【試合詳細】4・6 新日本プロレス両国国技館大会 【IWGP世界ヘビー級】内藤哲也vs辻陽太 【NEVER無差別級】鷹木信悟vsEVIL 【IWGPジュニア】SHOvsYOH 【IWGPタッグ】KENTA&チェーズ・オーエンズvs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI
『プロ野球カードゲーム ドリームオーダー Presents SAKURA GENESIS 2024』
日程:2024年4月6日(土)
開始:17:00
会場:東京都・両国国技館
観衆:6,632人
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
石井智宏/矢野通/○ボルチン・オレッグ
8分33秒 カミカゼ→片エビ固め
吉田綾斗(2AW)/仁木琢郎(2AW)/●チチャリート・翔暉(2AW)
▼タッグマッチ 20分1本勝負
エル・デスペラード/●田口隆祐
9分32秒 オコーナーブリッジ
[TMDK]ザック・セイバーJr./○藤田晃生
▼タッグマッチ 20分1本勝負
[L.I.J]高橋ヒロム/○BUSHI
5分39秒 ファブル
[BULLET CLUB WAR DOGS]デビッド・フィンレー/●外道
▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
[Just 5 Guys]SANADA/○上村優也/DOUKI
8分54秒 ストームクラッチ
[UNITED EMPIRE]ジェフ・コブ/●グレート-O-カーン/カラム・ニューマン
▼IWGPジュニアタッグ選手権試合 3WAYマッチ 60分1本勝負
【王者組/BULLET CLUB WAR DOGS】○クラーク・コナーズ/ドリラ・モロニー
17分29秒 Full Clip→片エビ固め
【挑戦者組/JET SETTERS】●KUSHIDA/ケビン・ナイト
※もう1組は【挑戦者組/UNITED EMPIRE/Catch 2/2】TJP/フランシスコ・アキラ
※第75代王者組が初防衛に成功。
▼IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組/BULLET CLUB】KENTA/●チェーズ・オーエンズ
13分51秒 消灯→片エビ固め
【挑戦者組/CHAOS/毘沙門】○後藤洋央紀/YOSHI-HASHI
※第101代王者が初防衛に失敗。毘沙門が新王者となる。
▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/HOUSE OF TORTURE】○SHO
1分36秒 レフェリーストップ
【挑戦者/CHAOS】●YOH
※第95代王者が初防衛に成功。
▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○ジョン・モクスリー(AEW)/海野翔太
14分32秒 デスライダー→エビ固め
[HOUSE OF TORTURE]●成田蓮/ジャック・ペリー
▼NEVER無差別級選手権試合 60分1本勝負
【王者/HOUSE OF TORTURE】●EVIL
21分14秒 ラスト・オブ・ザ・ドラゴン→片エビ固め
【挑戦者/L.I.J】○鷹木信悟
※第43代王者が2度目の防衛に失敗。鷹木が新王者となる。
▼IWGP世界ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/L.I.J】○内藤哲也
34分26秒 デスティーノ→片エビ固め
【挑戦者/L.I.J】●辻陽太
※第8代王者が2度目の防衛に成功。
内藤が辻を制してIWGP世界ヘビー級王座V2!鷹木がNEVER奪還でリメイク宣言!SHOvsYOHのジュニア頂上決戦は96秒の不本意決着
第0試合
先発は翔暉と仁木が矢野にダブルドロップキックから吉田が石井をビッグブーツで場外に叩き出し試合開始。
矢野をコーナーに振って翔暉と仁木が次々串刺しエルボーから翔暉のPKと仁木の低空ドロップキックのサンドイッチ。
翔暉がエプロンの石井にエルボーも、石井がリングに上がり翔暉の逆水平チョップ連打を受けていく。石井がエルボーから矢野がマンハッタンドロップを叩き込みオレッグにタッチ。
オレッグはショルダータックルでなぎ倒し、吹っ飛んだ翔暉は仁木にタッチ。
オレッグが走り込むも避けた仁木がトラースキックからロープに飛んでドロップキック。さらに延髄切りからロープに飛ぶが、オレッグはショルダータックルで迎撃しストンピング。引き起こして逆水平チョップでなぎ倒しフォールも1。
オレッグはエルボーから矢野にタッチ。
矢野はアームドラッグからコーナーポストを外し、金具がむき出しのコーナーに叩きつける。
矢野はストンピングも仁木はエルボー連打。ロープに振ろうとするが、矢野は髪を掴んで引き倒し、金具がむき出しのコーナーに叩きつけ石井にタッチ。
石井はコーナーで逆水平チョップ連発。仁木はエルボー連打も、動じない石井がナックル。避けた仁木がドロップキックも、石井はエルボー。仁木はロープに振ってドロップキックで倒す。
仁木は吉田にタッチ。
吉田はロープに飛んでランニングエルボー。さらに走り込んで来た石井にジャンピングニーからロープに飛んでジャンピングラリアット。カットに来た矢野にもジャンピングラリアットから石井にエルボー連打。石井もエルボーで返し、エルボー合戦から石井がエルボー連打。ロープに飛ぶが、吉田はビッグブーツで迎撃しフォールも2。
吉田はバズソーキックも避けた石井がバックを取る。バックエルボーで逃れた吉田が走りこむが、石井が切り返すも吉田も切り返しソバットからバズソーキック。吉田はジャンピングニーも、避けた石井がハイキックをラリアットで叩き落とすが、石井がエルボーも吉田がトラースキック。再度トラースキックもキャッチした石井がジャーマンで叩きつける。石井はオレッグにタッチ。
オレッグはショルダータックルからボディスラム。さらにロープに飛んでボディプレスも、避けた吉田が走り込むとハイキックをキャッチしたオレッグに逆の足でニールキックから翔暉にタッチ。
翔暉はドロップキック連発から腕へのコルバタ。さらに低空ドロップキックからロープに飛んで顔面に低空ドロップキック。
吉田がコーナーに叩きつけて串刺しジャンピングバックエルボーから仁木がミサイルキック。翔暉が投げようとするが、耐えたオレッグが串刺し攻撃を狙うが、足を伸ばしてカットした翔暉がクリストを狙うが、オレッグがキャッチして力任せにシェイクしてボルチンズリフト。フォールも仁木がカット。
オレッグがカミカゼで叩きつけフォールし3カウント。
<試合後コメント>
石井智宏
「ニック・ネメス! ご指名ありがとうございます。あと1週間だな。テメーが俺を指名したこと、後悔させねえから安心しろ。『石井を指名してよかった』って思わせる試合やってやっからよ。日本のプロレス見してやるよ」
ボルチン・オレッグ
「お疲れ様です! 今日の試合ありがとうございました。今日、両国の第0試合だけど、両国で試合できるのがすごいうれしいし、相手も違う団体の人だから、新日本プロレスは世界で一番レベル高いから、新日本のリングに上がって喜んでると思うけど、でも、俺の場合は新日本の選手としてプレッシャー倍ぐらいあるから、ちゃんと力出さないとね。新日本の選手、ヤングライオンとして力出して、絶対勝つようにしないといけないから、今日も矢野さんと石井さんのおかげで勝ちましたから、うれしかったし、感謝してますけど、でもこれからもっといっぱいいっぱい頑張ります。外国の選手が来ても違う団体の選手が来ても、新日本の力見せてやらないと。そのためにいっぱい頑張ります。ありがとうございました」
仁木琢郎
「新日本プロレス、俺たち2AW、これだけ大きい会場で大人数の前でやらせてもらって、ありがとうございます……なんて、言うわけねえだろ!今日のお客、2AWを知らないヤツ、いっぱいいたと思う。ただ、オイ、盛り上がってただろ。俺たちのプロレスを求めてるヤツ、いるんじゃねえか。また新日本プロレス、2AWがやってくるぞオイ」
チチャリート・翔暉
「今回は、ボルチン・オレッグ、完敗だよ! あんなデケえヤツ。でもな! 俺は今まで、小さくても、大きいヤツに戦ってきたんだよ! 次こそは、ボルチン・オレッグ、お前をブチ上げてやるぜ! ピッサリ!」
吉田綾斗
「もちろん、今日は団体対抗戦っていう、その見方が強いかもしれんけど、俺は個人として、過去にここ、新日本プロレスさんに出させてもらってた時の気持ちがあるから、あの時俺が自分自身で止めてしまった時計の針を動かしたいと思ってる。それができるのは、俺しかおらんから。俺自身が動くしかないから。だから、そこに辿り着きたい。ただ、ただ、今日、その前に、その前に、今日戦った石井。石井。シングルでやらせてくれよ。こんなんで終わらせたくないねん。俺も、久しぶりに帰ってきたねん。その1回で終わらしたくないねん。石井食えば問題ないやろ。その先、あるやろ。なぁ。やらせてくれよ新日本。まだまだ行けんぞ! まだまだ、上、行けんぞ俺。石井とのシングル、楽しみにしてるからな」
第1試合
先発はデスペとザック。手4つをフェイントにリストの取り合いからグラウンドの攻防へ。一度離れて再度グラウンドの攻防からザックがヘッドシザース。抜けたデスペが距離をとり両者タッチ。
藤田はエプロンのデスペにチョップも、田口がガットショットから低空ドロップキック。さらにヒッププレス連発からスワンダイブヒッププレス。これを剣山で迎撃した藤田がエルボー連打からコーナーに振ろうとするが、逆に振って走り込んだ田口をエルボーで迎撃。だがデスペが出てきてチョップで倒すと、田口がストンピングからヒップトス連発。さらに片逆エビ固めで捕らえ、藤田はロープを掴みブレイク。田口はデスペにタッチ。
デスペはストンピング連発から引き起こしてチョップ。顔面を小突いて挑発すると、エルボーの打ち合いからデスペがロープに振ろうとするが、藤田がチョップを打ちこむとデスペもチョップ。デスペがロープに飛ぶが藤田がニールキックで迎撃しザックにタッチ。
バックの取り合いからザックがヘッドロック。ロープに飛ぶとデスペがリープフロッグを狙うが、ザックが足を取って迎撃すると、カットに来た田口をアトミックドロップで迎撃しデスペに弓矢固め。そのまま回転して足を極めながら回転してフォールも2。
