『PANCRASE 353』会見三部はワンマッチに出場の選手が登場!それぞれの試合にかける意気込みを語った!

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 4月11日夕、都内新宿区にて『PANCRASE 353』(4月27日、立川ステージガーデン)の記者会見が3部に分けて行われた。
 第三部は、ワンマッチに出場する選手5名の会見となった。

▼ライト級 5分3R
松岡嵩志(パンクラスイズム横浜/8位)
VS
オタベク・トキロフ(Shahrihan Gym/初参戦)

 松岡が昨年4月以来の国際戦に挑む。4月はホン・ソンチャンに悔しい判定負け。しかし、同年7月の丸山数馬戦での勝利を経て、国際戦での雪辱を果たす。
 松岡とぶつかるのは、ウズベキスタンから来た強豪・トキロフだ。10勝6KO、3サブミッションと、フィニッシュ率90%を誇る。
 現在パンクラスでは中央アジア勢が猛威を振るっている。松岡はその勢いを止めることができるか。

▼ストロー級 5分3R
リトル(HIDE’S KICK!/1位)
VS
船田電池(和術慧舟會HEARTS/3位)

 リトル39歳、船田20歳と年齢の差はあれ、根性とドロドロのファイトスタイルが身上の2選手がぶつかる。リトルは昨年4月、暫定王者決定戦で黒澤亮平に敗れたが、同年12月には織部修也をフルマークの判定で下し、白星再スタートを切った。
 一方の船田は、昨年のNBT同級ウィナー。NBT後も野田遼介、寺岡拓永を撃破し、現在3位につけている。
 年齢差を超え、意地と意地がぶつかり合う一戦。1R決着はない!

▼バンタム級 5分3R
荒田大輝(パラエストラ八王子)
VS
ギレルメ・ナカガワ(ボンサイ柔術)

 昨年のNBTバンタム級は16名がエントリー、約1年かけて闘い抜いた荒田だが、決勝で山口怜臣に惜敗。しかし、将来性を感じたファンは多かったkとだろう。今回はNBT明けの大切な一戦。
 対するナカガワは昨年より参戦中。9月の初戦では安藤武尊に判定負けを喫したものの、12月の2戦目では1ラウンド2分20秒で渡邉泰の腕を極めた。ベストサブミッション賞に輝いた。
 スリリングな攻防が予想されるグラップラー対決!

▼ウェルター級 5分3R
ガブリエル・レーベン(X-Road/初参戦)
VS
武者孝太郎(マスタージャパン)

 武者のバックボーンは空道で、全国大会への出場経験も持つ。昨年6月のプロデビュー戦では最後まで一本を狙うファイトで判定勝利を収めた。
 一方、レーベンはフランスからパンクラス初参戦。スピードと破壊力を兼ね備えた打撃が武器だという。ランキング入りを狙う両者が激突。インパクトを残すのはどちらか。

【松岡嵩志】


――まず最初に意気込みをお願いします。
松岡「パンクラスイズム横浜の松岡です。二度目の国際戦、前回はやられてるんで、リベンジを果たしたいと思います。よろしくお願いします」

――2回目の国際戦、相手はかなり強い選手です。この試合に向けて用意しているものがあれば、言える範囲で教えてください。
松岡「うーん、特にないですが……ただ、今回からボクシングのパーソナルトレーニングを受けに千葉まで行ってるんで、ボクシングはだいぶ良くなったと思います。それが試合に出るかは分からないですけど、それくらいだと思います」

――キャリア的に、ここで結果を出すか出さないかが大きなポイントになると思いますが、その辺りはいかがですか。
松岡「そうですね。勝ったり負けたりがずっと続いてるんで、そうですね、ここで勝って、当日、ライト級のすごいタイトルマッチが組まれてるんで、そこに名乗り出られるような試合をしたいです」

――松岡選手と言えば打撃のイメージがありますが、昨年7月の丸山数馬戦ではグラウンドとスタンドのバランスの良い試合でした。あの試合を経て、何かつかんだものなどはありますか?
松岡「練習ではずっとやってきていたことだったので。ここ数年は組みもやるし、打撃もやるしという感じで。昔みたいな打撃はもう振れないので、年相応のスタイルになっていってるかなと思います」

