安保瑠輝也が木村“フィリップ”ミノルのステロイドボディに苦笑もRIZINリングでの対戦を熱望

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 24日、埼玉県・さいたまスーパーアリーナにて『RIZIN.44』が開催。ABEMA PPVにて独占生中継された今大会では安保瑠輝也が宇佐美正パトリックをキックボクシング戦で下した。

 安保は幼少期から空手で数々の成績を残し、2016年からK-1に参戦すると第4代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者に。しかし2022年に東京ドームで行われた『THE MATCH』を最後に、2023年1月にK-1との契約を解除。その後は朝倉未来が主催する『BreakingDown』に出場し、シリル・アビディからKO勝利を奪うなど活躍。
 今年5月にRIZINに上陸し、ブアカーオとのキックボクシングマッチを行ったことが大きな話題に。戦前に発した「男同士ゴロゴロ寝っ転がるMMA見てて面白い?」というMMA蔑視発言が炎上したことも相まって安保の次戦について注目が集まっていた。

 安保は木村“フィリップ”ミノルとの対戦を熱望して煽りに煽っていたものの、木村のドーピング使用が発覚したことからこの試合の実現は絶望的に。
 今大会ではMMAファイターの宇佐美正パトリックとのキックボクシング戦が決まるも、戦前の記者会見でパトリックを前にしても安保の口から出るのは木村の話ばかり。苛立ったパトリックと激しい舌戦を展開していた。

 両者の試合ぶりは、互いに「効いてないぞ」「打ってこいよ」と言いたげなジェスチャーでの挑発や、打撃の距離が近すぎるが故に安保がローブローを入れてしまうなど、感情の昂りがそのまま闘いに現れる“喧嘩”のような展開に。安保が2度目のローブローを入れてしまった際には“ローブローおよびセコンドへの暴言”でイエローカードが提示される。
 それでもMMAでは見られない立ち技ならではの手数の多さによる極上の打撃戦が展開。3Rのラスト1分30秒はほぼノンストップでの打ち合いが展開され、安保がパトリックの右フックにカウンターして左ミドルキックをボディに突き刺しダウンを奪う。なんとかパトリックが起きて再開するも、そこで終了のゴング。判定3-0で安保が勝利した。

 安保がリング上で勝ち名乗りを受けていると、会場カメラが客席の木村“フィリップ”ミノルの姿を映す。これに気付いた木村は、シャツを脱いでバッキバキに盛り上がった上半身の肉体美を見せつけた。
 マイクを取った安保は「(木村へ)ちょっと上がってこいよ。榊原社長、木村ミノル、リング上げていいですか?ダメすか?BreakingDownでやるかもしれないです」と小粋なジョークを飛ばした。

 KO宣言が実行できなかったこともあり浮かない表情で試合後インタビューに応じた安保はローブローや“暴言”の判定にもモヤモヤしている様子であったが、レフェリーの判断を尊重して飲み込みつつ「宇佐美選手も終わった後話したら好青年で、僕も煽るんやめたんで、良いです」とパトリックも立てる。
 鎖国を解除したK-1の選手やRISEの選手とRIZINのリングでキックボクシング戦をやっていく展望を語ったものの、心の中心にあるのはやはり木村“フィリップ”ミノル。

 安保は「あいつメンタルどうなってるんですか、まじで。俺びっくりしたんすけど。すごいっすよね、上脱いでたじゃないですか。分けてほしいですよあのメンタル。(あの身体は)ステロイドっすね、『ステロイドやなあ』って思いました。デカすぎませんあれ?(笑)」と茶化しつつも、その後は一転して真剣な表情に。
 「K-1でスーパーライト級のチャンピオンベルト持ってたんですけど、そのときに『このベルト防衛戦最後に木村くんと戦いたい』っていうので、僕その試合負けちゃって。で、できなかったんですよ。結構それが僕の中でも心残りというか、やり残したことではあったんで、それをRIZINで見せれたら盛り上がるやろな、っていうのがあって。やっぱり面白い試合を提供したいっていうところがあったんですけど、っていうのがこだわってた理由ではあります」と胸中を吐露した。

 BreakingDownで木村と試合するという発言に関しては、「笑い取りに言ったんですけどウケてなかったですね(笑)すごい恥ずかしかったです(やれるならRIZINでやりたいか)もちろんそりゃそうですよ。3分3ラウンドでやりたいっす。1分でね、やるよりも3分3ラウンドで盛り上がる試合がしたい」と語り、思いを馳せた。

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