不慮の事故で急逝した朝陽さんのパートナーが王座挑戦も敗北し涙「てっぺん獲らないと、朝陽に報いることができない」

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 25日、新木場1stRINGにてアクトレスガールズ『ACTwrestling Step33』が開催。メインイベントでは茉莉の持つAWGシングル王座に松井珠紗が挑戦した。

 アクトレスリングの至宝・AWGシングル王座は技術・演技力などリング上でのパフォーマンス力を測る【実力】、パフォーマンス力を高めるための練習・習得技術などへの【努力】、集客力と物販の売上などファンへのアピール力を測る【人気】、サイコロの出目で加算ポイントが決まる【運】といったポイントを数値化して大会前に集計し、合計値で上回った選手が試合で勝利することが決まる(同点の場合はキャリアが上の人間の勝利)ポイントマッチが適用されている。
 絶対王者として青野未来が君臨していたが、昨年末の後楽園ホール公演で茉莉が勝利し「アクトレスリングのベルトを今日巻くことができて、ようやく本当のアクトレスガールズになれたなという思いがあります」と涙。

 その茉莉へ松井珠紗が名乗りを上げ、2月9日にタイトルマッチが行われるはずだった。しかしこの公演は2月1日に同団体に所属している朝陽さんが不慮の事故により永眠したことで延期に。朝陽さんとユニット『てっぺん☆』として活動していた松井も、様々な期待を背負う形でこの日の王座戦に挑む事となった。


 試合が始まるなり松井がドロップキックを叩き込み場外戦へ。荒々しい展開からリングに戻ると茉莉がグラウンドテクニックで圧倒していくが、松井も得意の関節技で絞り上げる。お互い技を受けながらフォールを1で返していき、松井がコーナーに上ると天を指差し「てっぺん!」と叫びながらミサイルキック4連撃。茉莉もハイキックを叩き込みダブルダウン状態になるが、最後は茉莉がレッグラリアート、ブラジリアンキック、シュバインバスターと畳み掛けて3カウントを奪った。

 試合を終えた松井は「やっぱりてっぺん獲らないと、朝陽に報いることができないなって思うので、このベルトだけがてっぺんじゃないのかもしれないなって最近はちょっと思ってきちゃったんですけど、でもわかりやすいてっぺんの証としては、やっぱりベルトを狙い続けたいなって思いました。そのたびにまた応援してくれるお客さんには悲しい思いをさせてしまうかもしれないんですけど、いつか必ずてっぺんをとって、あぁ良かったなって思ってもらえるようにこれからも頑張りたいと思います」と涙を流しながらコメント。

 勝利した茉莉は「珠紗はデビュー戦の前から知ってるし、新体制でユニットのリーダーもやってアクトレスガールズにいなくてはならない大きな柱で、その珠紗に一人目に名乗りを上げてもらえてすごく嬉しかったです」と握手。
 次期挑戦者はこの日現れなかったが、「アクトレスガールズって色んな畑の人たちがいるので、色んなそれぞれの持ち味を全力で活かしてベルトに繋げてくれたら嬉しいと思います。ポイントマッチっていうのは色んな要素がないと持てないベルトだと思っているので、多分私はバランス型だと思っているのでわからないんですけど、例えば若手の子たちでも自分が出せるそのポイントの技術じゃなくても努力でもいいし人気でもいいし、そういうところを磨いて皆で素敵なベルトにしたいと思っています」と若手の挑戦を希望した。

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