【試合詳細】9・16 アイスリボン道場マッチ 星いぶき&咲蘭vs松下楓歩&しのせ愛梨紗 杏ちゃむvs鈴木ユラ 弓李&ベイビー・アリソンvsトトロさつき&YuuRI 海乃月雫vs藤滝明日香
『アイスリボン1300』
日程:2023年9月16日(土)
開始:12:00
会場:アイスリボン道場
観衆:35人
▼シングルマッチ 10分勝負
○海乃月雫
1-0
●藤滝明日香
▼タッグマッチ 15分1本勝負
弓李/●ベイビー・アリソン
9分58秒 ラリアット→エビ固め
[トトキューレ]○トトロさつき/YuuRI(ガンバレ☆プロレス)
▼シングルマッチ 10分1本勝負
○杏ちゃむ(信州ガールズ)
7分49秒 ハニートラップ
●鈴木ユラ(AlmaLibre)
▼タッグマッチ 1300秒1本勝負
星いぶき/●咲蘭
951秒 押さえ込み
松下楓歩/○しのせ愛梨紗
咲蘭・しのせのシングル前哨戦はしのせ快勝!ドイツwXw女子王者アリソンがアイスリボンに殴り込みも弓李と息合わず!?道場マッチ初登場藤滝は海乃相手に惜敗
第1試合
8月26日後楽園ホール大会でデビューした『THE CHALLENGER』の藤滝が道場マッチ初登場。前回の古川戦を行った海乃が「これからチャレンジャーが道場マッチに出るときは私が相手をします。そして10分間動いてもらう。」と語っていたように、試合形式は10分勝負。フォール、ギブアップを取っても試合を続行し、10分間戦ってポイントが多い方が勝ちとなるポイント制で行われた。
ゴングと同時に勝負に出たのは藤滝。ゴングが鳴りやまないうちにタックルで海乃を倒すと、さらにタックルを連発。計7発畳みかけてのカバー。カウント2で海乃がキックアウトするも続けて押さえ込み、連続フォールもいずれもカウント2で海乃がクリアー。思わずコーナーに下がって、あまりの藤滝の圧に驚きの表情を見せる海乃。レフェリーに促されて中央に戻り、力比べとなるが、ここでも藤滝が圧倒。ブリッジでこらえた海乃だが、藤滝はヘッドロックに移行して絞め上げる。なんとかロックを逃れた海乃は藤滝の飛び込みをすかして藤滝をテイクダウンさせると、フェイスロックで絞め上げる。ロープに伸ばす藤滝の腕を巻き込んで戻した海乃は左側から右側にポジションを変えて腕を両足で押さえ込んでのフェイスロックを決めると、たまらず藤滝がタップアウト。海乃が1本を先取した。
スタミナが切れたか、ロープ際で起き上がれない藤滝の顔面にストンピングを連打した海乃。さらにロープに飛んでの顔面ウォッシュを入れる。レフェリーがブレイクに入り、リング中央で向かい合ったところで藤滝がエルボーを打ち込む。海乃もエルボーで返しての打ち合いへ。藤滝がエルボー連打で海乃をロープ際に追い込むと、コーナーに振っての串刺しボディアタック、さらに勢いをつけての串刺しスピアを決めカバーもカウント2。さらにその場でジャンプしてのボディプレスでカバーもカウント2。藤滝がサーフボード、引き起こしてのスリーパーからラリアットで海乃をマットに叩きつけカバーもカウント2。さらに藤滝の攻勢が続く。ボディスラム3連発からカバーもカウント2。ジャンピングボディプレスからカバーもカウント2。海乃をファイヤーマンズキャリーに捉えた藤滝がそのまま走ろうとするが、海乃が切り返しての回転エビ固めでカウント2。さらに串刺しドロップキックを入れ、海乃が藤滝をコーナーに振るが、藤滝はカウンターのタックルで反撃しカバーもカウント2。藤滝がボディスラムからジャンピングボディスラムもカウント2。再びエルボーの打ち合いとなり、藤本がファイヤーマンズキャリーから助走をつけてのバックフリップを決めカバーもカウント2。藤滝がジャンピングボディプレスでカバーもカウント2。さらにもう1発、ボディプレスの体勢に入ったところで10分終了。
