【試合詳細】3・14 HEAT-UP後楽園ホール大会 今井礼夢&秦野友貴vs井土徹也&飯塚優 定アキラ&伊東優作&守部宣孝vs伊藤貴則&渡辺壮馬&頓所隼 【HEAT-UPユニバーサル王座】TAMURA☆GENE☆vs佐藤大地
『HEAT-UP後楽園ホール大会~伏竜鳳雛の陣~』
日程:2024年3月14日(木)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:355人
▼ストレッチ店up presents HEAT-UPユニバーサル選手権試合 60分1本勝負
【王者】○TAMURA☆GENE☆
10分39秒 ジェネレーション→片エビ固め
【挑戦者】●佐藤大地
※TAMURA☆GENE☆が5度目の防衛に成功。
▼平井社会保険労務士事務所 & 株式会社マキノ屋 presents ハジメ初陣~突破せよ!名古屋の絆~ タッグマッチ 30分1本勝負
槙吾(Milgracias)/●ハジメ
11分28秒 お卍固め
岩本煌史(フリー)/○阿部史典(格闘探偵団)
▼イケオジvsヤング~輝け俺たちの世代~ 10人イリミネーションマッチ 30分
石川修司(フリー)/渡辺宏志/ヒデ久保田(ZERO1)/政宗(フリー)/○YUJI KITO(フリー)
16分13秒 首固め
大谷譲二(PPPTOKYO)/朱鷺裕基(ZERO1)/八須拳太郎(PPPTOKYO)/斎藤拓海(花鳥風月)/●笹村あやめ(2AW)
<1人目>
○石川修司
4分52秒 ファイヤーサンダー→片エビ固め
●朱鷺裕基
<2人目>
○大谷譲二
6分36秒 フロッグ・スプラッシュ→片エビ固め
●渡辺宏志
<3人目&4人目>
●政宗、●斎藤拓海
11分14秒 OTR
<5人目>
●八須拳太郎
11分16秒 OTR
<6人目>
○大谷譲二
11分58秒 ジャックナイフホールド
●ヒデ久保田
<7人目>
●石川修司
15分24秒 OTR
<8人目>
●大谷譲二
15分48秒 OTR
▼太陽と離れ小島軍vsドバイ軍~真実のジェネレーション☆~ 6人タッグマッチ 30分1本勝負
[太陽と離れ小島軍]ビリーケン・キッド(アンサー)/●ジ・インテリジェンス・センセーショナル・グランド・パッションマスク4号(チームでら)/最上九(2AW)
7分35秒 エビ固め
[ドバイ軍]○ジョーシー/ムーロー/ヤーオー
▼特別試合☆HEAT-UPオールラウンドルール シングルマッチ 変則3R1本勝負
△伊藤崇文(パンクラスism)
3R 時間切れ引き分け
△ホワイト森山
▼西村 浩司 presents HEAT-UPvsGLEAT団体対抗戦①~戦の狼煙を上げろ!~ 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
[―NOROSHI―]○定アキラ(AlmaLibre)/伊東優作(ダブ)/守部宣孝(フリー)
18分32秒 スパインバスター→エビ固め
伊藤貴則(GLEAT)/渡辺壮馬(GLEAT)/●頓所隼(GLEAT)
▼ねわざワールド品川 presents HEAT-UPvsGLEAT団体対抗戦②~伏竜鳳雛の陣~ タッグマッチ 時間無制限1本勝負
●今井礼夢/秦野友貴
17分49秒 バズソーキック→体固め
○井土徹也(GLEAT)/飯塚優(GLEAT)
井土&飯塚がHEAT-UPに凱旋襲来し秦野&礼夢を粉砕!NOROSHIがGLEATを撃退し定がタムジェネに挑戦表明!最上がドバイ軍入りしてガーモーに
ヒートアップ道場 発表会&吉江豊さん追悼セレモニー
開場直後の17:40よりHEAT-UP道場生による発表会が3試合実施。
その後、今月10日に急逝した吉江豊さんの追悼セレモニーが実施。
出場全選手がリング周辺に集まり、10カウントゴングが響く中で黙祷を捧げた。
第1試合
タムジェネが握手を求めるも、佐藤はこれを拒否してゴング。
