【インタビュー】45周年を迎える同志社プロレス同盟が所属1人に!?現状を打破すべく記念興行を開催し棚橋弘至やSTARDOM社長も巻いたベルトに挑む!

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 学生プロレス界でも老舗に入る同志社プロレス同盟(DWA)が今年45周年を迎えるが、現在所属選手がたった1人というかつてないほどのピンチを迎えている。この状況を打破すべく、立命館プロレス同好会(RWF)やOBも参加する入場無料の興行『DWA創立45周年記念興行~京都の学生よ、集え~』が1月27日に京都・KBSホールで行われる事が決定した。
 メインイベントではかつて棚橋弘至やレイザーラモンHG、オルカ宇藤やSTARDOMの岡田太郎社長も巻いた京都統一ヘビー級王座戦も行われる。現王者は今世間をざわつかせている(?)松本人でな志であり、学プロネームバリュー的にも耳目を集めるカードとなっている。

 そんな興行を直前に控え、今回DWAの代表であり2月17日に東京・新木場1stRINGで開催される『学プロALL STARS』にも参戦が決定しているフェリス・ジェリコ女学院選手(石井海翔/同志社大学3年)に本興行の見どころや関西学生プロレスの現状を聞いた。


——まずDWAとはどのような団体ですか?
「DWA(同志社プロレス同盟)は同志社を拠点として活動する関西の学生プロレス団体です。1978年に同志社大学で同好会として創立されてから、現在に至るまで45年間にわたって続く、歴史のある同好会です」

——プロレスラーだけではなく有名な方が輩出されていますね。スターダム(ブシロードファイト)の岡田太郎社長もDWA出身だとか
「そうですね。他にもお笑い芸人のレイザーラモンHGさんなども輩出されています。同じく関西で共に活動するRWF(立命館プロレス同好会)からはお笑い芸人のレイザーラモンRGさん、ユリオカ超特Qさん、そして新日本プロレスの現社長棚橋弘至選手も輩出していますね」

——今回どのような経緯でDWA45周年興行の開催が決まったのでしょうか?
「今年でDWAは45周年を迎えます。これを記念して何かイベントを行いたいと思ったのがきっかけでした。DWAの部員数減少により、団体の存続が危ぶまれる状況にある中、何かイベントなど開催することでどうにかして我々の活動を知ってもらいたいと考えていました。多くの人、特に学生の目に触れられるようなイベントを、我々の本拠地である京都で行いたいと思っていたんです。そこで、僕が目をつけたのは関西学プロ祭も開催されたKBSホールでの興行でした。プロ御用達の会場の上に、大学からも比較的近い場所に位置するKBSホールであれば多くの学生を呼び込めると考えつきました」

——OBが現役の大会に集結するというのもあまりないと思いますが
「普通の興行にはしたくありませんでした。そこで考えたのが、OBさんの参戦です。OBさんがリングに上がることをタブー視していたわけではありませんが、関西は学生生活の4年で完全に引退する方がほとんどです。しかし、そんな中まだプロレスを続けたいと思うOBさんがいたことも耳にしていました。そんなOBさんたちを巻き込むことで、より大規模な興行にできるのではないかと思い、OBさんに協力を仰ぎました。実際、15名ものOBさんを呼び込めたので、良かったと一安心しました」

——プロレス界は盛り上がっているように感じますが、現在の関西学プロはどのような状況なのでしょうか?
「関西学プロも徐々に盛り上がってきていると思います。RWFに新入生が4人も入ってきてくれました。DWAは0人ですが...。関テレさんや毎日放送さん、メディアにも多く取り上げてもらいましたからね。他団体との交流も多くなっているので、学プロ全体としての盛り上がりはより大きくなっていると思いますが、関西学プロ単体でも活動の幅を広げ、どんどん盛り上げていきたいですね」


——そもそも一般的な学生の方々はプロレス見るんですか?
「大半が見ないですよね。うちのサークル員の1人が『私の統計だと学生の100人に1人がプロレス好き』とよく言っていますが、実際それくらいの割合だと思います。何千人単位で人が行き交う同志社の新歓ですが、そんな中プロレスが好きだと僕らのサークルに興味を持ってくれる人はごくわずかでした。そしてそんな少ない人の中からプロレスをしたい人材を探すわけですから、厳しい話ですよ。中にはプロレスを知らないのにうちに入ってくる変わり者もいますが(笑)。ありがたい話です」

