【試合詳細】6・1 全日本プロレス愛媛大会 秋山準&カーベル伊藤&ライジングHAYATO with キューティー・エリー・ザ・エヒメvs大森隆男&大森北斗&石鎚山太郎 宮原健斗&青柳優馬&ヨシタツvs諏訪魔&石川修司&岡田佑介

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『2019 SUPER POWER SERIES』
日程:2019年6月1日(土)
開始:17:00
会場:愛媛県・西条市総合体育館
観衆:586人(超満員)

▼全日本プロレス×愛媛プロレス 1Day 6人タッグトーナメント 1回戦 時間無制限1本勝負
○大森隆男/大森北斗/石鎚山太郎(愛媛)
9分15秒 アックスボンバー→片エビ固め
●丸山敦/田村男児/間取り太郎(愛媛)
※大森&北斗&石鎚組が決勝戦へ進出

▼全日本プロレス×愛媛プロレス 1Day 6人タッグトーナメント 1回戦 時間無制限1本勝負
秋山準/○カーベル伊藤/ライジングHAYATO(愛媛)with キューティエリー・ザ・エヒメ(愛媛)
10分46秒 カーベルスプラッシュ→片エビ固め
ブラックめんそーれ/青柳亮生/●凡人パルプ(愛媛)

▼タッグマッチ 30分1本勝負
[Evolution]△青木篤志/佐藤光留(パンクラスMISSION)
11分28秒 両者リングアウト
[Sweeper]ジェイク・リー/△岩本煌史

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
ゼウス/野村直矢/●ノビー・ブライアント(PWR)
12分4秒 チョークスラム→片エビ固め
ジョー・ドーリング/○ディラン・ジェイムス(フリー)/ギアニー・ヴァレッタ(マルタ)

▼全日本プロレス×愛媛プロレス 1Day 6人タッグトーナメント 決勝戦 時間無制限1本勝負
大森隆男/大森北斗/●石鎚山太郎(愛媛)
14分2秒 腕極め変形リバースフランケンシュタイナー→片エビ固め
秋山準/カーベル伊藤/○ライジングHAYATO(愛媛)with キューティエリー・ザ・エヒメ(愛媛)
※秋山&カーベル伊藤&HAYATO組が1Day6人タッグトーナメント優勝

▼6人タッグマッチ 60分1本勝負
[NEXTREME]宮原健斗/●青柳優馬/ヨシタツ(フリー)
20分56秒 スプラッシュマウンテン→エビ固め
[Evolution]諏訪魔/○石川修司/岡田佑介

“全日本プロレス×愛媛プロレス”のタッグトーナメントは秋山準&カーベル伊藤&ライジングHAYATOが優勝!石川&諏訪魔が堂々勝利で世界タッグ防衛に自信!

第1試合


 “全日本プロレス×愛媛プロレス”と題された1DAY6人タッグトーナメントが開幕。
 リングインした間取り太郎を見た大森は「こんなんじゃ試合できねぇだろぉ?!」と指差して文句をいうと、間取り太郎も怒る素振りを見せるが、丸山は「落ち着いて兄さん!」と間取り太郎をなだめて下げようとする。しかし間取り太郎は大森を手招きしてしきりに挑発。丸山は「まさか兄さんが!大森さんを挑発している?!」と解説すると、大森は「こんな挑発されたら黙ってられないよ!」と先発を買って出る。
 ゴングが鳴ると、大森はロックアップで組み合おうとするが、間取り太郎の頭が存外大きく顔面を思い切りぶつけてしまい大森は大ダメージ。ならばとヘッドロックを狙うが、間取り太郎の頭が存外大きく腕が届かずにいると逆に間取り太郎がヘッドロック。大森はロ0府に振っていくが、間取り太郎はショルダータックル。両者タッチ。

 丸山と石鎚となると、2人はリングを回りながら会話を始め、場内はシンと静まり返って二人の会話に耳を傾ける。

丸山「久しぶりやのう!山太郎!」
石鎚「お久しぶりです!」
丸山「どうや?あれから」
石鎚「初めて会ったんで、そういう無茶振りよしてください……。丸山さん、あなたすごく強いらしいですね?」
丸山「当たり前や!」
石鎚「でも、私の名前、わかります?」
丸山「石鎚山太郎やろ?」
石鎚「石鎚山太郎!西条の皆さん、石鎚山の石鎚山太郎です!」
丸山「えぇっ?!あなた、石鎚山の?!あんた石鎚山なの?!」
石鎚「そうや!地元や!ここが!そしてこれだけの応援の人数!すごくパワーやいな!」
丸山「えっ!君のために来てんの全員?!」
石鎚「そうや!全員俺のためや!さぁ!力を見せてくれ!」