ロックアップで組み合ってからエルボー合戦、ショルダータックル合戦が展開。佐藤がショルダータックルでなぎ倒すも、タムジェネはミスティカで反撃しアンドレへ。佐藤はなんとかロープに逃れるも、タムジェネがその顔面を踏みつけて場内から大ブーイングを浴びる。
タムジェネは腕へのナックル連打も、キレた佐藤が掌底の猛連打でコーナーに押し込んで顔面をメチャクチャに踏みつけていく。さらにパワースラム、DDT、サッカーボールキック、ブレーンバスターと連撃。
意地のキックアウトを見せたタムジェネは、佐藤のエルボー連打を耐えきってウルトラタイガードロップ。さらにミサイルキックからコンビネーション掌底を見舞い、必殺のジェネレーション(※デスティーノ)を狙う。これをキャッチした佐藤はそのままファイヤーサンダーで突き刺すという力技で逆転を許さず。
さらに佐藤はリバーススプラッシュから再びファイヤーサンダーを狙うが、着地したタムジェネがサッカーボールキック連打。さらにジェネレーションを狙うフェイントから首固めで翻弄し、アックスボンバーを発射。
佐藤はこれを真正面から受け止め、お返しのアックスボンバー。さらに佐藤はファイヤーサンダーからマッドスプラッシュを投下するもカウントは2。ならばとコーナーに上ってもう一発マッドスプラッシュを放つも、タムジェネがこれを回避してジェネレーションを狙う。これを着地した佐藤は顔面へのビンタからハイキック。
佐藤がロープに飛ぶも、タムジェネのアックスボンバーがカウンターでクリーンヒット。間髪入れずにタムジェネがジェネレーションで叩きつけて3カウントを奪った。
試合後、再びタムジェネが握手を求めると、佐藤はその手を両手でしっかり握り返しながら深々と頭を下げた。
<試合後コメント>
TAMURA☆GENE☆
「ありがとうございました。第1試合でタイトルマッチ、ちょっと初めてで緊張しちゃいましたけど、まあ良かったんじゃないですかね。大地、佐藤大地は会見でも言ったように、将来の大スターだと思います。今日のお客さんの入りも見て分かるように、今、HEAT-UPは踏ん張りどころ。若いのが力をつけて行きているところなんで、僕らベテランが今踏ん張っていかなきゃいけないところ。だからこそ、今日の佐藤大地には絶対に負けられなかった。アイツをスターにするためにも、絶対に、絶対に負けられなかった。ベルトと普通の試合、ぜんぜん違うから。それはアイツが肌で感じてくれたらもっと強くなると思います。そして、HEAT-UP、安泰。メジャーと呼ばれる団体になるはずです。それまで、私は頑張りますよ」
佐藤大地
「TAMURA☆GENE☆、ジェネレーションになってシングルは初めてで。超強かったですよ。でも、俺の夢は今日負けただけじゃ収まらないし、終わらないから。いつまでもあのシングルのベルト、俺は絶対に巻くから。そのときまで、いや、それ以降も佐藤大地から目を離さないでください。これからも頑張っていきます。ありがとうございました」
第2試合
ハジメが阿部をトリッキーな動きで翻弄しスピンキックを発射。阿部がこれをキャッチすると、ハジメはそのまま人工衛星ヘッドシザースホイップで放り捨てる。阿部も負けじとサッカーボールキック連打で反撃し岩本にタッチ。
岩本はボディスラムから阿部と2人でのダブルバックエルボー。ハジメは懸命にエルボーを打ち込んでくるが、岩本は両手を広げて涼しい顔で受けきっていく。ハジメは1発目をすかされながらも2発目でドロップキックをヒットさせるも、岩本は倒れずショルダータックルから逆エビ固め。ハジメがなんとかロープに逃れると、岩本はブレーンバスターを狙う。これを着地したハジメがブレーンバスターで一矢報いて槙吾にタッチ。