——文化祭でプロレスを行うと、初めてプロレスを見る方々の反応はいかがでしょうか?
「大学によって結構違いはありますが、やっぱりウけますね。初めて見る人たちがほとんどですからもの珍しさに観客も結構集まります。技を決めた時にもらえる拍手や、お客さんの表情を見ながら手拍子やコールを煽るのが僕は好きですね。『痛そう...』みたいな表情してる人を見つけると僕も嬉しいです」

——関西では1月27日にDWAが、関東では2月17日に学プロALL STARSが開催されます。関東と関西の学プロの違いはどのように感じていますか?
「1番の違いは...試合スタイルではないでしょうか。関東は結構硬派で『ザ・プロレス』のような試合をしてるイメージがありますが、関西は試合中に観客を笑わせるムーブを入れた『お笑い×プロレス』といった具合の試合をする選手が多いですね。やはり関西人魂とでもいうべきでしょうか。僕はてんでお笑いムーブがうけないので関西人失格です...」

——学生プロレスサミットが2018年に中止となり、学プロALL STARSのような大会が行われる事はなかった状況です。今復活した理由というのはどう思われますか?
「やはり2023年2月の愛プロ興行や、去年の夏休みにあったKWF主催の学プロ合宿など、去年から他団体間交流が増えたからではないでしょうか。逆になぜ中止になったのか知りませんが...。どこの団体も部員不足問題などありますからね。学生プロレス界全体として活動を盛り上げて、多くの人に知ってもらうという試みはどの団体も考えていると思います」

——今回のDWA興行でおすすめの選手はどなたでしょうか?
「もちろん、『フェリス・ジェリコ女学院』選手ですね。僕ですが(笑)。もちろん全カード全選手見逃せませんよ。一つ一つ僕が頭を悩ませながら決めた対戦カードです。フェリス選手はDWAに京都統一ヘビー級王座を取り戻す、団体の命運をかけた戦いですから、かなり緊張していることでしょう...!応援してください!」

——イチオシの対戦カードはどのカードになりますか?
「イチオシはセミとメインですね。セミが今年入ったばかりの一年生たちの対決です。彼らがこの一年でどこまで成長したかを観客に見せつけてやって欲しいですね。メインは松本人でな志とフェリス・ジェリコ女学院の京都統一ヘビー級王座をかけたベルト戦になります。関西学プロの主力対決、これは世紀の一戦になることが予想されますよ。見逃せません」

——改めて本大会にかける意気込みをお願い致します
「DWAの45年の歴史が詰まった、これが集大成とも言える興行になると思います。僕たちの生き様を見に来てください。至高のエンターテイメント、学生プロレスに大学生活を捧げた学生の、儚い4年間が最大の輝きを放つ瞬間が2024年1月27日(土)に訪れます。DWA45周年興行、僕たちの全力をここに解き放ちます。皆様のご来場心より、、心より!お待ちしております」


『DWA創立45周年記念興行~京都の学生よ、集え~』
日程:1月27日(土)
会場:京都・KBSホール
開始:12:00
※入場無料

▼スペシャルシングルマッチ 20分1本勝負
“珍棒”那須皮被りちんちん(RWF2)
vs
腰振り明星粗チンな(RWF1)

▼OBウキウキワクワクマッチ 20分1本勝負
“X”(???)
vs
“X”(???)

▼スペシャル3wayマッチ 30分1本勝負
HARAMASHI(RWF4)
vs
ぱち子(RWF3)
vs
“Qunni‘s Quest”林下くぱぁ美(RWF1)

▼OBタッグマッチ 30分1本勝負
キュアビッチ(OB)/ピル・ゴールドボール(OB)
vs
穴暮らしのアナルッティ(OB)/うっかり助兵衛(AZW/OB)

▼OBタッグマッチ 30分1本勝負
マジックミラー剛(OB)/覇王やすのり(OB)
vs
性器勃II(AZW/OB)/レオパルドン横山(OB)

▼OB6人タッグマッチ 30分1本勝負
フェラー・リー(OB)/なんJスタイルズ(OB)/インターチンコ・H(OB)
vs
パイ・チンチンゲール(OB)/マグニチュード茨木(OB)/エルオー・サムライ(OB)

▼ヤングジャガー杯優勝決定戦 時間無制限1本勝負
デカチン・ポー(RWF1)
vs
“ビンビン53cm”ヒワイエット・ストームッツリ(RWF1)

▼京都統一ヘビー級選手権試合 時間無制限1本勝負
【王者】松本人でな志(RWF3)
vs
【挑戦者】フェリス・ジェリコ女学院(DWA3)
※第49代王者の初防衛戦

<問い合わせは公式Xまで>
https://twitter.com/DWAprowrestling

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