し付けながらのアイアンクローでいたぶっていく。さらにCHIAKIは顔面ウォッシュで顔面を蹴飛ばし、ロープにくくりつけた上で串刺しスピアー。続けてCHIAKIは逆エビ固めで試合を終わらせにかかるが、小桃はなんとかロープを掴む。
CHIAKIはボディスラムを狙うが、小桃が首固めで切り返し、ドロップキック4連撃でCHIAKIを吹っ飛ばす。さらに小桃はエルボー合戦を仕掛けていくが、パワーで勝るCHIAKIが圧倒。それでも小桃は折れずにCHIAKIの名を叫びながら猛連打。CHIAKIもさらなる連打でやり返し、ロープに飛んでスピアーを突き刺す。
CHIAKIはもう一発スピアーを狙うが、これをかわした小桃が腕を取ってぐるぐる腕十字。CHIAKIは上体を起こしてカバーして切り返し、必殺のムーンウルフ(※アルゼンチン・バスター)を狙う。これを着地した小桃が旋回式フェイスクラッシャーから腕固め。リング中央で完璧に決めてみせるが、CHIAKIは余裕を残しながら這っていってロープに足をかける。
小桃はCHIAKIの腕をロープに絡めてのアームロックからロープに飛んでドロップキック。しかし、スタミナが切れてしまったか小桃はへろへろの状態も、スクールボーイ、バックスライド、トルネード・クラッチと丸め込み連発で初勝利を狙う。軽々返したCHIAKIがカウンターの風車式バックブリーカーを決め、ムーンウルフで叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
南小桃
「CHIAKIさんとシングル……なにも出来なかった。まだまだ強くならないといけないのに、全然全部技術も気持ちもダメダメで。でも、強くなります。ありがとうございました」
第2試合
ボジラが先発で出ていくと、石川が「お願いしま~す!」と元気よく握手を求める。コーナーに控えるマイラが「オネガイシマァ~ス♪」と陽気に返事をすると、ボジラはマイラをギロリと睨みつける。
石川とボジラの対面でゴング。
ロックアップで組み合うも、ボジラは軽々と石川を突き飛ばし「ワンモア」と鼻で笑う。石川は野獣の雄叫びを上げて再びロックアップでの力比べを挑むが、結果は変わらず。石川は「チェンジだ。行って来い!」となぜか堂々とした様子で翔月にタッチ。
翔月はフルスイングのエルボーを放つが、ボジラは微動だにせず「カモン」と挑発。翔月は「強い……」と軽く絶望しながらも胸板へのエルボーを猛連打。ボジラがショルダータックルで翔月を場外までふっ飛ばし、カットに来た石川も場外へ叩き出す。マイラがボジラを称えに来るも、ボジラはタッチしてからマイラをリフトアップして場外の翔月&石川へと放り投げる。
場外戦でマイラが翔月を痛めつける中、ボジラは石川をネックハンギングツリーで釣り上げながら耳元で怪獣の咆哮。
マイラは翔月にソバット、トラースキック、水面蹴り、低空ドロップキックと軽やかに連撃。さらに変形の浴びせ蹴りから串刺しヒップアタックを見舞ってボジラにタッチを求めるが、翔月が阻止してランニングニー。全くボジラを止められない石川に腹を立てつつ、脇固めへ。翔月はコーナーに振ろうとするが、マイラが振り返して串刺しエルボーから変形619、ダイビング・ルー・テーズ・プレスと連撃。
マイラは「BoBo!」とボジラをニックネームで呼びながらタッチを求めるが、ボジラは「ア゛ァ?!」とキレてタッチに応じず。その隙を逃さず翔月が蹴っ飛ばしてロープ際に追い込み、背中へのダブルニードロップ。相変わらずボジラを押さえられていない石川に苛立ちを見せつつ、マイラへ串刺しドロップキックからの串刺しランニングダブルニー、フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドと連撃。
翔月は石川を頼らずそのまま必殺のダイビング・ダブルニードロップを決めるが、ボジラがリングに飛び込んできて翔月へとんでもない角度での投げっぱなしジャーマン・スープレックス。マイラはボジラにタッチ。翔月も石川への不満を垂れ流しながらタッチ。