 と言葉をかわしてから石鎚が手4つを仕掛けるが、石鎚は一瞬で丸山に組み伏せられてしまう。丸山は「石鎚山に失礼やなぁキミぃ」と呆れるが石鎚はヘッドロックで応戦し、丸山がロープに振ってもショルダータックルで吹き飛ばして「ありがとう!石鎚!」と叫んでのボディスラム。二発目を狙うが、丸山は「掟破りの逆ボディスラム!」とボディスラム返しを狙う。石鎚はこれを空中で体勢を入れ替えて押しつぶし、自軍コーナーに押し込んで亮生にタッチ。丸山も逃げ帰って男児にタッチ。
 亮生と男児はロックアップで組み合い、バチバチとエルボーの打ち合いへ。男児が胸板へのエルボーを連発して勢いづくが、北斗がドロップキックで迎え撃つと自軍コーナーに押し込んで大森にタッチ。
 男児は大森にもエルボーを連発していくが、大森が張り手からかち上げエルボーで吹き飛ばして石鎚にタッチ。
 石鎚は「オイ!男児!茨城から夢見てプロレスラーになったんちゃうんかい!立て!来い!」と両手を広げて男児のチョップを受ける姿勢を見せるが、一発食らうたびに痛みでうずくまってしまう。男児が連打で勢いづくと石鎚は「チョット待って!」と止めてからグーパンチを入れボディスラム。北斗にタッチ。
 北斗は男児をコーナーに振っていくが、男児は北斗の突撃をブートで止めてからセカンドコーナーからのダイビングショルダーで一矢報いて間取り太郎にタッチ。

 間取り太郎はその巨大な頭で北斗にヘッドバッドを仕掛けるが、北斗はそれを受け止めて間取り太郎の首を180°回転させてしまう。間取り太郎の視界が前後逆転して思うように動けなくなると、大森と石鎚も入ってきて間取り太郎を袋叩きに。しかし、大森が間取り太郎の頭を取ってしまい、中から目出し帽タイプのマスクを被った間取り太郎が現れ暴走モードに突入。機敏な動きで北斗と石鎚をチョップで吹き飛ばし大森にはドロップキック。さらに石鎚の腕を取りながら一瞬でコーナーに駆け上り北斗にミサイルキックを放ちながら石鎚をアームドラッグで放り捨てるという大立ち回りを見せる。間取り太郎の着地を狙って大森が組み付いてボディスラムを狙うと、間取り太郎は着地して延髄斬り。そのまま間取り太郎が勝負を決めに行こうとするが、ここで丸山が「やった!首痛めた!首痛めた!チャンスや!パイルドライバーやらせてくれ!パイルドライバー得意やねん!兄さん!パイルドライバー得意やねん!パイルドライバーやらせてくれ!今だったら勝てる!兄さん!兄さん!俺にタッチしてくれ!パイルドライバーやらせてくれ!」とまくしたてて懇願。

 間取り太郎が仕方なくタッチして出てきた丸山は「パイルドライバー行くぞ!パイルドライバーッ!パイルドライバーッ!」とたっぷり時間をかけてコールを煽ってからパイルドライバーを狙うが、大森が逆に担ぎ上げてアックスギロチンドライバー。大ダメージを負った丸山に大森がアックスボンバーを叩き込んで試合を終わらせた。

第2試合


 試合前、カーベル伊藤が入場してリング上から6人で餅投げのように記念品を投げ込む“カーベルタイム”が行われた。
 地元凱旋のカーベル伊藤に大きな声援が起こる中で亮生とのマッチアップでゴングが鳴ると、手4つで組み合ってカーベル伊藤が上から潰していくが、亮生はエルボーで反撃。カーベル伊藤は「効かないなあ。来い19歳! 19歳vs49歳!来いコラ!」と両手を広げて打撃を誘う。亮生はエルボー連打からドロップキック。さらにロープに走るが、カーベル伊藤はリープフロッグで亮生の突撃をかわしてドロップキック。さらにサソリ固めの体勢に入るが亮生はプッシュアップしてロープへ。続けてカーベル伊藤はロメロ・スペシャルで吊り上げてからジャイアントスイングで振り回して亮生を放り捨てるが、自身も目を回し得てしまいダウン。両者タッチへ。
 HAYATOとめんそーれのマッチアップとなると、めんそーれはハブのポーズでHAYATOを威嚇していくがHAYATOは構わずチョップを放つ。めんそーれは「このイケメン!」とチョップを放っていくが、HAYATOは「ありがとうございます!」とお礼を言いながらチョップで反撃。さらにHAYATOはめんそーれの突撃を飛び越えてかわしアームドラッグから低空ドロップキック。めんそーれは場外にエスケープしてHAYATOの戦意を削ぎ、HAYATOが秋山にタッチするとめんそーれもパルプにタッチ。

