全日本プロレスの象徴“だった”諏訪魔を撃破し青柳優馬が三冠ヘビー級王座V2!
6日、千葉県・幕張メッセにて全日本プロレス『#ajpwサマーアクションシリーズ2023~#ajpw湾岸MANIAx~』が開催。青柳優馬が諏訪魔を破って三冠ヘビー級王座の2度目の防衛に成功した。
青柳は、昨年のチャンピオン・カーニバルで最年少優勝記録を更新し、今年7月には永田裕志を破って27歳の若さで三冠ヘビー級王座を戴冠。現在は世界タッグ王座も保持する“ゼンニチ新時代”の旗手として活躍している。
対する諏訪魔は、本人曰く“焼け野原”となった全日本を支え続けてきた功労者であり、昨年には三冠ヘビー級王座の最多戴冠記録を更新(8回)するなど未だ最前線を走っている。
初防衛戦を若手の大森北斗と行うなど若い世代による全日本改革を行っていく青柳に対し、諏訪魔は思うところがある様子。青柳の実力と心意気を評価しつつも「その時代に逆行したい俺もいるんだよ」と挑戦を表明。時代の波に抗っていく気概を示した。
対する青柳は、「アンタにベルト獲られたら全日本プロレスの旧時代が始まっちまうんだ。アンタは確かに全日本プロレスの象徴としてやって来たけど、今はもうシンボルは俺に変わってる。8月6日は諏訪魔全日本にトドメを刺してやる」と真っ向から受け止めることを宣言していた。
試合は、序盤から諏訪魔が一気呵成に攻め立てていき、VOODOO-MURDERS時代に得意としたラフファイトも交えた猛攻でなりふり構わず勝利を狙っていく。
中盤まで諏訪魔のなすがままにされていた青柳だったが、青柳の持ち味は相手の技を受けに受けまくってからの爆発力。諏訪魔の串刺しラリアットをブーメランアタックで切り返した青柳は、鉄柵へのカーフ・ブランディングやロックボトムを見舞う大暴れからエンドゲーム。
これを耐えきった諏訪魔は、コーナーに上った青柳を下から担ぎ上げてランニング・パワーボムで叩きつけ、ジャーマン・スープレックス、ラリアット、バックドロップと猛攻。さらにラストライドで決めにかかるが、青柳がこれを高角度DDTで切り返してお返しのロコモーション式ジャーマン。さらにロックスター・バスターからザ・フールを決めて3カウントを奪った。
マイクを取った青柳は「幕張にご来場の皆さん、見ましたか?諏訪魔を地獄に落としてやったぞ~!ご来場の皆さん、どうでしょうか?(三冠ベルトは)似合いますか?全日本プロレスの象徴“だった”男を倒したから、もう似合っても仕方ないでしょう。諏訪魔を倒したということで、僕がこの三冠ヘビー級チャンピオンが全日本プロレスの先頭に立って盛り上げていく!」と決意表明を行い、8月19日の後楽園ホール大会から開幕する王道トーナメントでの優勝を宣言した。