【試合詳細】2・20 全日本プロレス後楽園ホール大会 【三冠ヘビー級】中嶋勝彦vs斉藤ジュン 【世界ジュニア】田村男児vs阿部史典 【GAORA TV】立花誠吾vs井上凌 宮原健斗&ライジングHAYATOvs青柳優馬&青柳亮生

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『エキサイトシリーズ2024』
日程:2024年2月20日(火)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,269人

▼アクトレスガールズ提供 アクトレスタイム
○青野未来/澄川菜摘
6分41秒 ラリアット→片エビ固め
皇希/●なる

▼スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
○諏訪魔
16分25秒 バックドロップ・ホールド
●鈴木秀樹(フリー)

▼8人タッグマッチ  30分1本勝負
芦野祥太郎/黒潮TOKYOジャパン(フリー)/佐藤光留(パンクラスMISSION)/○ハートリー・ジャクソン(フリー)
11分24秒 ファルコンアロー→片エビ固め
大森北斗/土井成樹(フリー)/●綾部蓮(フリー)/西村修(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[New Period]○本田竜輝/安齊勇馬
7分51秒 ファイナルベント→体固め
[VOODOO-MURDERS]KONO(フリー)/●歳三(フリー)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
宮原健斗/○ライジングHAYATO
9分21秒 オーバードーズ
青柳優馬/●青柳亮生

▼GAORA TVチャンピオンシップ 60分1本勝負
【王者】○立花誠吾
13分16秒 ヤンキーハンマー→片エビ固め
【挑戦者】●井上凌
※第25代王者が初防衛に成功。

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者】○田村男児
14分47秒 ラリアット→片エビ固め
【挑戦者】●阿部史典(格闘探偵団)
※第67代王者が3度目の防衛に成功。

▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者】○中嶋勝彦(フリー)
18分11秒 ノーザンライト・ボム→片エビ固め
【挑戦者/VOODOO-MURDERS/SAITO BROTHERS】●斉藤ジュン
※第71代王者が4度目の防衛に成功。

闘魂を封じられた中嶋が“××スタイル”でジュンを倒し三冠王座防衛!男児が世界ジュニア防衛でお礼参り完了もMUSASHIが襲来!立花が根性でGAORA王座初防衛!

アクトレスタイム


 普段はアクトレスのリングで見せないスタイリッシュな音楽に乗せたダンスから『Love Riddle』でのパフォーマンスを披露。その後すぐに試合へと移行。

 澄川となるの対面でゴング。澄川がヘッドロックからロープワークの攻防へと持ち込むが、なるが即座に丸め込みで対応。なるがロープに飛ぶも、澄川がキチンシンクで迎撃し青野にタッチ。
 青野はサッカーボールキックを連打も、なるがドロップキックで反撃。両者タッチ。
 澄川と皇希のThe Royal対決。澄川がキックからダブルニーで先制し側頭部にハイキック。ロープに飛ぶが、皇希がパワースラムで迎撃する。さらに皇希が皇希170cmプレスを見舞ってフォールも2。皇希が串刺しラリアットから串刺しブートを放つが、青野がエプロンから足払いを放ち、すかさず澄川が串刺しランニングダブルニー。青野にタッチ。
 青野&澄川が2人でロープに振ろうとするが、皇希がダブルラリアットで澄川を蹴散らして青野に貫通ビッグブート。青野は強烈なローキックで転ばせてからブレーンバスターを狙うが、皇希がスパインバスターで切り返す。なるにタッチ。

 なるは青野にミサイルキックからコーナーに上ってフルムーンプレスを狙うが、青野が雪崩式バックドロップで投げ落とす。さらに青野が投げっぱなしブロックバスターからスイング式パワースラム。続けてスライディングラリアットを見舞って澄川にタッチ。

 澄川はなるをコーナーに押し込んで串刺しランニングダブルニー。続けてフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドから必殺のダイビングダブルニードロップを放つも、なるが回避しスピアーで突っ込んでからの十字架固め。


 なるは皇希を呼び込んでなるのドロップキック&皇希のラリアットでのサンドイッチ攻撃を狙うが、澄川が回避したため誤爆。ここに青野が飛び込んできてダブルラリアット。澄川&青野がサンドイッチハイキックを放つも、かわして誤爆させた皇希が2人を同時にバックドロップ。皇希が澄川にアメジストバタフライを投下し、続けてなるがフルムーンプレス。完璧な連撃が決まったものの、青野のカットが間に合う。