槙吾は岩本を阿部を2人同時に相手取り、阿部の攻撃を岩本に誤爆させた上でショットガンドロップキックで2人まとめてふっ飛ばす。さらに岩本に対してリバーススプラッシュ式セントーンからムーンサルト・プレスを発射も、岩本が回避。槙吾はラリアットを狙うが、岩本がかわしてホップアップ式ニーアッパー。槙吾も延髄斬りで反撃するが、岩本も一本背負いで投げつけてからマジックスクリュー。岩本はドラゴン・スープレックスを狙うが、クラッチを切った槙吾がバックドロップ。岩本は即座に起き上がってドラゴン・スープレックス。槙吾もすぐに起きてラリアット。両者タッチ。
ハジメはドロップキックを連打していくが、3発目をかわした阿部がサッカーボールキック。エルボー合戦となり、懸命に打ち込んでいくハジメに対して阿部は顔面への張り手を見舞いながらハジメを鼓舞。ハジメはなんとかドロップキックをヒットさせ、フェイスクラッシャーからダイビング・クロスボディ。槙吾とのダブルトラースキックから槙吾が低空ドロップキックを見舞い、片膝をついた阿部に対してハジメがカポエラ式のスピンキック。
ハジメはダイビング・セントーンを投下も、阿部が回避。自爆したハジメを担いだ岩本がハリケーンドライバー。阿部がサッカーボールキックから伊良部パンチを発射も、かわしたハジメがバックスライド、ラ・マヒストラル、エビ固めと粘る。さらにバックスライドを狙ったところで阿部が振り払って伊良部パンチを叩き込み、澤宗紀直伝お卍固めでギブアップを奪った。
第3試合
試合前に拳を合わせて結束を高めるイケオジ軍に対し、ヤング軍は八須の元気が空回りして引き笑いに包まれ、「そもそも八須はヤングなのか?」とイケオジ側からもツッコミが入る。
政宗と八須の対面で試合開始。八須はMMA仕込みのレスリングテクニックで政宗と互角に渡り合い、クリーンブレイクから両者タッチ。
ヒデと斎藤の対面となると、ヒデが握手を求める。ヤング軍から「騙されないで!」の声が飛ぶ中で斎藤はその手を握ろうとしてしまい、ヒデがガットショットからショルダータックルでなぎ倒す。さらにコーナーに詰めていくが、斎藤がドロップキックで一矢報いて両者タッチへ。
石川と朱鷺の対面。朱鷺はロックアップでの力比べで押し負けるも、怯まずエルボー連打からショルダータックルでぶつかっていく。石川はビクともせずに受け止めていき、逆にショルダータックルで吹っ飛ばす。それでも朱鷺はランニングエルボーやスピアーで突っ込んでいくが、石川を倒すには至らず。ならばとコーナーに駆け上がってミサイルキックでようやく倒すことに成功。続けてブレーンバスターを狙うが石川が振り払ってニーリフトからランニングニー。エルボー連打で粘る朱鷺をファイヤーサンダーで突き刺して3カウント。
渡辺と斎藤の対面。渡辺がヒップトス、ドラゴンバックブリーカー、コブラツイスト、ショルダースルーと連撃。ロープに振るも、コーナーから手を伸ばした大谷が斎藤の背中に触れてタッチ。
タッチに気づかずに渡辺が斎藤に高速ブレーンバスター。仰向けになった状態の渡辺へ大谷が不意打ちのフロッグ・スプラッシュを投下して3カウント。渡辺が失格。
KITOと大谷の対面。KITOがロープに振ってバックエルボーからコーナーに詰めて掌底連打。高速ブレーンバスターからニードロップを見舞い、イケオジ軍で太鼓の乱れ打ち。
石川と大谷の対面。仁王立ちで見下ろす石川に対し、大谷が会場全体に破裂音を響かせる強烈なチョップ。思いの外痛かったのか、ブチ切れた石川がエルボー連打からニーリフト、串刺しニーリフトを見舞って政宗にタッチ。
政宗はトペ・アトミコから大谷とチョップ合戦を展開。打ち勝った大谷がランニングエルボーからスイングDDTを見舞って斎藤にタッチ。
斎藤は政宗にミサイルキックからレインメーカー式掌底。八須が入ってきてスクワット式バックフリップで叩きつけ、斎藤がノーザンライト・スープレックス・ホールド。斎藤がさらに追撃を狙うが、政宗がチンクラッシャーからココナツクラッシュ、河津掛けからのダイヤル固めと翻弄。斎藤はロープを背にしつつトラースキックを見舞い、突っ込んできた政宗をトップロープ越しのフランケンシュタイナーでOTRさせようとする。政宗が耐え、2人でトップロープを超えてエプロンに着地。ここに八須が突っ込んできて2人にまとめてスピアー。斎藤&政宗が同時にOTRして失格。
