【全文掲載】長州力の長女が通訳しジョシュ・バーネットが東京コミコンでトークショー!「MMAはカール・ゴッチやアントニオ猪木がベースを作ったと思っている」

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 12月6日~8日に幕張メッセで開催された『東京コミックコンベンション2024(以下東京コミコン)』。その最終日にジョシュ・バーネットが来日した。

 ハリウッドスターなどが多数来日し、怪獣プロレス、関東学生プロレス(UWF&HWWA&KWA)、アクトレスガールズや『極悪女王』コラボマッチとしてMarvelousやSTARDOMの試合が行われ、斎藤工&ゆりやんレトリィバァ&長与千種&刀羅ナツコのトークショーも行われた東京コミコンの特設リングステージ。
 様々なイベントが行われる中で、8日に『Bloodsport presents ジョシュ・バーネットトークショー』の開催が決定。本来は6月22日に両国国技館で開催されたジョシュ・バーネット主催の『Bloodsport Bushido(ブラッドスポーツ武士道)』のプロモーションを兼ねて5月の大阪コミコンに来日する予定だったが、家族の緊急事態によりジョシュの来日が前日キャンセルに。ジョシュとも繋がりが深く映画俳優経験もある船木誠勝が緊急参戦を果たしていた。
 今回は大会の宣伝もないため、ジョシュは心置きなく大好きなアニメ・漫画への愛を語るべく来日した。なお司会進行はリングステージプロデューサーでプロレス格闘技メディア『バトル・ニュース』の伊藤が、通訳は長州力の長女である有里さんが務めた。

――まずはジョシュ選手から、前回大阪コミコンに急遽来場できなくなってしまった件についてメッセージがあるとのことです
「大阪コミコンに来るはずだったが、残念ながら家族が体調不良になってしまい来ることができなかった。直前にキャンセルになったことは本当に残念だったが、今回ここに来れて嬉しい。今回東京の皆さんに会えて嬉しいです」

――来場してから東京コミコンを回られていたようですが、実際に来てみていかがですか?
「アーティストアレイに知り合いがいて挨拶させてもらいました。ヲタクよりのものはこのあと見て回りたいと思います」

――以前のインタビューでアメコミを見て育ったという事を答えられていましたが、どのような作品を見てこられたのでしょうか?
「はじめはX-MENから始まりました。はじめてのX-MENの表紙がウルヴァリンのマスクが半分剥がれている状態でとても衝撃を受けました。その後もアイアンマンやパニッシャーなど見て育ちました」

――その作品を描かれている方が出展していたり、映画の撮影衣装などが展示されているコミコンの空間はジョシュ選手にとっても特別なものですね
「コスチュームも見ましたが、コスプレイヤーをよく見てしまいました。アメリカでもコスプレは流行りだしていますが、日本のコスプレはすごいクオリティが高くて見ているだけでも楽しいです」

――ジョシュ選手は入場曲が北斗の拳であったり日本のアニメ好きでも知られていますが、今好きな漫画・アニメはありますでしょうか?
「私が見るのは古いアニメやOVAが多いです。小さい頃から見てみたかったけれどもなかなか配信していなかったりしていたものが多くて、今は配信されているのでそういったものを見ようとしています。ベルセルクはもちろん大好きで、鬼滅の刃も見た。ゴブリンスレイヤーやケンガンアシュラも好きです」

――やはり戦う作品が多いですね
「どんなアニメも好きですよ。ロボとかも。戦うだけが好きなわけではないのでどんなアニメも見ていきたい」

――日本とアメリカのマンガやアニメはどのような違いがあってどのような良さがあると思いますか?
「昔だったらアメリカンコミックと日本の漫画は非常に乖離があった。最近のアメリカのアニメやコミックは日本にかなり近づけてきている気がします。特にサンボウというアメリカでアニメをプロデュースしている会社(マイリトルポニーやトランスフォーマー・ザ・ムービーなど)はやっぱり日本のアニメからインスパイアされて、この感覚はここだっていう日本の要素が入った違いを感じるようになったので、昔ほど大きな違いは感じなくなるようになりました」

――ジョシュ選手は映画は見ますか?
「アニメの映画も多く見ますよ。子供の頃はバンパイアハンターDであったりナウシカがアメリカの映画館で見ることができたので、友達と一緒に行ってました」

――最近だと長州力さんがアニメ化されたりもしていますが、ご自身がアニメ化されたいという思いはありますか?
「もちろん!鈴木みのるはワンピースの作者に、高山善廣はビー・バップ・ハイスクールと何かしていた記憶がある。私も是非してほしい!自分の試合を見てインスピレーションを感じてくれた人はいて、ノーモア★ヒーローズのトラヴィス・タッチダウンはベースになって描かれてはいます」

――実際に自分を描いてほしい漫画家はいますか?
「武論尊と原哲夫(北斗の拳)。攻殻機動隊を描いている士郎正宗さんにも是非描いていただきたい」

――この会場内にその方々の関係者は間違いなくいるので、これを聞いた方は是非ジョシュ選手に連絡ください!
「是非すぐに連絡を」


――それではそろそろ格闘技に関しても聞いていければと思います。まずはジョシュ選手が今までに一番記憶に残っている試合はなんですか?
「特に記憶に残っているのは近藤有己とのPANCRASE王座戦(2003年8月・両国国技館)。師匠のマット・ヒュームが王座決定トーナメントで鈴木みのるに10年前に負けていて(1994年12月・両国国技館)、そのリベンジで勝てた。新日本プロレスの選手として旗を掲げながら勝てたのはいい経験だった」