石川は雄叫びを上げながらエルボーを連打も、ボジラが反撃のエルボー一発で吹っ飛ばす。石川はコルバタを狙うが、ボジラが軽々キャッチして旋回式サイドバスター。ボジラが担ぎ上げると石川はスタンド式の胴絞めスリーパーホールドで切り返し、スクールボーイから「行くぞッ!」とボディスラムを狙う。1人で上がらないと見るや「なつみ、来いッ!」と上から目線で命令。翔月が呆れながらも加勢に来るが、ボジラは2人をまとめてブレーンバスターで投げ飛ばす。
ボジラは石川にパワーボムを狙うが、石川はサムソンクラッチでの切り返しを狙う。余裕で倒れず耐えたボジラが鼻で笑うも、石川は片足を絡め取り、「もらったァッ!」と慢心を突いてのカーフ・クラッシャー。これはマイラがカット。
石川はコーナーに上ってダイビング・クロスボディを発射も、ボジラはこれをキャッチ。石川が大声で翔月に助けを求めると、翔月が「なにやってんだよ……」とカットに来るが、ボジラは投げっぱなしブロックバスターで石川を翔月へ投擲。
ボジラは「ヴォエッ!」とえずく石川の顔面にビッグブートを叩き込み、トドメのパワーボムを決めて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
ボジラ&マイラ・グレース
マイラ「私とBoBoが勝った!」
ボジラ「今私のことをなんと呼んだ?!」
マイラ「ボ、ボジラ……。私とボジラが一緒なら誰も私たちを止められない!一緒にタッグチャンピオンになってマリーゴールドを支配しましょうよ!ねえボジラ!」
ボジラ「二度とあの呼び方で私を呼ぶな」
マイラ「BoBo……」
ボジラ「二・度・と呼ぶな!世界中のボジリアンは知っている。私の名はボジラ!そしてデカさこそが正義だということも皆知っている。それを私はお前たちに見せてきたはずだ!マイラにもう何も言うことはない。もう終わり。私は私の道を進むだけだ!」
翔月なつみ&石川奈青
翔月「また石川とだよ!それでこの前の試合で石川はパッション注入されたんじゃねーのかよオイ!なんか初っ端で意気揚々と出ていったと思ったら簡単にふっ飛ばされるしさあ、最後もあっけなく負けて。急にダブルなつみとか言ってきて……。人のこと使っといて、私がやられてるときは助けに来たりとかタッグらしいことして来なかったクセに、自分が負けそうになったときだけ人のこと使って。ホントに口だけか石川は」
(※石川が後頭部を押さえながらフラフラと合流)
石川「うるせーなあオイ!口だけ口だけってお前だってフォローするフォローするって口だけじゃねーかよッ!」
翔月「フォローしただろうがよ!」
石川「全然口だけでフォローなんてしてないじゃないか!今日はボジラっていう怪獣に負けてしまったけど、明日もまたゴジラとマイラのタッグと対戦して。今日はなつみだから上手く行かなかったけど、明日は高橋奈七永とタッグなんで。ゴジラなんて倒して自分たちが両国国技館で神取忍&井上貴子が待ってるんで。こんなゴジラとマイラなんかに負けてる場合じゃなかったんだよ!」
翔月「こっちだってよ、パッションを昔々に受けてんだよ!」(※石川の髪を掴む)
石川「あぁ?!ふざけんなよ!」(※翔月の髪を掴み返してもみ合いながら2人で退場)
第3試合
試合前に皇希が握手を求めると、弓月も応じて両手で握手。
ゴングが鳴ると、手4つを求める皇希に弓月がガットショットを見舞ってドロップキック。皇希は倒れずビッグブートで反撃も、弓月は怯まず飛びつき式の腰投げ連打。皇希がヘッドシザースで切り返し、クリーンブレイク。
再び向き合い、バックの取り合いからリストの取り合い。さらにヘッドロックの応酬から皇希がショルダータックル。追撃を狙う皇希だったが、弓月がかわしてロープへ飛び、カウンターのドロップキック。ロープを背にして座り込む皇希の顔面へ貫通ドロップキック。さらにグラウンドでの変形コブラツイストも、皇希はロープに足をかけてブレイク。
