【試合詳細】12・17 Evolution新木場大会 Chi Chivs高橋奈七永 ZONESvsちゃんよた 佐藤光留vsタノムサク鳥羽 サニー引退セレモニー

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『Evolution新木場大会 #9』
日程:2023年12月17日(日)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:250人(満員)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○佐藤光留(パンクラスMISSION)
9分31秒 逆片エビ固め
●タノムサク鳥羽(フリー)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●ZONES
10分32秒 ジャックハマー→片エビ固め
○ちゃんよた(P.P.P.TOKYO)

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●Chi Chi
14分44秒 ラリアット→片エビ固め
○高橋奈七永(フリー)

▼サニー引退セレモニー

Evolutionを支えたサニーが笑顔の引退セレモニー!奈七永がChi Chiをラリアットで粉砕も闘志を大絶賛!ZONESにもパッション注入決定!

オープニング


 普段の新土リングアナアナではなく、この日はライチリングアナが登場。上原あかり見習いリングアナとともに前説を行い、「Let‘s Evolution!」の掛け声で大会がスタート。

第1試合


 ゴングが鳴ると、互いにじりじりと距離を詰めつつ鳥羽がローキックで牽制。鳥羽のパンチに合わせて光留がミドルを放っていくと鳥羽もミドルで応戦。光留がロープに押し込んでブレイクし、一旦距離を取る。

 鳥羽がリーチを活かしてミドルキックを放っていくが、光留が低空タックルで倒してグラウンドへ。マウントを取りつつボディへの掌底を連打しアキレス腱固めへ。鳥羽がロープを掴んでブレイクするも、光留はそのヒザ裏へローキックを見舞って追撃。鳥羽は場外へと逃れて猛抗議。

 鳥羽がリングに戻ると、光留がコーナーに詰めて串刺しミドルキック連打。場外に蹴落としてさらに追撃を狙うが、振り払った鳥羽が顔面への右ストレート。客席まで吹っ飛んだ光留に左右のフックで追撃。激怒した光留がリングにイスを投げ込むも、ブラめんレフェリーが丁寧に観客へとイスを返却。

 鳥羽がパンチを連打していくも、光留は前蹴りで距離をキープしつつコーナーに詰めて掌底を連打。鳥羽がワンツーで崩してボディブローを見舞い、思わずガードを下げた光留にアッパーカット。膝をついた光留へダメ押しのバズソーキックを叩き込む。


 鳥羽がカバーに入るが、光留が下から子を取ってアキレス腱固め。鳥羽が身を起こしてパウンドを連打して窮地を脱し、顔面へチョッピングライト。しかし光留は怯むどころか前へ前へと進み出てコーナーへと追い込み掌底を連打。さらに延髄斬りから水車落としで叩きつけ、スタンド式のアキレス腱固めから逆片エビ固めへと移行してギブアップを奪った。

 試合後、退場していく光留を呼び止めた鳥羽が握手を求め、2人はしっかりと手を握りあった。

第2試合


 女子プロレス界屈指のマッシヴ女子対決。

 クリーンに握手を交わしてからゴングが鳴ると、ZONESがロックアップをスカしてダブルバイセップス。ちゃんよたも闘志バチバチの表情でダブルバイセップスで対抗。再びZONESがロックアップをスカしてサイドチェスト。ちゃんよたも雄叫びを上げながらのサイドチェストで対抗していく。

 互角と見るや手4つで組み合って純粋な腕力勝負。これも決着が付かず手を握りあったままタックルでぶつかり合う。ZONESがロープに飛んでショルダータックル。2度、3度、4度とぶつかっていくもちゃんよたは倒れず。ちゃんよたがロープに飛んでお返しのショルダータックルを狙うが、ZONESがかわしてロープへ走り、ついにショルダータックルでなぎ倒すことに成功。

 ZONESはボディスラムから弓矢固め。さらにバックフリップを狙うが、背面着地したちゃんよたがコーナーへプッシュし串刺しタックルを連打。ZONESはちゃんよたの腕に噛み付くアマゾネスファイトを見せるが、怒りのちゃんよたがぶっこ抜いてボディスラムからエルボードロップ。さらにワンハンド・バックブリーカーからラリアットを狙うが、ZONESがラリアットで撃ち落とし、ダイビング・エルボードロップ。

 ZONESは再びコーナーに上ってダイビング・ラリアットを発射も、かわしたちゃんよたがラリアットを発射。ZONESもラリアットで迎撃してラリアットの正面衝突が続く。これに打ち勝ってなぎ倒したZONESは、ちゃんよたの愛する八須拳太郎も得意とするスクワット式バックフリップ。さらにラリアットで仕留めにかかるが、ちゃんよたもラリアットで迎撃。相打ちとなり、ダブルダウン。

 互いにふらふらと起き上がって膝立ちでエルボーを打ち合っていき、ちゃんよたが連打で優勢。ZONESがロープに飛ぶも、ちゃんよたが追走ラリアット。ちゃんよたがロープに飛ぶとZONESが追走ラリアットからバックドロップ。ZONESがパワーボムを狙うが、ちゃんよたは下から担ぎ上げて変形シュバイン。