――新日本プロレス、PRIDE、PANCRASEなど日本の格闘技の歴史を作ってきた団体に上がり続けていますが、今の日本のプロレス格闘技界をどのように見ていますか?
「日本の格闘技界は今成長していっているように見えてとても嬉しい。格闘技はグローバルなスポーツなので、特に日本は格闘技の歴史がある国だと思っている。世界中の皆さんに伝えたい事があって、MMAはやっぱりカール・ゴッチやアントニオ猪木が作ったベースがあるからだと強く思っている。UFCだって相手の選手がいて成り立っていることなので、その選手たちも闘い方っていうのも新日本の礎を築いたゴッチさんや猪木さんがいたからだと思っている」

――その新日本プロレスのコーチにも先日就任されました。今の新日本プロレスの若手を見てみていかがでしたか?
「コーチに就任してから思ったことは、とても上手くいっているなと。トレーナーたちも頑張っていて、選手も100%コミットして自分の出した課題をこなせている。血と汗を流して努力をして、そしてやっとタイトルが獲得できると思っているので、そこに向けてみんな頑張っていると思う」

――新日本プロレスのストロングスタイルな技術とWWEのエンターテイメントの闘いの違いをジョシュ選手はどう考えていらっしゃいますか?
「まずWWEと新日本にははっきりとした違いがある。だが僕がはっきり言いたいのはWWEも新日本もとてもプロフェッショナルなレスラーが試合をする団体だということ。どちらかと言うと僕は新日本のようなストロングスタイルが好みです。WWEでもいつか試合をしたいという思いはありますけど、彼らが持っている団体の目的とは違ってくるのかなと」

――先ほどUFCという言葉もありましたが、NOAHでは同じUFCファイターだった佐々木憂流迦とタッグを組みました。佐々木選手はプロレスラーとしていかがでした?
「憂流迦選手は元々フライ級の選手なので、最初プロレスに来るとなった時体が小さいので心配していた。だが彼の体もトレーニングで日々大きくなっていて、実際に試合を見てもとても適応能力が高い選手だと感じました。もっともっと選手として経験を積んでいく中で自分もいつか佐々木選手と試合をしたいなと思っています」

――UFC軽量級といえば、フライ級タイトルマッチに朝倉海が本日挑戦されました。ジョシュ選手も気になっていましたか?
「もちろん。今日の朝倉選手の結果は彼が望んでいた事ではないかもしれないけど、基本的に試合は勝ち負けがあるもの。ここで重要なのは勝っても負けても自分がきちんとすべき事をこれからも続けていって、選手生活を続けていくことだと思っているので、朝倉選手にはこれからも頑張ってほしい」

――ジョシュ選手は現在ブラッドスポーツという大会を主催しています。今年6月に両国国技館で日本初開催を成功させましたが、手応えはいかがでしたか?
「元々私の人生にはストレスが本当に少なかったので、ブラッドスポーツを両国国技館でやってみようと思った(笑)冗談はおいておいて、今回のイベントは評判がすごくよくて、色々なプロモーターやレスラー、プレスの方々にも良いイベントだと反応をもらって、総合的にいいイベントだと思っていた」

――日本での第2回開催も考えていらっしゃる?
「これからも自分のストレスと向き合うためにこのようなイベントを日本でも開催したい。日本でやることに意義があると思っているので、これからもイベントをできるように頑張りたい」

――ブラッドスポーツは特殊なルールで、世界一過酷なプロレスと言われています。ロープ・3カウント無し、ヒジ・ヒザ・ナックルありというこのルールにした理由は
「とても生々しい、本当に純粋なプロレスというものをこの大会でやろうと思ってこのようなタフなルールにあえてしました。選手たちには入場の華やかさであったりコスチュームなどそこで勝負するのではなく、自分のガッツだけで本当にそれ以外何もいらない状態で自分を見せてほしいという思いでこのルールにしています」

――今までのブラッドスポーツで印象に残ってる象徴するような試合は?
「今まで13回行ってきましたが、日本でやったブラッドスポーツ武士道です。自分もMMAだったり新日本、とくにアントニオ猪木さんの弟子でもあると自分は思っているので、色々な格闘技を受けてきましたが、そこで自分が両国国技館で主催するという事が自分の人生においてもものすごく大きなターニングポイントでもあったので、日本で行ったブラッドスポーツが一番印象に残っています」

――日本大会でジョシュ選手の対戦相手だったジョン・モクスリーをガンダムのモビルスーツに例えていましたが、コミコンにちなんでジョシュ選手をアメコミキャラに例えるとどのようなキャラになりますか?
「ロボという賞金稼ぎ(DCコミックス)かアポカリプス(X-MEN)が自分にあって居ると思う」

――ジョシュ選手もそのキャラのコスプレをされて次回のコミコンに参加するということは
「ハズカシイ(笑)」

――そうでなくても次回リングステージがありましたら、ブラッドスポーツの試合を見せてもらう可能性はありますか?
「もしガッツがありやりたい方がいるならいつでもリングで。そこにいる(コスプレイヤーの)中邑真輔でもいいし(笑)こういうところでブラッドスポーツエキシビションがやれるならとてもエキサイティングだと思う」

――そろそろお時間になってしまいました。最後にジョシュ選手、今日集まってくれたファンの方にメッセージをお願いします
「とても皆さんに会えて嬉しかった。コミコンも皆さんが好きなアニメや漫画と出会えるところだと思うので、これからもエンジョイしてください」


 トークショーを終えたジョシュは『ドクター・ストレンジ』カエシリウス役や『007/カジノ・ロワイヤル』ル・シッフル役などのマッツ・ミケルセン氏と『ドクター・ストレンジ』スティーヴン・ストレンジ役などのベネディクト・カンバーバッチ氏と一緒に写真を撮り、コミコンを満喫して会場をあとにした。

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