世界王者相手に戦い抜いた武尊が病院直行!号泣しながら「僕ができる限界がここまでです。これ以上もう僕は身体作れません」

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 28日、有明アリーナにて『ONE 165 SUPERLEK VS TAKERU』が開催。ABEMA PPVにて全試合生中継された本大会のメインイベントでは、スーパーレック・キアトモー9の持つONEフライ級キックボクシング世界王座に武尊が挑戦した。

 武尊はK-1を背負うキックボクサーとして活躍し、K-1 WORLD GP王座3階級制覇など歴史に名を刻んだ選手。2022年6月の『THE MATCH』での那須川天心との試合は世界中から注目を浴びた。
 その後は無期限療養を発表し、当時保持していたK-1王座を返上。同年11月にはK-1との期限満了に伴う契約解除および所属ジムのKRESTとの契約解除を発表。2023年5月にONEと契約し、6月にフランスで選手復帰。さらには初代タイガーマスクこと佐山サトルから“7代目タイガーマスク”に任命されて社会貢献活動を行うなど武尊の格闘家としての“第二章”が始まっている。

 武尊のONEデビュー戦の相手はONEムエタイ世界フライ級王座のロッタンに決定したが、ロッタンの負傷によってお流れに。
 その代替カードとして組まれたのは、なんと昨年9月にロッタンを倒しているスーパーレックとのONEフライ級キックボクシング世界王座戦。ロッタンとの試合は“スーパーファイト”として組まれていたのに対し、スーパーレック戦は正式な王座戦となり、武尊が“世界最強”の座を手にする可能性が浮上した。

 戦前武尊は「僕の今までの格闘家人生と日本の格闘技界を背負って必ずスーパーレック選手を倒して、世界最高峰のONEのベルトを必ず獲る。泥臭くても、どれだけボロボロになっても必ず勝つということを意識して、一番ベストのKOで倒したい」と闘志を燃やしていた。


 試合が始まるとスーパーレックがローを効かせていき前蹴りで距離をとるが、武尊は距離を詰めて自分の距離で打撃を叩き込む展開に。
 手数は武尊が出していきロープやコーナーを背負わせるものの決め手に欠ける。スーパーレックは的確にボディにヒザ、ミドル、前蹴りと繰り返し打ち込んでいき、武尊のラッシュを食らいながらもリズムを崩さずに5R戦い抜いたスーパーレックが判定3-0で勝利した。

 試合を終えた武尊は号泣しながら「絶対勝って、世界一を証明して、ずっと応援してくれてたファンの人たちだったり、今日会場に集まってくれた管さんだったり、PPVで見てくれてるみんなに、みんなにパワー与えたかったですけど、もう、そのために、今できる、今の、今の身体でできる、限界ギリギリのところまでやりました。絶対勝って、皆に武尊についてきて良かったと思ってもらいたくて、死ぬ気で頑張ってきたんですけど・・・今ほんと、地震とか、いろんなことがあって皆さんツラい思いしたり、苦しい思いしてる人たくさんいると思うし、そういう人たちに僕が命がけで戦って皆にパワー与えて、頑張れば絶対良いことがあるんだよって見せたかったんですけど、今僕ができる限界がここまでです。これ以上もう、これ以上もう僕は身体作れません。ほんとに、今日は集まっていただいてほんとにありがとうござました。僕を信じてずっとついてきてくれたファンの皆さん本当にありがとうございました」とコメントし四方に礼。

 バックステージに武尊は現れず、そのまま病院へ直行した。

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