「世界タッグ王座の所有権はNOAHにある」拳王&征矢学が全日本の世界タッグ王座を戴冠!GHCタッグ王座との統合構想も復活へ?

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 21日、東京都・大田区総合体育館にて全日本プロレス『#ajpwドリームパワーシリーズ2023~レック株式会社presents~』が開催され、プロレスリングNOAHの拳王&征矢学が世界タッグ王座を戴冠した。

 【ノムヤギ】青柳優馬&野村直矢は、今年1月に【ミヤケンとタクヤ】宮原健斗&野村卓矢を破って世界タッグ王座を戴冠。
  ノムヤギは、若手時代に2度のアジアタッグ王座戴冠を果たし将来を期待されていたが、直矢が頸椎椎間板ヘルニアのために2020年2月から長期欠場に入ったために自然消滅。さらに直矢が2021年末を以て全日本プロレスを退団することとなったため、ノムヤギは二度と組まれることはないと思われた。
 しかし、直矢は北原光騎率いるキャプチャー・インターナショナル所属として本格復帰を果たし、自団体でのシングル王座を獲得。その後は青柳の要望に応えて古巣の全日本へ継続参戦を続けており、ノムヤギタッグも復活。その勢いのままに世界タッグ王座を戴冠したことで完全復活を成し遂げていた。

 一方、拳王は2月の武藤敬司引退興行で行われたNOAHvs全日本の対抗戦に於いて青柳から勝利を奪っており、征矢と世界タッグ王座挑戦を宣言。全日本の諏訪魔専務がこれを頑として受け入れず金剛との絶縁宣言まで出したことで幻のカードになるかと思われていたが、今月9日のNOAH後楽園ホール大会にノムヤギが世界タッグのベルトを持って現れ2人を挑戦者に指名。

 これを受けた拳王はGHCタッグ王座&世界タッグ王座の両取りを宣言し、「ベルトを統一して、“GHC世界タッグチャンピオン”になってやる!」という野望をぶち上げ。
 しかし、今月19日のNOAH横浜武道館大会でマサ北宮&稲葉大樹の持つGHCタッグ王座に挑戦するも敗北。大風呂敷を広げた手前、金剛の尊厳を保つためにも世界タッグはなんとしても獲りたい一戦となった。


 試合前から互いにメンチを切り合って対抗戦の雰囲気をバチバチ高めていた両組はゴングがなるとともに打撃戦となり、序盤から場外戦へ。拳王は、場外戦のさなかに放送席に小島聡がいるのを発見し、「なんで小島がいるんだよ?!なんで全日本にいんだよ?!」と心底びっくりした声を上げる。
 拳王は多彩な蹴り技やアンクルホールドなどで王者組の足を潰していき、征矢が大暴れする舞台をお膳立て。征矢は野村のスピアーをキャッチしてブレーンバスターで叩きつける驚異的なパワーを見せつけ、マキシマムを狙う野村にマッケンロー。そこへすかさず拳王がP.F.Sを叩き込み、征矢がデスバレーボムからの弾道、最後はジャンピングDDTを決めて3カウントを奪った。

 拳王&征矢は大喜びでガッチリ抱き合い、征矢が拳王を肩車して観衆へベルトを見せつけているところへ諏訪魔がリングに上ってきて「そのベルトはな、俺とKONOが本当は挑戦するはずだったんだ。お前。お前らはおこぼれだ。まあいいよ。次、俺とKONOで挑戦させろ」と尊大な態度で挑戦表明。
 これを受けた拳王は、「諏訪魔!お前とは……絶縁だ!」と絶縁宣言して挑戦を拒否する意趣返し。
 それだけ言い残して去っていく新王者組の背中に向け、諏訪魔は「オイ!ちょっと待て!お前、絶縁ばっかしてると周りから人いなくなるぞお前!お前は絶縁より地獄に落ちることを選べ!征矢!拳王!地獄に落ちろ!」と大慌ての様子で叫んだ。


 バックステージに戻った拳王は、「俺たち世界タッグチャンピオンになったんだ。それがどういうことか分かるか?この世界タッグチャンピオンの所有権はもう俺たちにあるんだ。そして、NOAHにあるんだ!防衛戦、次どこのリングでやるか分かるか?全日本プロレスのリング?ちげーよ!もちろん次の防衛戦はNOAHのリングだ!」と世界タッグ王座をNOAHのものとすることを宣言。
 そして、「このベルトはなあ、見た目は汚いかもしれない。だけどな、歴史と伝統、色々考えたらメチャクチャ輝かしいだろ。俺たちが持ってる方がピカピカに光ってるよな」と愛おしそうにベルトを撫でながら去っていった。

 拳王&征矢が世界タッグ王座を戴冠したことにより、また“GHC世界タッグ王座”の構想が復活する可能性もありそうだ。

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