全日本7.8後楽園大会 Xceedvs.Evolutionキャプテンフォールマッチ、鼓太郎vs.金丸の世界Jr戦

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2015 サマーアクションシリーズ【開幕戦】
日時:2015年7月8日(水)
開始:19:00
会場:東京・後楽園ホール
観衆:821人

▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●渕正信/ウルティモ・ドラゴン
8分30秒 腕ひしぎ逆十字固め
○佐藤光留/土方隆司

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
KENSO/●青柳優馬
11分03秒 D-ガイスト→片エビ固め
○佐々木貴(FREEDOMS)/杉浦透(FREEDOMS)

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○秋山準/吉江豊
11分45秒 エクスプロイダー→片エビ固め
大森隆男/●ジェイク・リー

▼第4試合 GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負
[王 者]○SUSHI
13分10秒 エビ固め
[挑戦者]●南野タケシ
※第6代王者SUSHIは初防衛に成功

▼第5試合 タッグマッチ 45分1本勝負
曙/●野村直矢
10分30秒 ランニング・ニーリフト→片エビ固め
○石川修司(ユニオン)/福田洋(ユニオン)

▼第6試合 世界ジュニアヘビー級選手権 60分1本勝負
[王 者]▲鈴木鼓太郎
14分07秒 両者KO
[挑戦者]▲金丸義信
※第38代王者・鼓太郎が3度目の防衛に成功

▼第7試合 Xceed vs Evolution全面対決 キャプテンフォールマッチ 60分1本勝負
●潮崎豪[captain]/宮原健斗/中島洋平
19分02秒 アサルトポイント
諏訪魔[captain]/ジョー・ドーリング/○青木篤志
※Evolutionの勝利

キャプテンフォールマッチでEvolutionが雪辱!潮崎に勝った青木が世界タッグ挑戦へ
鼓太郎と金丸の世界Jr戦は壮絶両者KO!最終戦で再戦決定!SUSHIマスク剥がされる

オープニング

試合前、プロレス佐野魂7.17両国大会のメインイベントで大仁田厚&佐野直&千葉智紹と対戦するバッファロー&二瓶一将&Xの「X」がKENSOだということが発表された。
さらに全日本プロレス7.25後楽園ホール大会で曙のプロレスデビュー10周年記念試合を行うことと、この大会に天龍源一郎の参戦が発表された。

第1試合

2015-7-8全日本後楽園_第1試合この日が35歳の誕生日の光留が先発を買って出る。まずはウルティモがアームドラッグで投げていくが、足をすくって倒して光留はレッグロック。しかし下から両足で光留の頭を挟むとコークスクリュー・シザースで投げていく。
そしてウルティモが光留をロープに振ると渕がドロップキック。しかし土方は渕のドロップキックをかわして自爆させると、容赦なくローキックを叩き込む。怒った渕はサミングからボディスラム。だが、土方はすぐにローキックを返す。

渕はなおもサミングからのボディスラムを決めるが、土方はローキック。渕がボディスラムを狙おうとしたところに光留が入ってくると、土方と交互に蹴りまくる。渕は光留にもサミングを見舞うと、「お前もだ、この野郎!」と叫んでボディスラム。
「もう1回」コールを受けて、もう一度滞空時間の長いボディスラムで叩き付けていった渕はウルティモにタッチ。ローキックからドロップキック、さらにショルダースルーで投げていったウルティモは、蹴りのコンビネーションからローリングソバット。

光留もウルティモをコーナーにホイップすると串刺し式のミドルキックから水車落とし。しかし腕十字を狙った光留をラ・マヒストラルで丸め込んだウルティモ。これをキックアウトしてアンクルホールドに捉えた光留だが、ウルティモは延髄斬りで脱出。朦朧としながら光留が立ち上がったところに渕がドロップキック。
そしてボディスラムで叩き付けた渕はバックドロップの体勢に。光留はこれをワキ固めで切り返すと腕十字へ。ウルティモがカットしたが、土方がウルティモを場外に放り出す。その間に渕は走り込んできた光留にフロントキックを叩き込むとバックドロップ。

カウント2で土方がカットすると渕は首固めで丸め込む。しかし光留は腕十字で切り返す。土方がウルティモを場外で抑え付けていたため渕がタップアウト。35歳の誕生日を自ら勝利で飾った光留。
試合後、渕から握手を求めると光留も深々と頭を下げながら応じた。

<試合後コメント>
佐藤光留&土方隆司
光留「これからの狭山市をどうしていきたいですか?」
土方「これからの狭山市は……人口減少の渦に巻き込まれる中、知名度の向上と狭山市の若返りが重要なテーマになってくると思います」
光留「もう大丈夫です。明るい未来ですね。全日本ジュニアはどうしたいですか? そんなことより」
土方「そんなことより? 全日本ジュニアは……まずは自分を磨き上げることが先なので、自分を磨き上げてまた再チャレンジしたいと思います。佐藤くん、誕生日じゃないの?」
光留「そんなことどうだっていいですよ。34歳の1年間で3回世界ジュニアに挑戦して、1回も獲れなかった。今日、前々チャンピオン、元チャンピオン、すごく前のチャンピオンに囲まれてすごく恥ずかしかった。次、このメンバーで当たったら……リメンバーですよ。土方さん。先生、先輩!」
土方「あ、俺もチャンピオンだった」
光留「現在進行形のリメンバーですよ」
※光留だけ退席
土方「了解です。世界ジュニアのベルト、今は彼のペースに飲まれてしまいましたけれど、冗談抜きで世界ジュニアを獲って人生変わったし、落として人生変わったので、それを取り返すことがある意味自分の人生をやり直すことになると思いますんで。本当に、あと何年プロレスできるか分からないですけど、それまでに必ず獲りにいきたいと思います。以上です!」