試合は海乃が1-0で勝利も、藤滝の重量級の猛攻を受け続けた海乃は試合後、ふらふら状態。藤滝の健闘が光った。
第2試合
ドイツ出身の29歳、ベイビー・アリソン(=Baby Allison)がアイスリボンに初参戦。2016年にデビューし、ドイツのwXwを中心に活動しているアリソンはwXwの女子王座はもちろん、ヨーロッパの各団体でベルトを戴冠している実力者。弓李とのタッグで道場マッチのリングに立った。
一方、共に前&元ICE×∞王者の実績を付けたトトロとYuuRIのトトキューレが久々のタッグ結成。入場時、2段目のロープを使って上体をのけ反らせ柔軟なところをアピールしたアリソンはゴングと同時に弓李と2人で相手コーナーを急襲。YuuRIをコーナーに叩きつけると、弓李がセコンドに「上がれーっ!」と指示。この日が26歳のリアルバースデーのYuuRIにアイストレインのバースデープレゼント。倒れたYuuRIに弓李がアリソンとの連係ボディプレスを狙うが、アリソンとのコミュニケーションが通じず。弓李を持ち上げたアリソンだが、YuuRIの上にプレスすることなく、マットの上に落としてしまう。1人自爆状態となった弓李をトトキューレがダブルタックルで吹っ飛ばす。代わったトトロがボディプレスを狙うが、これは弓李がかわす。倒れたトトロに腕4の字を決め、口を塞ぐ。弓李をロープに振ったトトロはタックルを狙う。クロスボディで反撃しようとした弓李だが、トトロに豪快に吹っ飛ばされてしまう。トトロはボディスラムからカバーもカウント2。代わったYuuRIがタックル、側頭部への低空ドロップキック、そしてトトロが入ってのおんぶプレスからカバーもカウント2。YuuRIをコーナーに詰めた弓李がコーナーに上がって「26回殴りまーす!」とナックルを連打するが、レフェリーに怒られ、途中でブレイクとなる。弓李が側転プレスからカバーもカウント2。代わったアリソンがYuuRIを捉えロープを使って絞め上げてのカバーもカウント2。アリソンがエルボーを連打してYuuRIをロープ際に追い込むも、逃れたYuuRIがロープに飛んでのランニングネックブリーカー、サッカーキック3連発からロープに飛んでのサッカーキック。これはかわされるも、側頭部への低空ドロップキックを決めYuuRIがカバーもカウント2。エルボーの打ち合いからアリソンがロープに飛んだYuuRIに飛び込みエルボーを決めノーザンライト・スープレックスでホールドもカウント2。ロープ際でグロッキーのYuuRIに飛び込むアリソンをYuuRIがカニばさみ、619、飛び込みサッカーキックでカバーもカウント2。代わったトトロが串刺しラリアットからラリアットを狙うが、アリソンがエビ反りでディフェンスし、トトロの頭にキック。弓李を呼び込むアリソンだが、弓李は何を言われているか分からず「頑張れ!」と応援。頭を抱えるアリソンを捕まえたトトロがもう一度、ラリアットを狙う。アリソンが再度、エビ反りでかわすと、トトロはその上に強引にボディプレスを決めカバーもカウント2。トトロがファイヤーマンズキャリーも逃れたアリソンがエルボー、ミサイルキック、串刺しスピア、更にスピアの体勢のままトトロの頭部をキック。バックドロップを狙うが、トトロがこらえる。ここで弓李がアシストに入り、「ブレーンバスター!」の指示。これはアリソンが理解し、ダブルブレーンバスターが決まる。アリソンがカバーもYuuRIがカット。今度は弓李がブレーンバスターの形で持ち上げてトトロにプレスするようにアリソンに指示。頷いたアリソンが弓李を持ち上げると、そのまま後方にブレーンバスターで弓李を投げてしまう。状況が分からないアリソンにYuuRIが蹴りをヒットし、続けてトトロが飛び込みラリアットでカウント3を奪取。