 タッチを受けた青野がなるをラリアットでふっ飛ばし、これで3カウントを奪った。

第1試合


 秀樹の方から握手を求め、諏訪魔がガッチリ応じてから試合開始。
 ゴングが鳴ると、組み合った瞬間に秀樹が厳しい張り手。諏訪魔も即座にエルボーでやり返して一旦離れるという緊迫した立ち上がり。
 ロックアップでの力比べからバックの取り合いを展開。秀樹がコブラツイストを狙うも諏訪魔は許さず振り払いクリーンブレイク。
 ロックアップで組み合うもパワーは互角。諏訪魔が素早く低空タックルで組み付いてグラウンドに持ち込み、ヘッドシザース。さらに腕を固めながらクルックヘッドシザースと持ち込みつつ巧みなボディコントロールで秀樹の脱出を許さない。
 秀樹も諏訪魔の残る腕をアームロックで捕らえつつダブルアームの体勢へ。危機を感じた諏訪魔が即座にロープに足をかけてブレイク。
 手4つを振り払った秀樹がエルボーを打ち込むと、諏訪魔も真っ向から応じてエルボー合戦へ。ゴツゴツとした打撃戦に大歓声が上がるが、秀樹がガクリと膝をついてダメージの深さを伺わせる。
 手4つで組み合っての力比べから、秀樹が一切無駄のない華麗な動きで諏訪魔の腕を取ってグラウンドになぎ倒す。さらに秀樹が強烈なエルボースマッシュを叩き込むが、諏訪魔が秀樹を場外に放り出して鉄柵を用いたラフファイトに持ち込む。
 秀樹は膝立ちになりながらふらふらとエルボーを打ち込んでいくが、諏訪魔は容赦なくダブルチョップで追撃。秀樹もおおきく振りかぶってのエルボーで打ち返していくが、諏訪魔の強烈な蹴り上げをボディに食らってガクリと膝をつく。
 諏訪魔が秀樹のお株を奪うダブルアーム・スープレックスを狙うが、これを阻止した秀樹が顔面へ強烈なエルボーバッド。倒れた諏訪魔の足首・手首に入念なストンピングを見舞い、ネックツイストからWARスペシャル。
 さらに秀樹がロープに振ってエルボーを発射も、かわした諏訪魔がフライングショルダー。さらに諏訪魔が串刺しラリアットからスロイダーと連撃しスリーパーホールドに捕らえる。なんとか起き上がってロープに振って秀樹がカニバサミで倒してからダブルレッグロック。後頭部へのエルボースタンプ連打から変形STFへと持ち込もうとするが、決まり切る前に諏訪魔がロープブレイク。

 秀樹は諏訪魔をコーナートップに上げて雪崩式フランケンシュタイナー。さらに必殺のダブルアーム・スープレックスを狙うが、諏訪魔がクラッチを切ってショートレンジ式ラリアット。諏訪魔は雄叫びを上げながらダブルチョップを連打し、ラリアットを発射。秀樹もラリアットで迎撃し、諏訪魔に組み付いてパイルドライバー。さらに諏訪魔のお株を奪うバックドロップを狙うが、諏訪魔はこれを許さずバックドロップ。秀樹も即座に起き上がってドラゴン・スープレックス。
 しかし、諏訪魔は滅多に見せないドロップキック。吹っ飛ぶ秀樹だったが、すぐさまドロップキックでやり返す。場内は大歓声に包まれるが、諏訪魔が渾身のバックドロップ・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