第2試合

2015-7-8全日本後楽園_第2試合FREEDOMSから佐々木貴と杉浦透が参戦。いつものように観客を煽りまくるKENSOに対し、明らかにイライラした様子のFREEDOMS勢は、ゴング前に奇襲攻撃を仕掛けていくと「入場なげんだ、オラ!」と場外に連れ出す。
貴がKENSOを鉄柵に叩き付けるが、KENSOも観客から奪い取ってペットボトルで殴り付ける。杉浦は青柳を鉄柵に叩き付けるとエルボーを連打。貴は傘でKENSOを殴り付けるが、KENSOは張り手を返す。すると貴はKENSOを鉄製の仕切り板に投げつける。

杉浦は青柳をリングに戻してエルボーを叩き込むと、場外に放り投げてからノータッチ・トペコンを発射。貴は「フリーダムズ! フリーダムズ!」と声援を煽ると、青柳をリングに戻してから逆水平チョップ。KENSOが「青柳」コールを煽ると、青柳も貴にフォアアームで向かっていく。
しかしショルダータックルでなぎ倒した貴はロープへ。青柳はカウンターのアームホイップで投げるとボディスラムで叩き付けていく。だが、貴は足を掴んでタッチを阻止。杉浦がシュミット流バックブリーカーから馬乗りエルボー。

グロッキー状態の青柳にゼロ戦キックを叩き込んだ貴は逆片エビ固めへ。どうにかロープまで這っていった青柳だが、杉浦がエルボーを叩き込むと、両手を広げて挑発。青柳もエルボーを返すと、ショルダースルーを狙った杉浦を蹴り上げ、さらにドロップキック。そこに貴が入ってきてKENSOを場外に叩き落としてタッチを阻止。
杉浦はブレーンバスターを狙うが、これを逆に投げた青柳は今度こそKENSOにタッチ成功。KENSOは杉浦をコーナーに叩き付けると張り手を連打。そして杉浦を場外に投げ捨てると、貴も場外に放り出し、観客を煽ってからプランチャを投下。

杉浦をリングに戻したKENSOは逆水平チョップ。杉浦もカウンターのドロップキックを返すと、青柳が自ら手を伸ばしてタッチを要求。KENSOからのタッチを受けた青柳はフォアアームで向かっていくが、杉浦はカウンターエルボー。ならばとフライング・フォアアームを叩き込んだ青柳は串刺し攻撃を狙う。
しかしコーナーに飛び乗った杉浦はダイビング・クロスボディー。そこに貴が入ってきてトレイン攻撃をお見舞い。さらに貴は青柳をコーナーに座らせると、雪崩式ブレーンバスター。KENSOが辛くもカットしたが、杉浦がKENSOを場外に連れ出す。その間に貴は右腕(=ラリアット)を狙うが、青柳は逆さ押さえ込みで切り返す。

カウント3寸前で返した貴は続く首固めもキックアウトすると、ニーリフトからDDT。そこからトラースキックを叩き込むが、青柳はカウント2で返す。ならばと貴はD-ガイストで叩き付けて3カウント。
勝った貴はFREEDOMSのマフラータオルを広げてアピールしたが、その横で大の字に倒れてた青柳の健闘が光った一戦だった。試合後、青柳をリングに戻したKENSOは青柳の健闘を称えたが、次の瞬間、ロープに振ってラリアットを叩き込み、とっとと引きあげていった。

<試合後コメント>
佐々木貴&杉浦透
貴「どうだ! FREEDOMS、殿と杉浦透が全日本マットに乗り込んできたぞ。まずはKENSOと、あの青いパンツのヤツは誰だ? 聞いたことないぞ。名鑑載ってるか? ……とにかく今日、全日本に乗り込んで、俺と戦ったKENSOとの間に白黒は何もついていないけれど、ここまで来たら逃がさないぞ。俺らは噛みついたらどこまでも離さないFREEDOMSだぞ。完全に今日は勝ったけど、KENSOの軍団はなんだ? DK? ドンキーコングか? 俺はそのドンキーコングに喧嘩売ってやるからよ。勇気があるんだったら、もう一回この王道マットに呼んでみろ。まだまだ今日の俺はおとなしいもんだ。王道マットがひっくり返るようなことをやってやるからな。こっちにはまだまだ隠し玉がいっぱいいるんだ。一度でも俺らを呼んでしまったことを後悔させてやる。王道マットをダムズ色に染めてやるからな!」

第3試合

2015-7-8全日本後楽園_第3試合秋山vs.大森で試合開始。ロックアップからロープに押し込んだ秋山だが、体勢を入れ替えた大森がチョップを叩き込むと、チョップ合戦に。そこから大森がショルダータックルでなぎ倒すが、エルボードロップをかわした秋山はヘッドロック。これを大森がヘッドシザースで脱出してみせる。
続いて吉江とジェイクがリングイン。ヘッドロックに捉えていったジェイクをロープに飛ばした吉江は、ジェイクのショルダータックルを何発も受け止めた上で、ショルダーブロックで逆になぎ倒す。

