高橋奈七永がスターダムに帰還し20歳の若きエースを粉砕!「スターダム、こんなもんか」
3日、東京都・日本武道館にて、『レック Presentsスターダム10周年記念 ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA』が開催され、高橋奈七永が渡辺桃に貫禄勝利を収め、スターダムとのさらなる抗争を熱望した。
高橋奈七永(高橋奈苗)はスターダムの旗揚げメンバーの一人であり、現在SEAdLINNNGで行動をともにする世志琥(世IV虎)はスターダム1期生として旗揚げ戦から出場。
2015年に安川惡斗と世IV虎の確執が生まれ、新木場大会などで度々安川がつっかかっていくようになる。そして後楽園ホール大会で安川が世IV虎のプロレスに付き合わずにナックルを放ち、これで試合が荒れると世IV虎のマウントナックルにより安川が眼窩底骨折。この件に関してマスコミによる報道が過熱し、結果として世IV虎がこの試合を最後に引退することがスターダムから発表された。
高橋奈苗も同年スターダムを退団し、夏樹☆たいようとともにSEAdLINNNGを設立。世IV虎も同団体所属となり、世志琥として復帰戦を行い女子プロレス界を牽引してきた。
2人の退団経緯もあってか、約5年半もの間両団体は接点を持たずにいたが、昨年12月のスターダム後楽園ホール大会に突如として奈七永&世志琥が乱入し「今日は喧嘩売りに来ました!」と宣戦布告。
これを受け、奈七永の在籍時に若手として所属していた渡辺桃が「そんなに言うんだったら、この渡辺桃がやってやりますよ。高橋奈七永、5年前の渡辺桃だと思ったら怪我しますよ」と真っ先に対抗戦に名乗り。さらに翌月にはSEAdLINNNGへ乗り込んでいって奈七永と日本武道館での一騎打ちを要求。
事前の記者会見では、桃の母親(38歳)よりも自身が年上(42歳)であると知った奈七永が絶句する場面があり、これに乗じて桃が「お母さんより年上の人を蹴りまくるっていうのは、ちょっとなんか……かわいそうな気もしてきましたね」と憐れむように嘲笑すると、激怒した奈七永が掴みかかり、あわや乱闘という事態に発展。両者の因縁の炎が燃え盛る中で武道館決戦を迎えた。
試合開始直後から両者ビンタの打ち合いから髪の掴みあいと荒れ模様となり、桃は各種キック、奈七永はエルボーやラリアットなどでバチバチと打ち合っていく。
桃が蒼魔刀、ハイキック、Bドライバーなど大技ラッシュで奈七永に畳み掛けるが、奈七永はこれを正面からすべて受けきっていき、掟破りのBドライバーや冷蔵庫爆弾を炸裂。桃は雪崩式蒼魔刀やピーチ・サンライズなど奥の手を繰り出して食い下がるものの、奈七永が強烈なラリアットからワンセコンドEXで叩きつけて激闘に終止符を打った。
試合を終えた奈七永は「スターダム10周年、私なりに盛大にお祝いさせていただきました。渡辺桃を目覚めさせること、それが私の課題?だったと思うんですけど、前回SEAdLINNNGでタッグで当たったときよりも数倍良かったですね。出し惜しみすんなって、渡辺桃!1回1回、その瞬間その瞬間で終わるかもしれないんだ、私たちの命は。だからやってんだよ、プロレスを!もっともっと生きたくて、輝きたくてやってんだろ!プロレスを!だったら、その瞬間瞬間を無駄にせずに、100%、200%、1000%!パッションを出し続けないとダメでしょ、プロレスラーなんだから!」と桃への熱い想いを叫ぶ。
そして「せっかく売りにきたケンカ、これで終わっちゃうのか、どうなるのか分かんないけど、この結果に納得いかない奴はいるのかな?いないのかな?『私は関係ない』と思うのかな?プロレスラーとして、次、向かってきてくれる奴がいることを願います。『スターダムこんなもんか』って。こんなもんかって!こんなもんかってことですよ!」と、スターダムとのさらなる抗争を熱望した。