ザックは指を踏みつけ、そのままリストをひねると腕ひしぎ。デスペがマフラーホールドで切り返すが、デスペも回転してキーロック。デスペは強引にマフラーホールドも、ザックはそのままオクトパスホールド。そのままフォールも2。
ザックはエルボースマッシュも、デスペが担いで強引にバックドロップ。
デスペは田口にタッチ。
田口は串刺しヒップアタックからコーナーに振る。ザックは走り込むが田口がヒップアタックで迎撃し、スワンダイブもザックが避けると足を取ってそのまま回転。動揺する田口の腕にオーバーヘッドキックから藤田にタッチ。
藤田は逆水平チョップ。田口がロープに振るが、藤田がコルバタで場外に投げ捨てトペを狙うかに見せて、避けた田口にエプロンを走り込んでのサッカーボールキック。
チョップからリングに戻り、スワンダイブスワントーンボムからぶっこ抜きジャーマンを狙うが、田口が丸め込むも2。
田口が走り込むが藤田がチョップで迎撃し、投げようとするが耐えた田口がソバットからヒップアタック。さらに延髄切りからケツイェ。フォールもザックがカット。
田口はどどんを狙うが、コーナーに下がって逃れた藤田にデスペがショルダータックル。だがザックがデスペにネックツイストから田口に走り込むが、田口は足を伸ばしてカットしザックにヒップアタック。その背後から藤田がジャパニーズ・レッグロール・クラッチで3カウント。
<試合後コメント>
TMDK
ザック「(※日本語で)イイネエ。イイネ。オレタチ、ニホンニ」
藤田「ただいま」
ザック「(※日本語で)タダイマ、タダイマ、タダイマ」
藤田「鼻も大丈夫」
ザック「(※日本語で)ダイジョブヨ。MLW、カッテナイネ。デモ、キョウ、キョウハ、スバラシイ。(※英語に戻して)素晴らしかった。タグチ、タグチは面白いヤツだな。今でもニュージャパンのトップジュニアヘビー級選手だ。つまり今日のは大勝利だったってことだ」
藤田「イェア」
ザック「ビッグウィンだ」
藤田「ビッグウィン」
ザック「(※日本語で)ツギハ、ツギハ、ツギハ、ドースル? ドースル?」
藤田「ジュニア」
ザック「(※日本語で)イイネエ、モチロン。(※英語に戻して)もちのろんだ。IWGPジュニアヘビー級王座戦を見届けないとな」
藤田「ジュニア、イェアイェア」
ザック「しっかり見るんだ」
藤田「ハイ」
ザック「面白くなるぞ。さて、先週はフジタにNJPW WORLD認定TV王座を取り戻してもらう予定だったが、そう上手くはいかなかった。最初はバッド・デュード・ティトが上手くやってくれるだろうと思って送り込んだんだが。マット・リドルは中身がアホで見た目もアホかもしれない。しかし選手としては本当に凄いヤツだった。ハァ、1年だ。俺は1年間、王者として16回防衛に成功したんだぞ。(※日本語で)モウ、アトハ、ダイジョウブ。俺を呼び出すとはな、キング・オブ・ファッ○ンディッ○ヘッド。俺との対戦を望むというなら、俺が行って、ベルトを日本に取り戻すよ。お前がベルトを持っているのを見ると、虫唾が走るんだ。自分でもよくわからないが。世界中で試合をしているが、ヒッピーはどうも。自由なサーファーとかスケーターみたいなスタイルもいいのかもしれない。俺はオキナワやカリフォルニアに住んだことがある。サーファーやスケーター、クソヒッピーを気に入ってもいいはずだが、俺はアイツらみんな嫌いだ。ヒッピーは俺にとって永遠の敵だ。サーフィン野郎なんて。(※アロハポーズをしながら)イェ~とかやるヤツは俺の永遠の敵なんだ。俺は世界一のスピリチュアルビーガンなんだよ。人間はバカだから、動物のことを愛しているんだ。とにかく、シカゴだ。リドル、(※日本語で)タノシミヨ、タノシミヨ。それが終わったら、IWGP世界ヘビー級王座をどうやって獲るのか考えよう。俺の目標はずっと変わっていないからな。『G1』、IWGP世界ヘビー級王座、トーキョードームメインイベント。サイショハ、サイショハ、世界王座。(※藤田のお腹を叩いて)お前もベルトを獲ることになる。マイケルとシェインも王座に挑戦する。(※藤田に対して日本語で)シカゴ、シカゴハ?」
藤田「シカゴ?」
ザック「(※日本語で)シカゴ、イクノ? シラナイネ?」
藤田「(※頭をかしげて)いやあ……」
ザック「アァーOK。まあ日本でのプランを考えよう。(※藤田の髪の毛をいじって)大丈夫か? 今日は大丈夫だな(※藤田は恥ずかしそうに手を払いのけると)ちゃんとなってる。忘れてなくて偉いよ。ちゃんとキープして。時々忘れるから。(※あまりにも髪の毛のことをイジり続けるので、藤田にコメントスペースを追い出されながら)イイヨ、イイヨ」
藤田「まずは帰ってきた。ただいま。でも、ニュージャパンのベルト(※NJPW WORLD認定TV王座)は獲れなかった。獲れない、負けた。でも、負けたから勝ったヤツより強くなれる。だから、今日も勝った。これからも狙うところはあるし、最年少であのベルトも獲りに行く」
エル・デスペラード
「(※首を押さえて)痛ぇ。やっぱザック凄えな。世界一のテクニカルレスラーだっけ? やっぱりさ、自分がさ、『これいつ使うんだよ?』って言われながらよ、必死こいて練習してきたものがさ、ああいう人がちゃんと相手してくれて、ちゃんと自分で出せること、最高に楽しいよ。いろんなプロレスやってて、最高に全部楽しんでやってるよ。でもさ、自分がやってきて、誰からも評価されないって言われながらもやってきたことが、誰かが相手してくれるって最高に幸せだぜ。まあ今日、試合は藤田がやる気あったな。なんのつもりか知らないけど、いきなり上がってきやがって。次やったら、本当とっちめるからな」
田口隆祐
「藤田に1本獲られる形になりましたけど、藤田晃生よ、晃生よ、まぐれで3カウント獲れる相手じゃないからな、今日の相手は。まぐれじゃないぞ。立派なお前の実力で3カウント獲ったんだ。それだけの相手だったぞ、今日は。今日の相手は。大したもんだ。アァ大した相手から3カウント獲ったよ。成長してるよ。アイツ……そうだな、まぐれじゃ獲れないぞ、アイツからは。大したもんだ。アイツは…まあアイツはアイツで頑張ってくれ。頑張るしかない、アイツは。こんななってんだ。アイツもっと頑張れ、アイツ! アイツ、もっと頑張れよ、アイツ! 藤田晃生、そのままでいい。そのままで行け。TMDKで頑張れ! アイツ、もっと頑張れ! アイツーッ!」
第2試合
フィンレーがTシャツをヒロムに叩きつけ試合開始。
だがフィンレーは場外に降り、ヒロムはリング中央で座って挑発。
リングに戻ったフィンレーがサミングでコーナーに押し込み、ストンピング連打からツバを吐く。さらにエルボー連打からブレーンバスターホイップで投げ捨て、ロープに振ろうとするがヒロムが逆に振ってハサミワザから串刺しラリアット。ロープに飛ぶが、フィンレーがガットショットからエルボースマッシュ。ロープに飛ぶが、ヒロムがガットショットからBUSHIが走り込み低空ドロップキック。ヒロムがソバットからコーナーに振って、BUSHIが串刺し攻撃も、フィンレーはショルダースルーでエプロンに落とし、続いて走り込んだヒロムも前蹴りでカットし、BUSHIにラリアットからヒロムにバックブリーカー。フォールも2。
フィンレーはヒロムを逆水平チョップでなぎ倒し、場外に投げると外道が鉄柵や鉄柱に叩きつける。リングに投げ入れるとフィンレーがフォールも2。
フィンレーはバックブリーカーから外道にタッチ。
フィンレーがキャメルクラッチから外道が顔面を蹴りつけ、さらに顔面を踏みつけていく。
外道はフィストドロップも、ヒロムがキャッチ。外道はサミングからロープに飛ぶが、ヒロムが低空ドロップキックで迎撃。フィンレーにも低空ドロップキックからBUSHIにタッチ。
BUSHIは次々ドロップキックから、走り込んできたフィンレーを足を伸ばしてカットし、外道とまとめてネックブリーカー。
BUSHIは外道に串刺しバックエルボーも、避けた外道にロープを使ったオーバーヘッドキックからミサイルキック。だがフィンレーがエルボーから担ぐが、ヒロムがキャッチしヒロムのトラースキックとBUSHIのドロップキックの同時攻撃。さらにヒロムがドロップキックで場外に叩き出し、外道の足をキャッチしドラゴンスクリュー。BUSHIがコーナーに登るとダイビング低空ドロップキックから変形レッグロックでギブアップを奪った。
<試合後コメント>
高橋ヒロム
「アーーーー! いやー、これは絶好調だぞ!(※叫びながらインタビュースペースに現れる)あー! 入ったね、これ。入ったわ!(※片ヒザをつく)俺よりも少し絶好調度が高いBUSHIさんが獲ったけどね。でもねー! あー、自分の感覚でわかる。動きだとか、感覚でやっぱわかるよね。『あ、これ俺、絶好調。絶好調だな』って。皆さんも見てわかったでしょう。ぜっこ……『これが絶好調って意味か。ああ、そうか、絶好調ってこういうことね』っていうのがわかったでしょう?もうおわかりいただけたと思いますよ。とりあえずヒロムちゃん、“絶好調期”に入りました。絶好調期に入って、その次の相手が、ムスタファ・アリ。ね、そうかな。シカゴだね。4月12日? いいじゃーん!お返事くれないの? ムスタファ・アリちゃん。そんなにイヤか、タイトルを懸けるのが。まぁそれだったら簡単な話、まあねえ、時間はかかるかもしれないけど、2回勝てばいいんでしょう? ねえ! 次1回勝てばもう逃げられないでしょ。2回勝てばヒロムちゃんの腰にX-ディヴィジョン(のベルト)が来る。簡単な話だ!あー、これが絶好調! 自分でも怖いわ!(※と大声で言いながら立ち去る)」
BUSHI
「今日でバッチリ手応えを掴んだぞ。今のところ、『ヒザ固め』って表記されてるけど、ずっと名前をつけようかどうか悩んでたけど、今日で確信したよ。名付けるよ。『ヒザ固め』じゃなくて、『ファブル』って名前だ。ま、権利的なものでアレしたら、名前変えるけどさ。まぁそれでも、『ヒザ固め』改め『ファブル』。これで今年の『BEST OF THESUPER Jr.』いくぞ」
デビッド・フィンレー