弓月は皇希の腕をロープに絡めながら踏みつけて行くが、皇希は敢えて痛む腕でのエルボー連打。弓月はビッグブートでエルボーを撃ち落としてみせるが、皇希は怯まず顔面へビッグブート。弓月も倒れずコルバタからのドロップキックを決め、腕を取ってスワンダイブ式のフェイスクラッシャーを狙う。皇希はこれをレインメーカー式のビッグブートで切り返し、串刺しビッグブートからカナディアン・フェイスバスター。
皇希は必殺のアメジスト・バタフライ(※旋回式ダイビング・ボディプレス)を狙うが、弓月がトップロープに飛び乗っての空対空ドロップキックで撃ち落とす。弓月は腕を取ってスワンダイブ式フェイスクラッシャーを叩き込み、ダブルリスト・アームサルトを狙う。皇希はこれを振り払ってRKOで切り返し、170cmプレス。さらに変形バタフライロックを決めるも、弓月はなんとかロープに足をかける。
皇希はロープに飛ぶが、弓月がカウンターの払い腰からダブルリスト・アームサルト。さらにロープに飛んでドロップキックを狙うが、皇希がカウンターのビッグブート。弓月は雄叫びを上げながら起き上がってトラースキックを叩き込み、ロープへ走る。皇希はスパインバスターで切り返してバックドロップを狙うが、弓月がローリングアロー。完璧に決まるが2.9で返されてしまう。
弓月は即座にロープへ飛ぶが、皇希がビッグブートで迎撃してバックドロップ。最後はアメジスト・バタフライを決めて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
ビクトリア弓月
「マリーゴールドに来てまだ1度も勝ててない。何が自分に足りないのか、Sareeeさんと試合をして分かったような気がしていただけなのかもしれないって思い始めてきて。でも、私は負けても上を目指しているし、いつだってどんな相手にだって勝つ気持ちで私は闘ってる。私はまだ両国のカード決まってないけど、それまでに必ず初勝利!そして、両国では私が一番に輝いて見せます」
天麗皇希
「初仙台、そして弓月と初シングル、勝ちました!弓月は智香とここ最近揉めてたみたいですけど、デビューしたばっかのデカい奴は智香だけじゃなくて私もいるぞっていうのをしっかり刻みつけることが出来たんじゃないかと思います。これから両国に向けて繋いでいく大会になっていると思うので、良いようにバトンを渡せてたら良いと思います。ありがとうございました」
第4試合
因縁の桜井と野崎の対面でゴング。
ロックアップでの力比べから桜井がエルボー連打からのビンタ。さらにビッグブートを放つが、野崎も「ナメんな!」とダブルチョップ。互いに髪を掴みながらもみ合い、コーナーからゼイダが野崎に触れてタッチ。
ゼイダはトラースキックから首投げで座らせ、「グッナイ♪」とダブルニーアタックを放つが、桜井がかわして貴婦人ポーズ。ゼイダが背後から後頭部への低空ドロップキックでツッコミ代わりの一撃を入れる。ゼイダが再びロープに飛ぶも、詩美が飛び込んできてショルダータックル。すかさず桜井が低空ドロップキックを叩き込み、詩美にタッチ。
詩美はゼイダのエルボーをかわしてスパインバスターからのスライディング・ラリアット。さらに串刺しラリアットを狙うが、ゼイダがかわして串刺しエルボースマッシュから串刺しジャンピングニー。続けてコーナーに上ってダイビング・クロスボディを見舞い、野崎にタッチ。
野崎は詩美の顔面を貫く串刺しビッグブートから貫通ビッグブートを狙うが、詩美がかわして串刺しラリアット。野崎もビッグブートで反撃してロープに飛ぶが、桜井がエプロンから一撃。野崎がよろけたところへ詩美がショルダータックルを見舞う好連携を見せる。さらに詩美がコウモリ吊り落としで叩きつけ、ラリアットを発射するが崎がビッグブートで撃ち落としてからノアール・ランサー。
