参戦から8年!入江茂弘がついに全日本プロレスのシングルベルトを戴冠!「プロレスラーに憧れた小学生の僕に教えてやりたいです」
31日、東京・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 旗揚げ記念シリーズ』が開催。メインイベントでは石川修司の持つGAORA TV王座に入江茂弘が挑戦した。
石川修司は今年1月に葛西純に流出していたGAORA TV王座を奪還。葛西が掲げた「“王道”全日本プロレスをデスマッチ団体の“狂道”全日本プロレスにする」という野望を打ち破った石川は、同王座戦線を三冠王座に負けないベルトへと盛り上げていくことを宣言していた。
この日はDDTマット等で10年以上しのぎを削ってきた盟友であり、ともにBJW認定タッグ王座を戴冠したこともある入江茂弘を相手に4度目の防衛戦を行うことに。
入江は現在OWE無差別級王座&2AW無差別級王座を戴冠しており、シングル三冠がかかった試合へ。
パワーで勝る石川がリング内外で入江を圧倒。だが入江もショルダータックルやヘッドバッドの打ち合いに応じ、石川がドラゴンスープレックスで投げ捨てればすぐに立ち上がった入江が後頭部にスライディングラリアットを叩き込み両者ダウン。
石川のファイヤーサンダーやスプラッシュマウンテンを受けきった入江が、強引に石川を担ぎ自分が垂直落下式バックフリップ。一進一退となる中、最後はカミゴェを耐えた入江がビーストボンバーを2発叩き込み3カウントを奪った。
勝利した入江は「8年前、初めて全日本プロレスに参戦して結果を何も残すことなく、シングルでメインをすることもなく過ごしてきました。今こうして!全日本プロレスのメインイベント、シングルのベルト、この入江茂弘が取れて本当に嬉しいです。最初から最後まで、イザナギさんがずっと僕に『お前なら取れる』って言い聞かせてくれました。それで自分は、何回も立ち上がりました。立ち向かい続けました!それはイザナギさんだけじゃなくて、ここにいるUTAMAROさん、そしてゼウスさん、本当にいつもありがとうございます。自分はひとりで戦っていこうと思ってフリーを選んだけれど、フリーになってからの方がみんなに生かされてるんだなってことを強く感じました。フリーになって今まで以上にみんなへの感謝、みんなのあたたかみを感じて今こうして獲ることができました。このベルトを『入江茂弘が持ってるからGAORA TVのベルトって凄いんだな』って思わせてやりますよ。僕はGAORAでプロレスを見て、プロレスを好きになってプロレスラーになったんですよ。だからこのベルトを僕が巻く資格はありますよね。ボクがGAORAで見たみちのくプロレスとWCW。小学生の頃に見て、『なんてプロレスっておもしろいんだ』と思ってプロレスラーにあこがれてプロレスラーになって!GAORA TVのベルトをいま!入江茂弘が巻いていますよ。小学生の僕に教えてやりたいです」と感無量の笑顔を見せる。
そして来月より始まる世界最強タッグ決定リーグ戦へ向け、残り2ヶ月の全日本プロレス所属となったゼウスとともに制覇することを「わっしょい!」で表現した。