 さらにスライディング・ラリアットから必殺のジャックハマーで叩きつけて3カウント。

 試合後、ちゃんよたが握手を求めるとZONESもガッチリとその手を握り返し、2人は固く抱き合った。

第3試合


 ゴングを待たずにChi Chiがドロップキックで奇襲。そのままコーナーに詰めてエルボーを連打していくが、奈七永もリバースしてエルボー猛連打で反撃しショルダータックル。さらに奈七永がロープに飛ぶが、Chi Chiがスクールボーイで切り返しマウントエルボー連打。奈七永も上を取り返してエルボー&ビンタを連打。

 奈七永はサッカーボールキックからスリーパーホールド。Chi Chiがなんとかロープブレイクすると、奈七永は「そんなもんかァ!」と両手を広げて挑発。Chi Chiはエルボーを猛連打も、奈七永が強烈な一発で吹き飛ばしてパワーボムを狙う。Chi Chiが大暴れして脱出し、顔面をぶち抜くビッグブートを連打。しかし、これを真っ向から受けきった奈七永が蹴り足を取ってアンクルロック。Chi Chiはロープを目指すも、奈七永が中央へ引きずり戻してリバース・インディアン・デスロック。幾度も倒れ込んでダメージを与えた上で足4の字固めで捕らえてChi Chiの足を殺しにかかる。

 なんとかロープにたどり着いたChi Chiだったが、奈七永は「終わりか?こんなもんかよ!」と激しく顔面を蹴りつける。Chi Chiも雄叫びを上げてエルボー猛連打で反撃していくが、奈七永が一本足頭突きで黙らせる。奈七永はボディスラムを2連発。さらに3発目を狙うが、Chi Chiが耐えて顔面へのビッグブートからドロップキックを見舞って反撃の狼煙を上げる。

 Chi Chiはエルボー猛連打からミサイルキック。ボディスラムから串刺しビッグブートを見舞い、卍固めを狙う。しかし、ダメージの深さからか形が崩れてしまい奈七永を取り逃がす。それでもChi Chiはロープ際での貫通ビッグブートからノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うが、奈七永が振り払ってバックドロップからクロスフェイス。

 これも逃れたChi Chiはエルボー猛連打から顔面へ強烈なビンタ。奈七永もバチバチと顔面を張り飛ばしていき、延髄斬りからロープに飛ぶ。Chi Chiはカウンターのトラースキックで顔面を捉え、ノーザンライト・スープレックス・ホールド。

 さらにコーナーに上っていくが、奈七永が雪崩式ブレーンバスターで叩きつけ、ダメ押しのラリアットで叩き伏せて3カウントを奪った。

奈七永「Evo女のファンの皆さん、こんばんは!高橋奈七永です!パッション!パッション!パッション!パッション!ありがとォーーッ!!パッションがあれば何でも出来る!Chi Chi!噂には聞いていたけど、中々気合入ってんなあお前!こんなに私がぶっ倒しに行っても、それでも立ち上がってきた選手は久々かもしんない。おい、お前!パッションあんんのか!」
Chi Chi「誰よりもあるよッッ!!高橋奈七永選手、こんなに弱いChi Chiと闘えるのは、今日が最後だ。次、リングで会ったときはボッコボコにしてやる!」

ZONES「おいおいおいおいおい!オイ!ちょっと待ってくださいよEvo女はChi Chiだけじゃないんですよ。Evolutionには、ZONESもいる!Chi Chiよりも貴女よりも熱いパッションがある自信がある!高橋奈七永選手、このZONESとシングルマッチしてください!」
奈七永「お前、瞳孔開いてねーか?ビビってんじゃねーの?内心。後悔してないか、その言葉?」
ZONES「し・て・ま・せ・ん!」
奈七永「だったら、いつでも私は大歓迎です」
ZONES「ありがとうございますッッ!っていうことなので、来月、1月28日のEvolution興行にまた来てもらえますか?!」
奈七永「来てやるよパッショーーーーーン!!!ZONES、楽しみにしてるよ。そして、Chi Chiも次会うときは今日の何百倍も強くなっとけよ!ありがとうございました!パッショーーーーーン!!!」

サニー引退式


 全試合終了後に休憩時間が設けられ、その後はサニーの引退セレモニーへ。

  サニーは、148cm、40kg。水泳、器械体操、クラシックバレエを約15年やっており、約5年前からヨガのインストラクターを務めているという。元々プロレスファンであったというサニーは「人生1度きりだから見ているだけじゃなくて挑戦したい」とEvolutionの門を叩き、2023年3月31日にEvolutionの旗揚げとともにデビュー。
 小柄な身体から繰り出されるスピード感溢れるファイトや、常にニコニコと笑って明るく楽しそうにプロレスを行う姿に人気が集まり、駿河メイや花園桃花といった似た魅力を持つ先輩選手もそのポテンシャルを絶賛していた。

 他団体への露出も増えてきた中、サニーは先天性の脊柱管狭窄症が発覚したことにより今年10月に引退を表明。スタッフとしてEvo女に関わり続けることにはなったが、キャリア約半年、全13戦でその選手生命を終えることになってしまった。