 パルプは「よっしゃー!レジェンドやるぞ~!やってやるぞ~!」と気合を入れてエルボーを放っていくが、秋山は微動だにせず。パルプはさらに打ち込んでいくが秋山は眉一つ動かさずパルプのマスクから生えているティッシュを抜いてしまうとパワーの源を奪われたパルプはへなへなと倒れ込んでしまう。
 パルプは「俺の大事なティッシュを!レジェンドといえど許さねぇ!」と激怒して立ち向かいチョップを連打するが秋山にはノーダメージ。パルプが「レジェンドも来いよ!」と挑発するが、秋山が放ったエルボー一発で吹き飛んでしまう。さらに秋山はパルプに腕固めを仕掛けていくが、めんそーれが無理やりタッチして救出しリングへ。
 めんそーれは秋山の腕を取りながらコーナーに上がり、「シャーッ!」とアピールしながらロープを渡っていくが、秋山がロープを揺らしたためめんそーれは落下して股間をロープに痛打。場外でのたうち回るめんそーれに秋山が恒例となった場外ボディスラムを2発叩き込み、リングに戻して連続フォール。めんそーれがカウント2で返すたびに即座にフォールへ入りめんそーれのスタミナを奪っていく。HAYATOにタッチ。
 HAYATOが出ていくとめんそーれは打撃合戦を挑み、逆水平チョップ、エルボーと交えて打ち合っていく。HAYATOが連打で優勢となりロープに走るが、めんそーれはカニバサミで倒してから低空ドロップキックを入れて一矢報い、亮生にタッチ。
 亮生はドロップキックの連打からブレーンバスターを狙うが、HAYATOが耐えて逆にブレーンバスターで投げ捨てるとカーベル伊藤にタッチ。
 カーベル伊藤は亮生をローリングソバットを放ってからコーナーに振り、50音チョップを狙うが亮生がコーナーに飛び乗ってミサイルキック。パルプにタッチ。
 パルプはカーベル伊藤を挑発するかのようにローリングソバットを放つが、カーベル伊藤はスリングブレイドでお返ししてエルボードロップ。さらにセントーンを放ってからコーナートップに上がり、カーベルスプラッシュを投下。これで3カウントを奪った。

