【試合詳細】9・17 FBWファイヤープロレス広島マリーナホップ特設会場大会 大仁田厚&雷神矢口&岡田剛史vsミスター・ポーゴ&宮本裕向&デビルマジシャン SUGI&進祐哉vs怨霊&土屋クレイジー with 大向美智子 SAKI&櫻井裕子vs沙恵&網倉理奈

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『FBWファイヤープロレス』
日程:2023年9月17日(日)
開始:16:00
会場:広島県・ミズノフットサルプラザ(広島マリーナホップ前)
観衆:未発表

▼オープニング
山陽高校和太鼓部の演舞

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○杏ちゃむ(信州ガールズ)
7分18秒 あの日見た技の名前を僕はまだ知らない
●谷もも(PURE-J)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
近野剣心(ダブ)/○ALLマイティ井上(松江だんだん)
11分46秒 ラリアット→片エビ固め
花畑正男(フリー)/●魔苦・怒鳴門(フリー)

▼ミックスドタッグマッチ 30分1本勝負
●レイパロマ(ダブ)/マドレーヌ(ディアナ)
13分36秒 ダイビングボディプレス→体固め
○寧々∞D.a.i(666)/しゃあ(愛媛)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○SAKI(COLOR’S)/櫻井裕子(COLOR’S)
17分35秒 丸め込み
沙恵(柳ケ瀬Ladius)/●網倉里奈(COLOR’S)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○SUGI(フリー)/進祐哉(フリー)
12分22秒 スワンダイブ式ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め
怨霊(666)/●土屋クレイジー(egoist) with 大向美智子(egoist)

▼広島初!!流星ロケット爆破&棺桶爆破&爆破バット トリプル電流爆破デスマッチ 時間無制限1本勝負
○大仁田厚(フリー)/雷神矢口(怪獣)/岡田剛史(フリー)
11分1秒 大仁田がデビルマジシャンを棺桶爆破葬
ミスター・ポーゴ/宮本裕向(666)/●デビルマジシャン

広島初の流星ロケット爆破&棺桶爆破&爆破バットT電流爆破デスマッチで大仁田がテリー・ファンクさんに捧げる劇勝!デビルマジシャンに再戦を求めた大仁田が「俺は7回『これが最後』と言いました!」

オープニング


 デビルマジシャン・レイパロマの母校である山陽高校から和太鼓部が応援参加し、華やかな演舞を披露。
 出番が終わった学生たちは観客席からプロレス観戦。先輩の雄姿を見守った。

第1試合


 第1試合から華やかな女子のリングインに声援が飛び紙テープが飛び交い、それでなくても残暑厳しい西日射す屋外の会場の空気がさらに2~3度ヒートアップ。
 のっけから杏ちゃむがクロスボディで攻撃を仕掛ければ谷も負けじと杏ちゃむをコーナーに押し込み串刺し、フェースバスター、ロープを利用してのフットスタンプと畳みかけ、早くもももざんまいを披露。
 杏ちゃむも反撃。PK、倒れた谷をフォールするがカウント2で谷が返すと、背中におかわりの一蹴を見舞ってバズソーから低空ドロップキックで再びカバー。谷、根性でキックアウト。
 杏ちゃむヘッドロック。逃れてバックを取りにいった谷をグラウンドに誘いアームバーで締めあげる。辛くもロープに逃れた谷が逆襲の卍固め。さらに串刺しダブルニーでフォールも、杏ちゃむが意地を見せカウント2で返す。
 立って激しく打ち合うふたり。杏ちゃむが綺麗な弧を描いてフィッシャーマンズ・スープレックスホールドで決めにかかるが、谷が返すとニュートラルコーナートップからムーンサルト。かわした谷がすかさずとってかわってダイビングフットスタンプを見舞う。谷のミドルを引っかけて倒した杏ちゃむがすかさず「あの技」で固めると、エビ反りの谷がたまらずタップ。