「(※シレイリを投げ捨てて)まずはいくつか物事をはっきりさせてくれ。新日は俺の体調不良について発言してきた。それは全て真っ赤な嘘だ。病気でも、感染症ではなかった。本当は、動脈が脳に十分な血液を送れなくしていたんだ。酷い目眩でまっすぐ歩くことさえ困難で、二重、三重の視界に苦しめられた。トレーナーにバックステージから部屋に呼ばれ、俺の健康を考慮して、『NEWJAPAN CUP』の欠場を決められた。でも、ニック・ネメスとのIWGP GLOBALヘビー級王座防衛戦の時、その健康の考慮はどこにあったんだ? 1週間! あの史上最も残忍なケージマッチでの対戦後、1週間後のことだぞ!クソが! もっと最悪なことに、小さなジュニア相手のタッグ戦で俺を復活させるなんて、まるで俺を割れ物のように扱いやがって! 俺は100%残酷でできているんだ!ドクターや新日が言ってることはどうでもいい。俺はやる準備はできている。俺の『NEW JAPAN CUP』を制した男、リョータ・ツジ。俺の言うことをよく聞け。今夜お前がIWGP王座を獲ることを神に祈ってるよ。獲ったあかつきには、俺がその王座を奪いに行く。とんでもない幸運で得たこの王座戦、もしチャンスをモノにできなかったら、それだけで済むと思うなよ。いずれにしても、俺はお前の頭を獲りに行く。俺こそが『NEW JAPAN CUP』を制するはずだった。そして、お前は俺を負かすことはできなかった。最近色々なものを奪われ続けていてイライラしているんだ。WAR DOGを一人失い、GLOBALヘビー級王座を取られ、『NEW JAPAN CUP』を制するチャンスを奪われた。だけど約束しよう。数ヶ月後には、全てを奪い返し、それ以上のものを獲ってやる。約1年前、俺はどこからともなく現れ、残酷な王者として頂点に立つことができた。同じことができないわけないだろう」
第3試合
先発は上村とコブ。ロックアップからコブがロープに押し込みクリーンブレイク。
コブがエルボーも避けた上村がチョップ連発からロープに飛んでショルダータックル連発。受けきったコブがロープに飛ぶと上村がリープフロッグからドロップキック。上村はDOUKIにタッチ。
DOUKIはソバットから地獄突き。上村がダブルチョップからDOUKIとともにロープに振ってダブルドロップキック。
DOUKIはストンピング連打からエルボー連打。ロープに飛ぼうとするが、コスチュームを掴んだコブに延髄切りからロープに飛ぶが、コブがキャッチするとDOUKIは抜けるとエプロンから飛び込む。だがコブはキャッチするとリフトアップしてリングに投げ捨てる。
コブは引き起こしてショートレンジラリアットからその場飛びムーンサルト。踏みつけフォールも2。
コブはコーナーに叩きつけオーカーンにタッチ。
オーカーンはモンゴリアンチョップ連発から背中からモンゴリアンチョップ。玉座にしていきニューマンにタッチ。
DOUKIはエルボー連打もニューマンがミドルキックで倒す。
ニューマンは担ぐも、耐えたDOUKIが着地してエルボーをガードしたニューマンがダブルチョップから串刺し攻撃。足を伸ばしてカットしたDOUKIがコルバタで投げ捨てSANADAにタッチ。
SANADAは次々ドロップキックも、コブがコーナーに振って串刺し攻撃。避けたSANADAがボディスラム。ニューマンをかわすと場外に落ちたニューマンにトペ・アトミコ。
SANADAはニューロンをリングに投げ入れ、エプロンに登ったSANADAが飛び込んで前方回転エビ固め。だがニューマンは足を取って掟破りのパラダイスロックを狙うが、下から蹴り上げたSANADAにニューマンが走り込んでラ・ミスティカからPKを叩き込む。ニューマンはオーカーンにタッチ。
オーカーンは顔面を蹴りつけ、モンゴリアンチョップ。SANADAがロープに振ってフランケンから上村にタッチ。
上村はランニングエルボーからアームホイップ。さらにロープに飛んでジャンピングエルボー。
上村は串刺しダブルチョップからバックドロップを狙うが、耐えたオーカーンががぶりあってからの払い腰。
コーナーに振って串刺しラリアットから、ニューマンが串刺しビッグブーツ。さらにコブが串刺しバックエルボーからオーカーンが地獄突き。ニューマンが背後からドロップキックを叩き込み、オーカーンが裏投げ。フォールも上村が切り返し横十字固めで3カウント。
納得いかないオーカーンが走り込むが、上村がカウンターのかんぬきスープレックスで投げ捨て、KOPWのベルトを掲げて挑戦を表明した。
<試合後コメント>
上村優也
ぞ。グレート-O-カーンといえば、1つ持ってんだろ? そのKOPW、使わせてもらうよ。俺、まだこのリングでやりたいことがあるんだよ。そのために、そのKOPW、お前から獲って、俺のやりたいこと叶えたいと思います。ありがとうございました!」
グレート-O-カーン
「(※KOPWのベルトを持って現れると、床に座り込み)いやぁ、ハハハハ! 上村、頭に乗らねえように1つ忠告してやる。余は2018年6月30日、イギリスで海野翔太を相手にデビューを果たした。世代だけを考えりゃ、確かに同じ新世代じゃが……じゃがしかし、レスラーからの、会社からの、ファンからの評価、プロレスファン以外の知名度、そして何よりも積み上げきたものが、次元が違うんだ、この野郎! このKOPWに地方再生という色を付け加えた。それだけの功績だけでも比べもんになんねえ。雲泥の差、月とスッポンの差だ。いいか、世代は同じでも、余と上村たちが一緒に同じ括りになることは決してない。その通りだ。その通りだ。そんな余が高めたこのベルトの重みで、貴様は自らひれ伏すことになる。ついでだ、存在価値のねえ、多くなったユニットの大虐殺といこうか。Just 5 GuysとUNITED EMPIREが…そうじゃないな。UNITED EMPIREがJust 5 Guysをまとめて処刑してやる」
カラム・ニューマン
「ジーザス! 会場内が暑すぎて、なんて言っていいかわからない。ツアーが終わった、WHOO!! 俺はよりデカく、より速く、より強くなった。次のツアー、その次のツアーの準備は万端だ。でもな、何度も言ってきたが、ツアーが終わっても俺は国には帰らずに日本に残る。ジムに戻って、仕事をして、より強くなって挑んだツアーだった。それなのに、ボロカスのように負け続ける。日本に残ってるのに何て結果だ。(自虐的に)WHOO!!」
第4試合
コナーズとモロニーが入場するなり殴りかかり乱戦で試合開始。
リングにはナイトとアキラが残り、エルボー合戦からナイトのハイキックを避けたアキラがチョップから走り込むが、ナイトが風車式バックブリーカーで迎撃。
ナイトがロープに振ると、リープフロッグからKUSHIDAがカニバサミで倒しナイトがエルボードロップ。コーナーに振って走り込むが、アキラは2人とも足を伸ばしてカットすると、KUSHIDAを踏み台にナイトにコルバタ。さらにKUSHIDAにをヘッドシザースホイップでナイトに叩きつけると、まとめてネックブリーカードロップ。
アキラはナイトとKUSHIDAをロープに押し込み、TJPがまとめて顔面にミサイルキック。
モロニーが出てきてTJPをコーナーに振って走り込むが、TJPが避けるとアキラが串刺しラリアット。さらにコナーズにも串刺しドロップキックから、ナイトの顔面をTJPが踏みつけ四方のコーナーに座り込むコナーズ、KUSHIDA、モロニー、ナイトに顔面ウォッシュ。
KUSHIDAはTJPのバックを取るが、TJPは足を刈って倒すと足をインディアンデスロックで極め、走り込んできたコナーズにコブラクラッチ。さらにナイトもフロントネックで捕らえ、3人まとめて絞り上げる。これはモロニーがカット。
TJPはコナーズをコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、コナーズがショルダースルーでエプロンに落とすもアキラが串刺しエルボー。さらにロープにもたれさせるとアキラとTJPでサンドイッチ攻撃を狙うが、モロニーが場外からアキラの足を掴んで落とし、コナーズがTJPにカウンターのパワースラムでエプロンに叩きつける。
ナイトがコナーズにエルボー連打からローリングエルボー。モロニーがナイトの背中にエルボーから投げようとするが、着地したナイトだったがコナーズが力任せにふっ飛ばし場外のTJP&アキラに叩きこむ。
リングにナイトを投げ入れコナーズがフォールも2。
ナイトにコナーズとモロニーがチョップを打ち込んでいき、ナイトがそれぞれにガットショットからエルボー。だがコナーズがボディブローからモロニーがローキック。コナーズがブレーンバスターからエルボードロップを投下し、アキラにモロニーがボディスラム。
KUSHIDAにもモロニーが地獄突きからナイトにコナーズがチョップ。コーナーにナイトを叩き込んでモロニーがフォールも2。
ナイトはコナーズとモロニーに交互にエルボー。だがナイトに交互にソバットを打ち込むが、ナイトは二人まとめてオーバーヘッドキックで迎撃。
アキラが出てくるが、ナイトがドロップキックを叩き込み、TJPとアキラにダイビングダブルラリアット。さらにKUSHIDAが客席に選手たちをセットすると、ナイトはスワンダイブ・トペ・アトミコ。
カウント19で全員戻り、乱戦からモロニーがTJPをコーナー上に乗せて正面に登る。だが足を刈ったTJPが断崖式の何かを狙うが、KUSHIDAの延髄切りとナイトのトラースキックの同時攻撃。
ナイトの髪をTJPが掴んでいくが、モロニーが下から蹴り上げるとナイトがTJPに飛びつき雪崩式フランケン。
アキラが飛び込むもナイトがキャッチしてネックハンギングボム。フォールも2。
ナイトにコナーズとモロニーがスピアーのサンドイッチからフォールも2。
コナーズとモロニーはサンドイッチ攻撃を狙うが、避けたナイトがコナーズにラリアット。モロニーがナイトにトラースキックから、KUSHIDAをショルダースルーでエプロンに落としコナーズがスライディングで足を刈ってエプロンに叩きつける。
モロニーとナイトがエルボーの打ち合いからナイトがエルボースマッシュもモロニーが延髄切り。ロープに振って急所攻撃から変形のスタナー。KUSHIDAにもソバットからロープに振ると、KUSHIDAがハンドスプリングもモロニーがカウンターのドリラキラー。着地したKUSHIDAがバズソーキックも、避けたモロニーがスクールボーイ。そこへアキラが走り込みKUSHIDAにランニングニーから、TJPがモロニーにニーストライク。さらにファイナルカットからコーナーに上り、マンバスプラッシュを投下するが2。
コナーズがTJPにナックルからロープに振ってサイドバスター。
アキラが走り込みボディに膝蹴りから大外刈り。アキラはモロニーにも膝蹴りを叩き込むが、モロニーはスパインバスターからフットスタンプ。
KUSHIDAはマサヒロ・タナカをモロニーに叩き込むが、TJPがKUSHIDAにローリングソバット。ナイトがTJPにトラースキックも、TJPがロープに振るがナイトはブーメランクロスボディ。TJPが避けるとモロニーがナイトにスピアーを突き刺し、TJPがモロニーに毒霧からアキラがカサドーラフットスタンプ。
