「何がスタイルだ!何が王道だ!何が闘魂だ!」流出していたアジアタッグを電流爆破で全日本プロレスに奪還!こりない大仁田は「電流爆破で世界タッグ挑戦させろ!」
30日、大田区総合体育館にて全日本プロレス『ドリームパワーシリーズ2024』が開催。第4試合では大仁田厚&To-yが持つアジアタッグ王座に佐藤光留&田村男児が挑んだ。
かねてより古巣である全日本プロレスの窮状を憂いていた大仁田は全日本に電流爆破を持ち込むことを宣言し、昨年2月には全日本マット史上初の電流爆破マッチでのアジアタッグ王座戦を強行。
王道マットでの電流爆破戦の実施には賛否両論が巻き起こったものの、その後は定期的に開催。昨年8月には全日本のリングで大仁田とウナギ・サヤカが電流爆破戦で交わるなど数年前には考えもつかない光景が広がっている。
今年1月にDDTプロレスに流出していたアジアタッグを仁田厚&小嶋斗偉(To-y)が電流爆破バット&ボードタッグデスマッチで勝利し奪取。現状を憂いた田村男児が3月10日の全日本プロレス群馬大会で佐藤光留をけしかけ挑戦を表明し、通常の8倍の火薬を使った電流爆破デスマッチでのアジアタッグ戦が決定した。
正しいストリートファイトスタイルと言えるスーツ姿でリングに現れた光留と男児はそのまま試合に臨み、大仁田はベルトの返還代わりに福田剛紀全日本プロレス社長に毒霧を噴射し試合開始。
場外乱闘からリングに戻ると大仁田が光留に机上パイルドライバーを仕掛けるが、男児が大仁田を椅子に座らせて電流爆破バットをフルスイングし爆破。
To-yが孤軍奮闘するが、助けに入った大仁田を男児が羽交い締めにして光留がバットを持つも、大仁田が毒霧からバットを奪ってフルスイング。しかし光留が避けてTo-yに誤爆し爆破してしまう。
ぐったりするTo-yに男児がラリアット、光留がデスバレーボムで叩きつけ、最後は光留と男児が電流爆破バットのサンドイッチでTo-yを爆殺し3カウントを奪った。
アジアタッグを全日本プロレスに奪還した光留は「全日本プロレス、全日本プロレスファン、全日本プロレスの選手!歴史、ガタガタうるせぇよどいつもこいつも!何がスタイルだ!何が王道だ!何が闘魂だ!電流爆破はダメ?だったらコーナーから飛ぶ技だって昔はダメだっただろ。いまリングで起こっているものは全部プロレスなんだよ!そのリングの上で俺達がアジアタッグを獲った、これでいいんだよ。プロレスは何でもありなんだよ!」と叫ぶ。
男児も「スタイルなんて関係ねぇ。電流爆破だってデスマッチだって普通の試合だってタッグマッチだって、何でもできるのがプロレス」と呼応し、最後に光留が「誰でもかかってこい、どんな価値観でも来いよ。俺らが全員このベルトを賭けて返り討ちにしてやるぜ」と宣言した。
なお大仁田はこりずに「アジアで4試合目でやってたらダメだよ。メインかセミで電流爆破で世界タッグ挑戦させろ!」と新たなベルトに照準を合わせた。