野崎はザキゴェを狙うが、詩美がかわして「ナメんな!」と投げっぱなしジャーマン・スープレックス。さらにラリアットでなぎ倒すも、野崎が即座に起きてノアール・ランサー・ハイ。両者大の字になり、タッチへ向かう。
桜井とゼイダの対面。真っ向からのエルボー合戦からゼイダがロープに振ってコードブレイカー。野崎がおしゃれキックで追撃し、ゼイダがDDT。さらにゼイダ&野崎がダブルのトラースキックを叩き込む。ゼイダはロープに飛んでいくが、桜井がカウンターの片足ドロップキックから足を使ったファイナルカット、STFと流麗な連撃。これは野崎が荒々しくカットするが、詩美が野崎を排除。
詩美のバックドロップに桜井がミサイルキックを合わせる合体攻撃が炸裂。さらに桜井が庶民征伐(※リストクラッチ式のスープレックス)も野崎がカット。詩美が「寝とけ!」と野崎をバックフリップで叩きつけて排除すると、桜井がゼイダへシャイニング・バスターを狙う。振り払ったゼイダが延髄切りからロープに飛ぶが、桜井がカウンターのレッグラリアート。
詩美がゼイダをブレーンバスターで叩きつけ、桜井がダイビング・エルボードロップを見舞って3カウントを奪った。
試合後には、超貴婦人様のありがたいおマイクタイムへ。
桜井「仙台大会にお越しの庶民の皆様!お久しぶりですごきげんよう!今日はマリーゴールドに出稼ぎに来たアメリカ人の庶民レスラーを征伐してあげたけど……野崎渚!貴女と私で次は決着つけましょう。そして!話が変わりますが、明日はMIRAIの地元・宮古大会!でもね、宮古はコンビニしか無いらしいから、私は仙台で牛タンでも食べてから向かいますわ。それでは、ごめんあそばせ♪」
詩美「マリーゴールド初の仙台大会、皆さん楽しんでますか~?!私は昨日仙台の牛タン食べられなかったけど、今日こうしてみんなが見に来てくれて、楽しい空間作ってくれてすごく幸せです!ありがとうございます!マリーゴールドはこれからもたくさん仙台大会やるので、皆さん見に来てください!今日は本当に楽しかったですよ。ありがとうございました!」
詩美&桜井が観衆に手を振りながら退場しようとすると、突然CHIAKIがリングイン。
CHIAKI「……まず言わなきゃいけないことがある。小桃の呪いかなんか分からねーが、声が枯れた。そんなことより!誰かさんが、誰かさんが、いつまでもいつまでも『元アクトレスが群れてる』とか言ってたけど、ダークウルフは一緒にされちゃ困るんだよなあ?いつまでも“元アクトレス”だ“元スターダム”だ言ってられるかコノヤロー!だから、野崎さん……野崎さぁん、自分と組んでいただけませんか?マリーゴールドでいつまでも仲良しこよしやるんじゃなくて、自分はダークウルフな道を選びます」
野崎「ダークウルフ……ダークウルフ、いいね!面白いじゃん!いいよいいよ。やっぱさ、こういう奴がいないと面白くないよね?いいじゃん。こうやって覚悟を持って野崎様と組むって、その覚悟を受け取って、私と組んだことを後悔させないから。組みましょう」
野崎とCHIAKIがガッチリと握手を交わし、正式にタッグ結成が決まった。
<試合後コメント>
林下詩美&桜井麻衣
詩美「マリーゴールド初の仙台大会、見事この"おロイヤルレディ"が勝ちました。ありがとうございます。(※詩美と桜井が2人で貴婦人ポーズ)私は仙台すごく好きだから。牛タン好きだし、会場も好きなんでね。またどんどん仙台大会やっていきたいので、そのときは皆さんまた見に来てください!」
桜井「野崎渚、次は私と1vs1で決着つけましょう。そしてCHIAKI!なんだよ、おせーじゃねーか。でもいいんじゃないですか?こうやってやる気になってくれて。私とバチバチしようよ。それでは、9月14日生まれのO型のおロイヤルレディタッグ。ごめんあそばせ♪」
詩美「……あそばせ!(※見様見真似で貴婦人ポーズをしながら)」
CHIAKI