――では、今回もグラウンドの方も見られますか。
松岡「そうですね、そのつもりでやってます。全局面で見せられたら」

――今回、2度目の国際戦です。そこで前回の感想と、国際戦にあたっての対策があれば教えてください。
松岡「特に、海外の選手でも何か変わったことはないかなと。ホンチャン選手、強かったですけど、特に日本人選手と変わっているわけではないので。でも、今回のウズベキスタン人は、ちょっとやはり違うのかなと思うので……やってみないと分からないですけど。しっかり勝とうと思います」

【リトルVS 船田電池】


――まず最初にそれぞれ意気込みをお願いします。
船田「和術慧舟會HEARTSの船田です。去年は4連勝して今年を迎えられたのですが、今年は一発目からしんどい試合をして勝ちたいと思ってます」

リトル「押忍、HIDE’S KICK! のリトルです。今回、電池選手との試合ってことで、どんな試合になるかっていうのは結構予想がつくんですけど、ドキドキワクワクしています。押忍」

――船田選手、ジムにかつてストロー級で日本一だった先輩(新井丈/元修斗ストロー級王者、現修斗世界フライ級王者)がいますが、彼の意志を継いでこの階級で、という思いが何かあればお聞かせください。
船田「HEARTSはそうですね、猿田(洋祐)だったり新井さんだったり、修斗のストローでトップを獲った選手が何人もいて、僕はその中で揉まれてやっているので、常に日本一と接しているっていう自信が誰よりもあるので、そうですね、自信を持って試合に臨めていると思います」

――リトル選手、祖師ヶ谷大蔵に広島風のお好み焼き屋さんがあるんですけれども、リトル選手と親しくて、店内にポスターも貼ってすごく応援しているということですね。このような交友関係は、MMAファイターとして強くなれる要素になりますか。
リトル「はい、『お好み焼き 剛毅』さんですね。パンツにもロゴを入れさせてもらってて、本当にいつも応援していただいています。やっぱり、格闘技に力を注ぐっていうのは、本人だけじゃなくて周りの多くの人たちのサポートが絶対必要で、そういう人たちに練習に行かせてもらったりとか、環境を作ってもらってると思うので、そういう人たちをしっかり大事にしていくのがプロかなという風に思っています」

――剛毅繋がりで剛毅會入りは?
リトル「(笑って)考えておりません」

――お2人とも、スタミナがすごい選手だと思います。そこで、ご自身を電池にたとえると単3、単1などどのくらいでしょうか。
リトル「僕、1R目から全然電池切れしてるんですけど(笑)、そもそも僕は電池とか積んでないですね。電池がないです。電池くんは無限電池。僕は気持ちかな? 電池VS気持ちでいいんじゃないですかね」

船田「そうですね。お互いファイトスタイルは似てるんですけど、年齢が僕は20歳でリトルさんは39歳、約2倍の差があって、そこのフレッシュさがあるので、容量で言ったら2倍以上、僕の方があるのかなと思っています」

――船田選手、前回「フィニッシュが課題」とおっしゃっていますたが、今回に向けてどのような練習をされているでしょうか。
船田「そうですね、もちろん今回もフィニッシュを狙っているので、スパーの面でも、より最後の決めを重視して、ポジションを取るだけじゃなくてパウンドを打って、そこからの決めまで一連の流れを考えた練習を取り入れています」

――本当にすごいスタミナだと思いますが、そのスタミナの秘密は?
船田「僕もよくわかんないです(笑)。そんな体育会経験があるわけでもなくて、プロになってみたら『自分ってこんなにスタミナあるんだ』って。しかも僕、しんどい試合をしてクタクタになるのがすごい好きな人間なので、それで自分の欲求を満たしているところもあります」

――リトル選手にうかがいます。今、船田選手が「しんどい試合をするのが好き」とおっしゃいましたが、リトル選手もそういう試合をすることが多いと思います。それでも辛そうというよりは楽しそうに見えます。試合へのモチベーションはどこにあるのでしょうか。
リトル「僕も結構ドロドロの、グチャグチャの試合をするのが好きで、みている人が、見てるだけで気持ち悪くなってくるぐらいの試合ができればなと思っていつもやってます。なので、今回の試合はすごく楽しみですね。見ている人が吐き気を催すような(笑)試合をしたいと思ってます」

――お2人にうかがいます。この試合、判定決着になるか、一本決着になるか、どちらでしょうか。
船田「判定です。申し訳ないですけど、僕はしんどい試合をするのが死ぬほど好きで、リトルさんも同じだと思うんですけど、僕はリトルさんとしんどい試合をするのが楽しみでしょうがないので、3ラウンド最後まで使い切って悔いのない試合をしたいと思ってます」