KUSHIDAがTJPにマサヒロタナカも、避けたTJPが逆さ押さえ込みも2。
TJPろとアキラはKUSHIDAに2/2からフォールもコナーズがカット。
TJPがKUSHIDAを肩車し、アキラがコーナーに登るがナイトがアキラの足を掴んで動きを止め、KUSHIDAがTJPにナックル連打から丸め込むも2。
KUSHIDAが走り込むが、TJPがカニバサミからピノイストレッチ。だがKUSHIDAが下からホバーボードロックで捕らえ、ナイトがアキラにDDTからホバーボードロック。これはコナーズとモロニーがカット。
コナーズとナイト、KUSHIDAとモロニーがバックの取り合いからKUSHIDAとナイトが胴締めキーロックも、KUSHIDAとナイトを叩きつけあって逃れたコナーズとモロニー。KUSHIDAがモロニーにランニングエルボーもコナーズはナイトにトラースキック。コナーズはロープに飛ぶが、ナイトがカウンターのマンハッタンドロップからKUSHIDAが低空ドロップキック。ナイトが鎌固めからKUSHIDAが低空ドロップキック。
KUSHIDAがナイトを肩車し、前方回転するがコナーズはナイトにスピアーを突き刺し迎撃。モロニーもKUSHIDAにスピアーから、モロニーがKUSHIDAにドリラキラー。コナーズがナイトにノーチェイサー。さらにKUSHIDAにFull Clipを叩き込み3カウントを奪った。
<試合後コメント>
JET SETTERS
ケビン「俺は……今は何を言えばいいかわからない。KUSHIDAサン、ダイジョウブ?」
KUSHIDA「(※ケビンの足元に倒れ込んで)獲りたかったなー。獲って、獲って……」
ケビン「アーッ、イライラする。イライラという言葉では、今の気持ちには足りないな。いつもいつも同じ結果。何度挑戦しても、いつも失敗だ。だが、失敗は成功の母と言う。俺とKUSHIDAサンはいろいろやってきて、タッグを組んでちょうど1年だ。KUSHIDAサン、アリガトウ(※座り込んでいるKUSHIDAと握手)」
KUSHIDA「(※握手に応えて)ありがとう!」
ケビン「ゴザイマス。一緒にいてくれて」
KUSHIDA「(※英語で)いつでも」
ケビン「魔法のように、たくさんの変化が起きた」
KUSHIDA「お互い成長して、また一緒にタッグ組んで、ベルト狙って。(※ケビンに英語で)夢の対戦相手は誰なんだ?」
ケビン「夢の対戦相手はたくさんいます。夢は悪夢になることもある。でもどんな悪夢でも俺の心を揺るがすことはない。だからどんな相手だろうと、JETSETTERSは倒せる。今日は負けてしまったかもしれない。これからもたくさん負けることはあるだろう。でも俺たちは闘う度に良くなっていく。次に日本に来るのは、『BEST OF THE SUPER Jr.』だ。俺は次のレベルへと上がり、ニュージャパンに必要な凄い選手になる準備ができている。JET、ケビン・ナイトは決して倒れない。しっかりと立って進む。そしてKUSHIDAサンが、知恵を授けてくれる。あなたの後をついて行きます。いつかIWGPジュニアタッグ王者になり、IWGPジュニアヘビー級王座も獲る。あなたの助けに感謝します(※KUSHIDAと握手)。」
KUSHIDA「世界を旅してる俺たちだからこそ、IWGPの有名さ、価値の高さ、わかってるよね。獲って、いろんな国を旅して、ベルトの価値高めて、いろんな選手と戦いたかったけど、NEVER GIVE UP」
ケビン「NEVER GIVE UP」
※2人で固くハグ。
KUSHIDA「(※ケビンの肩を叩いて)グレート・ジョブ! サンキュー!」
ケビン「アリガトウゴザイマシタ!」
UNITED EMPIRE
アキラ「今日はいい日になるはずだったのに、この歯を見てくれ。歯が大変なことに。ああ、もう! この結果が意味することは、失敗か? 違う。俺はもう、前みたいに座り込んで泣いてイライラしているガキじゃないんだ。俺たちは明日にはジムに戻り、月曜には歯医者に行って治療する。『BEST OF THE SUPERJr.』の準備をしなきゃいけないからな。皆にはわかっておいてほしい。俺たちは4度目のIWGPジュニアタッグ王者になれなかったかもしれないが、WAR DOGSとの決着はまだまだついてない。まだ終わらないぞ。俺たちはこれからも挑む。しっかりトレーニングをして、お前たちの手からそのベルトを奪う。これだけは確実に言える。これは失敗ではない。これは成功への一歩だ」
※TJPがコメントしようとすると、ニューマンの制止も聞かずにオーカーンが乱入
してくる。
オーカーン「オイ! オイ!」
ニューマン「落ち着け!(※と、オーカーンを止めようとする)」
オーカーン「TJ! アキラもだ。オイ、何だこのザマは! 貴様がキャプテンと名乗って、このザマか! 余とオスプレイが帝国を建国した時、円卓の騎士のようにみんな平等で、そういう条件で同盟を結んだ。それで、貴様がキャプテンを名乗って、どうなった? 『NEW JAPAN CUP』、みんな1回戦負けだ。両国も、みんな負けだ。これが、UNITED EMPIREの、今の姿だ! いいか、貴様がキャプテンを、舵を切りたいというのなら、余はもうまとめ役はやらない。舵を切るならば、それ相応の結果を、宝を持ってこい。じゃなければ認めんぞ。わかったかオイ!(※と、立ち去る)」
ニューマン「俺が落ち着かせるから(※と、オーカーンの後を追う)」
TJP「(※オーカーンが去った方を見やり、しばらくの沈黙の後)そうだな……」
WAR DOGS
コナーズ「今の(※UNITED EMPIREのいざこざ)は何だったんだ? ハ? ハ?」
モロニー「わいわい騒ぎやがって。(※二人とも乱暴にベルトの台座を払い落としながら座り)前回の挑戦から間も開いてないのに。(※ビールを取って)さあ、乾杯」
コナーズ「今年も俺たちが回す。視界がぼーっとしてるよ(※モロニーは聞き耳を立てる)。フランキーがどんな見た目だったかも、もはや思い出せないな。虫みたいに見える。なんか治さないとな。TJに関しては、アスワングと頭が治るといいが。疲れたよ。だが、俺たちのしたことを見ただろう。俺たちがいつもやっていること、勝利を収めた。俺たちがトップ……(※モロニーの耳に向かって)すまん。俺たちはトップに立ち、クソ野郎どもに勝ったんだ」
モロニー「ああ、いつもやっていることだ」
コナーズ「いつもどおり」
モロニー「手短に話そう。KUSHIDA、俺の耳を見たか知らんが、俺には女がいる。お前のようなカリフラワー耳は嫌なんだ。お前の人生をまるごとカリフラワーにしてやるよ。俺は明日国に帰る。俺のいたい場所だからな。(※机をバンバンと叩き)この国にはうんざりだ! ビープ音じゃなくてハローキティの音を鳴らす乗り物にもうんざりだし、マッサージをしないかと街頭で声を掛けてくるバカな女にもうんざりだ! 金ならそっちが払うべきだろう。ここまで来て、標識に黙って従い、くだらん奴らに付き合い、年取ったタクシーの運転手と話し……ほかに誰がいるって言うんだ!(※ベルトをはたき落としながら立ち上がって)この階級で誰が残ってる!? ハ? ハ?団体はこのベルトも手放した方がいいんじゃないか。俺たちが国で永遠に預かることにして、大金と一緒に渡してくれればいい。そしたら俺たちは本当の国で、本当のファンに囲まれ、本当のWAR DOGSとして過ごせる。お前らはあのクソケージが戦争だったと思ってんのか? このずっと続いてるのが戦争なんだ!俺たちが酒を飲み、笑い、ジョークを飛ばすのは、それが戦友であればできることだから。俺たちが嫌う国の俺たちが嫌う階級で戦ってるからだ! 残ってるのは誰だ? 残ってるのは誰だ?」
コナーズ「まだ終わってない。まだ続くぞ。俺たちはこのベルトを持ち世界中を回る。行く先々に有名な奴らがたくさんいる。この団体に立つ度胸のある奴は、俺たちに挑む度胸のある奴は、WAR DOGSを倒すという気概のある奴は、かかってこい! WAR DOGSにかかってこい!だが誰であろうが俺たちが倒す。なぜならこいつは(※2人で互いを指す)MYDOGS FOR REAL!」
モロニー「ワン!」
第5試合
KENTAとオーエンズが奇襲し試合開始。オーエンズが後藤にストンピング連打からKENTAもストンピング。ロープに振るが後藤は避けて同士討ちさせると、オーエンズがエルボースマッシュからチョップを打ち込みロープに飛ぶが、毘沙門がダブルのショルダータックルからざんまい。さらに後藤がKUSHIDAをブレーンバスターでオーエンズに叩き込んでいく。
後藤はオーエンズにエルボーからコーナに振って串刺し攻撃も、オーエンズは足を伸ばしてカット。再度走り込んできた後藤にオーエンズはコーナーへのコンプリートショットから大外刈りで倒しセントーン。そのまま場外乱闘へ。
リングに戻ったオーエンズが後藤にフィストドロップ。
コーナーに叩きつけるが後藤がガットショット連打。オーエンズはサミングもレフェリーが注意し、オーエンズはKENTAにタッチ。
KENTAとオーエンズは股裂きからエルボードロップ。フォールも2。
KENTAはヘッドシザースで捕らえ、これはレフェリーが注意しブレイク。
KENTAはオーエンズの足に叩き込みオーエンズにタッチ。
オーエンズはコーナーに振って串刺しエルボーからショートレンジラリアットでなぎ倒しKENTAにタッチ。
KENTAはネックブリーカードロップからフォールも2。
KENTAはミドルキックも、キャッチした後藤がチョップ連打。KENTAがミドルキックからビッグブーツを叩き込み、コーナーでショルダーアタック連発からコーナーに振ろうとするも、後藤が逆に振って走り込むがKENTAは足を伸ばしてカットしロープに飛ぶ、だが後藤が追走ラリアットからYOSHI-HASHIにタッチ。
YOSHI-HASHIはランニングバックエルボーからダブルチョップ。
YOSHI-HASHIは串刺しチョップから手首を掴んで逆水平チョップ。さらにソバットからネックブリーカードロップ。フォールも2。
YOSHI-HASHIは投げようとするが、耐えたKENTAにエルボー。ロープに飛ぶが、場外からオーエンズが足をキャッチしてこけさせるとKENTAとオーエンズでストンピング連打。