ロープに飛ばされたジェイクだがドロップキック。しかしボディスラムを狙ったとこを逆に叩き付けらてしまう。それでも立ち上がり、もう一度ボディスラムを狙うが、吉江はエルボーから地獄突き。ならばとフロントキックからボディスラムを狙ったジェイクだが、吉江は押し潰す。さらに秋山が場外に引きずり出して鉄柵に投げつける。
リングにジェイクを戻し、秋山が吉江の背中に乗った状態でジェイクを踏みつけていく。悶絶するジェイクに対し、秋山はエルボーを打ちながら「来いよオラ!」。ジェイクもエルボーを打っていくが、エルボー合戦は秋山優勢。

さらにヘッドバットを見舞った秋山。朦朧とするジェイクに吉江がヒッププッシュから超低空サマーソルトドロップ。しかし吉江の串刺し攻撃をフロントキックで迎撃したジェイクはコーナー二段目からのミサイルキックを発射して大森にタッチ。フロントキックからのニールキックを叩き込んだ大森はバックドロップを狙う。
踏ん張った吉江は背後のコーナーに押し込んでヒッププッシュ。しかし串刺し攻撃をかわした大森はバックドロップで投げていく。さらに後頭部ラリアットからアックスボンバーを狙ったが、吉江は相打ちに持ち込むとテーズプレスを返して秋山にタッチ。

串刺しジャンピングニーを放った秋山だが、大森もエルボースマッシュを返すと、フルネルソンバスターで叩き付ける。ここでジェイクがタッチを要求。大森がタッチするとジェイクは串刺しランニングエルボーからアトミックドロップ。さらにフロントキックで蹴り倒す。秋山もヘッドバットを返すが、ジェイクは高角度DDTで叩き付ける。
吉江がカットに入ってくると、ジェイクは2人に向かってエルボーを打っていくが、秋山と吉江はダブルタックル。さらに秋山の串刺しジャンピングニーから吉江がスティンクフェイス。さらに秋山の串刺しランニングニーと吉江のスティンクフェイスをお見舞い。

大森がカットに入ったが、吉江が場外に連れ出す。秋山は走り込んできたジェイクをラリアットで迎撃するとランニングニーをブチ込む。これを自力でキックアウトしたジェイクだったが、秋山はダメ押しのエクスプロイダーで投げてカウント3。

<試合後コメント>
ジェイク・リー
――今日はデビュー戦のパートナーであった秋山選手との対戦でしたが。
ジェイク「僕のすべてをぶつけました。それでも勝てなかったです。年齢でも僕の方が若いし、身長も僕の方が上だし。骨格的に考えたらあのエルボー合戦だって僕の方が断然有利なのに。悔しいです。吉江さんも投げられなかったし。最後はエクスプロイダーでやられたし。けど、エクスプロイダーを出させるところまで来たんだと。あとはもうちょっとずつ秋山さんの奥の手を引き出し、その上で絶対に勝ちます」
――今日は大きい体を活かした技をたくさん出していましたが。
ジェイク「でもそれを(相手が)受けきった上で今日僕は負けてしまったので。もっともっとこの体を使いこなせるようになれば必ず倒せるはずです」
――今日はアトミックドロップも出していましたが。
ジェイク「もちろんあの技も大切にしていきたいですし、他の技もどうバックドロップにつなげるかっていう。僕のフィニッシュなんで。いろんな思いを込めてバックドロップという技に行きついたというのもあるんで。今後はそこに意識を向けながら、攻撃パターンが単調になってきているんでそこを工夫しながら戦っていきます」

秋山準&吉江豊
――先シリーズデビューしたジェイクはいかがでした?
秋山「デビューしたばかりだから、俺らもちょっとでも隙みせたらつついてくるんで、それよりも、今日は吉江選手と組んで、新鮮だったよほんとに」
吉江「秋山社長とやることはあっても組むことは初めてだったんでこれだけのキャリアで。珍しく連携もとれて、組む機会あれば面白いんじゃないですかね? リー、若いのは勢いあってがむしゃらで当たり前。それ以上のものがないと。それ以上のものを期待します。久々に生きのいいのとできて楽しかったです。こっちも刺激になる」
――社長2年目になりますが。
秋山「いやまああの、それぞれ皆頑張ってくれてるんで、一歩一歩、選手がリング上でいい試合して、ファンの人に認めてもらう。僕らはそれをいかに伝えるかだと思います」

ターミネーターvs.Evolution

2015-7-8全日本後楽園_ターミネーターvsEvolution映画『ターミネーター:新起動/ジェネシス』のプレミア試写会で挨拶するアーノルド・シュワルツェエネッガーの映像と予告編が流れたあと、テレビガイドエクストラ創刊5周年記念コラボ企画として「ターミネーターvs.Evolution」を行うことに。
リング上には木原リングアナと共に、これが全日本二度目の登場となるグラビアアイドルの有村こはるさんが登場。「ターミネーターの如く暴れ回っているEvolutionの皆さん、リングに上がってください」と有村さんが呼び込むと、完全武装化したEvolutionが登場。

ターミネーターばりにサングラスをかけ、バズーカから炭酸ガスを噴射させた諏訪魔が「『ターミネーター:新起動/ジェネシス』が明後日から公開ということで、急遽応援に行きました。ターミネーターの如く大暴れしてXceedをぶっ潰したいと思います! 皆さんも劇場に足を運んで『ターミネーター:新起動/ジェネシス』観てくれよオイ!」と挨拶すると、ドーリングが「アイルビーバック」とターミネーターの決め台詞。
諏訪魔は木原リングアナに向かって何度もバズーカの炭酸ガスを噴射させて大暴れだった。