第3試合


 EvolutionとSweeperの対抗戦となるこの試合、光留とジェイクでゴングが鳴ると物音一つ建てずに両者はにらみ合い、総合スタイルで向き合って掌底やミドルキックを打ち合っていく。ジェイクが低空タックルに入ると光留も対応して上からがぶり、グラウンドで腕の取り合いに入りクリーンブレイク。互いに立ち上がり、再び掌底やミドルキックの撃ち合いになるが、光留がミドルキックをクリーンヒットさせると自軍コーナーに押し込んで青木にタッチ。
 青木はジェイクと向き合い手4つを仕掛けていくが、ジェイクは付き合わずバックを取って自軍コーナーに押し込み岩本にタッチ。
 岩本と青木はバックの取り合いから腕の取り合い、グラウンドで首の取り合いを展開してからクリーンブレイク。再び向き合い、ロックアップから青木が岩本をコーナーに押し込んで離れ際にエルボー。青木は走るが、岩本はショルダータックルで迎え撃ってなぎ倒す。青木は起き上がって張り手を放っていくと岩本もエルボーで応戦。岩本がレスボーレンだからロープに走るが、青木はキャッチして河津掛け。光留にタッチ。
 光留は岩本とエルボーを打ち合っていき、光留がミドルキックで優勢に進めると岩本をコーナーに振って串刺しミドルキックから水車落とし。岩本がこれを返すと光留は青木にタッチ。
 青木は光留とともに岩本をコーナーに押し付けて踏みつけていき、続けてロープに振ってドロップキック。光留にタッチ。
 光留は岩本の腕にストンピングを落としていき、ミドルキック。岩本もエルボーで反撃するが力なく、光留はミドルキック、ソバット、延髄斬りと畳み掛けてロープに走るが、岩本はニーアッパーでカウンターしジェイクにタッチ。
 ヘイクは光留に追走ニーからキチンシンクを叩き込むとコーナーに振って串刺しビッグブートからサイドスープレックス。これを返されるとジャイアントキリングを狙うが、光留は回避して足を取りアンクルロック。ここに青木もスライディングキックを加えて加勢し、光留のPKから青木のダイビングフィストドロップと連撃。さらに青木はジェイクに組み付いていくが、ジェイクはショルダースルーで切り返し岩本にタッチ。
 岩本とジェイクは2人で青木を集中攻撃し、岩本がマジックスクリューの体勢に入ったところにジェイクがニーリフト、続けて岩本がマジックスクリュー。さらに岩本が青木に大外刈りも2。続けて2人で青木への打撃を放っていき、岩本がロープに走って突撃。これをロープを引き下げて岩本を場外に放り出した青木はトペ・スイシーダで追撃。
 しかし、両者ともに頭を打ったかダメージが大きくなかなかリングに戻れず、各パートナーもアシストするものの試合権利を持った2人はグロッキー状態のまま場外カウントアウトとなった。

第4試合


 ゼウスとディランでゴングが鳴ると、ロックアップで組み合ってロープへの押し込み合い。両者クリーンにブレイクし、正々堂々の戦いを誓い合う。続いてヘッドロック、ショルダータックルの攻防となるが、互角と見るやディランが「カモン!」と手4つを仕掛ける。ゼウスもこれに応じて順ずいなパワーとパワーで競い合う展開となるが、ディランが押し込んで逆水平。ゼウスも逆水平で返していき、バッチンバッチンと会場に音が響き渡るチョップ合戦へと発展。さらにラリアットで正面から打ち合い、全くの互角のうちに両者タッチ。
 ノビーとヴァレッタのマッチアップ。ヴァレッタが「アーオ!」と雄叫びを上げると、ノビーもこれを真似して「アーオ!」と叫ぶ。これに怒ったヴァレッタがノビーをヘッドロックで痛めつけていき、さらにショルダータックル。しかしノビーはネックスプリングで飛び起きて組付きコルバタ。両者距離を取り、両者タッチ。
 ジョーと野村のマッチアップと鳴ると、野村がじょーにエルボー連打で突っ張っていき、ショルダータックル合戦を挑む。これをバックエルボーでなぎ倒したジョーは野村を担ぎ上げてロープスタンガン。ここにディランも入ってきて野村にダブルのショルダータックルを入れ、そのままディランにタッチ。
 野村はディランにチョップで突っ張っていくが、ディランは強烈な逆水平を連打してコーナーに押し込みヴァレッタにタッチ。
 ヴァレッタは野村の顔面に噛みつき、首投げからフェイスロック with 顔面噛みつき。これを咎められるとサーフボードストレッチに移行も、野村はロープブレイク。ヴァレッタはさらに追撃を狙うが、野村がエルボー連打で反撃。これを顔面ひっかきで止めたヴァレッタは野村をエプロンに放り出すと、控えのじょーとディランが場外に連れ出して野村に暴行。
 ジョーに代わり、野村をリングに入れてエルボードロップからボディスラム。ディランにタッチ。
 ディランはジョーとともに野村をストンピングでめちゃくちゃに踏みつけ、ディランが野村に滞空ブレーンバスター。野村がこれを返すとディランはヴァレッタにタッチ。
 ヴァレッタは野村にサイドバスターからパワーボムを狙うが、野村が耐えてショルダースルー。さらにヴァレッタのラリアットをかわしてスピアーを見舞い、ゼウスにタッチ。
 ゼウスはヴァレッタにフライングラリアットから串刺しラリアット、フロントスープレックスと畳み掛けてチョークスラム葬を宣言するが、ヴァレッタはサミングでこれを抜け出すとラリアット。これを正面から受け止めたゼウスだったが、ヴァレッタはドロップキックを放ってジョーにタッチ。
 ジョーはブレーンバスターからエルボードロップ。さらにブレーンバスターを狙うが、逆にゼウスがブレーンバスターで投げ返すと両者タッチ。
 ディランとノビーのマッチアップとなり、ノビーがディランのチョップをくぐって走りフライングショルダー。ディランは逆水平を連打していくが、ディランがドロップキックで吹き飛ばすと野村とゼウスが入ってきて野村が串刺しスピアー、ゼウスがスパインバスターと加勢し、ノビーがダブルアックスハンドルからフォールに入るがこれはジョーらがカット。ノビーはロープに走ってジャンピングハイキックを放つが、ディランはこれを回避してラリアットで叩き伏せると、ダメ押しのチョークスラムで3カウントを奪った。
 