コーナーに振っていくが、YOSHI-HASHIはKENTAを避けてオーエンズに低空ドロップキックから走り込んできたKENTAをオーエンズにぶつけ、KENTAにガットショットから後藤に担がせる。だが着地したKENTAが後藤を突き飛ばしてYOSHI-HASHIに誤爆させると、YOSHI-HASHIにランニングニーも、避けたYOSHI-HASHIがラリアット。ガードしたKENTAがローリングチョップからロープに飛ぶが、YOSHI-HASHIはラリアットで迎撃。
両者タッチ。
オーエンズがソバットからロープに飛ぶが、後藤がショルダータックルでなぎ倒し、エルボー連打からコーナーに振って村正。さらにバックドロップからフォールも2。
後藤は担ごうとするが、耐えたオーエンズがエルボー。エルボー合戦からラリアットの相打ちへ。
打ち勝ったオーエンズがロープに飛ぶが、後藤は担ぐが着地したオーエンズをコーナーに下がって潰す。YOSHI-HASHIがそこへ走り込んで串刺しラリアットから、激烈一閃をフェイントに消灯を狙うが、オーエンズがロープに押しこみKENTAが場外から椅子攻撃。そこをオーエンズがフォールも2。
後藤がオーエンズを足を伸ばしてカットし、オーエンズがソバットからコーナーへの前方回転。そこへKENTAが串刺しドロップキックからオーエンズがYOSHI-HASHIにデスバレー。後藤にジュエルハイストからフォールも2。
オーエンズはパッケージドライバーを狙うが、耐えた後藤がリバース。
KENTAがIWGPタッグベルトを奪って殴りかかるが、避けた後藤が担ぐと牛殺し。
オーエンズがコンビネーションエルボーからロープに飛ぶが、後藤が追走するも避けたオーエンズが延髄切り。
オーエンズのバイシクルキックをガードした後藤にあらためてジャンピングニー。さらにランニングニーも、後藤はキャッチしてYOSHI-HASHIがトラースキック。後藤が担ぐと激烈一閃。
さらに消灯を狙うが、オーエンズが丸め込むも2。
オーエンズはジャンピングニーからフォールも2。
オーエンズは膝蹴りからパッケージドライバーを狙うが、YOSHI-HASHIがヘッドハンターでカットし、KENTAとエルボー合戦。
KENTAがナックルからロープに飛ぶが、後藤が隠し狭間で迎撃。
YOSHI-HASHIはオーエンズを振ろうとするが、オーエンズがYOSHI-HASHIにビッグブーツ。だがYOSHI-HASHIが磔の刑から消灯を狙うが、切り返したオーエンズにYOSHI-HASHIがトラースキックから消灯。これで3カウント。
<試合後コメント>
毘沙門&上村優也
後藤「ヨシ、しっかり獲り返したぞ。今回の『NEW JAPAN CUP』で俺はさらに強くなった。そして今回、また毘沙門がこのベルトを獲り返した。オイ、次こそこの毘沙門ワールド…ワールドツアー! 実現させてみせる」
YOSHI-HASHI「OK! まあでも、俺とゴッちゃんが毘沙門でアイツらに挑戦して、俺たち組んだ時点でもうベルトはウチらなのは決まりだよ。タッグで俺たち、どれだけ実績を積んで、修羅場潜ってると思ってんだ。アイツら、ただベルト持っていただけだよ。なんの実力もねえよ。これがその答えだ。これが今まで俺たち、IWGPのタッグベルトをずっと欲しいって言ってきたけど、今回はこのIWGPタッグベルトが俺たちにすり寄ってきたんだ」
後藤「もう簡単に離さないぞ」
上村「(※突然コメントスペースに姿を現し)YOSHI-HASHIさん! 先シリーズ、俺に負けたこと忘れてないですよね?」
YOSHI-HASHI「もちろん忘れてないよ。でも、何しに来たの?」
上村「このIWGPのタッグ、次挑戦させてください」
YOSHI-HASHI「アァいいよ。確かにさっき言ったように先シリーズ名古屋で、まあ俺の地元・名古屋でお前に負けてるよ。その事実はあるし。でも、お前、誰と組むんだ?」
上村「Just 5 Guysの仲間がいるんで、パートナーを1人連れて来ます」
YOSHI-HASHI「OK! 誰でもいいよ。ただ、お前、『WORLD TAG LEAGUE』で俺とゴッちゃんと試合した時、思ったと思うけど、名古屋でタッグ組んだ時と、毘沙門でタッグ組んだ時と、レベルの違い」
上村「前回負けたからこそ、次獲ります」
YOSHI-HASHI「OK! 見せてもらおうじゃねえか! お前の気持ち見せてもらおうじゃねえか。ただ、俺たちは安々と負けないからな。覚悟しとけ、この野郎!」
上村「お願いします」
YOSHI-HASHI「OK!」
上村「(※TVカメラに向かって)KOPWもIWGPタッグも、他のベルトも獲れるやつは全部獲ってやる! もちろんそれぞれに俺が獲りたい理由はあります」
YOSHI-HASHI「OK、場所はどこでもいいよ。ただ、お前が言ったからって、オフィスがOKするかわかんねえからな。ただ、(※後藤の方を向いて)俺たちは挑戦」
後藤「OK」
YOSHI-HASHI「俺たちはいいよ。あとはオフィスがなんて言うか? それは知らないよ。俺たちは待ってるからな」
後藤「その心意気は買った」
YOSHI-HASHI「OK、俺たちは待ってるからな。OK!」
上村「よろしくお願いします(※と言って、先に引き上げる)」
YOSHI-HASHI「まあ、俺たちがベルト獲って、また毘沙門がベルト獲ったのかって、思うと思うよ。またコイツらかって。でも、俺はこのタッグベルトを獲る時に、伝説作りたいって言ったんだよ。そして記録作りたい。1回獲って、1回2回獲って、『ベルト獲ったね、おめでとう』って言われるだけだったら、なんにもファンの人は覚えてくれないから。またコイツらかって、ちょっとくどいぐらい印象を与えないとさ、覚えてくれないから。この2024年内、俺たちがこのベルトをガッチリ獲ってるっていう姿を、いろんな人に覚えてもらうためには、くどいぐらい俺たちがベルトを持っておかないと覚えてくんねえから。そして、IWGPタッグベルトを持ってたからって、シングルベルト獲っちゃダメって決まりは、なんにもないから。俺は『NEW JAPAN CUP』、ゴッちゃんが決勝でそのセコンドに就いた時、絶対この男はIWGP世界ヘビー獲るって確信したし、俺もシングルベルト、タッグベルトを持ってるからって諦めたわけじゃないから」
後藤「どこにでもチャンスは落ちてるぜ」
YOSHI-HASHI「もちろん! オシ! ヨッシャー!」
後藤「ヨッシャー!(※と叫び、立ち上がってYOSHI-HASHIと握手)」
YOSHI-HASHI「ヨッシャー!」
後藤「OK! (※引き上げ際に)強えからしょうがねえんだよ」
KENTA&チェーズ・オーエンズ
チェーズ「クソッタレ。クソッタレが! 新日がまたもや俺たちBULLET CLUBを締め上げやがった。BULLET CLUBが頂点に立つことが嫌なようだ。(※KENTAの頭に手をやり)コイツは数日前、凄まじい防衛戦を勝利して、DEFY世界王座を防衛したばかりだ」
KENTA「(※英語で)フィラデルフィアで!」
チェーズ「そうだ、フィラデルフィアで! その直後に飛行機に飛び乗って、ここに直行して、30分前に到着だ! わかるか?」
KENTA「(※英語で)理解できるか? たったの30分前に到着したんだ」
チェーズ「ウォームアップすることすらできなかったんだ! 俺は俺で、何かに感染したのか体温がめちゃくちゃ上がってるし…そんな中でも、俺たちは良い試合ができた」
KENTA「(※英語で)でも不公平だろう!」
チェーズ「ノーノーノー。YOSHI-HASHI、ゴトー、これでは満足できないはずだ。これで終わりではない。背後に気をつけろよ。次は(※KENTAを指差し)コイツもウォームアップする時間があるからな!」
KENTA「(※英語で)そうだ! 今回はなかったからな。なぜかわかるか?(※と言って、DEFY世界王座を手に取り、チェーズに見せる)」
チェーズ「俺はこのベルトのせいだと思っている。防衛戦さえなければ、俺たちの王座も防衛できたはずだ。まぁ、いい。お前はいい王者だ。俺がDEFYに連絡しておく」
KENTA「(※英語で)でも、無理だって言われたんだ…」
チェーズ「お前が王者だからか?」
KENTA「(※英語で)アァ…そうだ」
チェーズ「毘沙門! これで終わったと思うなよ。俺が約束する」
KENTA「(※英語で)まだ終わってないぞ…」
チェーズ「せいぜい背後に気をつけろよ! 気をつけるんだ」
KENTA「(※チェーズが先に引き上げると、太っているTVカメラマンのカメラに向かって)オホン、オホン、ちょっと待って。俺、負けた? (※太っているTVカメラマンが頷くと)いや、そんなわけねえだろう。もういっぺんよく考えろ。俺、負けた? (※太っているTVカメラマンが再び頷くと)早くねえ、返事すんの? 俺、負けたの? (※太っているTVカメラマンがまたまた頷くと)どう考えても? (※やっぱり太っているTVカメラマンが頷くので)本当。(IWGPタッグの)ベルトねえわ。負けたの? ふざけんな。何、俺、16時間も飛行機飛んで、今日の朝5時に着いて、ベルト失うため日本に来たん? (※太っているTVカメラマンが頷くと)『うん』じゃねえよ、お前! 『うん』じゃねえよ。何勝手なこと言ってんだよ。ふざけんなよ。なんだ、お前。太ってるくせに、そんな……ふざけんなよ。フェアじゃねえだろう。ちゃんとしたお互いイーブンのコンディションでやらせろよ。ふざけんなよ。こっちは試合中もう眠くて、コーナーでこうなってたもん(※と言いながら居眠りする仕草をする)。俺負けるために何、10何時間も乗って日本に来たの? (※太っているTVカメラマンが頷いたので)『うん』じゃねえんだよ、だから! 調子に乗んな、お前。ふざけんなよ。まあこれで終わってねえから、マジで。マジで終わらせねえから。万全の体調でやらせろよ。万全の体調でやらせろよ。こんなスケジュール組んだの誰だと思う? 知ってる? 知らねえだろう? 俺(笑)。俺のせいか、これ?(笑)。俺がいけねえのか。(※太っているTVカメラマンが首を横に振って否定したので、嬉しそうな表情で近づき)オホオホ、チューッ!(※とカメラにキス)。いらねえ優しさ出すなよ。ざけんなよ。負けてこのまんまじゃ終わんねえからな。俺がいつもこうやってさ、ふざけてるからさ、なんか俺が悔しくなかったりさ、そういう感情がないと思ってんの? ふざけんなよ。俺だってこのままじゃ終われねえぞ。ふざけんなよ。俺、DEFYのチャンピオンとしても誇り持ってるし、あのベルトにも愛着出てたの。このままじゃ終わらせねえぞ、毘沙門。毘沙門! くまモンみてえに言うなよ、毘沙門。ふざけんなよ。俺、ベルト失うために15~16時間もかけて日本に来たの? (※小さい声で)このままじゃ終わらねえよ。結局ね、結局、俺が何が言いたいかって言うと、全部DEFYのせいってこと!」