 試合後、秀樹は諏訪魔に追いすがってスリーパーホールドをかけるなど大暴れ。なんとか諏訪魔が振り払うも収まりがつかない様子であった。

<試合後コメント>

諏訪魔&鈴木秀樹
秀樹「勝ってるんだから早く来いよ」
諏訪魔「オイ!なんだよ最後!試合で今日はわかり合おうって」
秀樹「魂が動いたね」
諏訪魔「俺だって動きまくってるよ!面白かったし!」
秀樹「いや、でもシングルマッチやる必要無かったんじゃない?俺言ったけど、世界タッグ、目的を見失ったよ俺は。今日なんの目的?」
諏訪魔「闘うから意味があるんでさ、やっぱりガンガン行く者同士がお互いの危ないところを分かっておいた方が良いんじゃないか?もっと分かり合ってさ!その方が絶対いいチームになるんだよ!」
秀樹「そう思うよ。分かんないけど。そう思う」
諏訪魔「そうなんだお前」
秀樹「なんか言いたそうだよね」
諏訪魔「いてーよお前!んなガンガンお前、ガッチリ来たよ!」
秀樹「第1試合でこんなに報道陣集めてるんじゃないよ!老害だろ老害!」
諏訪魔「それはあるかもしれない」
秀樹「まあそうですよね。それはすみませんでした」
諏訪魔「ただよ、意地張ってやってんだよ。俺は今日やり合って良かったなって思うよ。効いたね。でもやり遂げたという自信になったし。やり合おうよ!」
秀樹「いつでもやればいいんだよ」
諏訪魔「じゃあ、いつもやる?試合後(のコメント)!」
秀樹「リングの上のことだよもう……ラーメン!ラーメン!ラーメン行こう!二郎系ね」
諏訪魔「ラーメン好きだよ」
秀樹「二郎系でいいでしょ」
諏訪魔「家系だな。家系食べたい」
秀樹「パートナーなら合わせなさいよ。あなたは合わせてこなかった人生でしょ?」
諏訪魔「んなこたぁないよ」
秀樹「たまには合わせなさいよ。一緒に並ぼうよ。二郎系」
諏訪魔「やってないときあるよな。行こう、そこに」
秀樹「専務なのに試合見ないで帰るの?家系は行かないよ。二郎系」
諏訪魔「おいしいよ?」
秀樹「おいしいとかおいしくないじゃなくて、二郎系に行きたいの。二郎系!」
諏訪魔「みんな苦しそうにしてるじゃん」
秀樹「なんだよそれ。行くんだよ、二郎系」
諏訪魔「行こう行こう」

第2試合


 芦野と土井の対面でゴング。大きな芦野コールが沸き起こると、土井は「俺やろ!」と怒るもさらに芦野コールが増す結果に。組み合ってグラウンドの攻防も、芦野がヘビー級の体格を活かして余裕綽々のレスリングで挑発。土井は「やかましいわ!」と観衆を一喝してから顔面かきむしり。さらにアームドラッグも、芦野が足払いで追撃を許さず。両者タッチ。

 ジャクソンと西村の対面。ロックアップで組み合ってジャクソンが軽々押し込んでいくが、西村がリバースしてクリーンブレイク。続けてジャクソンが押し込み、離れ際に逆水平チョップを連打。西村がお返しのエルボースマッシュを連打していき、スリーパーホールドからコブラツイストの伝統芸能。しかし、ジャクソンが力任せの腰投げで振り払う。両者タッチ。

 黒潮と綾部の対面。綾部が手4つを求めると、黒潮はどうやっても届かない。ならばと関節蹴りで怯ませて手首を獲るが、綾部が圧倒的腕力で黒潮を上からぺちゃんこにしてしまう。追撃を狙う綾部だったが、黒潮は「フィニッシュ!」とコーナーに上ってミサイルキック。綾部はビクともせず、ノーダメージの様子でそのままエルボードロップ。西村にタッチ。
 西村は黒潮にエルボースマッシュを連打し、ヒザへのエルボードロップからレッグロック。土井にタッチ。

 土井は黒潮のヒザの上に乗っかってブーイングを煽っていき、北斗にタッチ。
 北斗は土井とともにダブルのレッグスプレッドを見舞い、黒潮にバックエルボー。さらに黒潮の鼻を摘んで「どこがイケメンなんだよ!」と観衆に見せつける。怒った黒潮が噛みつき攻撃で脱出し、ジャケットパンチから光留にタッチ。
 光留はミドルキック連打から串刺しミドルキック。続けて水車落としを狙うが、北斗は振り払って「こんな髪の毛しやがって」とヘアスタイルをいじる。光留は「40代の髪の毛を触るんじゃない!」と延髄斬り。北斗が綾部にタッチ。
 綾部は圧倒的体格差で光留を圧倒。串刺しビッグブートを放つも、光留がかわして延髄斬り。ジャクソンにタッチ。

 ジャクソンは串刺しスプラッシュを連打し、「ジャクソン、ナンバーワン!」と強烈なラリアット。続けて投げようとするが、綾部が振り払ってドロップキック。ブレーンバスターのかけあいからエルボー合戦へと発展し、一度は綾部が打ち勝つもジャクソンがカウンターのバックフリップ。土井がサンセットフリップでカットするも、芦野が排除。芦野を西村が排除。西村を光留が排除。光留を北斗が排除。北斗を黒潮が排除し、場外へラ・ケブラーダ。
 ジャクソンがラリアットで決めにかかるが、綾部がビッグブートで止めてハンマーパンチ連打。ロープに飛ぶが、ジャクソンがカウンターのラリアットからファルコンアローで叩きつけて3カウントを奪った。