「試合は南小桃とシングル。小桃の呪いで声枯れちゃったけど、まあ力もスピードも何もかも及ばなかったんじゃないですかね。しっかり心を折ってやれたんじゃないかと思います。それと、自分から野崎様にタッグを申し出ました。マリーゴールドは、“元アクトレス”、“元スターダム”……いつまでもいつまでもそんなこと言われたらたまらないので、自分はダークウルフとしての道を進んでいきます。そして、野崎さんとタッグを組んでマリーゴールドの新たなる時代を切り開いていきたいと思います。これからもダークウルフ・CHIAKIに注目しててください」
第5試合
入場時から並々ならぬ気迫を見せていた後藤は、「お願いしますッ!」と力強く握手を求める。奈七永も「お願いしまァす!」と快く応じてから試合へ。
ロックアップで組み合い、後藤が必死で押して行くも奈七永はビクともせず。逆に軽々と押し込んだ奈七永がクリーンブレイクも、後藤は離れ際にエルボー連打からボディスラムを狙う。これを「ワッハッハ(笑)」と笑いながら耐えた奈七永がリストロックで翻弄。後藤が「奈七永ッ!」と叫んで取り返すと、奈七永が「奈七永じゃねーよ!」と即座に反撃。すると後藤は「奈七永“さん”ッ!」ときちんと言い直しながら再反撃へ。
奈七永がヘッドロックからショルダータックル、ヘッドロック、レッグロック、アキレス腱固めと無駄のない連撃。後藤は悲鳴を上げながらもなんとかロープを掴む。
後藤はメゲずにエルボー連打から再びボディスラムの体勢。逆に奈七永がボディスラムで投げ返してエルボードロップから腕固めも交えた変形リバース・インディアン・デスロック。後藤は必死に這っていってロープブレイク。
奈七永が「終わりか?」と試すようにチョップを放っていくと、後藤は「奈七永“さん”ッ!」とビンタ。奈七永は「“さん”じゃねーよ!」と理不尽にキレながらビンタ。すると後藤は「分かったよ!奈七永ッ!」とフルスイングのビンタでついに奈七永を怯ませる。
奈七永は「奈七永じゃねーよ!」とマシンガンチョップ。さらにショルダータックルからロープに飛ぶが、後藤は引き込んで飛行機投げ。腕を離さず引き寄せながらのビッグブート連打から「回す!」とジャイアント・スイングを狙うが、奈七永が下からガンガン蹴り上げて脱出。後藤はロープに飛ぶが、奈七永がカウンターのショルダータックル。
奈七永がバックドロップを狙うが、後藤が大暴れして脱出し、3度目の正直でボディスラム。さらにホイールバローの形でぶっこ抜いてリバース・ジャイアント・スイングを狙うが、奈七永が下から足を絡め取ってアキレス腱固めから足4の字固め。長時間捕まったものの、後藤は必死のロープブレイク。
奈七永は容赦なく顔を踏みつけていくが、後藤は根性を振り絞って起き上がり胸板へ強烈なエルボーを連打。奈七永はふらついた後藤をコーナーに振って串刺しラリアットを放つが、後藤がかわしてベアハッグ。そこからジャイアント・スイングに切り替えて4回転。さらに串刺しヒップアタックから510-Nを狙うが、背面着地した奈七永がスリーパーホールドからショートレンジ・ラリアット。さらにロープに飛んでラリアットを放つが、後藤がかわしてラリアット。しかし奈七永はビクともせず。
後藤はさらに気迫のラリアット連打から串刺しラリアット。さらに510-Nで叩きつけるもカウントは2。ならばと後藤は必殺のGCSを狙うが、振り払った奈七永がビンタ。後藤もビンタでやり返すが、さらにビンタを見舞った奈七永がバックドロップ。後藤は2.9で肩を上げて見せる。
奈七永はショートレンジ・ラリアットからカバーに入るが、これも後藤が2.9。ならばと奈七永はスライディングDを叩き込んで3カウントを奪った。
奈七永「仙台のみんな!パッションありがとォーーッ!!日頃みんなお仕事とか勉強とかそれぞれ毎日を頑張って頑張って、こうやってマリーゴールドという非日常の空間に来ていただいているからには、高橋奈七永は最上級のパッションを皆さんお届けしたいと思っていますけど、今日はみんなどうだったかな?!(※大歓声が起きる)ありがとォーーッ!そして、後藤智香。ゴチカはどうだったかな?!(※後藤へ大歓声)頑張ったとか、よくやったとか、優しいお声をありがとうございます。だけど!後藤智香、お前は、お前だけはよ、その声に甘えんじゃねーぞ。その大きい身体、ちっちゃい人からしたら羨む身体持ってんだよ。それ持て余してねーか?もっと出来ねーか?オイ、高橋奈七永のパッション、どうだったの?ポーズが一緒とか言ってたけど、そんなのな、飾りなんだよ。ここ(心)なんだよ。どうだったんだよ」