<バックステージコメント>
Evolution
諏訪魔「ターミネーター大好きだから! 俺、今回あらためて1からまた見直したんだよ。したら俺らのチームにぴったり。一人変なヤツいるけど、ここまで合ってるのは絶対劇場で見に行きたいと思うし。俺らはターミネーターみたいなもんだから増やしていってもいいのかなって。なぁT-300、310」
木原アナ「どっちかというとターミネーターよりランボーという感じですけど」
諏訪魔「まぁ俺はターミネーター大好きだから、武装化とターミネーターが合ってるから。うれしいですよ。ジョーもシュワちゃんみたいなもんだから。どっちが強いんだろうってね(笑)。俺らもターミネーターのように闘っていきます!」
――これだけの超大作とコラボレートし、イメージキャラクターとして選ばれたという凄いことではないかと思いますが?
諏訪魔「光栄ですよ。武器持って劇場に見に行こうかな(笑)」
――この作品はまだ御覧になってはいないのですか?
諏訪魔「まだ見てないね。その他は見てるんだけど。今日勝って早く劇場に見に行きたいね!」
――ちなみに1から4だとどれが一番好きですか?
諏訪魔「う〜ん、2がみんな感動するっていうんだけど、俺は1のあのエグいターミネーターが大好きですよ。それを意識してまたプロレスをやっていこうかな(笑)。こんな美女とPRできたというのはジョーも喜んじゃうね(笑)」

第4試合

2015-7-8全日本後楽園_第4試合この試合は南野の要求により場外カウントなし、拳での攻撃も可能の特別ルールで行われることに。KENSOを帯同して入場した南野に続き、この日の頭の上の皿には赤身と卵を1カンずつ乗せたSUSHIが入場。
すると南野は選手権宣言中に認定書を奪い取って破り捨てた。そして試合が始まると、南野は不敵な笑みを浮かべながら握手を求める。SUSHIが警戒しながら握手に応じると、南はそのまま普通に離し、逆に不気味。

ヘッドロックに捉えたSUSHIだが、ロープに飛ばした南野。ショルダータックルでなぎ倒したSUSHIだが、場外に放り出した南野。しかし素早くリングに戻ったSUSHIはエプロンの南野にドロップキック。そこから場外ダイブを狙ってロープに飛んだSUSHIだが、場外のKENSOが足をすくって引きずり出す。
しかしSUSHIがKENSOを鉄柵に叩き付ける。南野は場外から「来いよ」と挑発するが、SUSHIは応じない。仕方なくリングに戻った南野はトーキックを見舞ってから場外に放り投げると、鉄柵に叩き付ける。

鉄柵の外に出た南野。さらに背後からKENSOも襲いかかると、南野が観客の傘で殴打。KENSOは北側の客席までSUSHIを連れ出してブレーンバスターを狙うが、SUSHIが踏ん張ると南野がイスを投げつける。SUSHIもリングサイドで南野を鉄柱に叩き付けると、ようやくリングに戻る。
だが、KENSOが乱入し、南野がレフェリーを抱きかかえている間にSUSHIを場外に連れ出して鉄柵や鉄製の仕切り板に叩き付ける。ぐったりするSUSHIをリングに戻した南野はSUSHIをコーナーの上に座らせると、頭の寿司ネタにコーラをかけてからガブリと噛みついていく。

「不味ぃよぉ」と吐き捨てた南野はSUSHIを場外に連れ出してエルボー。だが、SUSHIもエルボーを返してリングに戻す。ここで南野はマンハッタンドロップを決めるとジャックナイフ式エビ固めへ。カウント2で返したSUSHIだが、またも場外に連れ出す戸KENSOが鉄柵に叩き付ける。
そしてKENSOが鉄柵の外に築いたイスの山の上にブレーンバスターで叩き付けようよしたが、これはSUSHIが逆にKENSOをブレーンバスターで叩き付けることに成功。その勢いで南野を鉄柵に投げつけたSUSHIはスライディングキックで吹っ飛ばすと、ノータッチトペコンを発射。

10分が経過し、リングに戻ったSUSHIはエプロンからショルダーをぶつけるとスワンダイブ式ミサイルキックを発射。さらに串刺しラリアットからブレーンバスターで投げたSUSHIはダイビング・ヘッドバットを投下。カウント2で返した南野をブルーサンダーで叩き付けたSUSHIだが、KENSOがレフェリーを場外に引きずり出してカウントを妨害。
そのままリングに乱入したKENSOはナックルパートを叩き込む。南野もナックルパートを叩き込んでいくと、そこからDKはトレイン攻撃を狙うが、SUSHIは南野にラリアットを叩き込んで迎撃。さらにKENSOのエルボードロップをかわして南野に誤爆させる。

だが、立ち上がった南野はグーパンチを打ち抜くと、デスバレーボムで叩き付ける。どうにかカウント2で返したSUSHIだが、南野はDKポーズからもう一度ファイアーマンキャリーで担ぎ上げる。そこをTEEKAMAKI(=レインメーカーの動作→エビ固め)で切り返したSUSHI。
南野も横回転してエビ固めで抑え込むが、SUSHIはさらに回転してエビ固めでがっちりと抑え込んで3カウント。納得いかないKENSOがレフェリーを場外に投げ捨てると、南野はSUSHIのマスクを剥ぎ取ってしまう。そのままマスクを投げ捨てて引きあげていったDK。タオルで顔を隠したSUSHIは、セコンドが拾ってきたマスクを被り直すが、タオルも一緒に被ってしまい、何ともボロボロの状態でベルトを受け取った。

