【インタビュー】「自分たちの時代は車が一つの『男のアイテム』でした」船木誠勝選手に大阪コミコンFUELFESTブースで緊急インタビュー!

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 5月5日、6万人以上が来場した映画・コミックなどポップカルチャーの祭典『大阪コミコン2024』にて急遽『ブラッドスポーツ presents 船木誠勝トークショー』が行われた。終了後に船木選手と場内を周り、MovieCarが6台も展示された世界最大級のカーフェス『FUELFEST』ブースで、同フェス代表の一樂智也氏と共に船木選手の愛車遍歴やブラッドスポーツの見どころをお聞きしました!(聞き手:スレンダー川口 @slender_kg

――車好き、ワイスピ好きが小躍りしそうな展示ラインナップですね!船木選手も先ほど一樂代表からMovieCarの解説を熱心に聞いてらっしゃいました。


(FUELFEST代表:一樂さんの丁寧なカスタム詳細に聞き入る船木選手)

船木「実はスポーツカーに乗ってたんですよ。Zとかカマロ、コルベット、5台乗りましたね。そのあたりのこう(手振りでロングノーズや流線形のフォームを表現しながら)、こういうのが好きなんですね。やっぱり形が」
一樂「僕はポルシェ大好きで、ポルシェばっかり乗って来てるんですけど。最近はなかなか1ヶ月1回乗るか乗らへんかですよ」
船木「あとちゃんと飛ばせる場所って無いじゃないですか。高速に乗る時の最初の出だしとかですよね、ぐっと加速するのは。日本ではスポーツカーはちょっと無理ですね」
一樂「アメリカなんかは高速って全然飛ばせるんですよね、すごく。僕も学生のときは向こうに住んでて、最高速やってましたもん(笑)」
船木「海外修行時代だとドイツの高速は出し放題でしたね。すごかった。自分は車持ってないですけども、同僚のレスラーが街から街に移動するときにアウトバーンでス~ゴイ出すんですよ。その時はベンツです。ものすごいスピード出すんですけど全然安定してました」

――高速走行用に足が固いんですかね?
一樂「あの辺の車ってちょっと踏んだだけで200キロやなんぼやってすぐ出ますし、やっぱりそういうとこ走るように出来てますよね、ドイツ車はね」
船木「あれはベンツの500でしたね。なんかスピード出した方が安定するんですよ。出した方が車高が低くなるんです。吸い付くというか」
一樂「いやでもコルベットとかZとかイメージ通りカッコイイのばっかり」
船木「でも乗ったらもうその形は見えないんですよ(笑)」

――確かに!(一同爆笑)
船木「それに狭くて都内なんかは渋滞があるんで、結構きついなと思って。だから『ちょっとどうしようかなって』途中から思いました」
一樂「自分で改造したりはしてたんですか?」
船木「改造はしてなかったですね。普通にWAX掛けだけです。色は全部黒だったんで汚れが目立ちやすかったんです。2日に1回は洗わないといけなかったんですよ。ピカピカで乗ると気持ち良かったですね」
一樂「黒は磨いてると綺麗ですよね~。結構車のこだわりをお持ちですよね」
船木「最初はスポーツカーで、途中からベンツに。ベンツの500、それから300ですね。それを通り越して最終的にはファミリーカーです」
一樂「ベンツの500ってE500ですよね?」
船木「はい。それはですね、安部譲二さんが乗ってらした車だったんです。AMG※の」
※注:ここはもちろんアーマーゲーと読んでください!
一樂「500って僕らの中でもスゴイ人気の車で。全然違うんですよね、フェンダーがポコッと膨らんでたりしてね」
船木「300乗ったときは高速道路で事故起こしました。後ろと前、潰れました」
一樂「え?両方からドンと?」
船木「いや違います。後ろからまず突っ込んで1回転して壁に」

――どどど、どんな運転してたんですか!?(笑)
船木「いや多分ですけど、パンクで滑っちゃったんだと思うんです。だけどちゃんとフレームは残ってましたね。身体のキズは一個もないです。映画で見るあれを実際に経験してます(笑)」
一樂「僕もね、阪神高速で7台ぐらいの玉突き事故の中におったことあるんですよ。僕は四駆のポルシェやったんすけど、僕はそん時止まってね、前の車もその前の車も止まって止まって、実際当たらんかったのが全部輸入車やったんですよ。警察の人が来てビックリしてましたよ(笑)やっぱり強く止まるとか曲がるとかそういうふうに出来てるんですよね」
船木「バイクでタクシーにぶつかったこともありますけど、後ろのガラスに当たってそのまま落とされて。でもそん時も切り傷だけでしたね」
一樂「多分試合で受身に慣れてるから(笑)。でもやっぱり試合より事故の方が痛かったですか?」
船木「いやそん時は全く痛くないんですよ。アドレナリンが出てるんでしょうか。ふふふ、いろいろ事故も経験してます(笑)。それで今は自転車です。今住んでるところは近くに何でも揃ってますし交通も便利ですし、いらないんですよ。あとは駐車場とか大変ですし」
一樂「僕らこういう車でちょっと低くしたりしてると、実は停めるとこ無いんですよ」
船木「自分もコルベットとか低い車の時に、急角度のところってほんと擦るんですよ。あれがほんと悔しくて。あれで一気に冷めますね。せっかく新車で買ったのにガリガリ~って。斜めに角度つけて入れたりしてもダメなんです。結構東京って斜めの駐車場多いんですよ。あと自分らの時代はやっぱりその、車が一つの「男のアイテム」、ほんとそんな感じだったですよね」
一樂「船木選手は今55、僕は59なんですよ。4年違えど同じような時代を生きて来たから分かる!(力強く)」
船木「自分らの世代はスポーツカーがやっぱりみんなの憧れでしたね。カウンタックやフェラーリは買えないし街中乗れないんで、だからやっぱりコルベットとかカマロがギリギリ」
一樂「アメ車好きで言うと、今活躍してる格闘家とか外国人もコルベット乗りたいって言うもんね。憧れの車って」
船木「自分のはライトがですね、こうやって出てくる。クルッと一回転して出てくるやつです」

