パンクラス参戦、IMMAFで世界王者のムハンマド・サロハイディノフが日本に到着!「パンクラスでベルトを取りUFCに行きたい」と目を輝かせる!

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 9月21日午後、都内新宿区の「HIDE’S KICK!」で、『PANCRASE 337』(9月24日、立川ステージガーデン)に初出場するムハンマド・サロハイディノフ(Katran Gym/タジキスタン)が公開練習をおこなった。
 サロハイディノフは2001年生まれの22歳。柔道とサンボをバックボーンとし、アマチュアで16戦14勝の成績を残している。今年、世界最大のアマチュア組織IMMAFで世界王者にも輝いている。
 昨日、日本に到着したばかりだが、体重も昨日の時点で60kgと順調(※フライ級は54.4kg以上〜56.7kg以下)。公開練習でもキレのある動きを見せた。
 公開練習ではシャドー、サンドバッグ打ちを披露。バックハンドブローなども混ぜ、多彩な動きを見せた。また、最後には得意であるというパウンドも披露。振り下ろすパンチはスピードがあり、強烈だった。
 公開練習後の質疑応答は以下。

――日本に来るのはは初めてですか?
「はい、日本は初めてです」

――日本の印象はいかがでしょう。
「日本に来られて、とても嬉しいです。全てが素晴らしくて、本当にここに来られて嬉しいと思っています」

――今回、パンクラスでプロデビューです。パンクラスからオファーが来たことに関してはどう思っていますか。
「パンクラスでデビューするのが大変嬉しいです。その理由は、パンクラスは一番の老舗の団体であること。たくさんの選手がパンクラスで闘い、そこからUFCに行く選手もたくさんいます。そういったところが非常に素晴らしいと思っていて、今回、パンクラスからデビューできることに大変感謝しています」

――MMAを始める前に、どんなスポーツをやっていたのでしょうか。
「柔道と、サンボをやっていました」

――柔道やサンボのキャリアはどのくらいですか。
「柔道から始めて、そこからサンボに行きました。なので、柔道では特に帯は持っていません。サンボでは帯というのはないんですが、国際レベルで、マスターと言っていいぐらいのレベルです」

――サンボで、国戦で獲得したタイトルやメダルなどは、どんなものがありますか。
「サンボは子供の頃からたくさん試合に出ていて、数えきれないほど試合をこなしてきました。一番大きい大会では、ロシアの全国大会でチャンピオンになったこともあります。この大会はかなりレベルが高くて、チャンピオンになるのは相当難しいと言われている大会です。そこからMMAに転向しました」

――なぜMMAを始めようと思ったのでしょうか。
「まず、MMAが世界的に広まってきて人気があるということが大きいです。また。子供の頃からヒョードル選手などを見ていたことも大きな理由です。ヒョードル選手はあの国の英雄ですし、日本のPRIDEという大会からあんなに有名になったのもずっと見ていました。また、ヌルマゴメドフ選手ですとか、タジキスタンの選手がたくさんUFCに出ています。そういった選手たちを見てきて、自分もMMAを始めたいと思いました」

――今年IMMAFの世界王者になりました。IMMAFへの参戦は今回が初めてですか? それとも、これまで何回か出ているのでしょうか。
「2019年に出場したのが最初で、ヨーロッパのトーナメントから始まって、次が2021年のワールドカップ。IMMAFのワールドチャンピオンシップっていうのがあって、3位でした。そして、その次の年、2022年に、IMMAFのチャンピオンになりました。また。IMMAFのアジアチャンピオンシップでもチャンピオンになりました」

――今回、いろんな相手と闘って優勝したわけですけど、全体を通して、この大会、どうだったんでしょうか。
「今年の1月にチャンピオンシップがありまして、4回闘いました。(1回戦が)カザフ、次にインド、イギリスで、最後はメキシコ人選手と闘いました。中には前年度の優勝者などもいて、非常にレベルが高かったです。去年まではジュニアのカテゴリーに出ていて、今年がシニアでのデビュー戦になりました。初めてのシニアで優勝できたことは非常に自信になりました。また、タジキスタンからの初めてのシニアのカテゴリーのチャンピオンになったということでも、非常に自信がつきました」

――IMMAFの試合で、2回ほどチョークで1本取っていますが、チョークは得意技ですか?
「状況によって、行けるときはもうすぐに取れます。で、パウンドに行きたければパウンドに行きます。状況によってですが、どちらでも行けますね」

――そして、アマチュア世界王者が満を持してのプロデビューです。プロではどんな試合をしたいと思っていますか。
「IMMAFのトーナメントでは毎日計量があって、すぐに試合というかなり過酷な状況の中で4試合もしなければいけなかったんです。でも、プロでは計量は1回ですし、試合までにリカバリーの時間も十分にあります。実は今回のプロの試合の方が、アマチュアよりもパフォーマンスがいいんじゃないかと思っています。なので、もっといいものを見せられる自信があります」

――今回、相手はパンクラスランカーの秋葉太樹選手です。秋葉選手の情報はどこまで手に入っているでしょうか。
「あまり情報を探すことができませんでした。ただ、彼は25歳ぐらいで(※実際は33歳)、かなり経験が豊富な選手だということはわかっています。なので、全く油断はできません。ただ、自分は全ての選手を尊敬していますし、相手を全く選びません。全ての選手を尊敬して、誰と闘ってもいいように準備をしているので、今回もしっかり自分のパフォーマンスができると思います」

――秋葉選手はオールラウンダーですが、特に打撃がストロングポイントです。そして、今回、倒して勝つという宣言もありました。その辺を聞いて、いかがでしょうか。
「相手がストライカーであってもレスラーであっても、全く問題なく対応できると思います。本当に自分はもう準備万端です」

――ムハンマド選手の理想のフィニッシュ、自分はどう勝ちたいかを教えてください。
「それは内緒です。皆さん試合で見てください」

――ヒョードル選手に憧れていたということもあり、先ほどの公開練習ではすごいパウンド見せてくれました。試合でもああいうシーンは見られるでしょうか。
「アマチュアの試合でも、いくつかのKOがあるのですが、一番多かったのがグラウンドでのKOなんです。実はこれは自分のストロングポイントです。また、アマチュアではヒジが禁止でしたが、プロでは解禁されているので、実はものすごく嬉しいです」

――日本のファンにアピールしたいところはどこでしょうか。
「ヒョードル選手の試合で、日本のファンの皆さんがものすごく興奮していたのを見ていたので、自分もあれぐらい楽しんでもらえるようにパフォーマンスできたらいいなと思っています」

――パンクラスでの目標は?
「コツコツとパンクラスで試合をさせていただいて、まずはベルトを絶対に取りたいです。そして、必ず防衛します。その先に、UFCに行けたら非常に嬉しいなと思っています。今のチャンピオンは誰ですか?」

――鶴屋怜選手です。現在、Road to UFCに挑戦中です。
「何試合か経験した後、鶴屋選手に挑戦したいですね」

――最後に、応援してくれるファン、もしくは初めてムハンマド選手を見る日本のファンに向かってメッセージをお願いします。
「日本の総合格闘技のファンの皆さんは、世界最高のファンだと思っています。当日、自分の試合をぜひ見て楽しんでもらいたいと思っています」

▼第8試合 フライ級 5分3R
秋葉太樹(パンクラス稲垣組/5位)
VS
ムハンマド・サロハイディノフ(Katran Gym/デビュー戦)

(写真・文/佐佐木 澪)

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