第2試合


 デビルマジシャン&レイパロマの母校の山陽高校の生徒たちが観客席で観戦する中、明らかにR指定ギリギリのプロレスが炎天下のなか行われてしまった。
 魔苦・怒鳴門とALLマイティ、未成年に見せてはいけないプロレスラーがリング上に並んでしまったという不安はほどなく的中。バックを取った魔苦が井上の股間を触ると、井上の様子がおかしくなる。 
 仕切り直して手4つの態勢と思いきやまたも魔苦が股間攻撃。高校生にあまりにも良くないということで両者交代。
 近野にショルダータックルで倒された花畑正が「効いてねえ」と強がる。さらに倒れても「全然効いてねえ」とヤンキー座りですごんで反撃。割って入ってきた魔苦が近野ににじり寄るが、近野が一蹴。花畑正も蹴り飛ばす。
 井上が花畑正に逆水平の嵐見舞い、近野も蹴撃ラッシュを浴びせる。重いミドル3発みぞおちに受けダウンした花畑正。フォールもカウント2で返す。
 足を掴んで近野の動きをストップさせた花畑正が井上にドロップキックを決めると、魔苦が再び出てきて近野の股間を愛撫し始める。近野もまんざらでない様子。助けに入った井上も急所愛撫に翻弄されてしまうが、我に返った近野が魔苦に蹴りを入れると魔苦が井上もろともにドロップキックで倒し、近野にまたも急所愛撫。うろたえる近野にドロップキック。ちゃっかりフォールする魔苦に近野が激怒のスリングブレイド。井上も魔苦をコーナー串刺しラリアット、逆水平を乱れ打ち。
 近野も魔苦にハイを連打するが、様子がおかしい魔苦がコスチュームを脱いでほぼ全裸に。
 あられもない姿に狼狽を隠せない近野のバックを取ってハレンチな振る舞いをする魔苦。助けに入った井上も飛んで火に入るなんとやら。バックを取られて力を失いへなへなと倒れ込む。
 エクスタシイーMAXに達した魔苦が井上をセット。コーナー最上段からいまだかつて見たこともないハレンチの極みムーンサルトプレスを披露するが、井上にかわされ自爆。
 これが命取りとなったか井上の怒りのラリアットで一回転。3カウントが入って幕引き。

 なお、休憩時間には魔苦の物販ブースは大人気。ファンが行列を作りハレンチなポートレートやステッカーシールの売れ行きも上々。魔苦はファンとのツーショット写真撮影にも快く応じていた。

第3試合


 母校山陽高校の後輩たちが観客席で見守る中ギラギラしたセクハラ試合を展開するレイパロマ。
 のっけからしゃあを捕まえ耳元で「愛してる」とささやき続け「この尻が悪いんだ」と悪びれもせずしゃあのでん部を撫で上げる。

 寧々とマドレーヌはあくまで正統派のプロレスを展開。代わってはいったしゃあが、マドレーヌをキャメルクラッチで締めあげるが、身体の柔軟さを生かして切り抜けたマドレーヌがしゃあの背面にストンピング。コーナーへ押し込められたしゃあがまたしても変態パロマの餌食に。股間を顔面に押し付けられ悶絶。マドレーヌがアームバーを仕掛けつつ指を折る地味に痛い攻撃にも苦しめられる受難。マドレーヌがしゃあにタランチュラ式腕ひしぎ逆十字固めを決めると、パロマも寧々にタランチュラ式ヘッドシザース。アベック攻撃を仕掛けるが、パロマがまともにプロレスを披露したのはこのときだけだったかもしれない。

 いたぶられる相方の敵討ちとばかりに寧々が蹴散らしていく。場外へ落としたマドレーヌにブランチャ。リングに戻ってドロップキック。ここで再びパロマとしゃあが相対する。しゃあのミサイルキックが決まったまでは良かったが、いつしかパロマがパンツ1枚の姿に。良くないエナジーをたぎらせながらパロマボンバーを見舞い恍惚へと突入。2度目の恍惚を寧々がカットし、パロマにしゃあとドロップキックのサンドイッチ攻撃。寧々が飛距離あるダイビングボディープレスを一気に決めて3カウント。