2015-7-8全日本後楽園_マスクを剥がされたSUSHIが怒りのマイク怒りが収まらない様子でマイクを取ったSUSHIは「てやんでー! ベルトは戻ってきたぞー! 南野タケシ、汚いことばっかりやって、人のマスク脱がすな! お前が七三にせえよ、来シリーズ! ……え、分からない? 来シリーズ、南野が七三にしろ! どうもありがとうございました」と絶叫した。

<試合後コメント>
SUSHI
「戻ってきたぞ! 初防衛! GAORAのベルト! 最後効いたな、デスバレー(ボム)。なんで反則すんの? 反則せんでも強いやろ。リーゼントやめて、やり直したらいいんや。防衛した。次は、次々いくぞ。また、ベルト獲ってから秋山さんとのアジアタッグ挑戦も決まってない。それを決めるためにもベルトを防衛し続けるぞ! 防衛せんなら秋山さんとの挑戦がなくなるというのは絶対イヤやから。GAORAはGAORAで誰が相手でも防衛し続ける! ……次も、次もやったるでー! SUSHI イズ・クッキン! 誰でもかかってこい!」

第5試合

2015-7-8全日本後楽園_第5試合①前回の後楽園大会で実現した曙とユニオン石川のド迫力のぶつかり合い再び。しかも今回の石川のパートナーは同じユニオンで、全日本プロレスにレンタル移籍する予定だったが、ケガのため幻に終わった福田洋。
いつも以上に気合いの入った様子で星条旗を振り回しながら入場した福田。曙はリングインすると石川と睨み合う。

「俺、行きます」と先発を直訴した野村にチョップで気合いを注入した曙。福田がマスキュラーポーズで威嚇するが、ロックアップから突き飛ばしていった野村。アントーニオ本多ばりに熟考した福田は、握手を求める。警戒しながらも握手に応じた野村に対し、トーキックをお見舞いした福田はロープに飛んでいくが、アームホイップで投げた野村。
ヘッドロックでグラウンドに持ち込むが、ヘッドシザースで脱出した福田は力道山ポーズで立ち上がって石川にタッチ。曙とロックアップした石川は揉み合いながらロープに押し込まれるが、離れ際にエルボーを叩き込んだ石川。ロープに飛んでショルダータックルでぶつかっていくが、ショルダーブロックで受け止めた曙。

そこからショルダータックルで逆になぎ倒した曙は野村にタッチ。エルボーで向かっていく野村だが、エルボー一発で野村を吹っ飛ばした石川。それでも悔しそうに向かっていく野村だが、エルボーで吹っ飛ばして蹴り飛ばした石川は福田にタッチ。逆水平チョップを叩き込んでから「Hooooo!」と叫んだ福田はフィストドロップを投下。
続いて石川がボディスラムで叩き付けてからフットスタンプ2連発。悶絶する野村に対し、福田が逆水平チョップからレフェリー向かって客席を指差して「マライア・キャリーいるよ」と言っておいて、野村の顔面をトップロープに擦りつける。

野村もエルボーで反撃するが、石川が飛び込んできて曙へのタッチを阻止。福田は野村の串刺し攻撃をカウンターエルボーで迎撃するが、野村はカウンターのボディスラムを決めて曙にタッチ。「何がミスターだ!」とコーナースプラッシュからエルボードロップを投下した曙だが、ボディプレスをかわした福田は石川にタッチ。
2015-7-8全日本後楽園_第5試合②正面→後頭部とラリアットを叩き込んだ石川だが、曙はカウンターの張り手から串刺し攻撃を狙う。しかし石川がラリアットで迎撃すると曙はダウン。それでも立ち上がった曙は張り手を叩き込むと河津落とし。ヨコヅナインパクト(=ジャンピングパイルドライバー)の体勢に入ったが、これをリバースで切り返した石川はランニング・ニーリフト。

しかし腕でブロックした曙はラリアットを狙った石川にカウンターのラリアットを叩き込んで野村にタッチドロップキック3連発を見舞った野村。そこに曙がコーナースプラッシュ2連発で続くと野村がミサイルキックを発射。福田がカットに入ったが、曙が福田を場外に連れ出す。
その間に石川が野村にニーリフトからブレーンバスター。カウント1で返した野村だが、石川はエルボー。場外では曙の突進をかわして福田が鉄柱に誤爆させる。リング上では野村が石川のバックドロップを逃れてスクールボーイで丸め込むと、続けて首固め。

しかしカウント2で返した石川はニーリフトからバックドロップ。カウント2で返した野村だが、石川はダメ押しのランニング・ニーリフトを叩き込んで3カウント。試合後、石川が場外の曙を睨み付けると、曙は余裕の笑みを浮かべる。いよいよ両者の一騎打ちは近いか?