後藤「奈七永」
奈七永「奈七永じゃねーよ!」
後藤「……さん!奈七永さん!パッション注入ありがとうございました!私はプロレスラーになって輝くためにここに来ました。だから、こんな涙をお客さんに見せちゃいけないと思って、心を強くここに在りたいと思っていました。でも……奈七永さん、痛かったですぅ……」
奈七永「当たり前だろーがよ?!」
後藤「もっと!もっともっと!強くなります!心も身体も、鍛えます!だから、パッション注入し続けてください。そして私がパッション仕返す日まで。すぐです!だから皆さん見守っててくださいなんて言いません。見ててください。よろしくお願いします!」
奈七永「オイ、それをよ、口だけにすんじゃねーぞ絶対。ここにいる仙台のお客さん、絶対に忘れんなよ!忘れないで、そしてまたここに絶対来るんだぞ!オイ!口にしたんだからな。やれんのかテメー!」
後藤「やれます!」
奈七永「やれんのか!」
後藤「やれば出来る!やらなきゃ出来ない!やってみる!違う!“みる”じゃない!やってやるーッ!」
奈七永「パッショォォオオオンッ!!」
2人で一緒にポーズを決め、握手の後に奈七永がガッチリ抱擁。離れ際に背中をバッシバッシ叩くと、後藤は「パッショォォオオオンッ!!」と雄たけびを上げた。
<試合後コメント>
高橋奈七永
「仙台パッション!後藤智香、初対戦。はじめまして、こんにちはでしたけども、ホント言ったとおりよ。身体があるんだから、やりゃあいいんだよ。時間は平等なんだから。人生の時間は限られているじゃん?限られてるけどみんなに平等なの。その時間の中でどんだけやったかなの。努力するしかないよ、上に行きたかったら!だから今日、ああやって口にさせました。わざと。そしたらやるしかないでしょう!お客さんにその証人になってもらって、甘やかすことなく私もしっかり見ていきますので。パッション注入、今まで何人かにやって来たけど、みんなちゃんと私は見てますから。パッション注入して終わりじゃない。それが団体にいる意味だから。だから、後藤智香も上がってこいって!それがプロレス界のため、マリーゴールドのためでもあると思うから。やれば出来る!やらなきゃ出来ない!やってやるッ!パッショーーン!!それが後藤智香との合言葉だ!ありがとうございました!」
第6試合
先に入場した青野が青コーナーで控える中、MIRAIがコールを受けてポーズを決める。その瞬間に青野がドロップキックを見舞って奇襲。さらに串刺しドロップキックで追撃したところで慌ててゴングが鳴らされる。
青野は2発目、3発目と串刺しドロップキックを決めてから串刺しラリアット。さらにロープへ飛ぶが、MIRAIがカウンターのドロップキック。MIRAIはここでようやくガウンを脱ぐ。
MIRAIはガウンで引っ叩き、その一部で青野の首を絞め上げてからバックフリップ。さらにラリアットを発射も、キャッチした青野がダブルアーム・スープレックス。
一旦距離を取った2人は真っ向からラリアットでぶつかり合い、足を止めてのエルボー合戦を展開。MIRAIが怒涛の猛連打で青野を跪かせていき、伏した青野の後頭部にエルボー連打。青野はローキックでヒザを撃ち抜いてからサッカーボールキック。MIRAIは首投げから後頭部への低空ドロップキック。青野も首投げからのサッカーボールキックでお返し。