第3試合


 New Periodの選手コール中にVOODOO-MURDERSが奇襲し、場外乱闘となる中でゴング。場外フェンスを超えて観客席のド真ん中での大暴れが展開される。
 KONOが安齊をいたぶっていき、安齊が反撃に転じようとしても即座に歳三が場外から足を引いて転ばせるなどVOODOOの独壇場が続く。
 歳三が安齊にサッカーボールキックを見舞い、レフェリーのブラインドを突きながらの喉輪。さらに腰のベルトをムチのように使って安齊の背中をバチンと殴打。ボディスラムで追撃してからKONOにタッチ。
 KONOは安齊に好きなようにエルボーを打たせてからサミングで黙らせ、ロープに振ろうとするが安齊が組み付いてフロントスープレックス。本田にタッチ。
 本田はKONOに串刺しラリアットからロープで顔面を踏みつけ、観衆とともに「1!2!3!4!」と反則カウントを合唱。さらに「くたばれッ!」とスパインバスターで叩きつけ、安齊のジャンピングニー+本田のラリアットのサンドイッチ攻撃。本田はKONOにファイナルベントを狙うが、KONOが振り払ったところで歳三のポリタンク攻撃が本田にクリーンヒット。

 タッチを受けた歳三がKONOとと2人でのトレイン攻撃からKONOがランニングニー。続けて歳三がフィッシャーマン・バスターで叩きつけるが、安齊がなんとかカット。
 KONO&歳三が2人で安齊をロープに振るが、安齊はKONOにジャーマン・スープレックス、歳三にジャンピングニー。
 アシストを受けた本田が「くたばれッ!」と歳三にラリアットを見舞い、最後はファイナルベントで叩きつけて3カウントを奪った。

本田「俺たちNew Periodがよ、返上された世界タッグのベルト必ず獲ってやる!みんな!俺たちに期待してくれるか?!2チームぶっ壊していくから、俺たちに期待しててくれ!」

第4試合


 HAYATOと亮生の対面でゴングが鳴ると、リストの取り合いからHAYATOのティヘラを亮生が側転で着地するなどの軽やかな動きで互いの攻撃をかわし合い、空中でドロップキックの相打ち。場内は大歓声。両者タッチ。

 宮原と青柳の対面。青柳が弟のような身軽な動きを見せて大歓声を浴び、観衆は宮原にも期待するが宮原は応じず。ショルダータックル合戦となるも、宮原は「チョーシ乗んな!」とビッグブートからバックマウントを取ってタコ殴りに。場内は宮原に大ブーイング。

 HAYATOに代わり、宮原と2人で青柳にトレイン攻撃も、亮生の妨害で阻止。宮原は亮生を場外で引き回していくが、亮生がコーナーからラ・ケブラーダ。青柳はHAYATOにストンピング連打からロープに振ってバックエルボー。HAYATOはチョップを見舞っていくと、最初は余裕たっぷりの表情だった青柳が次第に泣きそうな顔に。それでも青柳はバックドロップからの逆エビ固めで捕らえていくが、宮原が容赦ない顔面へのフロントハイキックでカット。青柳はHAYATOをコーナーに振っていくが、HAYATOは返す刀でショットガンドロップキックを見舞って宮原にタッチ。

 宮原はフロントハイキックから得意のドロップキックコンビネーション。さらに串刺しフォアアームからのノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うが、青柳が振り払ってフライング・フォアアーム。亮生にタッチ。

 亮生は兄を引きずっていって連携攻撃を宣言。2人で宮原をロープに振っていくと、宮原がレフェリーと正面衝突。倒れたレフェリーを踏み台にHAYATOがドロップキックを放って2人まとめて蹴散らす。

 タッチを受けたHAYATOが亮生に串刺しドロップキックからフェイスクラッシャー。さらにロープに飛ぶが、青柳が足を引いて転ばせエルボードロップで追撃。亮生はHAYATOにフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドからコーナーに上がってムーンサルト・プレスを投下。HAYATOがこれを避けると、宮原がブラックアウトでアシスト。ここにHAYATOがシド・ヴィシャスも青柳がカット。さらにHAYATOがシド・ヴィシャスを発射も、避けた亮生がトラースキック連打。さらにロープに飛ぶが、HAYATOがコードブレイカーからオーバードーズ(※アンクルを捕らえながらの変形三角絞め)でギブアップを奪った。

