【試合詳細】6・21 TTT新木場大会 【インディー統一無差別級】定アキラvs橋之介 【インディー統一6人タッグ】大家健&ツトム・オースギ&バナナ千賀vsガッツ石島&翔太&鈴木心 藤原秀旺&瀧澤晃頼vs藤田ミノル&後藤恵介

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『PROGRESS 5』
日程:2025年6月21日(土)
開始:19:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:165人

▼「新木場闘会始」 15分1本勝負
○神崎ユウキ
10分1秒 フィッシャーマン・バスター→体固め
●KURO-OBI

▼「元祖ゴキブリ商会vsゴキブリ商会」 30分1本勝負
[元祖ゴキブリ商会]●藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)/瀧澤晃頼
10分33秒 秀警察S.W.A.Tとのスーパー・パワーボム→片エビ固め
[ゴキブリ商会]藤田ミノル(フリー)/○後藤恵介(フリー)

▼「SURVIVAL TAG WAR」 45分1本勝負
●マスクドミステリー/政岡純(フリー)
11分31秒 ジャックナイフ式エビ固め
○阿部史典(格闘探偵団)/神野聖人(BASARA)

▼「TTT認定インディー統一6人タッグ選手権試合」 60分1本勝負
【王者組】大家健(ガン☆プロ)/ツトム・オースギ(フリー)/○バナナ千賀(フリー)
13分34秒 黄龍
【挑戦者組】ガッツ石島/翔太(フリー)/●鈴木心(フリー)
※第12代王者組が初防衛に成功。

▼「TTT認定インディー統一無差別級選手権試合」 60分1本勝負
【王者/ゴキブリ商会】○定アキラ(AlmaLibre)
23分41秒 エルボーバッド→体固め
【挑戦者】●橋之介
※第11代王者が初防衛に成功。

定と橋之介が絆のタイトルマッチでバチボコの殴り合い!大家&オースギ&千賀が学プロ同盟を制して6人タッグ王座防衛!今年も初夏の商店会プロレス開催!

大会開始前


 前回大会で秀旺を拉致した瀧澤が、秀旺を鎖で繋いだまま現れて元祖ゴキブリ商会として記者会見を実施。これからは「拉致してされてギブアンドテイクの五分の関係で頑張りたいと思います」として対等に接していくことを宣言し鎖を外そうとする。
 そこへゴキブリ商会の後藤&藤田がやって来て勝手にゴキブリ商会の看板を掲げていることに激怒しながら口論に発展。案の定ここに大家が乱入して喚き散らし、リング上になだれ込んで大家vs瀧澤&秀旺の決戦のゴングが鳴らされる。


 大家が殴りかかるも、瀧澤&秀旺はダブルの正拳突きで迎撃。そのまま大家を相手にせずにさっさとリングをあとにした。

 試合開始直前には、6月28日のだいたい朝10:30から末広通り商店会プロレスが開催されることが宣言。相変わらず急過ぎる告知にも関わらず観衆は温かい拍手で迎えた。

『初夏の商店会プロレス』
日程:2025年6月28日(土)
開始:だいたい10:30
会場:東京都・新宿三丁目駅末広通り商店会 プロレス広場

▼タッグマッチ
[“最高”ミステリー]黒田哲広(フリー)/マスクドミステリー

ツトム・オースギ(フリー)/橋之介

▼シングルマッチ
[元祖ゴキブリ商会]藤原秀旺(アライヴアンドメジャーズ)
vs
[元祖ゴキブリ商会]瀧澤晃頼

▼6人タッグマッチ
[リアルスキンヘッズ]バナナ千賀(フリー)/星誕期(DDT)/塙純一(ねわざワールド)
vs
[酒井組]酒井博生(酒井組)/大家健(ガン☆プロ)/KURO-OBI

▼タッグマッチ
ガッツ石島/神崎ユウキ

定アキラ(AlmaLibre)/Regulus(AlmaLibre)