 まずはサニーのレスラー人生を振り返るVTRが流され、サニーが久々のコスチューム姿で登場。苦楽をともにしてきた同期のChi Chi&ZONESがロープを上げる中で最後のリングイン。

 まずは、感極まって涙する同期の2人から花束が贈呈。
 Chi Chiが“E”、サニーが“V”、ZONESが“O”を表すEVOポーズを取ってリング四方へ記念撮影タイム。急角度ブリッジを強いられ続けるZONESにも声援が集まる。


 続いて、石川修司、諏訪魔、中西代表ら関係者からの花束贈呈が行なわれ、サニーが最後の挨拶。

サニー「皆様、本日はEvolution新木場大会#9にご来場いただき誠にありがとうございます!Evolutionのサニーです!ここでお話するのも、どれくらいの時間を頂いているのかよく分かっていなくて、私もおしゃべりなのであまり長くならないようにお話できたらと思います(笑)まず、私はありがたいことにEvolutionにこれからも置いていただけますので、永遠の別れではないので、私のお話を少し聞いていただければと思います。私は生まれてから今まで、自分のやりたいって思ったことはほぼ100%やらせてもらえて、自分が満足できるところまでやってこられた人生でした。すごい恵まれていると思います。ですので、こうやって自分がやりたいと思ったことが強制終了してしまうって経験は今回が初めてだったので……。まさか、大好きなプロレスでこういうことになってしまうとは夢にも思っていなかったです。プロレスラーとして登りつめて、大好きな『龍が如く』とかに登場したいっていうところまで計画していたので、ちょっとその計画は練り直さなきゃなと思うんですが。でも、人生って、伏線回収の連続だなと思っているので、『このためだったんだな』っていうことが、必ずあとで分かるようになっているって思ってます。Evolution……進化には、必ずいろんな過程があって、これもEvolutionがさらなる成長に向かっていくための過程の1つなんじゃないかなって、私は今思っています。確実にChi Chi、ZONES、成長していると思います。皆さんもそう思いませんか?(※観衆が大歓声で応える)裏方として見ていても、2人とも気合がすごく入っているし、前よりも『これは受けたくないな』っていうエルボーを打つようになったので、ちょっと練習に出ないことに少しホッとしていたりもしています(笑)それに、ちょっと今みたいに、こんなふうに笑えてるってことは、私は毎日楽しんでいる証拠だなって思うんです。毎日、幸せです。私は、幸せって、無いものを得ることよりも、あるものに気付くことだなって思うので、こういう経験をしたからこそ自分がたくさんのものを持っているってことを改めて感じることが出来ました。……長くならないようにって言ってたのに、長くなっちゃいました(笑)こうして、私だけじゃなくて皆さんもお家があって、毎日食べるご飯があって、健康な身体があって、家族や友達や大切な人が近くにいて。こうしてプロレスみたいに好きなことを持っていたら、私たちの人生は素晴らしいものなんじゃないかなって思います。すごい私たちはよく頑張っているなって思います。そんな素晴らしい皆さんの人生の一部に、Evolutionを見守る・応援するって役割を組み込んでいただけたら、私は本当に嬉しく思います。本当に、こういう皆さんにお伝えする貴重な機会、お時間をいただき本当に感謝しています。……半年でしたが、それでも私をデビューまで導いてくれた師匠たち、Evolutionっていう居場所を作ってくれた社長、そして同期として出会ってくれたChi Chi、ZONES。なにより、ここにいるEvolutionを応援して下さる皆さんに。……サニーというプロレスラーを産んでくれて、本当にありがとうございました!」

 引退の10カウントゴングが打ち鳴らされ、最後の選手コール時にはリングを埋め尽くさんばかりの大量の紙テープが舞う。

 その後、Chi Chi&ZONESが作った騎馬に乗って会場を一周。最後は花道に3人並んで深々と頭を下げて退場していった。

<大会後コメント>

サニー
「皆さん、本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。自分の気持ちを。本当に、半年という短い時間になってしまったので、“引退”というのもおこがましいのかなと思っていたので、セレモニー(をやるの)大丈夫かなと思っていたんですが、本当に皆様に感謝を直接お伝えできる時間を作っていただいたことに感謝の気持ちでいいっぱいです」

――これからEvolutionにスタッフとして残ることが決まっているが、これから裏方としてどのような貢献をしていきたいか
「まだまだ師匠たちに恩返しが出来ていないので、勝利っていう恩返しを出来なかった分、Evolutionがどんどんどんどん人気で激混みで超満員の団体になっていけるように、裏方として全力を尽くしますので、それを見ていてほしいです」

――同期の2人にメッセージを
「本当に、私が一緒に練習していたときよりも、表情や顔つきが代わってきたと思いますし、打撃一発一発の重さを感じたりとか、一番近くで一緒に練習をしていたからこそ、2人の着実な成長を感じているので、仲間として嬉しいです。もっともっと2人に強く、美しく、そして闘うバービーとしても頑張っていって欲しいと思っています」

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