第5試合


 立花の入場時には、黒潮が当然の権利のように一緒に入場。バルコニーからはW-1時代から立花を育ててきた芦野が見守る。
 ゴングが鳴ると、大・アニキコールの中でロックアップ。押し込んだ立花がクリーンに離れてヤンキー座りで挑発。井上はじっと見つめて誘いに乗らない。
 ロックアップからリストの取り合いとなるも、井上がドロップキックで先制し場外に放り出す。井上は初公開と思われる背中越しにトップロープを飛び越えていく飛び技を披露。

 井上は立花をリングに戻してスリーパーホールドにとらえていくが、立花が振り払ってエルボーで反撃。立花は「痛くもかゆくもねーよコノヤロー!」と意地を張っていくが、井上が強烈なミドルキック連打で攻め立ててスリーパーホールド。さらに串刺しエルボーを狙うが、立花が回避して武者返しを狙う。井上が耐えてブレーンバスターから強烈なサッカーボールキックを叩き込み、ハーフハッチ・スープレックスを狙う。
 立花は着地して顔面へのケンカキックから武者返し。さらにマンハッタンドロップからヤンキー座りで「あぁ~ん?」とメンチを切ってから顔面へのケンカキック。さらに串刺しエルボーからブレーンバスター、ヤンキーハンマーを狙うが、井上がかわしてミドルキックから延髄斬りを発射。これをかわした立花がバックドロップで叩きつけ、コーナーに上がっていく。

 井上は追いすがって雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、顔面へのソバットをクリーンヒットさせるもカウントは2。ならばと井上はロープへ飛ぶが、立花がロープを引き下げて場外に落としノータッチ・トペ・コンヒーロ。

 立花は井上をリングに上げてスピアーを突き刺し、イケメン落としを狙う。井上は回転エビ固めで切り返してエルボー合戦へと持ち込むが、立花はヘロヘロになりながらも「全然きかねーよ」とツッパッていく。井上はミドルキックを連打し顔面にビンタ。立花は渾身のヘッドバッドで井上を怯ませ、ワンツーエルボー連打からラリアットを発射。井上はキャッチしてバックスライドも、立花が起き上がり際に組み付いてイケメン落とし。
 これを2で返されると、立花がえびす落としを見舞うも井上が即座に起き上がって延髄斬り。立花も倒れずケンカキックの連打からCTBで叩きつけ、後頭部にヤンキーハンマーを叩き込んで3カウントを奪った。

<試合後コメント>

井上凌
「……なにが、なにが足りなかったんだ?十二分にこのタイトルマッチに向けて準備してきたつもりだけど。……最悪だ。ちょっと今日は、考える時間をちょっと。とにかく、力がないってことは分かってるから、また1からやるだけです。……クッソ!」

立花誠吾&黒潮TOKYOジャパン
黒潮「よくやった!よくやった!」
立花「勝ったあああああ!!初防衛!これでV1(イチ)だ!」
黒潮「ハハッ、少なっ(笑)」
立花「あ゛ぁ?!少ねえってお前!」
黒潮「普通そういうのはお前、『V5だ!』とか『V6だ!』とか……ブイワンだって(笑)」
立花「お前、このベルト持ってたよな?史上最年少チャンピオンだってよ。何回防衛したか知ってるか?おい誰か知ってっ」

(※黒潮が立花の口を手で塞ぐ)