第4試合


 櫻井と冴恵から。押されてロープ背負わされそうになった櫻井が態勢を切り替え、クリーンブレイクかと思いきや離れ際に冴恵の胸を張ってけん制。怒った冴恵が櫻井をヘッドロックに捕らえてショルダータックルで倒し、コーナーポストへ投げつける。すかさず網倉が代わって櫻井を踏みつけ。冴恵と息ぴったりダブルのボディプレス攻撃。櫻井辛くも脱出するとSAKIが網倉にビッグブーツ。ヘアーホイップで飛ばしてコーナー踏みつけ。調子づいていたところを反撃に。網倉の低空ドロップキック、冴恵がロープ使って踏みつけ。リング中央に戻してボディスラムからギロチンドロップ、フォールもカウント2。
 ここからSAKIと冴恵がビッグブーツ合戦に。どちらも譲らず顔面を狙いまくるが軍配は冴恵に。間髪置かずSAKIをフィッシャーマンズ・スープレックスで投げてフォールするが、SAKIがキックアウト。今度はSAKIが冴恵をコーナーポストにセットし、ランニングニーで蹴り上げフォールもカウント2。
 櫻井と冴恵が打ち合い。冴恵が櫻井の髪を掴んで顔面蹴り。フォールもカウント2。櫻井が冴恵にコブラツイスト。そのままカバーもカウント2。冴恵をコーナーへ押し込むが、逆にタランチュラ式ヘッドシザーズの餌食に。反撃の機会を狙う櫻井を網倉がパワーで圧殺。アンクルホールドを決めるが櫻井は決死のロープエスケープ。網倉のセントーンをかわして低空ドロップキックを背面に見舞い、串刺し。ショルダータックル、ボディープレスと畳みかけフォールもカウント2。
 冴恵と網倉のコンビネーションプレイに苦しめられる櫻井とSAKI。網倉のアルゼンチンにあわやのSAKI。逃れてもおんぶプレスで圧殺寸前。SAKIと櫻井もダブルのビッグブーツ、ダブルのブレーンバスターを網倉に叩き込む。
 いつ果てるとも知れぬ意地の張り合いに終止符を打ったのはSAKI。カンパーナで網倉の体重を量り、ブルズアンへリートは物理的に困難と判断したか一瞬の隙をついて網倉を丸め込んで3カウント奪取。

第5試合


 西日本のマットでなかなか見る機会のない怨霊が出現。揃いのフェイスペイントを施した土屋と大向が脇を固める。
 先陣切って出てきた土屋と進がのっけから激しく打ち合い。いったん離れてSUGIと怨霊に交代。怨霊がレトロな良い香りを充満させながら切れ味鋭い攻防を展開。エクトプラズムを巻き散らかされ攪乱されつつもSUGIがアームドラッグ、コルバタで怨霊をきりもみリング下に飛ばしてノータッチトぺを放つ。しかし、リング下では竹刀を持って待ち受けていた大向がSUGIを叩きのめす。さらに土屋も助けに入った進を捕まえコーナーポストの鉄柱に打ちつけ観客席にぶん投げる。その最中に大向はSUGIをパイプ椅子まみれに。
 リングに戻されたSUGIを今度は怨霊が凶器攻撃。レフリーの目を盗み隠し持ったロープで首を締めあげる。SUGIが青コーナーに捕まりしばしローンバトルを強いられる。
 辛くも逃れて交代した進の膝が火を噴き怨霊のレバーをえぐる。フォールをカウント2で返した怨霊が火事場の馬鹿力で投げ形勢逆転。続いて土屋も垂直落下式ブレーンバスターを見舞う。これがとどめかと思われたが、進が返して反撃も青コーナーの勢いは止まらず。進が怨霊と土屋のダブルのショルダーで倒される。
 苦戦の中、土屋にトラースキックを決めるSUGI。起死回生とばかり741、その場飛びムーンサルトと畳みかける。しかし、ここで大向が乱入。竹刀で打たれ万事休すかと思われたが進が助け、勝機を逃さず土屋へ千本桜からスワンダイブ式ファイヤーバード・スプラッシュを決めて3カウント。
 負けを受け入れず、怒り心頭の大向がレフリーもろともに竹刀の乱れ打ち。勝者たちはリングを早々にあとにする羽目になった。

