7月引退のカズ・ハヤシを「レスラーで一番どす黒い」と挑戦者に指名!全日ジュニア新世代のライジングHAYATOがリスクと覚悟を掛けた王座戦へ!
30日、大田区総合体育館にて全日本プロレス『ドリームパワーシリーズ2024』が開催。第5試合ではライジングHAYATOの持つ世界ジュニア王座にMUSASHIが挑戦した。
MUSASHIは2010年にみちのくプロレスでデビューし、拳王の退団やフジタ"Jr"ハヤトの欠場が起きたみちのくで東北ジュニアヘビー級王者となり団体を守ってきた。
しかし今年2月にみちのくを退団すると、全日本プロレスに現れ「全日ジュニアと、そのベルトに興味ある」と世界ジュニアに挑戦表明。
同じローカルプロレス団体出身のHAYATOは「俺は愛媛プロレスから全日本プロレスに出て、1年以上ベルトに挑戦できなかった。でも、全日本プロレスに参戦しだしてすぐこの世界ジュニアに名乗りを上げる。そういうところは嫌いじゃないよ。やろう。せっかく俺の初防衛になるんだから、でっかいところにしたいね」とこの日の試合を決定していた。
試合が始まるとHAYATOがハイスピードな動きで翻弄するが、MUSASHIは場外でのDDTや変形コブラツイストと器用に攻めていく。さらにエクスプロイダーからトペ・コンヒーロと空中技も見せていき、キックのコンビネーションからファルコンアローと猛攻するとトゥルトーラ(=変形テキサスクローバーホールド)。
防戦一方のHAYATOが一瞬の隙をつきオーバードーズ(=コードブレイカーからの首極めアキレス腱固め)で捕らえ、シド・ヴィシャス(=トップロープからのライオンサルト)を投下するがMUSASHIは剣山で迎撃しジャーマンスープレックス。必殺のエストレージャフトゥーロ(=ダイビングボディプレス)を投下しトドメを狙うが、これをHAYATOが避けるもMUSASHIはジャーマン。なんとか返したHAYATOをMUSASHIは再度投げようとするが、切り返したHAYATOが人でなしドライバー2連発からシド・ヴィシャスを投下し逆転の3カウントを奪った。
初防衛に成功したHAYATOは「俺にとってプロレスっていうのは、リング上で心の中のぐちゃぐちゃのドロドロのどす黒い何かをぶちまけるものだと思ってるんだよね。俺の知ってるレスラーで一番どす黒いのは、カズ・ハヤシだよ。そんなとこで座ってないでこっちにおいでよ」と、世界ジュニア最多防衛記録を持っているカズ・ハヤシを次期挑戦者に指名。
解説席で見ていたカズがリングに上がると「俺今年7月に引退するんだよ。ここで俺がベルト勝ったら、そのまま持ったまま引退するよ?HAYATO選手にとって、勝って当たり前。負けたらA級戦犯とずっと言われるからね。そのリスクと覚悟があるんだったら俺とやろうじゃねーか」と挑発する。
HAYATOも「だったらOKって事だね。やろうよ」と即答し覚悟を見せた。
全日ジュニア世代交代に向けて新時代を作り始めたHAYATOが、歴史と記録を持つカズ・ハヤシの引退前に全日本プロレスでのピリオドを打つ。