第5試合


 1Day6人タッグトーナメントの決勝戦。
 まずは大森とHAYATOのマッチアップでゴングが鳴り、両者がにらみ合いながらリングを回っていくが、リングの下からセコンドのキューティーエリーが「隆男さぁ~ん♪隆男さん、大好きっ♪」と妖艶な声色で語りかけ投げキッスを飛ばすと大森は動揺しながらもキューティーエリーを凝視。石鎚と北斗から「大森さん!見過ぎです!」と喝を受けると大森は我に返りHAYATOに背を向けてキューティーエリーを追い払おうとする。改めてHAYATOと向き合ってショルダータックル戦となり、体格で勝る大森がHAYATOを吹き飛ばす。さらにコーナーに振ってチョップ連打から串刺しビッグブートを狙うが、HAYATOは大森を飛び越えてこれを回避するとダブルチョップ。ここで再びキューティーエリーが「隆男さぁ~ん♪」と妖艶に語りかけると大森はリングから降りて「今足引っ張ったろ!」と因縁をつけてキューティーエリーを追い払う。大森がリングに戻るとHAYATOはガットショットからエルボーを放っていくが、大森もチョップで応戦。大森がHAYATOをチョップでなぎ倒し「カーベル出てこいコラ!」と挑発。
 カーベル伊藤のセコンドに付いていた丸山が「社長~ッ!」とカーベル伊藤に声援を飛ばすと、秋山が「社長って誰だ」と凄みを利かせ、丸山は「こ、こっちです!伊藤社長ーッ!」と声援を飛ばす。これを見た大森は「北斗!ぶっ潰せ!社長なんてオイ!」と北斗にタッチし、HAYATOもカーベル伊藤にタッチ。
 カーベル伊藤はタイガーステップでリングを回りながら北斗にローキックを入れていき、北斗がバランスを崩すと腕を取ってショルダーアームブリーカー。さらに足を刈って倒してインディアンズデスロックで固めて何度も倒れ込んでダメージを与えていく。自ら技を解き、さらに北斗が立ち上がるのを待ってから「100円レンタカー!」「新車市場!」などと叫んで気合を入れて逆水平を連打。丸山が「新車が一万円!」と合いの手を入れると大森は「カラクリだよ!カラクリがあるに決まってるよ!」と反論するが、丸山は「金の力見せたってください!」とさらに熱い声援を贈る。北斗は耐え忍びながらも打ち返し、カーベル伊藤に組み付いてコーナーまで連れ帰って石鎚にタッチ。
 石鎚はカーベル伊藤に首投げからスリーパーホールドで絞め上げていくが、カーベル伊藤が足を取ってグラウンドに持ち込むとフロントネックロックからブレーンバスター。石鎚が起き上がってボディスラムで叩きつけて「新車市場の力はそんなもんか!」と挑発すると、カーベル伊藤は再びブレーンバスター。さらにモンゴリアンチョップ連打から新技のヘソで投げるバックドロップを披露。両者タッチ。
 大森と秋山のマッチアップとなると、それぞれチョップとエルボーで打ち合っていき、これを制した秋山が大森をコーナーに振って串刺しのジャンピングニーからランニングニー。立て続けにエクスプロイダーを狙うが大森は耐えて振りほどき、ビッグブートからフルネルソンバスター。北斗にタッチ。
 北斗は四方のロープに走りながらエルボーを放っていき、ランニングエルボーで秋山を倒してブレーンバスターを狙うが、秋山が逆にブレーンバスター。カーベル伊藤にタッチ。
 カーベル伊藤は北斗をコーナーに振って串刺しジャンピングダブルニーアタック。さらに50音チョップから雪崩式フランケンシュタイナー。さらにバックを取っていくが、北斗がカーベル伊藤の腕を取りながらローリングしてグラウンドに引き込み腕十字。カーベル伊藤が体を起こして体勢を入れ替え腕を抜くと背後から組み付いて新技であるSTFを解禁。北斗がロープまで這っていきなんとかブレイクするとカーベル伊藤が伸ばした腕を取って脇固め。しかし決まり切る前に秋山がカットへ。北斗は石鎚にタッチ。
 石鎚はカーベル伊藤をボディスラムで叩きつけると、カーベル伊藤は再びブレーンバスターで対抗。そして新技であるデスバレーボムで石鎚を叩きつけラリアットを放つが、石鎚もラリアットで対抗。相打ちからのダブルダウンとなるが、先にカーベル伊藤がHAYATOにタッチ。