うろたえる八須を背後からヒデが場外に放り捨て、OTRした八須が失格。
大谷がヒデをOTRさせようとするが、ヒデが耐えてマンハッタンドロップ。さらにKITOとのサンドイッチ攻撃を狙うが、ヒデのトラースキックがKITOに誤爆。すかさず笹村がミサイルキックで追撃し、大谷がヒデにジャックナイフ。笹村と2人でガッチリ抑え込んで3カウント。ヒデが失格。
大谷と笹村が2人でKITOに打撃を見舞っていき、笹村の投げっぱなしブロックバスターから大谷のブロックバスター・ホールド。さらに大谷がみちのくドライバーIIからスライディングDを発射も、KITOがかわしてフライングショルダー。石川にタッチ。
石川が大谷をコーナーに詰めてエルボー連打。笹村がカットに来てエルボー連打も、石川にはまったく効かず。石川は笹村の髪を掴んで引きずっていき、コーナーに固定。笹村に串刺しニーリフトからダイビングフットスタンプ。さらに大谷にも同様にダイビングフットスタンプ。さらに大谷にファイヤーサンダーを狙うが、笹村が必死のカット。
大谷&笹村が2人で協力して石川をトップロープ越しにエプロンに落とし、大奮戦の末に大谷の延髄斬り+笹村の一本背負いで石川をOTR。石川が失格。
エプロン上でハイタッチして大喜びの2人に対し、KITOが突っ込んできてタックル。2人共そのままOTRして失格……かと思いきや、落ちてきた笹村を八須がしっかり抱きとめてOTRを阻止。八須は笹村を優しくエプロンに下ろしてキメ顔で微笑むが、笹村の答えは嫌悪感むき出しの表情でのビンタ。
リングに戻った笹村はKITOを丸め込みの連発で追い込んでいくが、KITOが一瞬の隙を突いての首固めで3カウント。笹村が失格となり、KITOの1人残りによってイケオジ軍が勝利を掴んだ。
第4試合
たまにHEAT-UPの外にも進出し始めているドバイ軍。ドバイ軍の開発した“ペパーミント”を飲むと洗脳されてドバイ軍入りしてしまうが、コカ・コーラを飲むとその効力は無効化出来る模様。
ムーロー&ヤーオーが太陽と離れ小島軍を奇襲するが、あっさり撃退される。そうと気付かぬジョーシーは余裕たっぷりでクーフィーヤを脱いで「マルハバーッ!」と挨拶していたが、その間に太陽と離れ小島軍に囲まれてしまう。
太陽と離れ小島軍の3人はトレイン攻撃からスーパーパワーボムを宣言。しかし、全員がかける側に回りたいのか、3人共コーナーに上って行ってしまい口論に発展。その間にムーロー&ヤーオーがジョーシーを救出。ヤーオーのボディスラムからムーローのダイビング・フェイスクラッシャー、ヤーオーが最上の上にムーローをフラップジャックで投げ落とす連携攻撃。ジョーシーにタッチ。
ジョーシーは最上にペパーミントを飲ませようとするが、最上は全力で抵抗。ジョーシーがペットボトルでぶん殴るが、最上はハンドポケットで「効かねえなあ?」とガンを付ける。うろたえた様子のジョーシーがナックル連打も、最上は「効かねえなあ?」とブレーンバスター。ビリーにタッチ。
ビリーはジョーシーにミサイルキック。さらにムーロー&ヤーオーをコーナーに重ねてビリンコバスター。さらにドバイ軍3人を場外に放り出してセントーン・アトミコ。ジョーシーをリングに戻してラリアットを叩き込み、4号にタッチ。
4号がフラップジャックを狙うが、ジョーシーは回転エビ固めに捕らえながらタイツを引き下げて4号の生尻を顕に。4号は生尻で顔面騎乗しながら腕固めに捕らえていき、太陽と離れ小島軍の3人でスーパーパワーボムを宣言。
