“邪道”大仁田厚がHERO4・27新木場に8年ぶり参戦!「障害があっても一生懸命頑張ってる友龍をサポートします」

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 聴覚障害レスラーも所属するバリアフリープロレスHEROが4月27日、東京・新木場1stRINGで『HERO40』を開催する。同大会には“邪道”大仁田厚が8年ぶりに参戦し、“ミスター聾プロレス”と称される友龍と友情タッグを結成する。

 同団体は新日本プロレス黎明期に第1期の練習生として在籍しながらも、耳にハンデがあるため、デビューができなかったヤミキさん(故人)が設立し、聾プロレスラーが闘う場として、2010年2月20日に新木場で旗揚げした。新日本でのデビューがかなわなかったヤミキさんは、HEROで念願のプロレスラーになる夢を果たし、友龍も旗揚げに参加した。

 当初、同団体は“聴覚障害者と健常者の架け橋”になるようなプロレスイベントを標榜した。だが、2016年春にヤミキさんが急逝したことを契機に、「バリアフリープロレスHERO」に呼称を改め、健常者のプロレスラーも所属。これに伴い、聴覚障害者にかぎらず、視覚障害者や車イスでの生活を余儀なくされている方を始め、一般のプロレスファン、プロレスを見たことがない方など、幅広く誰もが楽しめるイベント運営に転換した。

 ヤミキさんが逝去した当時のHEROは混迷を極めていた。ワイルド・ベアー、ワイルド・セブン(故人)、ワイルド・シューター(同)、ワイルド・コモン(マネジャー)によるヒールユニット・ワイルド軍が猛威を振るい、HERO本体から運営権を強奪し、『WILD HERO』として開催されていた。ヤミキさん亡き後、2016年11月5日に新木場で『ヤミキ追悼興行』を実施することになったが、運営権はワイルド軍のままだった。その窮地に友龍が憧れの存在だった大仁田に助っ人を要請し、かねてパラスポーツを応援している大仁田が快諾。大仁田は友龍らと組んで、ワイルド軍を制し、運営権を奪還。長年にわたって抗争を繰り広げてきた正規軍とワイルド軍を和解させた。その後、大仁田は友龍の奮闘ぶりを評価し、超戦闘プロレスFMWに推薦し、レギュラー参戦した経緯がある。

 今回、4・27新木場で『ヤミキ&セブン&シューター追悼試合』を行うにあたり、同団体では大仁田にHEROへの出場、友龍とのタッグ結成をオファーし快諾を得られた。大仁田は生前のヤミキさんと交流があり、セブンさんとシューターさんは愛弟子だ。メインイベントの対戦カードは、大仁田&友龍&雷神矢口&Xvsベアー&ワイルド・ZERO&ガッツ石島&海和択弥。Xはヤミキさん、セブンさん、シューターさんとゆかり深い人物になりそうで、試合形式はストリートファイト有刺鉄線ボードデスマッチとなる。

 8年ぶりの参戦にあたって、大仁田は「友龍は一生懸命やってるし、障害があっても、リングに上がって戦うというポリシーがいいから僕は応援しています。HEROのリングだから、友龍をサポートできるように頑張ります。天国のヤミキさん、セブン、シューターに届くような試合をしたい」と意気込んだ。

 タッグを組む友龍は「私は少年時代、大仁田さんに憧れて追っかけをした思い出があります。8年前大仁田さんと同じリングに立つことが叶いました。今回は8年ぶりのタッグですが、今回も必ず勝ちます!」と必勝宣言。

 セブンさんのベストパートナーだったベアーは「大将が出るなら、組んでも面白くない」として、あえて師・大仁田の対角に立ち、ライバルのガッツとは“打倒・大仁田”の旗印の下、共闘。正規軍ながら、友龍と遺恨のある海和も自軍に引き込んだ。

 “超大物”大仁田の参戦で風雲急を告げる『ヤミキ&セブン&シューター追悼試合』を。天国の3選手に届くような試合になることを願いたい。

『HERO40』
日程:2024年4月27日(土)
開始:18:45
会場:東京都・新木場1stRING

▼メインイベント「ヤミキ&セブン&シューター追悼試合」ストリートファイト有刺鉄線ボード8人タッグデスマッチ 時間無制限1本勝負
大仁田厚(FMWE)/友龍(HERO)/雷神矢口(フリー)/X
vs
ワイルド・ベアー(HERO)/ワイルド・ZERO(フリー)/ガッツ石島(TTT)/海和択弥(HERO)

<その他の対戦カードの見どころ>

▼セミファイナル シングルマッチ
藤田峰雄(藤田峰雄王国)
vs
梶トマト(飯伏プロレス研究所)

 前大会に出場しなかっただけで、HEROファンを禁断症状に陥れた峰雄が2大会ぶりに参戦。新たなターゲットは“ハイテンション”梶。5ヵ月の禁欲を経た峰雄の倒錯ファイトが梶に向けられるか?

▼タッグマッチ
加藤茂郎(フリー)/千葉智紹(フリー)
vs
リッキー・フジ(2AW)/しらすキッド(西湘プロレス)

 怨敵ディアブロとの抗争に区切りを付けた加藤と千葉のダークソウルがタッグとして久々の参戦。今大会を起点にWBCタッグ王座奪還を目指すのは確実。むろんリッキー、しらす組も黙ってはいないはずで、ストップ・ザ・ダークソウルを果たせるか?

▼女子タッグマッチ
真琴(フリー)/Maria(マーベラス)
vs
神姫楽ミサ(JTO)/こゆき(フリー)

 GPSグループ・レギュラーメンバーの真琴がMaria、ミサを推薦し実現したカード。フレッシュなMaria、ミサのなかに入って、キャリアの浅い大型のこゆきが意地を見せることができるか注目だ。

▼仲川翔大プロデュースマッチ~献杯ドランカーズタッグマッチ
仲川翔大(フリー)/羆嵐(フリー)
vs
アンディ・ウー(フリー)/ブラック・アバロン(フリー)

 3選手の追悼大会に志願の参戦の仲川がプロデュースしたのはHERO初の「献杯ドランカーズマッチ」。アバロンは元GPSで、羆嵐とウーは待望の初参戦。きっと天国の3人に伝わる試合になりに違いない。

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