第6試合


 ポーゴは大仁田を破るべく、広島県廿日市市出身の宮本、広島市在住のデビルマジシャンを率いての出陣。
 いつも通りゴングを待たずして大仁田が奇襲して始まり、会場全体を戦場と化す激しい場外乱闘へと発展。試合前にリングアナが「試合中のご移動は大変危険ですからお席から離れないで下さい」とアナウンスしていたがこの場合は逃げるが勝ち。とはいえ観客はてんでにスマホを持って右往左往、もつれあいながら飛んでくるプロレスラーを囲んで写真を撮りまくる。
 いつのまにやらリングの上のコーナーポストには固いテーブルが用意され、リング中央でポーゴと雷神がラリアット合戦を展開。ポーゴの渾身のタックルで雷神が倒されると、今度は宮本と岡ががぶちかましあう。加勢に入ったポーゴが岡田をテーブルに打ちつけるが、テーブルは割れず。対角線上のコーナーへ押し込んだ岡田を宮本とポーゴが串刺しラリアット。テーブルをリング中央にセットし直し、ダブルで岡田を投げつけるがそれでもテーブルは割れず。業を煮やしたポーゴが再びテーブルをコーナーへ立て掛け今度は雷神を叩きつけると、雷神の背骨でなくテーブルがボキリという鈍い音をさせようやくふたつに割れた。

 大仁田が背を向けたタイミングで宮本が爆破バット一撃。ドンッと威勢よく火花が散るとノリの良い広島の観客席から歓声があがる。
 この機に乗じてポーゴが募る遺恨を晴らすべく大仁田の首にチェーンを巻き付け、絞首刑とばかりキリキリ絞り上げる。宮本も一緒になってやりたい放題。大仁田は悶絶。
 抵抗する力をなくした大仁田を椅子に座らせバットを振り下ろそうとすると、大仁田がよろよろと逃亡。逃がすまじと再び座らせ、今度は勢いよくバットを打ち下ろすと物凄い爆発音と火花が飛び散り、打たれた大仁田もろともポーゴ、宮本も団子になって倒れ込む。観客は熱狂。

 宮本、ポーゴに代わってリングインのデビルマジシャンがダウン状態の大仁田にストンピング。ポーゴと大仁田をコーナーへと誘い込んでファイヤーマジックを浴びせかける。
 そのまま雷神も加わって大仁田を3人がかりで抑え込むと、カウントダウン開始。3.2.1.0で、暗闇を切り裂く紅い軌跡を描いて流星ロケットが飛んできて大爆発を起こし、爆風で敵味方入り乱れ吹っ飛んで倒れ込む。白煙で真っ白のリング上にゴロゴロ横たわる選手たちの中からいち早く立ち上がったポーゴがビッグファイヤーを噴射。浴びたのは昨年の島根大会でも火だるまになった岡田。
 勝負を決するべくポーゴに毒霧浴びせ、デビルマジシャンを孤立させた大仁田がマジシャンを棺桶に放り込んで蓋をし、バットを振り下ろすとありえない火柱が上がりあたりは粉じんで一寸先も見えない状態に。白煙のなかうっすらと浮かび上がる大仁田。
 リング下からポーゴ、宮本が棺桶の蓋を開け生存確認。

 マイクを渡されたデビルマジシャンが「来年も用意しておくから。また電流爆破やろうじゃないか。だけど、俺は最後にするよ」と弱音吐けば、大仁田がすかさず「みなさん! マジシャンはそう言ってるけど、俺は7回『これが最後』と言いました」「一度くらい広島風お好み焼きをおごれよ。」と笑いを取る。
 観衆から「大仁田ブラボーッ!」と大仁田コールが自然発生的にわきあがる中、79歳で死去したテリー・ファンクさんを忍んで「先日僕の兄貴テリー・ファンクが亡くなりました。ありがとう、テリーファンクでお願いします!ご起立ください。ありがとう、テリーファンク、ファイヤー!」のコールで大会を締めた。

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