立花「お前ッ、臭ッ!手ッ!なんだお前の手、臭ッ!」
黒潮「あっ、くしゃみしたのおさえてた」
立花「臭ッ!お前!ヴォエエエッ!」
黒潮「とにかくチャンピオンおめでとう。喋れよお前早く!」
立花「喋ってんだろうがよ!とにかくV1達成だ。
黒潮「ブイワン(笑)少なっ(笑)」
立花「うるせえなあ?!防衛1回成功したぞコノヤロー。このベルトの意味は若手活性化。とりあえず井上とやったけど、その意味が成せた……なんてことは俺は思わねえぞ!その意味以上のものを俺が見せてやるからよ!」
黒潮「お前喋り方気持ち悪っ(笑)」
立花「あぁ?手ェクセー奴の方がきもちわりーだろ!」
黒潮「手ェクセーよりチャンピオンのほうがきもちわりーだろーがよ!」
立花「お前ベルト持ってねえのぉ~~~~?」
黒潮「持ってるよお前」
立花「だっせーーーーー!!(笑)」
黒潮「持ってるよ!持ってるだろうがよ!」
立花「持ってこいよじゃあ!」
黒潮「家にあんだよ!」
立花「それはお前、遊びのベルトだろ?とにかくお前、次防衛戦決まってねえけど、『誰とでもやってやる!』とは言わねえでおこう。とんでもねー奴が来たら困るからな。でも、それでも、どんな奴相手でも勝つ自信が芽生えてきてるぞ。オイ、俺から目ェ離すんじゃねーぞコノヤロー!」
黒潮「遊びのベルトってなんだお前!」
立花「お前帰ったんじゃねーのかよ!帰れよお前!」
黒潮「遊びのベルトってなんだよ」
立花「手ェくせーなマジで」
黒潮「うるせーお前!チンコくせーくせに!」
立花「チンコくせーってお前、みんなくせーもんだろそこは!」

(※2人が言い合いながら去っていき、これを見守っていた芦野が「しょーもな(笑)」と笑いながら通り過ぎていく)

第6試合


 ゴングが鳴ると、堅実な腕の取り合いからグラウンドでの首の取り合いが展開。強引に振り払った男児がショルダータックルでぶっ飛ばして阿部のペースから抜け出すが、阿部は顔面へのビンタ。男児は強烈なエルボーで黙らせる。
 男児がロープに振ってバックエルボーを見舞い、引き起こそうとしたところで阿部が足を取ってドラゴンスクリュー。さらにレッグブリーカー、ヒザへのエルボードロップからレッグロック。男児はこれをキーロックで切り返そうとするが、阿部がニークラッシャーで叩きつけて逆転を許さず。
 阿部はさらに男児のヒザへのローキック連打からリバース・インディアン・デスロック。さらにローキックで足を潰していくが、男児はふらつきながらもエルボーで反撃。阿部はビンタでこれを黙らせてロープに振るが、足のダメージの深い男児は走れず倒れ込んでしまう。
 阿部は無理やり立たせて膝裏へのエルボー&ローキック。ロープを掴んで耐える男児の足をロープに絡めてニーロックに捕らえてからロープに飛ぶが、男児がカウンターのショルダータックル。
 男児は串刺しショルダータックル連打から高速ブレーンバスター。足のダメージからかスピードが出せずにいたが、男児はぶっこ抜きの俵返しから足を叩いて自らを鼓舞。ロープに振って行くが、阿部が低空ドロップキックでヒザを撃ち抜く。
 阿部は回転浄土宗から「負けてたまるか!」とサッカーボールキック。男児もムクリと起き上がってエルボーを連打していき、阿部のローキックに苦戦しつつもバックエルボー。阿部は場外に吹っ飛びつつもアイル・ビー・バック式伊良部パンチ。男児はデスバレーボムを狙うが、阿部が着地。男児は怒涛のショートレンジ式ラリアット連打からロープに飛ぶが、阿部が顔面をぶち抜くカウンターのドロップキック。さらにバズソーキックから足4の字固めに捕らえる。
 これで万事休すかと思われた男児だったが、上体を起こしてビンタ合戦を展開。男児は上下をひっくり返して阿部に一矢報いつつロープブレイク。

 阿部は男児の足をロープに絡めながらのドラゴンスクリューから伊良部パンチ。さらに亡き青木篤志さんの技であるオブジェクト(※リストクラッチ式アサルトポイント)から再び足4の字固めを狙うが、男児が下から首固めで丸め込み、起き上がり際にラリアット。さらにロープに飛んで渾身のラリアットを叩き込み、デスバレーボムから必殺のパワーボムを狙う。
 阿部はドラゴンスクリューでの切り返しを見せるが、男児は倒れず耐えてぶっこ抜いでパワーボム。阿部はとっさに下から丸め込むもカウントは2。阿部が突っ込んでいくも、男児はカウンターのラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。

 試合後、男児と阿部はガッチリ握手。その後、しっかり抱き合った後に向き合って座礼を交わした。

男児「世界ジュニア、3度目の防衛しましたッ!今日世界ジュニア戦、挑んでくれてありがとうございます!阿部さん、ありがとうッ!これでJr. BATTLE OF GLORYで勝てなかった相手に勝てて、お礼参りすることが出来ました。次は今度は新しい相手とやりたいなって思ってます。魂のある奴とやりたいっすね」