第6試合
場外でSHOがYOHを追いかけた状態で会場を走り回り、YOHがベルトを持って挑発してリングへ。エプロンに登ったSHOへYOHがドロップキックからトペ・アトミコ。
リングに戻り、やっと試合が開始。
YOHがダイレクトドライブを狙うが、リストを取って切り返したSHOが耳を掴んでサミング。さらにバックを取るが、YOHがカニバサミで倒して顔面に低空ドロップキック。
YOHはストンピングも、肩をおさえて痛みを訴え、レフェリーが試合をとめた。
リングに藤田晃生が現れるが、SHOは相手にせず帰ろうとする。
YOHは脱臼した肩を応急処置をされ、泣きながら会場を後に。
藤田「おい史上最低のチャンピオン、俺が、あんたの首を刈り取って、史上最年少でそのベルト巻いてやるよ覚悟しとけ」
SHO「やらねー。史上最低や田舎モンが!」
そこへDOUKIもリングへ。
DOUKI「藤田、お前の気持ちもわかるよ。でもな、まずは俺だ。去年までの絶対チャンピオンの高橋ヒロムを直近で俺は倒したんだ。お前の前に、俺が、挑戦する」
SHO「おいおいふざけんなテメーらおい、何しに来たんじゃオイ。おい見たやろ今の試合オイ。俺の強さがわからんかオイ。おめーみたいなよ、愛媛の田舎もんと、おいメキシコのド田舎で泥水すすってるような奴らはよ、俺とは格が違うんだ。おい、おまえらとなんかよ、やる気全くねーから帰れや。メキシコのド田舎と愛媛のクソ田舎帰れ。どけどけどけ。帰れ」
藤田がスワンダイブミサイルキックをSHOに叩き込み、ジュニアのベルトを手に持つとDOUKIに向かってベルトを掲げる。
そのベルトをリングにおいて藤田が会場を去ると、DOUKIがベルトを手にして「お前はチャンピオンの器じゃねーよ。俺と藤田で決定戦やってやるよ」とそのままベルトを持ってリングを後にした。
<試合後コメント>
藤田晃生
「オイ、史上最低のチャンピオン! こんなんで勝ったと思うなよ。終わってねえぞ。俺が挑戦してやる!……って、言いたいけど、もう1人出てきたな。DOUKI、お前を倒したら文句なくそのベルトに挑戦していいだろう。必ず倒す。そして! SHO、テメーの首、刈り取ってやる。覚えとけ!」
DOUKI
「(※IWGPジュニアヘビーのベルトを手に)まあよぉ、こんな他人と同じようなマネ、するつもりはなかったんだけどよぉ、SHO! お前が言ってる『狂ったジュニアのパワーバランスを変える』。それはよぉ、俺もやりたいことだ。でもなぁ、お前のやり方じゃダメだ。毎回毎回よぉ、あんな試合して、オイ、納得すると思うか。お前は、誰がどう見ても、チャンピオンの器じゃねえ。俺と藤田が、このベルト懸けてやってやるよ」
SHO
「(※床に倒れ込んで)クソーッ、オイ! どういうことだよ、この野郎! オイ、オイ、俺がよ、史上でよ、一番偉大なチャンピオンやぞ! それにこんなよぉ、恥かかせやがってこの野郎! アイツら絶対許さねえぞオイ!オイ! オイ! あの野郎、やりてえんやったら、予選会やってこいや! どっちにしろよぉ、どっちが勝ったところでよぉ、またYOHみたいに一瞬で終わって、オイ、オイ、目に見えてんだよ。ただただ俺が防衛記録、余裕で稼いでやるよオイ! 今日みたいによぉ、ザマみろやこのクソッタレが! 覚えとけ藤田、DOUKI、クソッタレがオイ!(※と、立ち去る)(※しばらくして戻ってきて)オイオイオイ、俺のベルトはどこだよ、オイ! どこ行ったんだオイ! ベルト! まさかアイツ……DOUKIか、DOUKIが持ってったんだろ! ベルト返さんか、このクソッタレが、オイ! ワシがチャンピオンやぞ、このクソが! ベルト返せやオイ!(※と、立ち去る)」
第7試合
モクスリーが成田に殴りかかり場外乱闘で試合開始。
リングには海野とジャックが残り、ジャックがエルボーからロープに振ろうとするが、海野がポップアップしてロープに飛んで顔面にドロップキック。
海野がストンピングもジャックがサミング。海野がエルボースマッシュも、ジャックがロープに振って成田がエプロンからエルボー。ジャックが海野にマウントエルボー連打からサミングしながらフォールも2。
ジャックは背中にサッカーボールキックからブレーンバスター。フォールも2。
ジャックは成田にタッチ。
成田は海野の脇腹を蹴りつけ、エルボーからコーナーに叩きつけ場外に投げ捨てる。モクスリーも場外に蹴落とす。
成田は髪を掴んでリングに投げ入れ、ブレーンバスターからフォールも2。
成田は顔面を蹴りつけていき、海野がエルボー連打からエルボースマッシュ。さらにネックブリーカードロップを狙うが、切り返した成田に走り込みネックブリーカードロップ。海野はモクスリーにタッチ。
モクスリーはエルボーとチョップを交互に叩き込むが、成田がコーナーに振るもモクスリーは走り込みラリアット。さらに串刺しラリアットからコーナーでナックル・パート。コーナー上に座らせるとチョップから背中をひっかき、投げようとするが成田も引っ掻いてからサミング。
成田はラリアットも避けたモクスリーがスリーパーから逆落とし。成田はロープに足を伸ばしブレイク。
モクスリーは噛みついてから場外乱闘へ。成田が場外エクスプロイダーからリングに投げ入れ、ロープに飛ぶとビッグブーツからブリザードスープレックス。
成田はコーナーに上り飛び込むが、避けたモクスリーがRKO。
モクスリーは海野にタッチ。成田もジャックにタッチ。
お互いロープに振ろうとするが、ジャックが振るも海野がランニングエルボー。コーナーに振って串刺しバックエルボーからフィッシャーマンスープレックスホールドも2。
海野は投げようとするが、耐えたジャックをコーナーに押し込み串刺しエルボー、避けたジャックがエルボーからロコモーションノーザンライトスープレックス。場外のモクスリーの顔面にサッカーボールキックからコーナーに登りダイビングエルボードロップ。フォールも2。
成田が出てきてストンピングからコーナーに振り、ジャックが串刺し攻撃も海野が避けて成田にドロップキック。ジャックが海野にガットショットから走り込むが、海野がカニバサミからエプロンへのDDT。
リングに戻り、海野は四つん這いのジャックの顔面にミサイルキックからエクスプロイダー。フォールも2。
海野は投げようとするが、ジャックが切り返すが海野がエルボー。ジャックもトラースキックからロープに飛んでラリアットの相打ち連発から、ジャックが足へのトラースキックからトラースキックを叩き込みロープに飛ぶも、海野はドロップキックで迎撃。両者タッチ。
モクスリーがエルボーとチョップを交互に打ち込みローキック連打。成田はサミングからロープに飛んでビッグブーツ。受けきったモクスリーに再度ビッグブーツ。中指を立てたモクスリーに三度目のビッグブーツも、キャッチしたモクスリーがラリアットでなぎ倒す。
モクスリーは串刺しラリアットから雪崩式ブレーンバスター。フォールも2。
モクスリーはデスライダーを狙うが、切り返した成田がコブラツイスト。これは海野がカット。
成田がプッシュアップバーでスリーパーから振りかぶって殴ろうとするが、海野がモクスリーを突き飛ばして代わりに受ける。モクスリーは成田にエルボー。成田はモクスリーにスリーパーも、モクスリーはそのままバックドロップ。ロープに飛ぶが、成田はスリーパーで捕らえ、さらに投げようとするがモクスリーがデスライダーで突き刺し3カウント。
<試合後コメント>
ジョン・モクスリー&海野翔太
モクスリー「なんだったんだ、あれは。わかるか? 木工工作か? 鳥の家のような? HOUSE OF TORTUREめ、よくわからないグループだな。全くクールじゃない。クールの真逆だ。ちょっと恥ずかしい、ダサい感じの下手な細工ばかりしやがって。ダークでムーディな音楽で…。レン・ナリタはアンダーテイカーめいたことをして…ダサいだろう。まぁ、それでもレン・ナリタ、ジャック・ペリーには大きなリスペクトだ。ここにいる(※海野を指し)ショータをリスペクトする同じ理由でだ。この世には数え切れないレスラーたちがいる。プロレスが上手いと思って大金を稼いでいる。でもソイツらは新日のヤングライオンと対戦しても5分と持たないだろう。そして、アイツはまだ何も知らない若いバカなレスラーだ。それでも、ジャック・ペリーをリスペクトするよ。なぜなら、ここ、新日に来る決断をしているから。ここは、世界で最もタフなプロレス団体だ。全身全霊をかけて挑まなければ、リングから歩いて降りることはできない。俺もバスやホテルまで歩けないかもしれないが、仕事はやり遂げることができた。今夜のメインイベントで、ツジ・ヨータは多くの学びがあるだろう。アイツは今夜、勝利を飾ることを信じているようだが、どうだろう。でも俺は良く知っている。トップに君臨することの難しさ。そしてトップにい続けることは更に困難だ。体が動くかだけじゃない。マインドがどう働くかが重要だ。あの坊やがその険しい道について知っているのか、テツヤ・ナイトーを追い詰めるために、どこまでその険しい道を進めるか俺はわからない。そして、それがまさにここにいるショータに教えようとしていることだ。ショータ、HOUSE OF TORTUREに対するお前の意見を言ってみろ」
海野「(※英語で)ファッキン弱いヤツらだ」
モクスリー「その通り。何度レン・ナリタとやり合ってきた?」
海野「(※英語で)何度もです」
モクスリー「トレーニングや試合でもやり合ってきただろう。スクワットのトレーニングでも。ショータはプロレスをリスペクトをしている。めちゃくちゃな試合をしてる誰かと違ってな! まぁいい。それでも俺はアイツらをリスペクトする。この業界の未来は、近道をせずに全身全霊をかけて、苦難があっても諦めずに進み続けるヤツが掴み取るんだ。ナメるなよ! 新日本、厳しい世界なんだ! 難しいんだ! 『難しい』をテーマにジョークを1つ言ってやれ(※と言って、先に引き上げる)」
海野「最後、こんな勝ち方だったよ。でもチームとして、2人の友情もリスペクトも何もかも機能した。俺らのチームの勝ちだよ。師弟? クソ食らえだよ。チームだよ、この野郎。ジャック・ペリー、(※英語で)ジャック・ペリー、お前をボコボコにしてやる!」
ジャック・ペリー
「(※水の入ったペットボトルを投げ捨てて)プロレス界では凄いことが続いてる中、お前たちクソ野郎は俺のことが気になるようだな。まあ、驚かないぜ。モックス、お願いだ。ホーム(AEW)にいる腰抜けどもに、元気でやってるか聞いてくれよ。来週は、シカゴでショータ・ウミノと対戦だ。正直、誰がより哀れかわからない。でも関係ない。なぜなら、『Windy City Riot』で、お前たち2人とも俺のビッチにしてやる」