試合後も弓李がアリソンにアピールするも、アリソンには理解されず。翌日の成増大会でタッグを組むYuuRIがアリソンに握手を求める。これには握手で返したアリソン。弓李とは最後まで息が合わなかったようだ。
第3試合
共に打撃と関節技を得意とする杏ちゃむとユラのシングル戦。試合はリストの取り合いから杏ちゃむがヘッドロックへ。強引に力で外したユラがそのまま力比べに持ち込む。杏ちゃむがブリッジから体を起こしての切り返しから再度、ヘッドロックへ。さらにグランドに持ち込み絞め上げる杏ちゃむ。逃れようとするユラの動きに合わせてスタンドに戻し、再びウエイトをかけながらグランドに持ち込む。ユラが反転して外すが、すぐに杏ちゃむがヘッドロックを決める。ユラが決められながら起き上がると、うまく切り返してお返しのヘッドロックへ。絞め上げるタイミングで再び杏ちゃむがヘッドロックを取り返す。ユラが片膝を立てて杏ちゃむのバランスを崩して外すとユラがヘッドロックへ。そのまま起き上がった杏ちゃむがユラの腕を押し上げながらロックをすり抜けてヘッドロックへ。さらにグランドで絞め上げると、遂にユラがロープエスケープ。ヘッドロックを巡る約5分間の攻防はこの2人ならではの見ごたえのあるものだった。杏ちゃむの飛び込みサッカーキックをかわしたユラが飛び込みサッカーキック、串刺しニー、サッカーキック、PKでカバーもカウント2。ユラが脇固めからアームバー、さらにロープに腕を絡めての絞め上げから腕への低空ドロップキック。ブレーンバスターを狙うユラ。杏ちゃむが首固めで丸め込むもカウント2。杏ちゃむがミドルキックでカバーもカウント2。ユラが杏ちゃむをコーナーに振るが、飛び込みを杏ちゃむがカウンターの蹴りで逃れ、フェイスクラッシャーからヘッドロックへ。逃れたユラがサーフボード。杏ちゃむが決められながらユラの腕のグリップを切り返して起き上がると、腕を絞め上げる。これを切り返したユラがブレーンバスターでカバーもカウント2。ユラがハイキックをヒット。もう1発狙うが、これを杏ちゃむが蹴りでカバー。蹴りの相打ちとなり、バランスを崩したユラを杏ちゃむがグランドに持ち込んでのハニートラップ(=フェイスロック)で絞め上げユラからギブアップを奪った。
第4試合
この日のメインはICE×∞王者となったいぶきを中心にアイスリボンの未来を担う4選手によるタッグ戦。また翌日の成増大会でシングルマッチを行う咲蘭としのせにとっては前哨戦でもあった。試合は今回の道場マッチのナンバー1300回を記念して、1300秒1本勝負で行われた。
試合はいぶきvs楓歩でスタート。ロックアップから腕の取り合い、アームホイップの仕掛け合いから咲蘭、しのせに交代。いきなり咲蘭が手の甲へのフットスタンプ2連発。さらにコーナーに投げ飛ばしての踏みつけからロープを掴んでのフットスタンプ。代わったいぶきがコーナーでしのせの顔面を踏みつけ、さらに逆水平チョップ。この1発でしのせが戦意喪失。馬乗りを取られただけでロープに逃れる。いぶきがボディスラム、ボディプレスでカバーもカウント2。しのせをロープにはりつけたいぶき。エプロンに出ようとしたところで、しのせがうずくまって逃れる。しのせを押し倒していぶきがカバーもカウント2。起き上がらないしのせの顔面をいぶきが踏みつける。