 HAYATOはコーナーからミサイルキックを投下し、石鎚にダイヤモンドカッターを狙うが、石鎚はプッシュしてこれを回避。しかしHAYATOは即座にソバットで追撃しダイヤモンドカッター。ここに秋山が入ってきてランニングニーで追撃しHAYATOがフォールに入るが大森と北斗がカット。この2人を秋山とカーベル伊藤が場外に放り出すと、カーベル伊藤がコーナートップから場外へカーベルスプラッシュを投下しアシスト。ここでHAYATOが石鎚を腕極め変形リバースフランケンシュタイナーで3カウント。

 1Day6人タッグトーナメントを優勝したカーベル伊藤組には勝利者賞と花束が贈呈された。

<試合後コメント>

秋山準
――1Day6人タッグトーナメント優勝を果たしました
「なんでも優勝するってことはいいことですね」

――今回愛媛プロレスとコラボという形でこういった大会になりましたが、今後もこういった地方団体との交流は続けていく?
「そうですね。こうやって盛り上がってその土地の皆さんが盛り上がれば。あとは地元の英雄に聞いてください。ありがとうございました」

カーベル伊藤&ライジングHAYATO
カーベル伊藤「HAYATO!ありがとう!カメラ、撮ってくれ!この雄姿を撮ってくれ!HAYATO、どうだった?」
HAYATO「全日本プロレスさんの大会に、こういう地方の団体が一緒に試合をさせてもらえることは本当に光栄なことで、こうした場を作ってくれたカーベル伊藤さんには本当に感謝しています。今日は貴重な経験と、この名誉ある優勝という賞をいただきました!」

――HAYATO選手、全日本プロレスに初参戦を果たしましたが今後全日本プロレスに継続参戦したいという思いはありますか
HAYATO「おこがましいかもしれませんけど、もし可能であれば、機会があれば……いや!ぜひともお願いしたいです!」
カーベル伊藤「HAYATOは素晴らしいね。まもなく二十歳?」
HAYATO「ちょうど二十歳になったところです!」
カーベル伊藤「ちょうど二十歳か。俺の半分も生きてない。でも素晴らしいレスラーです!センスがいいね!このまま怪我なくメジャー団体のジュニアベルトを獲ってくれ!」
HAYATO「頑張ります!」
カーベル伊藤「道筋はカーベル伊藤が作ってやるぜ!」
HAYATO「ありがとうございます!」

――カーベル伊藤選手、初の地元凱旋大会を終えていかがですか
カーベル伊藤「初の愛媛凱旋、初のトーナメント優勝、初の一日2試合!初だらけですね。気持ちいいですね。身体痛いけど(笑)まず、30年ぶりに凱旋したんですけど、親戚含めて僕がプロレスラーをしてるってことを知らないので、みんなバラエティ番組みたいな感じに思ってて、『まさか本気の全日本プロレスだとは』と。全日本プロレスがジャイアント馬場さんの団体で……という前提が無い人たちが多かったので、今日1試合目終わったときのお客様の反応が、ポカーンと口が開いてましたね(笑)『マジでやってる!』って(笑)こんな真剣の戦いに自分の身内から1人レスラーが出たってことにみんなビックリしてる。同級生も含めて(笑)」

――ご家族も見に来ていたのでしょうか
カーベル伊藤「はい。家族、親族が。親族が言うには、『親族同士が集まるのなんて葬式くらいしか無いけど、今日はプロレスでこれだけ親族が集まった。こんなのは初めてだ』と。そういう意味では親孝行、親戚孝行が出来たなと。親兄弟の前で優勝する姿を見せられて、それが一番ですね」