第1試合



 ゴングが鳴ると、ロックアップでの力比べ。互いにロープに押し込み合い、クリーンに離れたKURO-OBIに対して神崎は離れ際にチョップ。リストの取り合いを経てKURO-OBIが低空タックルを仕掛けるも、神崎がガットショットを合わせて止めてヘッドロック。ショルダータックル連打からロープに振るが、KURO-OBIがコブラツイストで切り返す。神崎は慌ててロープへ逃れ、場外へと出てたっぷりと間を取る。

 神崎がリングに戻るなりKURO-OBIが突っ込んでいってチョップ連打。神崎もチョップで応戦していくも、KURO-OBIが神崎のアゴをカカトでぶち抜くあまりにもカテェ威力のローリング・ソバット。さらにボディスラムからスリーパーホールドでしつこく絞り、グラウンドでの胴絞めスリーパーホールド。神崎は必死に暴れてロープに足をかける。

 KURO-OBIがロープに振るも、神崎がヒザを貫く低空ドロップキックからロープに振ってバックエルボー。さらにサンセット・フリップからボディスラムで叩きつけ連続エビ固めでスタミナを奪い、コーナーでチョップ&ガットショットを連打。さらにコーナーに振って串刺しバックエルボー、串刺しフォアアーム。続けてフェイスクラッシャーを放つと、KURO-OBIが顔面から急角度でグチャリとマットに突き刺さって場内からはどよめきが上がる。


 神崎がハーフハッチ・スープレックスを狙うが、KURO-OBIがクラッチを切って脇固め。さらにオモプラッタで捕らえて絞り上げ、神崎の顔色がどんどん悪くなっていくもなんとかロープブレイク。KURO-OBIがバックドロップを狙うも、神崎がジャンピングDDTで切り返す。神崎がロープに飛ぶも、KURO-OBIがカウンターのクロスチョップ。さらにセカンドからのダイビング・クロスチョップを見舞うもカウントは2。


 KURO-OBIが距離を取ってKURO-OBIロール式足首固めを狙うも、神崎が飛び込み前転でKURO-OBIを飛び越えてかわし、フライング・ネックブリーカー。続けてコーナーに上ってダイビング・クロスボディからフィッシャーマン・バスターを狙うが、KURO-OBIが飛びつき式腕十字。神崎が上から潰してエビ固めで逃れ、ロープに飛んだKURO-OBIへカウンターのブサイク・ニー。立て続けにフィッシャーマン・バスターで突き刺して3カウントを奪った。

第2試合


 瀧澤が秀旺を鎖で繋ぎ、さらにその鎖を観客の1人に引かせた状態で登場。リングに上がるなり秀旺が奇襲を仕掛けようとするが、鎖に繋がれていたため失敗。2人でわちゃわちゃしている間に後藤が襲いかかって試合開始。

 瀧澤と後藤がリストの取り合いを展開し、瀧澤がショルダータックルを放っていくも後藤はビクともせず。ならばと瀧澤は珍しくラリアットを連打していくも、やっぱり後藤は不動。瀧澤が後藤にもラリアットを要求し、ひょいひょいかわしながらチンクラッシャー、ティヘラ、ボディプレスと連撃。瀧澤がロープに飛んでクロスボディを発射も、後藤が軽々キャッチして投げ捨て、藤田にタッチ。

 藤田は瀧澤をコーナーに叩きつけて後頭部へ串刺しランニングニー。さらに後頭部への低空ドロップキックからロープに振って行くが、瀧澤がロープに捕まって耐え、ロープを使ったチンクラッシャーからグーニーズ(※サードロープをゴムパッチンの要領でスネにぶつける)。秀旺にタッチ。

 秀旺は藤田にナックル連打からボディスラム。さらにチキンウィング・フェイスロックを狙うも藤田はロープに足をかける。秀旺が瀧澤にタッチ。

 瀧澤はコーナーに藤田を座らせ、入場時に観客から投げ込まれた際にコスチュームの中にしまっていた紙テープの塊を藤田に投擲。秀旺にタッチ。

 秀旺は藤田にアキレス腱固めからナックル連打。さらにビッグブーツから100%メロ~ンジュースを狙うが、藤田がショルダースルーで切り返して後藤にタッチ。

 後藤は秀旺にクロスボディからブレーンバスターを狙うが、瀧澤がカット。トレイン攻撃から瀧澤のバイシクル・キック、秀旺のチャンス of LOVEが立て続けに決まる。さらに秀旺がサイドバスターを狙うが、重くて上がらず「瀧澤選手!瀧澤選手!」と助太刀を求める。秀旺&瀧澤がダブルサイドバスターを決め、秀旺が十字を切ってバックドロップ。カウント3が入るかと思われたが、場外から藤田がレフェリーの足を引いてカウントを妨害。