第8試合
レフェリーシャツを着た金丸が裁こうとするが、マーティーレフェリーが帰らせる。
EVILが鷹木の背後から殴りかかり試合開始。
チョップでコーナーに押し込むが、鷹木がエルボーからヘッドロックで捕らえる。EVILが髪を掴んで逃れると、ロープに振ろうとするが逆に鷹木が振って走り込むも、EVILが足を伸ばしてカットしロープに飛ぶ。これを鷹木がショルダータックルで迎撃し、串刺し攻撃を狙うとEVILが足を伸ばす。
鷹木がこれを読んで直前で停まってから串刺しラリアット。さらにナックルとチョップを交互に叩き込み、コーナーに振って串刺しラリアットからボディスラムで叩きつけコーナーに登るとEVILは転がって反対コーナーへ。
鷹木はストンピングから引き起こすも、EVILはサミングから蹴りつけるが、鷹木がキャッチしてナックルからダブルチョップでなぎ倒す。さらにエルボードロップ連発からセントーンを投下。
鷹木はボディに膝蹴りからロープに振って追走ニー。さらに首投げからロープに飛ぶが、EVILは場外に転がって逃れる。
これを追った鷹木がリングに投げ入れてエプロンに登るが、EVILが突き飛ばして落下させ、さらにタックルでリングアナ席に叩き込む。
場外で両者イスを持つが、EVILがイスごと殴り飛ばしてリングへ。
鷹木がリングに戻るとEVILがガットショットからロープを使ったスリーパー。これを離すとフォールも2。
EVILがストンピングから足へのストンピング。さらに足へのエルボードロップから顔面を踏みつけていく。
EVILはボディに膝蹴りからフィッシャーマンバスター。フォールも2。
EVILは蹴りつけていくが、立ち上がった鷹木はエルボーからチョップ。EVILがチョップでなぎ倒すも、立ち上がった鷹木にEVILがチョップ連発。
鷹木はコーナーに自ら頭をぶつけて鼓舞するが、EVILはサミング。さらに鷹木のガットショットをキャッチしてレフェリーに持たせるとEVILが蹴ろうとするが、鷹木がキャッチするとドラゴンスクリュー。
鷹木はショルダータックルからボディスラム。セントーンを投下するが避けたEVILがロープに振ろうとするも、鷹木が切り返してブレーンバスター。フォールも2。
鷹木が「俺の時間が」と叫ぶがEVILが後ろからエルボーを叩き込んで倒しストンピング。
EVILがロープに飛ぶが、鷹木がバックエルボーからナックル。さらにDDTで突き刺しボディへのエルボー連打。ロープに飛ぶと、EVILがコーナーに避けるが追走式串刺しラリアット。
鷹木はコーナー上に座らせ、雪崩式ブレーンバスターからフォールも2。
鷹木は「今度こそ、俺の時間がキタキタキタ!」と叫び、背中にエルボーを叩き込むもセコンドに裕二郎が現れ警戒。
鷹木が投げようとするが、切り返したEVILが膝を押さえてうずくまる。レフェリーがEVILを見ている間に裕二郎がコーナーポストを外し、EVILが鷹木の前蹴りをキャッチしてレフェリーにもたせて鷹木にトラースキック。
EVILは内藤ポーズで挑発し、鷹木を金具がむき出しのコーナーに叩き込み、さらにラリアットでなぎ倒すとダークネスフォールズも2。
EVILはEVILを狙うが、切り返した鷹木にバックエルボーからショートレンジラリアット。さらにラリアットも鷹木は倒れず、ロープに飛んでラリアット。ガードした鷹木がショルダーアームブリーカーから、ラリアットをラリアットで撃ち落とし、左右のエルボー連打もEVILがサミングからロープに飛ぶ、鷹木が追走ラリアットからロープに飛ぶが、裕二郎が場外からイス攻撃。
EVILがサソリ固めで捕らえるが鷹木はロープを掴みブレイク。
リングにBUSHIが現れてレフェリーに抗議するも、その間にEVILと裕二郎で鷹木をロープに振るが、鷹木はダブルラリアットでなぎ倒しBUSHIに助けを求める。
だがBUSHIがナックルからロープを使ったチンクラッシャーを鷹木に叩き込み、コーナーに登ってアピールする。
もう一人のBUSHIがリングに上がってくると、先にリングに居たBUSHIにガットショットからマスクを剥ぐと正体はディック東郷。BUSHIが毒霧を噴射するが、東郷はレフェリーを盾にして誤爆させる。
レフェリー不在の状態になると、金丸がレフェリーシャツを着てリングに現れる。
HOTで鷹木を袋叩きにし、コーナーに振ってトレイン攻撃。東郷は鷹木の股間にダイビング空手チョップを叩き込み、EVILがフォールし金丸がカウントを叩くも2。再度フォールも高速カウントだが2。
金丸が延髄切りからEVILと東郷でマジックキラー。フォールし高速3カウントが叩かれると、裕二郎がゴングを鳴らすがこれは認められず。
レフェリーシャツを着たヒロムがリングに現れドロップキックで次々HOTを迎撃し、EVILを突き飛ばすと鷹木がバックエルボーからナックルを叩き込みショートレンジラリアット。
鷹木はロープに飛ぶが、ラリアットの相打ち連発から鷹木がショートレンジラリアット。避けたEVILが突き飛ばすとヒロムに誤爆し、急所攻撃からEVILを狙うが鷹木がナックルからヘッドバッド。さらに掟破りのEVIL。ヒロムがカウントを叩くも金丸がカット。
金丸がウイスキーを口に含むが鷹木がナックルからショートレンジラリアットでなぎ倒す。
東郷が走り込み鷹木にスポイラーチョーカー攻撃も、BUSHIがカットしドロップキックで場外に叩き出すとトペ・スイシーダ。
鷹木がウイスキーを口に含み、EVILのショートレンジラリアットを避けて顔面に噴射。だが裕二郎が鷹木の背後からパウダー攻撃も、鷹木が避けてEVILに誤爆させる。
ヒロムが裕二郎をトラースキックで場外に叩き出し、鷹木がロープに飛んでパンピングボンバーを叩き込み、さらにラスト・オブ・ザ・ドラゴンでリングに叩きつけるとレフェリーがリングに復活し3カウントを叩いた。
鷹木「メインの前に、ちょっと邪魔するぜ~。第44代、NEVER無差別級王者として、両国に、キタキタキター!」と叫ぶが、背後からゲイブ・キッドが殴りかかり鷹木はKO。
さらにゲイブは「オマエらに質問がある。この王座はどんな価値に成り下がったんだ?冗談のようなもの?恥ずかしいもの?これで、メインイベントやスーパースターになれるのか?俺は馬鹿なのか?違う! 冗談じゃない。何かの罰なのか?ここは新日本プロレスだ。棚橋はトニー・カーンのオフィスに出向いて、ズボンを下げ、やれるもんならやってみろと言うべきだ。恥ずかしい奴め!」とまくし立て、解説席の棚橋社長にツバを吐きかける。
ゲイブは「これで俺はこのあと、何か罰を与えられるのか?クビになるのか?俺はこの会社が大好きだった。ライオンマークが大好きだった。でも、心の底から、神に誓って、新日本プロレスなんて糞食らえだ!」と叫ぶと新日本プロレスマットにもツバを吐いて、「WAR DOGSがこの会社からすべてを奪ってやる! 辻も、内藤、棚橋も、どいつもこいつも殺してやる。(鷹木に対し)最初はオマエだ! オマエのNEVER無差別級王座を、日本人魂を、奪い取ってやる!サヨナラ、日本人たちめ!」とベルトを奪ってアピール。最後は鷹木にベルトを投げ捨てリングをあとにした。
<試合後コメント>
WAR DOGS
ゲイブ「お前たちよく聞け! 全てのカメラを俺に向けろ! 俺がイカれてるって思ってたか? 俺は最高に怒ってる! またこの俺をビッグカードから外しやがって! この俺、このWAR DOGSこそが、会社を救ってるってのにかかわらず、だ! この沈みかけた船を助けているのは俺たちなのに、だ! 俺たちを見ろ! 俺たちが船長だ! TJPでも、ナイトーでも、サナダ、タナハシでもない。皆、糞食らえだ! 俺たちが先導してるんだ! そしてそれはこの俺がNEVER無差別級王座を獲ることから始まる。俺はさらに頭がイカれちまったよ! 2022年、イカれててロック様ことドゥエイン・ジョンソンに連絡しちまったけど、またしそうな勢いだぜ! (※ビデオカメラを両手で掴んで)お前ら皆、ヤバいことになるからな!」
モロニー&コナーズ「(※後ろでゲラゲラ笑いながら)こいつヤベー! イカれたな!」
鷹木信悟
「(※ベルトをスタンドに立てて、息を吐くと)オイオイオイ! ゲイブ。お前いつからそんな卑怯な男になったんだ? オイ、お前には闘魂の火がまだ燃えてると思ってたけどよ、ガッカリだぜ、ゲイブ。バカ野郎、お前らなぁ、20代のバリバリの選手が、俺と対戦したいって言ったら、俺は逃げるわけねえだろう。いつでもどこでもやってやるぞ、こんなやり方しなくてもいいだろう! なぁ、ここは日本だ! 英語ばっかりしゃべってたらわかんねえだろうオラ!
クソッ……(※頭を押さえて)頭痛えよ……。ダメージだけじゃねえ。いや、ヘタしたら一番効いたのは金丸のウィスキーかもしれん。調子に乗って大仁田厚みたいに飲んだら、ハァ……危ねえ、鼻から出たわ。(※用意されていたビールの缶を開けて)ちょっと口直しに、サッポロ飲むよ。岡本! いいか、俺、今日車だけど、飲んでいいか?」
──ダメだと思います!
鷹木「車と言ってもな、タクシーだよ! タクシーならいいだろう! 車でもタクシーならいいだろう。
(※ビールをあおる)カーッ! 金丸のあんな、いろいろ混ぜたウィスキーより、サッポロ黒ラベルの方がうまいじゃねえか、オイ! カーッ!
とりあえずEVILには、全て返したとは思ってない。あの野郎、まだ許せねえよ。さんざんやりたいことやりやがって。
ただ俺が今日、やらなきゃいけないことは、EVILからベルトを奪うことだけじゃなく、(※ベルトを示し)この、真っ黒になって価値が落ちたNEVERのベルトをキレイにリメイクすること。
ちょうど2年前、KOPWのトロフィーもぶっ壊されて、リメイクしたけど、ちょうどいいよ。俺がまた……まぁ、できるかどうかわかんねえけどよぉ、リングサイドに棚橋社長がいたからよぉ、棚橋社長に言っといたよ。
『新しいものはいらない。(このベルトには)NEVERの歴史が詰まってる。新しいものはいらないわ。やれるだけ、できるだけ俺が作り直す』と。またここ(サイドプレート)も壊れてるし。いいよ、価値が落ちたNEVER、再び、なぁ、若い選手もベテランも、他団体の選手も、何だったらオイ、女子プロレスラーも、ほしくなるような、無差別な、ベルトにしようじゃねえか。
まず俺がやらなきゃいけないことは、リメイクだ、クリーニングだ!