今度はちゃんと話し合ってから4号がコーナーに上っていくが、ムーロー&ヤーオーが救出。ヤーオーが4号を雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、カットに来た最上のボディプレスが誤爆。さらにムーローが4号にダイビングヘッドバッド。これをカットしようと放ったビリーのダイビングフットスタンプも4号に誤爆。そのままカバーしたジョーシーが漁夫の利の勝利を掴んだ。
ジョーシー「ハーッハッハッハ!これがドバイ軍の力だ!そしてぇ!これがペパーミントだ!ふははは!これを浴びるように飲ませて、なんとかかんとか4号をドバイ軍入りさせてやる!ふははは!」
最上「あぶなーーーいっ!!」
ジョーシーは倒れた4号にペパーミントを浴びせようとするが、最上が身を挺して4号をかばったために自身がペパーミントを浴びてしまう。
最上「(ムクリと起き上がって)効かねえなあ?そのペパーミントだかなんだかしらんが、俺には効かねえんだよ。俺たち、太陽と離れ小島軍がお前らドバ マルハバァアアーーッッター!!」
ドバイ軍「マルハバ~♪」
ジョーシー「ふはーはっはっは!どうだ見たか!これがペパーミントの力!マルハバーッ!」
ドバイ軍「マルハバ~♪」
ジョーシー「予定は変わったが、この最上改め……ガーモーがドバイ軍に変わった。フハハハ!貴様ら、このドバイ軍の活躍にこれからも期待するがよい。マルハバーッ!」
この試合後には、練習生のMIWAマーロンが4月7日の新百合ヶ丘大会でデビューすることが発表された。
第5試合
この試合は、HEAT-UPオールラウンドルールの変則3R制で実施。
第1ラウンドはキックボクシングルール(3分)。第2ラウンドはグラップリングルール(3分)。第3ラウンドはプロレスルール(5分)。ラウンドを問わず、どちらかの選手が1本を取った時点で試合は終了。
ゴングが鳴ると、伊藤が長い脚を活かしてローで牽制。森山がプレッシャーをかけてロープ際に詰めていってミドルを発射も、伊藤がカウンターのニーをボディにぶちこんでダウンを奪う。
再び向き合ってパンチの打ち合い。森山はダメージが大きいかクリンチで時間を稼いでいく。伊藤はワンツー連打で前に出ていくが、森山がカウンターの右フックを顔面に叩き込んでダウンを奪う。その後はミドルの応酬の中でラウンド終了のゴング。
続いてはグラップリングルール。
森山がカニバサミで倒してそのままアキレス腱を取りに行くが、伊藤がローリングして抜け出して距離を取る。
伊藤が低空タックルで倒して腕十字を狙っていくが森山がクラッチして耐える。伊藤が形を変えようとすると森山が下から組み付いて三角絞めを狙う。これを嫌がる伊藤を引き込んだ森山が足を取って膝固め。伊藤が回転して抜け出して腕十字を狙うが森山が耐える。ここで3分終了のゴング。
最後はプロレスルール。掌底の打ち合いから伊藤が低空タックルで倒して腕十字を狙うが、森山が決めさせずに抜け出して距離を取る。
掌底の打ち合いから伊藤がニーリフトを決め、ロープに振って串刺しジャンピングニー。さらにサッカーボールキックから顔面へのトラースキック。カバーに入ったところを森山が下から捕縛して腕十字に捕らえる。伊藤の回避運動に合わせてスリーパーホールドに切り替え、リバースDDTからバタフライロック。
そのまま起こして投げようとするが、伊藤がスイングネックブリーカーで切り返してミドルキック連打。さらに膝固めで絞り上げるが、森山は上体を起こしてヘッドバッド連打で抜け出して見せ、浴びせ蹴りからバックドロップを狙う。
これを振り払った伊藤がランニングニーからバックドロップ。即座に起き上がった森山がミドルキック連打。さらに掌底でぐらつかせて腰投げからV1アームロック。伊藤がブレイクし、両者ミドルキックで撃ち合う中で5分終了のゴング。
ドローに終わったことに対して不満を顕にする伊藤だったが、森山が握手を求めるとしっかり応じてから再戦を誓った。
第6試合
