元JDスターのMARUが19年ぶりに王座挑戦も戴冠ならず!

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 30日、東京都・新木場1stRINGにて『ACTwrestling Step26』が開催。青野未来がAWGシングル王座の6度目の防衛に成功した。

 プロレス団体としての活動を終え、2022年から『プロレスを用いたよりエンターテインメント性の高い公演』へと移行して新体制となったアクトレスガールズ。プロレスの『アクトレスリング』と、舞台演出にプロレスの要素を取り入れた『アクトリング』という分け方でプロレス活動が再始動。新体制になって間もなく続々と新人が加入していき、全ブランド合わせれば旧体制アクトレスを上回る勢力を誇る団体へと急成長している。

 アクトリングは日米の映画・コミックなどのポップカルチャーを扱った国内最大の祭典『コミックコンベンション(通称:コミコン)』でリングを立ててパフォーマンスを行った他、YouTubeなどで活動する“アクトレスガールズゲーム部”が人気ゲームシリーズ『モンスターハンター』との公式コラボを実現するなどマルチメディア展開に成功。
 アクトレスリングは2022年8月より元スターダムGMの風香がアドバイザーに就任して以降はリング上でのパフォーマンスの質が大幅に向上。旧体制アクトレスでも主力として活躍していた青野未来や茉莉、元スターダムの澄川菜摘(翔月なつみ)や惡斗、元JDスターのMARUといった以前からプロレスをよく知る実力者たちが中心人物として牽引し後進育成に力を注いできた。

 アクトレスリングの至宝・AWGシングル王座には青野未来が君臨中。
 青野は隔絶した強さを以て絶対王者として君臨しており、『青野未来を頂点としたピラミッドを崩す』という下剋上が団体全体のテーマとなりつつある。

 そんな中、前回大会ではアクトレスを恐怖と笑いの渦に引き込んでいる極悪集団【蛇道衆】のMARUらが青野の試合中に乱入。MARUが青野をボコボコにして王座挑戦を宣言するという事件が起きた。
 これに触発されたか、大人しく“順番待ち”をしていてはチャンスは巡って来ないことを悟った澄川菜摘、茉莉の他、図らずも青野から勝利した新世代の皇希まで挑戦表明を行うなどリング上は混沌。今回の青野vsMARU戦が今後のアクトレスの行方を占う大一番と言える。

 そして、今回の王座戦はMARU曰くプロレスラー時代から通算して約19年ぶりの王座挑戦。長年MARUを応援し続けてきたファンにとっても特別な試合となった。


 試合はじっくりとしたグラウンドに始まり、MARUが体格差を覆す巧みなサブミッションで試合を支配。伝家の宝刀たるマフラーホールドで痛めつけ、場外戦ではチェーンを青野の首を会場の梁に巻き付けて絞首刑にするなど大暴れ。レフェリーの目を盗んで蛇道衆のセコンド陣も攻撃に参加し、青野は絶体絶命。
 しかし、今年8月にデビューしたばかりの新人・天職ゆいがリングに飛び込んできて青野を救出したことで潮目が変わる。得意のダブルアーム・スープレックスから逆転の狼煙を上げ、群がる蛇道衆の面々を1人で蹴散らす大立ち回り。最後は青野がジャーマン・スープレックスからラリアットを叩き込み、最後は必殺のバックドロップで沈めた。

 試合後、天職はユニットに属さず1人で闘い続ける青野に新ユニット結成を持ちかける。青野は「少し考えさせて欲しい」とすぐに答えを出すことは無かったが、青野を慕う若手は大勢いることからユニット結成は時間の問題かも知れない。

 また、敗れたMARUの前には、師匠超えを果たすべくMARUから離れて別の道で闘っていた愛弟子の岩井杏加が登場。岩井は凶器やセコンドを総動員して敗れたMARUの不甲斐なさを糾弾しつつ、「そんなあんたはもう見たくない。あんたとタッグ、組んでやりますよ!」とまさかのタッグ結成を要求。
 戸惑いながらもその手を取ったMARUは、現アクトレスで最強と名高いタッグ【てっぺん☆】朝陽&松井珠紗に「世界最強タッグチームを決めよう」と対戦を要求。12月29日の後楽園ホール大会で両組の対戦が行われることが決まった。

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