(※ライジングHAYATOがリングに上ってくる)

HAYATO「男児ちゃん、防衛おめでとう。やっぱり、田村男児は強いよ。でも、強いだけが、強さじゃない。どんな強いやつでも、骨が折れたり、病気になれば弱くなるよね?強さっていうのは、弱いもんなんだ。でも、信念は絶対に折れない。俺はそれを証明する俺の挑戦、受けてくれないかな?」
男児「今まで俺はいろんな相手とやって来た。いろんな気持ちも背負ってきてる。だからよ、HAYATO!いつでもかかってこい!」

<試合後コメント>

ライジングHAYATO
「さっきリング上で言った通り。次は俺だよ。田村男児が強い。そんなことはここにいるマスコミ関係者、レスラー、お客さんもみんな分かってることだと思う。でも、別の強さがあるっていうのを俺が証明する」

田村男児&MUSASHI
男児「しゃっ!しゃっ!3度目!防衛することが出来ました。今日対戦してくれた阿部史典選手、ありがとうございました!これで、リング上でも言った通り、俺でお礼参りすることは出来たんで、次の新しい相手、ライジングHAYATO!アイツも熱い気持ちと魂を持ってる。アイツだって信念を曲げずに真っ直ぐやってきてる。彼なりにね。僕とスタイルは違うけど。その魂を俺は気持ちよく受け取りました。もっともっと魂のあるもの、俺がやってきた、ブレずに真っ直ぐやってきたものを、今度ライジングHAYATO戦でもやるんで、どうかお見逃し無く。楽しみにしていてください」

(※突如MUSASHIが現れる)

MUSASHI「田村選手、防衛おめでとうございます。チャンピオンのあなたに言いたいことがある。俺さ、全日ジュニアと、そのベルトに興味あるんだよねぇ。このリングで一緒に闘わせてもらってもいいですか?」

(※MUSASHIが握手を求めると、男児は迷いながらもその手を握り返してから去っていく)

MUSASHI「2月でみちのくプロレスを退団して、3月からフリーになるMUSASHIです。今日は世界ジュニアのベルトを視野に入れての全日本プロレス参戦表明に来ました。まあ今の全日ジュニアはね、若い選手が躍動してますけど、俺みたいな中堅選手がいたほうが面白くなるんじゃないですか?いや、俺が全日ジュニア、もっと面白くしてやるよ。そしてね、名だたるレスラーたちが巻いてきた世界ジュニアのベルト、俺はあのベルトを腰に巻きたい。今のね、全日本プロレス、なんか色々あるみたいですけど、俺がね、起爆剤になって……ジュニアだけじゃなく、ヘビーも含めて全日本プロレス全体の起爆剤になったら面白いよね。全日本プロレス、そして全日本プロレスファンの皆さん、俺から目を離すなよ」

第7試合


 ジュンのセコンドには、腕を三角巾で吊った状態のレイが付く。
 中嶋のガウンに刺繍されていた『闘魂STYLE』の文字は、最初の2文字がバッテンされた『××STYLE』になっていた。

 ゴングが鳴ると、場内はジュンコール一色。
 中嶋がローキックを打ち込んでいくも、ジュンは少し表情を歪めるだけで倒れず上から見下ろす。ロックアップで組み合うも、パワーで上回るジュンが振り回してコーナーに叩きつける。思わず中嶋が場外に退避する中、ジュンはセクシーに髪をかきあげて黄色い歓声を浴びる。
 
 闘いの場がリングに戻ると。中嶋は堅実にローキックを連打して足へのダメージを蓄積させる。次第にジュンが鈍っていくと、中嶋はスピードで翻弄しつつ丸め込みで体力を削っていく。中嶋はリストロックに捕らえながらのローキック連打。ヘッドロックに捕らえるが、ジュンがロープに振ってショルダータックル。