外敵のGLEAT軍を、HEAT-UPの外敵ヒールたるNOROSHIの面々が迎撃する構図の試合。
伊藤と伊東がそれぞれ「イトウ」コールを煽る中で試合開始。最強のイトウを決めるべく意地の張り合いが展開されていき、ショルダータックルでぶつかり合っていく。伊藤がこれを制してなぎ倒し、両者タッチ。
頓所と守部がスピーディーなロープワークを展開していき、アームドラッグの応酬から頓所が人工衛星ヘッドシザースホイップ。森山は投げっぱなしフラップジャックで叩きつけて定にタッチ。
定は頓所をブレーンバスターで叩きつけてロープに飛ぶが、渡辺が飛び込んできて頓所と2人でドロップキック。場外に逃れた定へ頓所がプランチャで追撃。
伊藤のオクラホマスタンピートに頓所が後ろから飛びつく形での合体ボディプレスから、伊藤を踏み台に飛翔した渡辺がジャンピング・セントーン。さらに頓所がドロップキックの連打から渡辺がムーンサルト・プレス。
伊藤にタッチが渡り、頓所&渡辺のダブルバックエルボーから伊藤が腕固め。
代わる渡辺は定をコーナーに追い込んでチョップ連打も、定がビッグブート、トラースキック、ショットガンドロップキックと連撃して守部にタッチ。
守部は渡辺、頓所に風車式バックブリーカー。伊藤にも狙っていくが、伊藤は上がらず。伊藤がロープに飛ぶと、守部はジャンピング・バックエルボーで迎撃。その間に形勢を立て直した渡辺がドロップキックからハンドスプリング式RKO。さらにダイビングフットスタンプを狙うが、かわした守部がレッグラリアート。伊東にタッチ。
渡辺と伊東がエルボーでゴツゴツと打ち合っていき、ふっ飛ばされた渡辺が助走をつけてのビッグブートを見舞って伊藤にタッチ。
伊藤は伊東にフロント・スープレックスからサイド・スープレックス。さらにミドルキックを連打していくが、キャッチした伊東が急所蹴りからフェイスクラッシャー。真っ向からのエルボー合戦が展開される中、伊藤がニーリフトから水面蹴りで倒してサッカーボールキックを発射。これをキャッチして立ち上がった伊東がゴツリと鈍い音の響くヘッドバッドを叩き込み、ジャンピングハイキック。これを耐えた伊藤がバックドロップで叩きつけて両者タッチ。
定と頓所の対面。定のビッグブートをスライディングでかわした頓所が回転エビ固め、ラ・マヒストラル、スモールパッケージと狙っていく。定が振り払うと、頓所は延髄斬りからミサイルキック。さらに渡辺が飛び込んできて延髄斬りで援護射撃し、2人でコンビネーショントレインから伊藤が串刺しニールキック。さらに頓所&渡辺がダブルのフィッシャーマン・バスターで叩きつけ、伊藤がサッカーボールキック。続けて頓所がその場飛びムーンサルト・プレスを見舞い、伊藤がさらにサッカーボールキックを狙ってロープに飛ぶ。
しかし、場外から伊東が伊藤の足を引いて妨害。定も頓所に関節蹴りで跪かせて顔面にニーバッド。
渡辺、伊藤を場外に放り出した守部がトペ・コンヒーロで飛んでいく。
定は必殺のスパインバスターを狙うが、頓所がウラカン・ラナで切り返す。さらに頓所がロープに飛ぶが、キャッチした定が旋回式ファイヤーサンダー。さらにロープに振ってスパインバスターで叩きつけて3カウントを奪った。
定「HEAT-UPとGLEATの対抗戦……守ってやったよ。ただ、気に食わねえのは、なんで俺等がHEAT-UP軍。そして、若手?ナメんなバカヤロー。みんな10年以上やってるよ。けど、こうやってHEAT-UPの一員としてお客さん、そしてスタッフ、そしてなによりもジェネレーション社長さん、あなたの前でHEAT-UPを守れたことが、僕は何よりも喜びです。このカードを組んでいただき、まことに、あざっした。ただ、これで俺がHEAT-UPを守るというストーリーは今日で終わりません。まだ続きます。今日、大地が勝って、大地に挑戦して、大地のことボコボコにしてチャンピオンになろうと思ったけど……んまぁ~、いつも通りのHEAT-UPですねえ?