 瀧澤が救援に来るも、藤田がマンハッタン・ドロップ。さらに後藤が秀旺に急所打ち。2人がかりで秀旺を袋叩きにしていくが、突如リング上に秀警察S.W.A.Tが現れて後藤&藤田を場外に排除。


 秀警察が秀旺を助け起こすも、不意打ちのショートレンジ・ラリアット。瀧澤が慌ててリングに戻るも、後藤&秀警察がナナモモダイバー。続けて後藤&秀警察が秀旺をスーパー・パワーボムで叩きつけて3カウントを奪った。

 秀警察がマスクを取ると、その正体は定アキラ。


定「絡むな絡むな俺らに。いい加減にしろオッサンコノヤロー。出てけボケが。お前仲良くTTTの誰かと試合してろ。俺らと絡むな。一切。そしてごっちゃん、分かってるよね?(※後藤が頷く)この2人、タッグのタイトル挑戦してください」
藤田「うぇえっ?!」
定「藤田さん、そういうことになりました。」
藤田「えーっ?!」
定「ということで2人がベルト獲ることを期待してますので、皆様よろしくお願いします」

第3試合


 政岡と神野の対面でゴングが鳴るも、政岡はヘビー級の神野との対面を嫌がって追い払う。仕方なくタッチしようと背を向けた瞬間に政岡が殴りかかって髪を掴んで引き回すも、神野がチョップで振り払う。政岡がサミングからロープに飛んでショルダータックルも、神野は倒れず逆にショルダータックル。両者タッチ。

 ミステリーと阿部の対面。ハゲ隠し(※自称)で髪を伸ばし始め、パーマまでかけた阿部はしきりにヘアスタイルの乱れを気にしながらロックアップでミステリーと力比べ。阿部は「髪の毛の力ッ!」と叫ぶも、ミステリーが競り勝ってショルダータックル。ミステリーが後頭部へエルボースタンプを見舞うと、阿部は「あんま髪の毛触んな!」とヘアスタイルの乱れを直す。阿部が「ヘア!ヘア!」と反則をアピールするという過去には見られなかった光景が広がる中、ミステリーが政岡にタッチ。

 政岡は阿部の頭を踏みつけてヘアスタイルを乱していき、ミステリーにタッチ。

 ミステリーは阿部の頭にニードロップ。阿部がヘアスタイルの乱れを直しながら悶え苦しむ中、ミステリーがスリーパーホールドに捕らえながらヒジで髪を擦っていく。政岡にタッチ。

 政岡はロープ間を往復しながら阿部の頭を踏みつけつつフットスタンプ。さらに阿部の髪を踏みつけると、阿部は「やめろォ!おまっ、髪の毛の気持ち考えたことあんのか!」と激昂。政岡は頭頂部へのカカト落としを放つも、阿部が白刃取り。政岡は冷静にボディへのエルボーを叩き込んでビッグブーツを発射も、キャッチした阿部がドラゴンスクリュー。神野がヘアスタイルを整えながらタッチを受ける。

 神野がショルダータックルで次々となぎ倒していき、政岡にボディスラムからボディプレス。神野が政岡をロープにくくってハンマーパンチを連打し、ブレーンバスターを狙うも政岡が背面着地し、足払いからフットスタンプ。ミステリーにタッチ。


 ミステリーと神野が重厚なショルダータックル合戦を展開。神野がアイアンクロー、ミステリーが喉輪で捕らえ、それぞれアイアンクロースラムとチョークスラムを狙う。互いに同時にジャンプする珍事から神野が腕力で競り勝ってラリアットを発射も、ミステリーがカウンターのラリアットで倒す。続けてミステリーがラリアットを発射も、神野もカウンターのラリアット。2人同時にラリアットを放ち、正面衝突からのダブルダウン。両者タッチ。