起き上がったしのせがエルボーも片膝状態のしのせにいぶきは顔面蹴りで応戦する。なんとか起き上がってエルボーを連打する。膝蹴りで応戦したいぶきが咲蘭に交代。しのせがタックルからカバーもカウント2。代わった楓歩をいぶきと咲蘭が2人でコーナーに振ろうとするが、逆に咲蘭、いぶきを続けてコーナーに振った楓歩が串刺しエルボー。さらに咲蘭にドロップキックをヒットしサーフボード。さらに咲蘭の上体を前に押し潰す。楓歩がブレーンバスターを狙うが咲蘭が首固めで切り返す。カウントは2。咲蘭が低空ドロップキック。代わったいぶきが串刺しボディアタック、正面ドロップキック。楓歩がグランドに持ち込みフェイスロック。ロープに逃れるいぶき。楓歩がSTO、飛び込みサッカーキックでカバーもカウント2。いぶきが逆水平チョップ。楓歩を気をつけ体勢にしてチョップをさらに2発。楓歩がエルボーで反撃もいぶきがダブルチョップからランニングネックブリーカードロップ。カバーもカウント2。いぶきが卍固め。咲蘭がしのせをパロスペシャルに決める。ロープに逃れた楓歩。いぶきが楓歩に、咲蘭がしのせに、同時にはりつけドロップキック。楓歩が延髄ハイキックから変形ブロックバスター。すぐに起き上がったいぶきが飛び込みダブルチョップ。両者が大の字。
代わった咲蘭が代わったしのせにドロップキックもしのせが払い落としてタックル。カバーもカウント2。いぶきがコードブレイカーのアシストから咲蘭がフットスタンプでカバーもカウント2。エルボーの打ち合い。いぶき、楓歩が2人に「行け!行け!」と檄を飛ばす。激しい打ち合いからカウンターのタックルを決めたしのせがカバーもカウント2。しのせが逆片エビ固め。ロープに逃れた咲蘭を楓歩がブレーンバスターのアシスト。しのせがネックブリーカーからカバーもカウント2。しのせが串刺しボディアタック、タックルからカバーもカウント2。もう一度カバーもカウント2。咲蘭がドロップキックでカバーもカウント2。いぶきがしのせにライトニングスパイラルを決め、咲蘭がラ・マヒストラルもカウント2。咲蘭がミサイルキックでカバーもカウント2。咲蘭の飛び込みをしのせがバックに回る。コーナーで控える楓歩に咲蘭を押し飛ばすと楓歩がエルボー。後方に倒れ込む咲蘭をそのまましのせが丸め込みカウント3を奪取。遂にしのせがデビュー以来、自力フォールによる初勝利を飾った。レフェリーに手を挙げられた段階で完全に大泣きのしのせ。
試合後、マイクを渡されたしのせは「勝ったぁ…」と涙ながらに声を絞り出す。「痛い…痛いです。デビューして怪我して、後輩にも負けて、もう勝てないと思って、今日もいぶさんのチョップ痛すぎてもうやだって思ったんですけど、楓歩さんがたくさんアシストしてくれて、勝てました。でもまだ明日がありますんで。咲蘭さんと当たるのも、夜のガンジョさんでいぶさんと当たるのも、怖いです。明日(アイスの成増大会で)シングルが3本あるじゃないですか。自分と咲蘭さんの試合が一番良かったって言ってもらえるように(咲蘭の正面に近づいて)頑張りましょう!」と咲蘭に手を差し出したしのせだが、その手をパチーンと払った咲蘭は「勝ったのにさあ、ハキハキしゃべれよ!泣いてんじゃねえよ!」としのせに蹴りを叩き込み、さらにストンピングにいくが、これは選手らが分ける。再度、マイクを手にしたしのせは「こんなクソガキに負けません。絶対に私が2連勝します。だからみんな絶対に来てください!」と語り、最後はなんとか笑顔に戻ったしのせが「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。