<試合後コメント>
石川修司&福田洋
ーーいち時はレンタル移籍という話もあった全日本マットでしたが、ユニオン所属の選手として上がっていかがでしたか?
福田「非常にウェルカムなムードを感じましたね。100%全面的にこのミスターパーフェクトを支持してくれていると!」
石川「さすが王道プロレス、器がでかい!」
福田「見えてきましたね、これが(※腰に手を当てるベルトのポーズ)」
石川「なんのベルト?」
福田「3本の……今は1本か」
石川「今日はお前、何も攻撃できなかったな」
福田「見えなかったですか? 早すぎて見えなかったですか(笑)?」
石川「いやいや。一所懸命逃げているところは見えたよ」
福田「いやいや。あの間にも鼻くそ飛ばしたりしてましたから」
ーー石川選手はいかがでしたか?
石川「横綱とは2回目だったんですけど、強い! 本当に強い! 自分の身上が『思いきり受けて思いきり攻める』なんで、当たりの強さは最強じゃないですか?」
福田「自分も顎が痛いです。帰っていいですか(笑)?」
石川「曙選手でもいいし、全日本にはデカイ選手がいっぱいいるんで、いろんな選手と交わりたいし、お客さんも見たいんじゃないですか? だからもっともっと俺を呼んでもらいたい! なぁ福田!」
福田「あぁ! 獲ってやるよ! 何とは言わんが獲ってやるよ!」
石川「そうなったらこの全日本プロレスがアメリカンプロレスに変わるかもしれないよ」
福田「オールアメリカンプロレスに変わるその日まで戦い続けたいと思います。また呼んでくれたらいいかなと思います!」

第6試合

2015-7-8全日本後楽園_第6試合①ロックアップからショルダータックルでなぎ倒した鼓太郎だが、金丸は飛び付きDDTを狙う。これを逃れた鼓太郎がビット(=ハンドスプリング・エルボー)を狙うが、金丸もかわしていくが、走り込んできた金丸をアームドラッグで投げた鼓太郎。しかし金丸はドロップキックで鼓太郎を場外に蹴落とすと、鉄柵に叩き付けてから場外マットを外して床にDDTで叩き付ける。
リングに戻った鼓太郎にカウンターエルボーを叩き込んだ金丸は首4の字固めへ。反転して鼓太郎の顔面をマットに叩き付けていった金丸だが、鼓太郎はロープに脱出。金丸はエルボースマッシュからスリーパー。

そのままグイグイと絞め上げた金丸だが、鼓太郎は何とかロープに逃れる。エルボーの打ち合いから鼓太郎をコーナーにホイップした金丸だが、コーナーに飛び乗った鼓太郎はダイビングエルボー。さらにビットを決めると、串刺しジャンピングニーから地獄の断頭台。
カニ挟みからファンネル(=619)で吹っ飛ばした鼓太郎はカナディアンバックブリーカー。背後に逃れた金丸は飛び付きスイングDDT。そこからディープ・インパクトを決めた金丸は、鼓太郎をコーナーに乗せると最上段から雪崩式ブレーンバスター。空中で体を捻ってどうにかダメージを最小限に収めた鼓太郎は、場外にエスケープした金丸にトペを発射。

2015-7-8全日本後楽園_第6試合②金丸をエプロンに乗せた鼓太郎は断崖式タイガードライバーの体勢に。金丸が踏ん張るとエルボー合戦に。そこから金丸が断崖式タッチアウトを逆に決める。鼓太郎は両足が辛くもトップロープに引っかかったが、脳天からエプロンに突き刺さる。
さらにどうにか立ち上がろうとした鼓太郎に、金丸は断崖式ディープ・インパクト。場外カウント9で鼓太郎は辛くも生還。10分が経過し、金丸は串刺しラリアットから正調ラリアットを叩き込むと、またもやディープ・インパクト。カウント2で返した鼓太郎だが、金丸は間髪入れず雪崩式ブレーンバスター。

さらにラリアットから垂直落下式ブレーンバスター。これもどうにかカウント2で返した鼓太郎は、ブレーンバスターを狙った金丸を逆にツームストンパイルドライバーで叩き付ける。そしてブルーディスティニーを決めたがカウントは2。鼓太郎は左右のエルボーからローリングエルボー。さらにタイガードライバーの体勢に。リバースで切り返そうとした金丸は、そのまま鼓太郎の両腕をクラッチすると変形のアックス・ギロチン・ドライバーで叩き付ける。
だが、鼓太郎もボディへのエルボーから左右のエルボー。金丸も張り手を返すと垂直落下式ブレーンバスター。だが、鼓太郎は返す刀でアッパー式掌底。そのままダブルダウン。和田京平レフェリーはダウンカウントを数えていくが、10を数えても両者ピクリとも動けずダブルノックアウトで試合終了!

2015-7-8全日本後楽園_鼓太郎vs金丸は壮絶両者KO林リングドクターはもちろん、秋山社長もリングにあがってくる非常事態。それほど死力を尽くした一戦だったが、金丸はセコンドの肩に担がれて退場。鼓太郎もベルトを受け取る余裕こそなかったが、どうにか両肩を担がれて引き上げていった。

<試合後コメント>
鈴木鼓太郎
鼓太郎「仕留めきれなかった。自分としては納得いかないです。向こうさえよければ、もう一度やらせてください」
――金丸選手を挑戦者として迎え撃つというのは鼓太郎選手としても待望の一戦だったと思うのですが?
鼓太郎「復活してくれましたね、金丸義信。そうでないと」
――再戦はいつ頃で考えていますか?
鼓太郎「今すぐにでもやりたいですね。今すぐにでも。……社長を呼んでください!」
※秋山社長登場
鼓太郎「もう一度やらせてください。金丸さんともう一度やらせてください! 必ず決着をつけます。お願いします!」
秋山「納得いってないんだな?」
鼓太郎「納得いってないです。次は必ず完全決着します」
秋山「じゃあ(PWF会長の)ドリーさんに確認する」
鼓太郎「お願いします!」

