「故郷で待つあの娘に『あなたにも出来る』って教えてあげたい」世界を魅了した“リアルバービー”マライア・メイがスターダムを離れ帰国
30日、神奈川県・横浜武道館にてスターダム『STAR☆VERSE Presents 5★STAR GP 2023~優勝決定戦~Supported by SoftBank』が開催。マライア・メイが日本でのプロレス生活に1区切りをつけた。
マライアはイギリスでデビューし欧州を中心に活動。日本での活動を志し、昨年12月末の両国国技館大会では白川未奈の手引によって【Club Venus】のメンバーとして来日。その後もスターダムに継続的に参戦し続け、その愛嬌とひたむきさでファンの心を掴む。
今年6月には恩人と慕う白川とともにゴッデス・オブ・スターダム王座(※タッグ王座)を戴冠するなどの成長を見せ、大きな支持を得ていた。
この日のマライアは、今月10日の『ドリーム・タッグ・フェスティバル 2023』にて一夜限りのタッグ【The Future】を結成した羽南との公式戦に出場。
前夜にNEW BLOODタッグ王者となった羽南が勢いに乗って突っ込んでいき、一緒に組んだ際にマライアに仕込まれたセクシーポーズで挑発。マライアも羽南のセクシーな心意気を真っ向から受け止めた上でマシンガンチョップ。雪崩式ヘッドシザースホイップからハイキックを叩き込み、ミサイルキックから羽南の得意技でもあるバックドロップ。カチンと来たか羽南も雄叫びを上げながら即座にバックドロップでやり返し、ゴツゴツのエルボー合戦を展開。
これを制したマライアがリバースタイガードライバーから変形ダイヤモンドカッター。さらに突っ込んでいくが、上手くいなした羽南がセブンティーンで丸め込んで3カウントを奪った。
マイクを取ったマライアは、「今日は最後の試合です。みな、ありがとう!」と日本語で挨拶。観衆から大マライアコールが起きると、マライアは涙ぐみながら「日本、大好き!STARDOM、大好き!みな、大好き!私のこと忘れないでね。またね!」と日本語で続けた。
約9ヶ月のスターダム参戦を終えたマライアは、羽南を伴ってバックステージに登場。
「最後の試合。お気に入りになったわ。イチバン。12月にスターダムにスーツケース2つでやって来て。『2〜3ヶ月くらいは居るかな』というつもりで。でも期間延長できる機会、私は迷わずここに残ることを選んだ。だからアメリカのみんなにお別れをして、姪にもちゃんとバイバイして、電話して、『2〜3ヶ月したら帰るわ!』なんて言ってたのに、機会が、チャンスが来て。これは私の夢だったから。何かを手に入れようと思ったら、努力が要る。犠牲も時には払う。愛するものを諦めなければいけないこともある。全てをここのために捧げて来た。ついに、故郷に戻る時が来た。ちょうどあの娘(姪っ子)の誕生日に間に合うの。彼女に私の成し遂げたものを見せて、『あなたにも出来る』って教えてあげたい。スターダムは、最高よ。まるで私の家族だった。きっといつか戻ってくるわ。やり残したこともあるもの。タッグチームを組みたいの。"The Future”を、羽南とね。アリガトウゴザイマシタ!Foreign Ace Out!」と笑顔で語った。