いいとこどりだけして、いつまでもあなたがベルトを巻いて。何も変わらない!こないだ言ってましたよ。あの新井健一郎が『あぁ、相変わらずですねえ、何も変わりませんねえ』って(笑)そこでだ。社長さん、俺がお前のそのベルト、獲って、HEAT-UPをもうワンランク上のステージに上げます。そして。俺がベルトを持った暁には、大ちゃん、兼平の大ちゃんが帰ってくるまで俺がベルトを持ち続けます。だから、俺のためのベルトではありません。俺のため、そして兼平のためのベルトです。おい、どうせ大ちゃんも俺の味方だから勝手に言っとくよ。俺は兼平の気持ちも背負ってそのベルトに挑戦してやる。お前のマイクなんて聞きたくねえから帰れこのクソ野郎」
第7試合
井土も飯塚も2016年にHEAT-UPでデビューしており、ともに団体の未来を嘱望されてきた選手。しかし、2人共GLEATへと移籍していきHEAT-UPを背負うことは無くなってしまった。
秦野&礼夢は、井土&飯塚の退団後に台頭して団体を背負ってきた選手。この試合は、単なる団体対抗戦ではなく「HEAT-UPを捨てた2人と守ってきた2人」という意味も持つ試合だ。
礼夢が試合前から井土に敵意を剥き出しにして突っかかっていくと、井土は子どもをあやすかのようになだめ始める。これに怒った礼夢がビンタを叩き込み、ドロップキックを見舞って闘いの火蓋を切る。
堅実なリストの取り合い、ヘッドロックの奪い合いからグラウンドでの首の取り合い。互角のままクリーンブレイクし、両者タッチ。
秦野と飯塚の対面。秦野がヘッドロックからショルダータックルで先制。飯塚がミドルキックで反撃も、秦野がブサイクへの膝蹴りで飯塚を場外へ叩き出し、礼夢がプランチャで2人まとめて圧殺。秦野もスワンダイブ式プランチャで続く。
秦野は飯塚をリングに放り込み、ボディスラム、エルボードロップ、低空ドロップキックと連撃して礼夢にタッチ。
礼夢は首投げから後頭部への低空ドロップキック。ボディスラムからロープに飛ぶが、飯塚がカウンターのミドルキックをクリーンヒットさせて井土にタッチ。
井土はサッカーボールキックから逆片エビ固め。飯塚にタッチ。
飯塚はコーナーに詰めてマシンガンミドル。礼夢はエルボー連打で意地を見せるが、飯塚が打ち勝って井土にタッチ。
井土は連続エビ固めでスタミナを削ってからミドルキック連打も、礼夢がキャッチしてエルボー連打。さらにブレーンバスターで投げきって秦野にタッチ。
秦野は井土にミサイルキック。飯塚がカットに来るも、秦野は2人まとめてコーナーに振って串刺しエルボーを見舞い、ダイビング・クロスボディで2人まとめて押しつぶす。さらに井土をノーザンライト・スープレックス・ホールドで叩きつけてロープに飛ぶが、井土がカウンターのソバットからDDTを見舞って飯塚にタッチ。
飯塚は串刺しジャンピングエルボーからコマンドスープレックス。さらに腕十字で絞ってからサッカーボールキックを叩き込み、エルボー合戦にも打ち勝ってロープに飛ぶ。秦野はカウンターのドロップキックで顔面をぶち抜くが、飯塚は倒れずブサイクへの膝蹴り。両者タッチ。
礼夢と井土の対面。激しいエルボー合戦となり、礼夢が雄叫びを上げながら気迫の猛連打。ランニングエルボーで井土をふっとばし、秦野と2人でダブルのバックエルボーからダブルのヒップトス、礼夢の低空ドロップキックから秦野のフェイスバスター+礼夢のRKOの合体攻撃も炸裂。
秦野がダイビング・ギロチンドロップを投下し、礼夢が伊藤道場直伝のダイビング・フットスタンプ。さらにラ・マヒストラルからスモールパッケージを狙うが、井土がぶっこ抜いてフィッシャーマン・バスター。礼夢はエルボー連打で意地を見せていくが、耐えきった井土がビンタ一閃。礼夢がふらついたところに飯塚が顔面へのレッグラリアートを叩き込む。