第7試合

2015-7-8全日本後楽園_第7試合①前回の後楽園大会で諏訪魔と宮原がキャプテンとなって行われたEvolutionとXceedのキャプテンフォールマッチだが、諏訪魔が宮原からフォール負けを喫してXceedが勝利。今回はEvolutionは光留に替えてドーリングを投入。Xceedは鼓太郎に替わり中島を投入し、キャプテンは潮崎に変更された。
物々しい雰囲気でEvolutionが登場すると、世界タッグのベルトを掲げながらXceedが登場。ゴング前にEvolutionが奇襲攻撃を仕掛けていき場外戦へ。リング上では中島は青木をコルバタで場外に投げてトペを発射。

青木をリングに戻した中島は逆水平チョップからミドルキック。しかしショルダースルーを返した青木はサッカーボールキックから逆エビ固めへ。潮崎が入ってきて袈裟斬りチョップでカットすると、青木は背後から潮崎を蹴飛ばして場外に連れ出す。その間にリング上では諏訪魔とドーリングが中島を踏みつける。
青木は潮崎にイス攻撃を見舞って鉄柵の外に追いやると、リングサイドをダッシュして鉄柵越えのトペを発射。そこからリングに戻るとドーリングにタッチ。中島の両腕を掴んだ状態でフロントキックを見舞ったドーリング。

さらに諏訪魔がダブルチョップ一発でなぎ倒すとボディスラム。そこからドーリングがワンハンドで抱え上げると、ボディスラムで叩き付けてから諏訪魔がサッカーボールキック。中島も逆水平チョップとミドルキックで反撃するが、蹴り脚をキャッチした諏訪魔は軸足をけたぐって倒す。
青木は中島にドロップキックを叩き込むと、控えの潮崎にもドロップキック。諏訪魔はレフトハンドラリアットを殴り倒すように叩き込むと、ダブルチョップの連打から串刺し攻撃を狙う。蹴りで迎撃してミサイルキックを発射した中島だが、倒れない諏訪魔。ならばと延髄斬りを返した中島は潮崎にタッチ。

ジャンピングショルダーからトラースキック、逆水平チョップ、ブレーンバスターと一気呵成に攻め込んでいった潮崎だが、諏訪魔もエルボーを返すとカウンターのフロントスープレックス。そこにドーリングと青木が入ってきてトレイン攻撃を狙ったが、青木をトラースキックで迎撃した潮崎はドーリングをバックドロップで投げ、諏訪魔にラリアット。
諏訪魔も潮崎の逆水平チョップにエルボーで応戦すると、ダブルチョップをお見舞い。潮崎はローリング袈裟斬りを叩き込むが、諏訪魔は投げ捨てジャーマン。潮崎もすぐに投げ捨てジャーマンを返すが、諏訪魔は急角度でもう一発投げる。潮崎も投げ返してからラリアットの相打ちに。

ダブルダウンから諏訪魔が先にドーリングにタッチ。潮崎も宮原にタッチすると、膝へお低空ドロップキックから顔面への低空ドロップキックを叩き込んだ宮原は串刺しジャンピングエルボーからノーザンライト・スープレックス。10分が経過し、ドーリングはカウンターのショルダータックルで吹っ飛ばすと、串刺しラリアットからショートレンジラリアット。
さらにレボリューションボム(=スパイラルボム)を狙ったがウラカンで切り返した宮原は二段蹴り。しかしロープに飛ばされたドーリングはカウンターのクロスボディーを浴びせて青木にタッチ。

2015-7-8全日本後楽園_第7試合②串刺しジャンピングエルボーからスクールボーイで丸め込んだ青木は一転してミサイルキック。シュミット流バックブリーカーからテキサス・クローバー・ホールドに捉えた青木だが、宮原はロープに逃れる。エルボー合戦から青木は宮原の腰にエルボー。だが、宮原は二段蹴り式フロントキックから飛びヒザ。
中島が飛び込んできて諏訪魔とドーリングにドロップキックを放っていくが、ビクともしない。ならばと潮崎がダブルラリアットを叩き込んで場外に追いやると、Xceedは青木にトレイン攻撃。そして宮原が垂直落下式ブレーンバスターを決めるがカウントは2。

すると中島が「健斗、俺が行く!」と宮原の腕を掴んで強引にタッチ。グロッキー状態の青木にミドルキックを叩き込んだ中島はブレーンバスターの体勢に。だが、踏ん張った青木はヘッドバットを返すとブレーンバスターの体勢に。これを卍固めで切り返した中島だが諏訪魔がカット。
それでも中島は青木を蹴っていくと串刺しドロップキックからブレーンバスター。ダイビング・フットスタンプを投下するがカウントは2。ならばとバズソーキックを叩き込むが、これもカウントは2。スピンキックをかわした青木は急角度バックドロップで投げる。