――今日は新技もたくさん出していましたが、それは気合の現れ?
カーベル伊藤「そうですね。STFも出したし、アームブリーカーも出したし、デスバレーボムも出したし。この日のためにですよ!(笑)今日は愛媛プロレスも全日本プロレスに初めて上がるということで、彼らの気合もすごかったですね。技一つ一つも正確だし。“地方のプロレス”と一括りにしてはいけませんけど、非常によく練習してるなと思いました」

――今回が16都道府県目の参戦となり、目標の47都道府県参戦の1/3を達成しました
カーベル伊藤「逆にまだ1/3かあ。じゃあ残りの2/3をやり切りますよ!ハッピーメーカーとしてね、お客さんに喜んでもらう、楽しんでもらうという部分に重きを置いたまま、2/3、全47都道府県を駆け抜けたいと思います!」

第6試合


 メインイベントはNEXTREMEとEvolutionの対抗戦。諏訪魔と石川は世界タッグ戦に向けての最終調整と鳴るこの一戦。
 宮原がヨシタツと青柳を割って先発を買って出ると、石川が出てきてゴング。じっくりと睨み合ってからロックアップで組み合い、石川が押し込んでクリーンブレイク。再びロックアップから押し込み合い、今度は宮原が押し込むが離れ際にエルボー。さらにショルダータックル合戦に持ち込み、宮原がブラックアウト、石川がラリアットと放つもお互いに回避。距離を取って睨み合ってから両者タッチ。
 ヨシタツが出てくるとヨシタツはしきりに諏訪魔を挑発していき、両軍のパートナーがコールを煽り合う。手4つで組み合い、腕取り合戦、ヘッドロック、ショルダータックル合戦に発展し、制したヨシタツが組み付いてバックドロップを狙うが、諏訪魔も耐えてバックドロップを狙う。これをヨシタツが丸め込んで回避すると、両者距離を取ってブレイク。両者タッチ。
 青柳と岡田となると、ロックアップからヘッドロック、ショルダータックル合戦となり、青柳がこれを制するも岡田は巻投げで対抗していき互角のままクリーンブレイク。再び向き合って手4つで組み合っていき、岡田が青柳を押し込んでエルボーを放つが、岡田は顔面へのフロントハイキック。青柳もフロントハイキックで対抗していき、交互に蹴り合う意地の張り合い。これを青柳が制すると宮原とヨシタツが入ってきて2人でビッグブートからのフェイスクラッシャーのコンビネーションを決め、ヨシケンで決めポーズ。岡田は三人を相手にエルボーで突っ張っていくが、多勢に無勢。青柳のエルボーからドロップキックをくらい場外に放り出されてしまう。青柳が場外飛びを狙ってエプロンに出たところを石川がエプロンを走ってのラリアットでカットすると、全員入り乱れた場外戦に発展。四方の観客席になだれ込んでの大乱闘となる。
 リングに戻り、試合権保持者が石川と青柳となると、石川が青柳をロープに掴まりながらグリグリと踏みつけていき、諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔は青柳に好きなようにエルボーを打たせていき、ダブルチョップ一発でなぎ倒して逆エビ固め。青柳はプッシュアップしてなんとか自力でロープへ。諏訪魔は岡田にタッチ。
 岡田は青柳をコーナーに押し付けエルボー連打からミサイルキック。石川にタッチ。
 石川が出てくると青柳はエルボー連打で耐え、ボディスラムを狙うが石川の巨体はなかなか上がらず。石川は青柳をロープに振ると串刺しラリアットからボディスラムを狙うが、青柳も着地してボディスラムを狙う。石川はアイリッシュウィップで青柳をコーナーに叩きつけるとダイビングフットスタンプ。これで決まらずとなると、石川は居を取ってラリアットを狙うが、青柳がかわして組み付き、今度こそボディスラムで投げきってみせる。宮原にタッチ。
 宮原は石川にドロップキックのコンビネーションから決めポーズ。さらに石川へ串刺しエルボーからノーザンライトスープレックスを狙うが、石川が耐えるとエルボー合戦へ。宮原はヘッドバッドからブラックアウトを狙うが、石川は追走してニーリフト。諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔はビッグブートからスロイダーで叩きつけ、さらに「投げるぞオイッ!」とラストライドを狙うが、宮原が耐えるとナックルからロープに走るが、宮原はブラックアウトでカウンターしヨシタツにタッチ。
 ヨシタツはビッグブートを連発していき、スワンダイブ式ミサイルキック。これを返されるとスイングDDTで突き刺していくが、これもカウント2。ならばとヨシタツはビッグブートを放つが、これをかわした諏訪魔がフライングショルダーでカウンター。諏訪魔は串刺しラリアットからスロイダーで叩きつけ、ラリアットを宣言するが、ヨシタツはキャッチしてヨシロック。これを石川がカットすると宮原が飛び出していき、両者は場外へ。ヨシタツは諏訪魔にCBJを狙うが、諏訪魔がキャッチして前に放り捨てて着地狩りのラリアット。両者タッチ。
 青柳と岡田となると両者はゴツゴツとエルボーで打ち合っていき、岡田が不利になるも不意を突いてのヘッドバッドで青柳をひるませブレーンバスター。さらにフィッシャーマンズスープレックスを狙うが、これを振り払った青柳がロープに走ってジャンピングニー。ここで宮原とヨシタツが入ってきて岡田にトレイン攻撃を見舞い、青柳がコーナートップからダイビングクロスボディ。これを返されると青柳はジャーマンスープレックスを狙うが、岡田が耐えるとヨーロピアンエルボーを一発入れてロープに走る。岡田はこれを追走して組み付き、ロープを踏み台にスイングDDTで一矢報いて石川にタッチ。
石川と諏訪魔は青柳に境川を見舞い、石川が青柳にランニングニー。これを宮原とヨシタツにカットされると石川はスプラッシュマウンテンを狙うが、青柳は着地してスクールボーイ、バックスライド、レッグロールクラッチと丸め込みを連続し、これをすべて返されるとクロスボディを狙ってロープに走るが、キャッチした石川がそのまま担ぎ上げてファイアーサンダー。フォールに入るも宮原がヨシタツがカット。諏訪魔と岡田が排除に来た間に2人が時間を稼ぐが青柳に反撃の力は残っておらず、石川がランニングニーからのスプラッシュマウンテンと畳み掛け3カウントを奪った。