 ジュンはボディスラムからコーナーでの顔面踏みつけ。中嶋の十八番であるシャッターチャンスを同じ構図で真似て挑発していく。さらにジュンはロープに振ってビッグブートで倒しエルボードロップ。さらにロープ際で全体重をかけて乗っかっていく。
 さらにジュンは大相撲仕込みの張り手を胸板に打ち込んでいき、ロープに振ってラリアットを狙う。しかし、中嶋は低空ドロップキックで足を打抜き、延髄斬りからドラゴンスクリュー。中嶋は串刺しビッグブートから本家本元のシャッターチャンス。場内は大ブーイングに包まれる。
 中嶋はニヤニヤ笑いながら自らの首を指さしてエルボーを要求。ジュンは挑発に応えて打ち込んでいき、変形フロントスープレックスからコーナーに叩きつけてナックルを連打。さらに串刺しビッグブートからブレーンバスターで叩きつけてチョークスラムを狙う。
 中嶋はクラッチを切って脇固めに持ち込もうとするが、ジュンが振り払う。中嶋はコーナーで後頭部へのサッカーボールキックからトラースキック。さらに身体の前後からのサッカーボールキックを猛連打。
 さらにノーザンライト・ボムを狙う中嶋だったが、ジュンがチョークスラムからランニング・ケンカキック。さらにロープに飛ぶが、中嶋がキャッチして強引にバーティカル・スパイク。
 ジュンはふらふらと起き上がってラリアットを狙うが、中嶋がカニバサミで倒してヒザへのソバットからサッカーボールキック。さらにローキックで左ヒザを滅多蹴り。身動きが取れなくなったジュンをノーザンライト・ボムで仕留めようとするが、ジュンがクロスボディで切り返してマウントエルボー連打。中嶋がマウントを取り返してパウントパンチを連打。ジュンが上を取り返してマウントエルボー連打。
 中嶋は下からこれをキャッチして三角絞め。ジュンは右腕一本でぶっこ抜いてのパワーボムでの切り返しを見せ、スピアーを突き刺す。さらにチョークスラムから四股を踏んでパワーを貯めてからレイの技であるアイスバインを発射するが、中嶋がウラカン・ラナ。即座に返したジュンがアイスバインを叩き込み、必殺のサイコブレイクを狙うが、腰投げで切り返した中嶋が顔面に殺人張り手。

 ぐらりと揺れたジュンを中嶋がノーザンライト・ボムで突き刺して3カウントを奪った。

中嶋「斉藤ジュン。そして、レイ。今日というこの特別な日に、この全日本プロレスのリングで精一杯の…………俺の、××(バツバツ)スタイルを見せられた。斉藤ジュン、レイ、SAITO BROTHERS、ありがとう!そしたら、SAITO BROTHERSのDOOMスタイルと、俺の××スタイルで一緒に組んだらいいと思わないか?俺はその答え、返事は今じゃなくていいけど、待ってるよ」

(※SAITO BROTHERSが嫌悪感をむき出しにした様子で去っていく)

中嶋「全日本プロレス、明るく、楽しく、激しい、全日本プロレスさんよ。元気が足りねえよッ!元気に闘う××スタイルの中嶋勝彦が今もなお、三冠ベルトを持っている!いつ、なんどきも、全日本プロレスの挑戦を受けてやる。そろそろ出てきて良いんじゃないのか?なあ、諏訪……」

(※安齊勇馬がリングに上ってくる)

中嶋「オイ、諏訪魔ァ!スーパールーキーの影に隠れてなにやってんだよ!」
安齊「俺は全日本プロレスが大好きです。そして、全日本を見てくれて、応援してくれている皆さんのことも大好きです。だからこそ、全日本を見に来たみんなには笑顔で帰ってほしい。中嶋選手、俺がそのベルト……いや、全日本の“俺たち”でそのベルト、取り返します。俺に挑戦させてください」
中嶋「そういうことなら、諏訪魔も連れて2vs1でやるか?俺はどっちでもいいぞ。お前の力で、俺の首を掻っ切ってみろ!」

(※中嶋が先に退場)

安齊「俺は他の人達みたいに言えるかわからないから、1個だけみんなと約束したいです。いつどこで試合が組まれるかわからないけど、必ず俺がベルトを取り返すので、そのときは皆さん是非会場に応援しに来てください。そして、エキサイトシリーズは今日始まったばかりです。これからもNew Period、俺と本田が全日本プロレスを盛り上げていくので、是非みなさんこれからも全日本プロレスを、そして俺のことを見ていてください」

<試合後コメント>

安齊勇馬
「まあ今リング上で言ったことが全てです。俺は全日本が大好きで、全日本のことを好きでいてくれるファンの皆さんのことも心から大好きです。その人達が笑顔で帰ってもらうために、俺は必ず中嶋勝彦から三冠ベルトを取り返します。それがみんなとの約束だと思ってます。是非これからも俺のことを見ていてください」

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