「18年経った今俺は何してるんだ」時代に置いていかれたベテランが若き絶対王者に意地の挑戦表明!

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 26日、千葉・2AWスクエアて『GRAND SLAM in 2AWスクエア』が開催された。

 今大会では、仁木琢郎vs本田アユムの2AW無差別級選手権試合、真霜拳號&ナカ・シュウマvs最上九&笹村あやめの2AWタッグ選手権試合が実施。

 2AWの至宝たる2AW無差別級王座を持つ仁木琢郎は、昨年11月に佐藤耕平を撃破して同王座を戴冠。その後はカズ・ハヤシ、若松大樹、吉野コータロー、吉田綾斗と団体内外の強者を倒して防衛を重ねていき、勢いは増すばかりだ。
 さらに仁木は4月28日のビッグマッチで同ユニットの盟友たる花見達也を下して5度目の防衛に成功したが、その直後に悪のユニット【M2J】に属する本田アユムが奇襲して挑戦表明。KAIENTAI DOJO時代からの古豪たる本田が初めて2AW無差別級王座に挑むことが決まった。

 本田は一癖も二癖もある曲者。2度の前哨戦ではともに本田が新技・ディアブルジャンプで仁木から直接勝利している。
 後が無い状況で決戦を迎えた仁木だが、序盤から本田のトリッキーなファイトに翻弄されて苦戦。さらに後半戦ではMJ2の真霜拳號とナカ・シュウマがレフェリーを排除してしまい、リング上は無法状態に。
 窮地を迎えた仁木だったが、盟友・花見が飛び込んできて仁木を救出。さらに正義の【スターライトドリーマーズ】の吉野コータロー&最上九&笹村あやめも救援に駆けつけてM2Jを排除する。
 2AWを愛する仲間たちの声をパワーに変えた仁木は、必殺のマッドスプラッシュを見舞って本田から3カウントを奪った。

 6度目の防衛に成功した仁木だったが、喜びもつかの間。滝澤大志がリングに現れて挑戦を表明。
 マイクを取った滝澤は、「仁木琢郎、防衛おめでとう。ちょっとだけ話を聞いてくれ。今から18年前5月、僕はプロレスラーを夢見て千葉に来ました。 そしてプロレスラーとしてデビューして、日々第1試合終わったら、セコンドついて、いつかメインイベントに立つことを夢見ていました。 18年経った今俺は何してるんだ。第一試合戦って、紙テープ回収して、なんなんだよ俺は。だからチャンピオン仁木琢郎に問いたい!滝澤大志とは何ぞや!」と胸中を吐露。
 仁木は「ちょっと難しい質問すぎて...わからない」と素直な感想を述べて笑いを誘う。

 しかし、滝澤は怯むこと無く「そう思ったよ。滝澤大志、何者でもない。滝澤大志38歳、まだ何者でもありません。でもよ、2AWの節目の大会となる周年大会これまで4回あった。その内2回俺メインイベント立ってきてんだよ。今回次の挑戦、仁木琢郎が受けてくれるのなら、3度目のメインイベンターとなる。この俺”ミスター2AW”の挑戦、受けてもらおうかなぁ」と宣戦布告。
 これを受けた仁木は、「すごいかわいそうでもあるし、でも滝澤大志、そこまでの気持ちがあるなら受けてやりましょう。ただ”ミスター2AW”俺がもらっちゃいますからね。」と自信に満ちた表情で挑戦を受け入れ、滝澤と握手を交わした。

 また、セミファイナルでは真霜&ナカがハードコア形式の試合を制してタッグ王座を防衛。
 「私は、私が好きな2AWを守りたい」と悲壮な覚悟を以て臨んだ笹村を、ナカがテーブル上へのナイトフォールを炸裂させて沈めるという凄惨な結末となった。
 しかし、笹村は「後輩がベルトを巻いたり、2AWを代表して他団体に出てるのは悔しい。これからもここで闘い続けていく」と折れぬ心を見せつけ、これからも2AWを守り続けていく覚悟を示した。

 こうして混沌とした大会が幕を閉じ、6月23日の『有限会社 山﨑工業プレゼンツ 2AW 旗揚げ5周年記念大会 GRAND SLAM in TKPガーデンシティ千葉』へ向け新たな闘いが始まる。

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