――ああ~、あのコルベットですか~(C4だったか、イイな…)
船木「で、コンバーチブルです。でもコンバーチブルって開けるとすごい見られるんです。高速ぐらいでしか開けられないです。なんかアメ車はみんな見ます(笑)」

――船木選手から車の話を聞くのはとても新鮮で嬉しいです。
船木「車はもう何台乗ったか。止まったこともありました。ベンツの500は煙上げて止まりました。ギリギリ道路の端で良かった。JAF呼んで(笑)」

――先ほど年齢のお話がありましたが、一樂さんの世代だとデービーボーイ・スミスってご存知ですか?
一樂「あ、聞いたことある!僕ら世代はよくプロレス見てたし」
船木「今度その息子と戦うんです」
一樂「え!だいぶ若いんちゃいますの?」
船木「38歳だったかな」
一樂「若っ!何ていう大会ですか?」
船木「『ブラッドスポーツ・武士道』です。ジョシュ・バーネットって選手が主宰する大会なんです。6月22日、両国国技館でやります」
一樂「ジョシュ・バーネットも有名じゃないですか。いろんな戦いがあるんですか?」

――ロープなしで3カウント無し、KO・ギブアップ・レフェリーストップのみです。ロープ使ったりとか立体的に戦えないんですよ。
船木「マットだけです。ちょっと高さのある」
一樂「そんなんほんとにBloodですやんか(汗)」
船木「息子の方は196cm、120kgでほんとデカいんですよ。ハルク・ホーガンみたいな感じです」
一樂「僕らハルク・ホーガンめっちゃ好きやったな~。日本でもアメリカでもずっと見てたもんな~」

――でその息子もめちゃくちゃ力強いんですよ。パッと見て分かるぐらい力強いんです。
一樂「今はプロレス団体って結構あるんですか?」
船木「団体はあるのはありますね。でもテレビがないんで。地上波のテレビ中継ついてるところは新日本だけかな。若い人は知らない人も多いと思います。こういう車の世界は若い人達はどうなんですか?」
一樂「ちょっと増えてきましたね。やっぱりワイルドスピードの映画の効果もあります。結構チューニングしてる車がいろんなとこでイベントをし始めてるので、それを見に来て『わ!車ってこんな楽しいんだ!』っていうのが少しずつまた伝わりつつあるかなと。ただ僕らみたいに、昔みたいに結構やんちゃはやらないですね(笑)」
船木「暴走族とかいましたもんね。僕は暴走行為はしませんでしたけど(笑)」
一樂「その頃からずっと鍛えてるんですもんね」
船木「自分もう15歳からプロレスやってますから」

――長らく最年少デビュー記録でしたから!(15歳11か月でプロレスデビュー)
一樂「すごい40年!だって投げられたりバーン蹴られたり、普通にちょっと蹴られても痛いのによう我慢できますね(汗)」
船木「あっという間に40年、いろいろ故障もしました(笑)まあ足とかは我慢できるんですよ。我慢できないのは腹ですね。腹は息できない苦しさがあるんですよ。セーム・シュルトに腹やられた時とか」

――デービーボーイ・スミス・ジュニア選手との試合はグランドの展開になりそうな予感が。
船木「まあ打撃はあまり無いでしょうから、向こうが無い技を使って、はい。投げられても頭だけ気を付けて」
一樂「なんか船木さんケガされたりしたらイヤやな~。僕らの年代になったら毎日ケガだけはせんとこって思てるし(笑)」

――僕はもうデッカイ選手からグラウンドでガッと腕取って極めちゃうっていうところを見たいです。
船木「腕はグッと力を入れて取られないようにするとかディフェンス出来るんですけど、足首はどんな相手でも取れます(キッパリ)。足首ってどんだけ大きくても可動範囲って限られてるんですよ」
一樂「うわ~、痛そうやな・・・」

――まさにこの展示のようなフルパワーのアメ車とテクニカルな日本車対決の様相ですね!本日はありがとうございました!

■大会情報
船木選手出場!ロープなし、KO、ギブアップ、レフェリーストップ決着のみ!世界一過酷で生々しいプロレス!

『ブラッドスポーツ 武士道』
http://bloodsport.jp/
日程:2024年6月22日(土)
会場:東京・両国国技館

■イベント情報
車好き、映画好き、ワイルドスピード好きが集まる世界最大級のカー・フェス「FUELFEST」が今年も8月31日に富士スピード・ウェイで開催!

『FUELFEST2024』
https://fuelfest.jp/
日程:2024年8月31日(土)
会場:富士スピード・ウェイ

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