「俺の夢は終わらない!」177cm 120kgのスーパー中学生が王座戴冠を逃し高校進学へ!

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 14日、東京都・後楽園ホールにて『HEAT-UP後楽園ホール大会~伏竜鳳雛の陣~』が開催。TAMURA☆GENE☆が佐藤大地を退けてHEAT-UPユニバーサル王座の5度目の防衛に成功した。

 HEAT-UPの至宝たるシングル王座・HEAT-UPユニバーサル王座は現在TAMURA☆GENE(通称:タムジェネ。田村和宏からTAMURAを経て改名)が保持。

 タムジェネは田村潔司の弟子であり、2003年にPWCでプロレスラーデビュー。STYLE-Eでの活躍を経て2013年にHEAT-UPを旗揚げした。
 160cm 76kgとプロレスラーとしてはかなり小柄ながら、見る者の心を熱くする熱血ファイトが持ち味。選手としては団体の頂点として若手の高い壁となり、数々の名選手を弟子として育て上げて他団体に送り出してきた実績もある。

 佐藤は2018年に小学4年生でヒートアップ道場にキッズ会員として入会。中学生入学と同時に練習生となり、2021年9月にプロレスラーデビュー。
 現在は15歳にして177cm 120kgの体格を持つパワーファイターに成長。秦野友貴とのタッグ【だいちとともき】で2度のHEAT-UPユニバーサルタッグ王座戴冠を果たすなど団体の未来を背負う次期エースとして期待を集めている。
 今月中学を卒業し、来月から高校生ファイターとなる佐藤は「俺は中学生の間でシングルのベルトが欲しい。そして2冠チャンピオンになりたい。この夢を叶える為に全力で挑みます」と意気込んでいた。


 戦前から「大人の怖さを教えてやる」と語っていたタムジェネは、試合が始まるなりミスティカからのアンドレと大技での速攻狙い。さらに必殺のジェネレーション(※デスティーノ)を狙っていくが、これをキャッチした佐藤がそのままファイヤーサンダーで突き刺すという力技で一発逆転。
 佐藤はリバーススプラッシュからマッドスプラッシュと体格を活かした大技で畳み掛けていくが、タムジェネは“対大型選手”の闘い方を熟知している選手。丸め込みで翻弄しつつ腕への一点集中攻撃を重ねていき、攻め急いだ佐藤にカウンターのアックスボンバーをクリーンヒット。思わぬ一撃にぶっ倒れた佐藤へ間髪入れずにジェネレーションを決めてタムジェネが3カウントを奪った。

 中学生の間にシングル王座を戴冠するという目標は果たせなかった佐藤だったが、「俺の夢は今日負けただけじゃ収まらないし、終わらないから。いつまでもあのシングルのベルト、俺は絶対に巻くから。そのときまで、いや、それ以降も佐藤大地から目を離さないでください。これからも頑張っていきます」と語るなど闘志は折れていない様子。

 対するタムジェネは、「佐藤大地は将来の大スターだと思います。今、HEAT-UPは踏ん張りどころ。若いのが力をつけて行きているところなんで、僕らベテランが今踏ん張っていかなきゃいけないところ。だからこそ、今日の佐藤大地には絶対に負けられなかった。アイツをスターにするためにも、絶対に、絶対に負けられなかった。アイツがもっと強くなれば、HEAT-UPは安泰。メジャーと呼ばれる団体になるはずです。それまで、私は頑張りますよ」とベテランの意地を叫ぶとともに、若い力の可能性に未来を見出した。

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