井土はジャーマン・スープレックス・ホールドから顔面へのトラースキック。最後はバズソーキックを叩き込んで3カウントを奪った。
秦野「……すみませんでした!礼夢さん、俺本当に、負けちゃいけなかった試合だと思ってます。だって、誰がどう見たってこれじゃあ、ここで負けちゃったら、GLEATに行けなかった2人と、GLEATに行けた2人みたいに、そう見えちゃうし、そう思われちゃうと思います。俺らHEAT-UPは、GLEAT行けなかった2人じゃなくて、HEAT-UPし尽くす2人にならないといけなかった。そう思わないですか?絶対に借りを返さないと」
(※手話での通訳を介して礼夢に秦野の言葉が伝わる)
礼夢(通訳の代弁)「次は絶対、井土くんに勝ちます」
秦野「そうそうそう!立ちましょう、礼夢さん!礼夢さん、礼夢さんだけじゃなくて全員だけど、実力がなくて、他に行くとこがなくてHEAT-UPにいるんじゃないんだよ!HEAT-UPが大好きだからいるんだよ俺たちは!なあ?!総動員だ総動員。総動員して。俺たち、道場もあれば手伝ってくれるお客さんもいれば、発表会で盛り上げてくれる道場生もいれば、田村さんいれば、先輩いれば、こうやってさっきみたいにいなくなっちゃった先輩いたけど!総動員してもっかい倒しに行こうよ!総動員しよ総動員。HEAT-UP総動員だよ!そーどーいんっ!そーどーいんっ!そーどーいんっ!(※選手たちがリングに集結)早速今日参戦していただいた選手総動員して、写真撮りましょう!こっちも全選手総動員します!そっちも全部のカメラ総動員して撮ってください!(※記念撮影を行う)礼夢さん!明日から総動員して、今日はリング撤収して帰りましょう!撮ってくれーっ!!いくぞー!HEAT-UP総動員!HEAT-UP!!」
<試合後コメント>
井土徹也&飯塚優
飯塚「正直な感想、本当に強かったです。身体も強いし、気持ちも強い。だからこそ、また外敵としてHEAT-UPに来たいです。だから、これからも引き続きあの2人には、僕たちの故郷をこれからもよろしくお願いします」
(※飯塚が先に退席)
井土「まあ僕は前回とどろきでHEAT-UPに参戦させてもらって礼夢と闘って。まあ3ヶ月位しか経ってないですけど、唯一僕の攻撃を前回と違って逃げずに受け止めてくれたのかなと思います。受け止めて負けたなら、いい選手。HEAT-UPは熱くなってきたんじゃないかと思います。秦野くんも他の選手もHEAT-UPしてたと思います。さっき飯塚は『故郷』って言ってましたけど、今の僕の居場所はGLEATなんで。今日最後、HEAT-UPのファンの皆さんはGLEATしてくれたんじゃないかと思います。ありがとうございました」
秦野友貴&今井礼夢
礼夢「今日負けたのはすごく悔しい。次は絶対自分で井土くんに勝ちます」
秦野「礼夢さん、じゃあもう相手が先輩とかそういうの無しにして、次にこのカードが組まれたら絶対勝ちましょう。明日組まれたら、明日勝てるように、今日このあと強くなるためになにするか考えてやっていきましょう。これからもよろしくお願いします」
――井土選手、飯塚選手と初対戦してみていかがでしたか
秦野「僕らのホームのリングなんですけど、当然かも知れないですけど、相手の方が使い慣れていたリングって感じがしてしまって。僕はデビューしてからあのリング中心で頑張ってきた自負があるんで悔しかったです。ただ、そんなのはいいっこなしなんで。あのリングは僕のリングだって言い張れるように頑張らないといけないと痛感しました」
――礼夢選手、後楽園のメインはいかがでしたか
礼夢「後楽園で初めてメインに立って、すごく緊張した。だけど、次は絶対に勝ちたい。次にホームのメインに立てる機会があったなら、次は絶対に勝ちたいと思います」
――あの2人に勝つためには何が必要だと思いますか
礼夢「とにかく身体を鍛えて、たくさんの技を身に着けること。それが自分には足りないと思います」