石川「今日勝ったの俺だけど、ありがとうございました!明日ですね、神戸大会でさっきチョークスラムで勝ったデカい外人2人とこのベルト(世界タッグ)をかけて戦います。俺らが日本でナンバーワンのタッグチームだと思ってるんで、それを証明したいと思います。……締める前に、諏訪魔さんがどうしても話したいって言うんで、諏訪魔さんお願いします(笑)」
諏訪魔「石川選手、無茶振りしすぎだよぉ~(笑)ただ、明日は世界タッグの防衛戦があるので、その前に絶対防衛すると。そしてこの愛媛に帰ってくるという気持ちでいます。よろしくお願いします!」
石川「我々……岡田は20代ですけど、自分と諏訪魔選手が40代なんですけども、“全盛期”をテーマに日々トレーニング、戦って試合してますんで。会場の皆さんも今が全盛期!これからもずっと全盛期ということで楽しく生きていきましょう!それでは締めますので、皆さんご起立お願いします。今日はたくさんのご来場ありがとうございます!またこのベルトを持ってタッグチャンピオンとしてこの場所に帰ってきたいと思いますので、是非応援宜しくお願いします!俺たちは全盛期だ!オイッ!」

<試合後コメント>

諏訪魔&石川修司
石川「今日は対戦相手は直接の相手じゃなかったんですけど、調子はね、絶好調ということが証明できたと思うんで、明日はジョー&ディランと正面からやって勝ってね、暴走大巨人が最高最強のタッグということを示したいと思います」
諏訪魔「最後にいい感じに勝てたし、これは良かったなと。俺自身もね、まだ外国人にトラウマと言うか、恐怖症というか、そういうものをぬぐえてないのがあるので。昔全日本でベイダーとやったりとかさ、ジャマールだったりすげけ外国人といっぱいやれてたし、その頃の気持を取り戻したいっていうのもあるんでね。ここはいっちょ、タイツを黒で行きたいと思う!」
石川「明日ですか?」
諏訪魔「明日行こうよ!」
石川「シングルバージョンの黒で大丈夫ですか?」
諏訪魔「大丈夫!俺もEvolutionの黒だから」
石川「それで原点回帰!」
諏訪魔「明日はね原点回帰したいと思うからさ、石川選手、明日はちょっと強いとこ前面に出していきましょう」
石川「わかりました。宜しくお願いします!」
諏訪魔「明日は勝ちます!」

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