リトル「できたらKOや一本がいいんですけど、多分判定になるんじゃないかなと思います。もうグチャグチャ、ドロドロの試合をして、単純に最後にどっちが立ってるかだけだと思います」

――勝敗を分けるポイントは?
船田「そうですね……お互い、技術というよりも気持ちで闘っているところが大きいと思うので、最後は3ラウンドに現れる気持ちが勝敗を決定づけるかなと思ってます」

リトル「そうですね、本当に、キツイところでどれだけ頑張れるかじゃないですかね」

【荒田大輝】


――まず最初に意気込みをお願いします。
荒田「パラエストラ八王子の荒田大輝です。前回、NBTの決勝で負けてしまったんで、仕切り直しってことで、しっかり勝ちたいと思います」

――昨年は長いNBT戦線お疲れさまでした。今回はNBT明けの初戦になります。この試合をどのように捉えていらっしゃいますか。
荒田「前回負けてしまったんで、さすがに今回は勝たないといけないっていう感じですね」

――今回の対戦相手のギレルメ選手は、なかなかいないタイプだと思います。その柔術の選手とやるにあたって、何か特別な練習はされていますか。
荒田「特にはないです。でも、いつも以上にグラップリングは多めに練習しています」

――今回、グラップラー同士の対戦ということになるかと思いますが、荒田選手と柔術黒帯のギレルメ選手の寝技の違いについてお聞かせいただけますか。
荒田「寝技だと、あっちは柔術で、こっちは柔道っていう感じですかね。自分は青帯なんですけど、しっかり黒帯を倒します」

――本格的にストライキングに取り組んだという情報が入っていますが、手応えはいかがでしょうか。
荒田「そうですね。前回の試合、ラッキーパンチか分からないですけどダウンを取れたので、しっかりパンチを磨いていけばイケるんじゃないかって感じで、今回はしっかり打撃を磨きました」

【武者孝太郎】


――まず最初に意気込みをお願いします。
武者「こんにちは、マスタージャパンの武者と申します。2戦目にして国際線を組んでいただいたというところで、パンクラスさんには感謝しております。ご期待に添えられるように努力します。よろしくお願いします」

――今回はパンクラス2戦目ですが、前回初めて上がられて、パンクラスはどんな印象でしたか。
武者「印象っていうところで言うと、全てソツなくこなせる選手が非常に多いのかなっていうのを、全体を拝見して感じておりました。何かに特化すると言うよりも、全てを高いレベルでやられているような大会なんじゃないかなという風に感じております」

――2戦目ということで、ファンに向けてストロングポイントを教えてください。
武者「そうですね、自分のストロングポイントとしては、打撃も投げ技も寝技も、トータルで闘えるところなんじゃないかなと感じています。前回の試合では結構グラウンドの展開が多かったんですけど、自分は全然、打撃もやれる選手はありますので、全てを出しているところを今回の試合ではお見せできればなと考えております」

――空道をやられていたということですが、その頃、外国人選手との対戦はあったのでしょうか。
武者「いえ、空道時代は日本人だけですね。海外の選手と闘うのは今回は初めてです」

――今回の相手の情報などはありますか?
武者「はい、あります。結構SNSを盛んにやられている選手でしたので、そちらを拝見したりですとか、あとは、10年ぐらい前のものにはなってしまうんですけど、過去の試合も拝見してますので、そういうところで情報は集めております」

――パンクラスでの、今後の目標は?
武者「はい。やはり、1つ1つ、与えていただいたチャンスをものにして、最終的に何かしらの形にできレバいいかなと。すみません、ちょっとフワッとした回答になってしまうんですけれども、そう言う風に考えております」

――ジムに取材に行かせていただいた時に、言葉を失うような激しい練習をされていました。いつもあのような練習をしているのでしょうか、また、身体がもつのか、あれで強くなれるのか、いかがでしょうか。
武者「そうですね、あの練習で強くなれているのかなっていうのが率直な感想です。結構激しいスパーを週に1回、同門のサスケであったりビラル(芳賀ビラル海)とかとやっているんですけど、やはり週に1回、試合と同じような激しい練習をすることで、実際の試合でそこまでテンパらないというか、実戦と同じような感覚が養われるというのはあるんじゃないかなと思っています」

(写真・構成/佐佐木 澪)

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