日本のクソガキの恐ろしさを証明完了!元WWEスーパースターを撃破し王座戴冠を果たしたMAOが漢泣き!

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 12日、東京都・両国国技館にてDDTプロレスリング『Ultimate Party 2023』が開催。MAOがマット・カルドナからDDT UNIVERSAL王座を奪取した。

 かつてWWEでザック・ライダーの名で活躍し、現在は“インディー・ゴッド”と称されるほどに各地で暴れ回っているカルドナは7月のDDT両国国技館大会で遠藤哲哉を破り王座奪取。9月の後楽園大会ではGCWマットで遺恨のある伊藤麻希を下してV1に成功。いずれの試合も女性マネジャーのステフ・デ・ランダーが介入した疑惑の勝利だった。

 カルドナから王座奪取を宣言したのは、DDTの破天荒ファイター・MAO。
 ステフに「MAOはただのクソガキ。カルドナは男の中の男」と嘲笑されたMAOだが、「日本のクソガキがどんだけ恐ろしいか見せてやるよ」と気炎。前日の記者会見では‟3分1本勝負“という名の大乱闘を引き起こし、この試合は急遽ノーDQマッチとして行なわれることが決まった。


 試合が始まるなりカルドナがいきなりラフ・ライダーからフォール。返されるとブロスキー・ブートを狙うが、MAOはこれをキャッチして場外戦へ。
 カルドナはカサを使ったチョーク攻撃やステフがリングに投げ入れたイスで殴打していき、ステフがジャーマンで投げ捨てるとダブルのブロスキー・ブート。さらにダブルのブレーンバスターを狙うが、MAOはまとめてネックブリーカーで迎撃すると必殺のみちのくドライバーIIで突き刺す。しかし攻防の中でレフェリーが失神しており、カウントが叩かれない。
 そこへヨシヒコがレフェリーシャツを着てリングに滑り込み、MAOがラフライダーをキャッチしてのパワーボムからフォールするが2。
 ステフがスピアーを突き刺し、ヨシヒコレフェリーをスプラッシュマウンテンで場外に投げ捨てると、カルドナがベルトで殴りつけていく。
 最後はプラボックス3段重ねへの雪崩式ブレーンバスターを狙うが、MAOが切り返して掟破りの雪崩式ラフライダーでプラボックスにカルドナを叩き込み3カウントを奪った。

 勝利したMAOは珍しく涙しながら来場してくれたファンに感謝の言葉を述べるも、「今日勝つことが出来たのは、お集まりいただいた皆さん……の眼の前で頑張った俺のおかげです!本当にありがとうございました!次の挑戦者はデムースさんです!」と、今月16日からメキシコより来日する新外国人選手・デムースを特に打ち合わせもなく勝手に挑戦者に指名し場内を困惑一色に染めるMAOらしいマイクで締めた。


 バックステージに戻ったMAOは、「初めてだな、ベルト持って泣いたの。あんまりプロレスで自分のことで泣いたこと無かったんだけど、つらい記憶とかが一気にフラッシュバックしてしまって耐えられなかった。でも、今手元にこうしてユニバーサルのベルトがこうして戻ってきた!今なら俺のやりたいことが出来る!出来るよ!今なら出来る!とりあえず今日でここ2~3年のMAOはハッピーエンドで終われたかな。ここから新しいMAOの物語が始まります」としみじみ語る。

 そして、「このベルト獲って海外をメインに活動したいとかじゃないんですよ。これを獲ったからと言って俺はDDTを離れることはないし、この先も俺はずっとDDTのレスラーとして外に出ていくつもり。そのためには、『どこの若手が来たの?』とか思われてちゃダメなんだよ。こうやって実績を手に入れたことで外での活動でも『MAOが来たぞ!』『DDTのチャンピオンが来たぞ!』ってなるから、これは俺の覚悟のベルトです。DDTのユニバーサルチャンピオンとして胸を張っていきたいと思います」と所信表明を行った。

 どんなスポーツや格闘技でも、国内トップレベルの選手はより良い環境を求めて海外大手団体を目指して出て行ってしまう傾向にある。そんな中でDDTの誇りを胸にDDTの選手として外へ出ていく気概を語るMAOは日本プロレス界の宝となっていくのかもしれない。

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