コーナーへの振り合いを制したMIRAIが串刺しラリアットを2連打。3発目は高等部へ叩き込み、旋回式の変形リバーススプラッシュ。青野はふらつきながらもエルボーで反撃していくが、MIRAIが後頭部へのエルボー連打から後頭部への串刺しラリアット。さらにゆりかもめで絞り上げてからラリアットを狙うが、青野がローキックで倒してからニークラッシャー。さらにヒザへのストンピング猛連打から39ロック。長時間捕まったMIRAIだったが、ギブアップを断固拒否してロープブレイクに成功。
青野はキャプチュードを狙うが、MIRAIが着地して変形ドラゴンスクリューからスライディング式のコンプリートショット。さらに側頭部を貫く低空ドロップキックから青野の顔面をコーナーにガンガン打ち付けてから後頭部へ左右のエルボースタンプ連打。さらに変形バックフリップからバックドロップ、SSコロンビアwithミケーレと連撃。さらにミラマーレ・ショックを狙うが、振り払った青野がその場式の変形パワースラムで叩きつけ、ぶっこ抜きキャプチュードから腹部への蹴り上げ。コーナーへ駆け上ってミサイルキックでふっ飛ばし、スライディング・ラリアットで追撃もMIRAIはカウント2で返していく。
青野はバズソーキックをクリーンヒットさせるもカウントは2。青野は強烈なラリアットで叩き伏せるが、これもカウント2。ならばと青野は必殺のスタイルズ・クラッシュを狙うが、MIRAIが大暴れして脱出。青野は再びバズソーキックからスタイルズ・クラッシュを決めるも、カバーに入る前に15分フルタイムドローを告げるゴングが鳴る。
もちろん今回も5分間の延長戦が実施へ。
ゴングが鳴るなり青野が突っ込んでいってラリアット。さらに連続体固めでMIRAIに回復の隙を与えない。
青野はサッカーボールキック6連打からコーナーへ上がっていくが、MIRAIが追っていってコーナー上でのヘッドバッド猛連打から雪崩式ブレーンバスター。さらにバックドロップを狙うが、着地した青野がボディへのミドルキックで怯ませて投げっぱなしジャーマン・スープレックス。さらにロープへ飛ぶが、MIRAIが追走してラリアット。MIRAIがロープへ飛ぶと青野も追走してラリアット。ラリアット同士での正面衝突が続くが、MIRAIがカウンターのラリアットをクリーンヒット。さらにMIRAIがバックドロップからミラマーレ・ショックを決めるもカウント2。ならばとMIRAIがロープへ飛んで渾身のラリアット。MIRAIがカバーに入った瞬間に5分フルタイムドローのゴング。
MIRAI「ア゛ア゛ア゛ア゛ッッ!今日も、今日も決着が付きませんでした。悔しいけど、悔しいけど、でも、もういいよ!両国1日2試合でも3試合でもやってやるよ!初代のベルトを巻くのはこのMIRAIですッ!次、東北、ここ仙台に帰ってくるときはしっかりベルトを巻いて帰ってきます。以上ッ!」
(※MIRAIは先に退場)
青野「こちらこそ……もういいよッ!今日、なにがなんでも決着つけるはずだった!ごめんなさい。でも、両国で私はチャンピオンになる!絶対なるから!絶対なるから!MIRAIを応援してるやつも見とけよな!絶対ベルト巻いてここに戻ってくるから、待ってろッ!」
<試合後コメント>
MIRAI
「仙台大会、再々戦、青野未来とまた……また、決着が付きませんでした。次は両国とのことです。ホントは今日勝って明日の宮古大会、両国につなげたいと思ってたんですけど、ここまで来たら両国1日2試合でも3試合でも4試合でも何試合でもして勝って!絶対に初代のベルトを手に入れます。でもとりあえず、この気持ち、一旦、一旦ちょっと切り替えて、明日の自分の凱旋試合、宮古大会に行きたいと思います」
青野未来
「あぁ~……すみません、決められなかった。もう、こんなバチバチにやって、ホントだったら多分身体もズタズタだし。でもこの3戦して、ずっとアドレナリンが出てます。ずっとMIRAIと闘うのが楽しみだし、私が両国でベルトを巻くイメージしかしてない。両国で万全でボジラとやりたかったけど、MIRAIに勝って、あっついエネルギー持ったままボジラぶっ倒してやるんで、両国楽しみにしててください。ありがとうございました」