ここで中島は潮崎にタッチ。青木に袈裟斬りチョップからブルーサンダーを決めた潮崎はローリング袈裟斬り。キャッチした青木は腕にオーバーヘッドキック。だが、潮崎はそれでもショートレンジラリアットを叩き込むと、豪腕ラリアット。カウント2で返した青木だが、潮崎はダメ押しのゴーフラッシャー。しかし諏訪魔とドーリングがカウント2でカット。
2015-7-8全日本後楽園_第7試合③宮原も入ってくるが、諏訪魔とドーリングは同時ラリアットで吹っ飛ばすと、諏訪魔が宮原にラストライド、ドーリングが潮崎にレボリューションボムを同時に決めていく。朦朧とする潮崎にドーリングがホイップした青木はツッ込んで後頭部ラリアット。さらにジャーマンで投げるが、中島がカット。

ならばと青木はラリアットを叩き込むと、アサルトポイント(=レッグロック・スープレックス)を決めて3カウント。何といきなりキャプテンの潮崎が沈み、Evolutionが完全勝利した。

エンディング

2015-7-8全日本後楽園_Evolution場内は大「青木」コール。光留も入ってきてEvolutionの4人が堂々と勝ち名乗りを受けた。マイクを持った青木は「ありがとう。今、Evolutionベルト1個もない。獲りたくても獲りたくても今ないよ。だけどさ、今の世界タッグのチャンピオン見てみ。何も動いてもないし、何も面白くないよ。だからさ、今日負けたら言わないけど、俺、世界タッグ挑戦したい。いいですかね? 諏訪魔選手、それからジョー、俺と世界タッグ、どっちがいってほしい?」と観客に尋ねる。観客は圧倒的に「ジョー」コール。それを聞いた青木は「OK! ジョー、よろしく」と言ってドーリングと握手。

さらに青木は「せっかくだったら早いほうが俺はいいと思う。今シリーズ最後、(7月)25日、もう1回ここ後楽園あるでしょ。やっぱりやるんだったら早いうちにやりたいよな! チャンピオン、どうだ?」と今シリーズ最終戦での世界タッグ挑戦を表明。
2015-7-8全日本後楽園_青木がドーリングとのタッグで世界タッグ挑戦へ宮原がマイクを取ろうとすると、観客から「負け犬は黙ってろ!」と声が飛ぶ。それを聞いた青木が「って言われてるから黙ってていいや。よっしゃ! 俺ら……」と締めようとする。そこに割って入った宮原が「おい、待て青木! 黙ってねぇぞ。勝ったからいいけどな、俺らを面白くないってひで…否定するのはな……許さ……」としどろもどろになると、青木は「もういい、考えてから全部しゃべり直せ!」とバッサリ。

「おっしゃ俺が締めるぞー! おっしゃ、次25日の後楽園で必ず(世界タッグ戦を)やるように持っていってやるからな。ジョー、最後にこの後楽園に帰ってくるって意味で言ってやってくれ」と青木が言うと、最後はドーリングが「ミヤハラ、シオザキ! アイルビーバック」と宣戦布告した。
なお、セミファイナルの世界ジュニア戦に関して、両選手の要請によりシリーズ最終戦の7.25後楽園大会で再戦することが決定したとアナウンスされた。

<試合後コメント>
Evolution
――今日はターミネーターといいEvolutionデーということで……
諏訪魔「染まったな」
青木「あれだけやったら負けるわけにはいかないでしょう」
――試合途中で潮崎選手のラリアットでもあえてカットに入らなかったところに青木選手への信頼を感じたのですが。
諏訪魔「そうだね。青木が今日どれだけ懸けていたのかは分かっていたんでね。あえてカットにいかないと。その気持ちに応えてくれたっていうのがね、うれしいね。ぜひ! 青木とジョーには世界タッグを獲ってもらいたい!」
――ジョー選手からすると世界タッグ王者に「アイルビーバック」って感じでしょうか?
諏訪魔「そうだね。すごい凸凹(コンビ)で面白いと思うよ。最強ターミネーターだからね」
――諏訪魔選手のチームとはまた違うカラーが出せる組み合わせかなと思いますが。
諏訪魔「そうだね。青木は俺より賢いから。いいコントローラーになりますよ。ジョーをうまく扱うと思うし。ジョーも思う存分暴れられる。そういうチームになるんじゃないかな」
――青木選手としても潮崎選手から3カウント獲ったというのは……
青木「まぁでもその前にね、ジョーと諏訪魔選手のアシストがあったというのは事実だから。俺1人の力とは言えないけど、でもこれはチームの勝利だからさ。てことは世界タッグだって2人だし。別に俺は1人でやるわけじゃないから。そういう意味では勝算はバッチリあるし。もうお客さんの反応を見ればわかるでしょう。変えなきゃ面白くないんだよ。お客さんの意見を無視しているようなヤツはねぇ、退いてもらうしかない!」
――今日は中島選手からの「この闘いの輪に加わりたい」という強い気持ちを感じたのですが、さすがにまだまだといったところでしょうか?
諏訪魔「それはもうみんなが思った通りだと思うよ。俺からはあえて言う必要もないと思う。また出直してくればいいと思うよ」
――青木選手へのパートナーとしてはジョー選手にという声が大きかったですが、これは諏訪魔選手にはシングルを狙ってほしいという気持ちなのかなと思ったのですが?
諏訪魔「フフフ……俺は俺で考えがあるんでね。リーダーとしてチーム全体を見なくてはいけないし、また俺の中での考えもあるし。まずはこの2人を。それはお客さんも求めていると思うんだ。どんどんEvolutinが全日本を革命していくと。進化させていくと。そういう精神で喧嘩を売っていくと。以上です!」

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