(※ベルトを肩にかけて立ち上がって)台湾までに間に合うかわかんねえけど、台湾も、大地震があってなぁ、お客さんも落ち込んでるところ、プロレスで元気を与えてやろうじゃねえか、オイ! そこまでに間に合うかわかんねえけど、やれることは、やってやるよ。なぜなら、やるなら今しかねえんだよ。(※頭に手をやり)あー、頭痛い。(※立ち去りながら)ウィスキーはもうゴメンだ!」
第9試合
じっくりとリングを周り、辻が走り込むも内藤はスカす。
内藤は再度ロックアップをスカし、辻がニヤリと笑うと再々度ロックアップを狙うが、内藤はガットショットからエルボーを連打しヘッドロック。辻は髪を掴んで逃れると、ヘッドロックで取り返しロープを往復して内藤を飛び越えるとコーナーに振って走り込む。内藤がショルダースルーでエプロンに落とすと、水面蹴りで場外に落とし、ロープを往復してリング中央でポーズを決めるが辻が急いでリングに上がり顔面にストンピング。
辻が引き起こしてエルボー。逆水平チョップ連発からコーナーに振ろうとするが、内藤が逆に振って走り込むも、足を伸ばしてカットした辻が後頭部を踏みつけてそのままフットスタンプ。フォールも2。
辻はストンピングから引き起こすと後頭部にエルボー。エルボーの打ち合いから辻がエルボー連打。首投げで倒しボディシザースで絞り上げる。内藤はロープに足を伸ばしブレイク。
内藤がエルボー連打も辻がボディに膝蹴りからロープに振るとキチンシンク。
辻がトペ・スイシーダから鉄柵に叩きつけていき、エプロンへのフェイスバスターからリングに投げ入れる。
辻は踏みつけフォールもレフェリーはカウントを拒否。
辻はストンピングからサイドバスターで叩きつけフォールも2。
辻はキャメルクラッチで捕らえ、サーフボードストレッチの体勢からそのままバッククラッカー。
辻は蹴りつけていき、内藤はボディにエルボー連打も辻は顔面にツバを吐いてからボディブロー。さらに走り込むが内藤はバックエルボーから牛殺し式のアームドラッグ。
内藤はエルボーからガットショット。再度エルボーからロープに振ろうとするが、辻が逆に振って走り込むも内藤はビッグブーツで迎撃しランニングバックエルボー。さらにロープに飛んで首への低空ドロップキックからコーナーに振って走りこむが、辻が足を伸ばすと内藤がその足をキャッチし顔面にツバを吐くと辻の足をロープにかけてネックブリーカー。さらにリング中央でネックブリーカードロップからフォールも2。
内藤はフロントネックで絞るが、辻はロープを掴みブレイク。
内藤がロープに振って牛殺し式のアームドラッグ。さらに内藤は場外へのネックブリーカードロップから、リングに戻り膝へのリバースDDTから変形ヘッドシザース。辻はロープに足を伸ばしブレイク。
内藤はグロリアを狙うが、切り返した辻がロープに振って風車式バックブリーカー。
辻がエルボー連打も内藤がロープに振るが、辻はビッグブーツを突き刺しボディスラム。ロープに飛んでダイビングボディプレスを投下しフォールも2。
辻は投げようとするが、着地した内藤にバックエルボーからロープに飛んでティヘラ。内藤はロープを掴んで場外に落ちるのを耐えるも、辻がエプロンに降りて引き起こすとエルボー。さらに担ぐが、着地した内藤にトラースキック。エルボーの打ち合いから辻がエルボー連打を叩き込みトラースキックから場外へのカーフストンプ。
カウント18でリングに戻った内藤の顔面にスライディングキックから担ぐが、着地した内藤がバックエルボーからガットショットを叩き込み、ロープ駆け上がり式のスイングDDT。両者ダウン。
内藤が腕を掴んでのバックエルボー連発から、ぐったりする辻を引き起こしてコーナー上に座らせると雪崩式フランケン。
内藤が走り込むも辻が強引に投げ捨てランニングニー。内藤ダウン。
辻はブレーンバスターボムからフォールも2。
辻はジーンブラスターを狙うが、内藤が浴びせ蹴りで迎撃しマンハッタンドロップから延髄斬り。さらにコリエンド式デスティーノ。続けてデスティーノを狙うが、力任せにホイップした辻がジーンブラスターを突き刺す。両者ダウン。
膝立ちでエルボーの打ち合いから、辻のエルボーを受けきった内藤が手首を掴んでのバックエルボー連発。倒れた辻を引き起こし、投げようとするが耐えた辻がフェイスバスターからのカーフストンプ。
辻は逆エビ固めで捕らえるが内藤はロープを掴みブレイク。
辻はカーフストンプからコーナー上に座らせ、正面に登るが内藤は突き飛ばして落とす。辻は再度正面に登ると雪崩式ブレーンバスターで叩きつけフォールも2。
辻は逆エビ固めで捕らえ、これを離すとマーロウクラッシュ。フォールも2。
辻はセブンティークロスからフォールも2。
辻はジーンブラスターも、内藤がカウンターのモンキーフリップでコーナーに叩きつけて掟破りのジーンブラスター。フォールも1。
内藤は投げようとするが、着地した辻に内藤がエルボー。辻の二段蹴りをキャッチした内藤がバレンティア。
内藤はデスティーノを狙うが、耐えた辻が担ぐが、内藤は強引にデスティーノから旋回式デスティーノを叩き込み3カウントを奪った。
内藤は木谷オーナーに拳を上げてアピールすると、木谷オーナーも拳を上げるが内藤はツバを吐いて場外に投げ捨てる。
内藤「ブエノスノーチェス、リョウゴク~~~!!まーずーはー、まずは、今日、両国へお集まりくださったたくさんのお客様に感謝いたします」
モクスリーがリングへ。
内藤「Do You Wont?IWGPワールドヘビーウエイトチャンピオンシップ?タイトルマッチ?イズ、ネクストウィーク、シカゴ、OK?」
モクスリー「シカゴ、4月12日、モクスリー、ナイトウ、ニューIWGPチャンピオン!」
モクスリーはマイクを投げ捨てリングをあとにする。
内藤「改めまして、ブエノスノーチェス!両国!まーずーはー、まずは、今日ここ両国にお集まりくださった、たくさんのお客様に感謝いたします。グラシアスアミーゴス。2021年、8月1日、辻陽太壮行試合以来、2度目のシングルマッチ。陽太、強くなったな。新日本プロレスそして!ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン!さらなる高みへ、これからも競い合っていこうぜ。そして、先程なれない英語のマイクで言いましたが、来週、モクスリーと、IWGP世界ヘビー級王座をかけて対戦してきます。モクスリーに、勝利しそして、IWGP世界ヘビー級チャンピオンとして、またここ日本に戻ってきますよ楽しみにお待ち下さい。じゃあ、最後は、大合唱しましょうか。ここ両国では、去年の8月、G1クライマックス以来、8ヶ月ぶりの大合唱、皆さま準備はよろしいでしょうか?新日本プロレス、サクラジェネシス両国大会、最後の締めは、もちろん!BUSHI!ヒロム!鷹木!ティタン!陽太!イ、内藤!ノスオトロス、ロス・インゴベルナブレス~~~デ!ハ!ポン!」
最後に内藤は拳を掲げ、必死に立ち上がった辻が拳を合わせると、内藤はベルトを投げ捨ててリングをあとにした。
<試合後コメント>
内藤哲也
「今日、両国大会にて行なわれたIWGP世界ヘビー級選手権試合が終わったと思ったら、次は来週? ジョン・モクスリーか。いつだったかな、忘れたけどさ、鷹木とジョン・モクスリーが試合している映像を、たまたま携帯で見てたんだよね。そうしたら、『次は内藤だ』っていきなり名指しされて、ビックリしたことが懐かしいよ。こうして本当に実現することが凄く嬉しいし、俺は忘れないよ。2019年『G1 CLIMAX』、愛知県体育館で俺は彼に敗れてるから。今度は彼のホームで、俺がリベンジしてやるぜ。リング上で放り投げてきたベルトも、8年前と同じようにこうして俺のもとに近寄ってきたよ。このベルトは俺のことが好きなんだな。俺はこのベルトが誕生する時、最後の最後まで反対した男なんだけどね。それにしても、辻陽太は凄いレスラーだな。ヤングライオンの時、なんでかわからないけど、彼に目が行ってしまってね。彼のことが凄く気になって、そして数年後、こうして俺の目の前に立ってる。なんか、凄い不思議だなって思いますよ。そういえば練習生時代、クビになりかけてた高橋ヒロムが気になって、俺がいろいろ教えたり、ヤングライオン時代の辻陽太が気になって目にかけてたら、こうして一気に上り詰めてきたり、俺、(※左目を指で見開いて)見る目あるね。自分でもそう思うよ。辻陽太は新世代、確かにまだ若い選手だし、海外から帰ってきたばっかだし、次世代。まあでも、もう文句のつけどころがないぐらい今のトップの一角でしょう。なんかそんな状況が嬉しくもあり、悔しくもあり、でもこうして新しい新日本プロレスの力、新しい選手の壁となって立ち塞がる。この状況がなんか嬉しくもあるなんて思いますよ。俺に残された時間は、あとどれだけあるかわからない。でも、俺がいるうちにドンドンチャレンジして来いよ。陽太、何回でも来いよ。鷹木、のんびりしてる時間はないぜ。BUSHI、ヒロム、ティタン、俺1回もシングルマッチやったことないからね。是非、今、俺がベルトを持ち、そしてこの新日本プロレス、プロレス界のトップであるうちに、シングルマッチやろうぜ。俺の名前を出してくるその時を、トランキーロ! 焦らずに、そして楽しみに待ってるぜ。じゃあ、明日? 明後日? またどうせ会見あるんでしょ? 俺、オクパード、忙しいんだよ。まあでもさ、会見があるならちゃんと準備して、会見場に行きますから。ちゃんと質問事項、いろいろメモして、そして会見場に来てくださいよ。新日本プロレスワールドで見ながら、のんびりお菓子食べてる暇はないよ、東京スポーツ・岡本エキスパート! わかってる? 会見来なかったでしょ? 何やってたの? お菓子食べてたの? 明日はちゃんと来るんでしょ?」
──明後日行きます。
内藤「明後日やるの? 明日じゃないんだ。朝ってなんだ。了解。じゃあ、明後日、会見場でまた会おうぜ。じゃあ、皆様もまた明後日、会見場でお会いしましょう。(※報道陣の顔を見渡して)全員の顔、ちゃんと覚えたからね。じゃあ、アディオス!」
L.I.J&WAR DOGS
辻「(※ヤングライオンの肩を借りてコメントスペースに現れると、ヒザをついて)勝てなかった。俺は新日本を背負っていかなきゃいけないんだ。それは負けた今でも、その気持ちは変わらない。今日負けたなら、今日倒れたなら、また立ち上がる。倒れても転んでも、何度だって立ち上がる。それを見せるのがプロレスラー、そして新日本プロレスだろう? 今日はただ運命が俺に振り向かなかっただけだ。(※四つん這いになって)ヌオォォォォォ!(絶叫)」
フィンレー「(※突然、WAR DOGSのメンバーを引き連れて現れて)その生意気な笑顔がどこにいるのか探したよ、ビッチ! 『NEW JAPAN CUP』を俺が制覇していれば、今日のメインイベントもお前ではなくて、俺が張っていたことは周知のことだ。わかるか? 俺だったら、ナイトーに勝利し、今ごろIWGP世界ヘビー級王者になっていた。でも、お前は俺の『NJC』を制覇できて、ラッキーだったな。一生に一度のチャンスを受けることができたのに、台無しにしてしまったな! お前は失敗したんだ!」
鷹木「(※辻がWAR DOGSに囲まれているところに、ヒロムとBUSHIと一緒に現れて)オラ、オイ!」
※ここで両陣営乱闘。ヒロムとBUSHIはコナーズとモロニーのIWGPジュニアタッグを奪って挑発するなど、しばらく両陣営乱闘を繰り広げるが、フィンレーがゲイブたちを制止して引き上げる。
鷹木「(※引き上げ際に英語で汚い言葉を吐き捨てるゲイブに向かって)日本語で喋れっつうんだ、この野郎! ここは日本だ、バカ野郎! 英語ばっか言ってんじゃねえ、アイツ! なんだ、アイツら、試合後ばっか狙ってよ」
ヒロム「(※辻を抱き起こしながら)いやいや潰しましょう、アイツらは。じっくりとやりましょうよ」
鷹木「アァ。自分のことわかってんじゃん、アイツら。弱ってる時。俺ん時もそう、ゲイブ」
ヒロム「とりあえずジュニアタッグ、俺獲らしてもらうから」
鷹木「オオ、いいね」
BUSHI「やろう(※と言って拍手)」
ヒロム「もらっちゃうわ」
BUSHI「やろう、やろう」
鷹木「弱ってる時だけ来て、汚えな、オイ!」
ヒロム「昔からああいうやり方だから仕方ないから。ね、次のシリーズ、なんでもどこでもいいけど、潰そうよ、もう」
鷹木「陽太、お疲れ(※と言って、辻の背中を叩いて労う)。一難去ってまた一難だ。やるよ。やってやるよ、お前。何がWAR DOGSだ、お前。ドラゴンがいるんだ、こっちには、バカ野郎!」
ジョン・モクスリー
「約5年前だ。まさにここ、リョーゴクで、俺は階段を進んで、ニュージャパン・プロレスリングの試合に初めて上がった。この足が青いマットに触れたその瞬間、1人のモンスターが生まれた。リョーゴク、そして日本中のファンの力によって、俺の中の何かが目覚めたんだ。(※自分を指差し)アイツらがこれを作った。返しきることのできない借りだ。どんなに感謝しても足りないだろう。日本のファンが俺に与えてくれたものは、どんなに感謝しても感謝しきれない。だから俺は、俺が4月12日にナイトーに行うことについて、深く深く詫びておかないといけないんだ。ナイトー、お前が何者なのかはよくわかっている。お前を簡単に倒せないことも、よくわかっている。そして俺がそのままでは勝てないことも、よくわかっている。5年前、俺は世界一タフなレスリング団体、ニュージャパンに参戦した。多くのヤツが俺はふざけてると思ったようだ……俺はマジだぜ。疑いようもなく、マジだ。次に日本に帰ってくる時には、俺がIWGP世界ヘビー級王者になっている」