 阿部は「さっきはよくもォ!」と突っ込んでいくが、政岡が髪へのビッグブーツ連打から低空ドロップキック。政岡が串刺しビッグブーツを狙うも、阿部がかわして回転浄土宗からサッカーボールキック。ヘアスタイルの乱れを直しながらサッカーボールキックを放つも、政岡がかわしてコンプリートショット。さらに頭頂部へのカカト落としのフェイント。阿部が引っかかって白刃取りを空振りしたところに頭頂部へのカカト落とし。政岡が「髪なんて伸ばすなお前!」と阿部の頭をひっぱたいたり踏みつけたりと挑発。阿部も「ハゲの気持ち考えたことあんのか?」と怒りのゲンコツからアイル・ビー・バック式伊良部パンチを発射も、政岡がかわした低空トラースキックからのトラースキック。ミステリーにタッチ。

 ミステリーは政岡とともにトレイン攻撃を見舞い、ミステリーがパワースラム。これは神野がカットし、政岡にも逆水平チョップからのラリアット。その間にコーナートップに登っていたミステリーが神野にダイビング・ラリアット。神野も倒れず耐えてラリアットを放っていくが、ミステリーもラリアットで迎撃して神野をぶっ倒す。阿部も突っ込んでいくが、ミステリーがラリアットでなぎ倒す。


 ミステリーがチョークスラムを狙うが、阿部が背面着地。政岡がトラースキックを放つが、これがミステリーの顔面に誤爆。その隙を見逃さず、阿部が足払いからのジャックナイフ式エビ固めでミステリーから3カウントを奪った。

阿部「勝ちましたッ!今リンスにハマってます(笑)髪の毛に匂い付くって楽しいんだな!(笑)初めてだよ!」
神野「世の中には、ヘアマスクというものがあります。是非……まだいらないかもしれないですけど、これくらいまで伸ばしていただいて是非ともヘアマスクの道へお越しください(笑)」
阿部「そろそろめんどくさくて坊主にしかけてたからもうちょい頑張るわ!」

第4試合


 ガッツ&翔太&鈴木という学プロ同盟が6人タッグ王座に挑む一戦。UWFとSWSの同盟軍という学プロを知らない人が聞けば味わい深い陣容。対する王者組はヤバいクスリでもキメたかのようなテンションで踊り狂いながら「バッコミニケーションッ!!」と飛び跳ねる。

 大家とガッツの対面でゴング「ナンダコラ!」「ウルセーコノヤローオマエ!」などと怒鳴り合いながらのチョップ合戦から大仁田とターザン思わせるヘッドバッド合戦。両者タッチ。

 オースギと翔太の対面となり、実にテクニカルなリストの取り合いからオースギがアームドラッグからロープに飛び、翔太の攻撃をかわしつつティヘラ。鈴木がリングに入ってくるも、オースギ&千賀がダブルのドロップキック。学プロ同盟を場外に放り出して3人でトペのフェイントから「バッコミニケーションッ!!」とポーズを決めると、イラついた学プロ同盟が場外戦へと持ち込み観客席になだれ込みつつ「バッコミニケーションッ!!」と歌いながら大暴れしていき、千賀が「大家は嫌いだけど曲は好き」とあんまりな感想を観客へ語る。

 オースギは翔太をリングに戻し、3人で「wow wow wow...バッコミニケーションッ!!」と歌いながらトリプルヘッドバッドを放つもかわされて自爆。翔太が「バッドなコミュニケーションだなコラッ!」と場外へ連れ出していき、再び観客席で大暴れ。観客とともに「wow wow wow...バッコミニケーションッ!!」と歌い上げる。翔太が千賀をリングに戻してサミング&ナックル。ガッツにタッチ。

 ガッツは千賀にナックル連打から「立てコラ!」と鬼神咆哮。鈴木にタッチ。

 鈴木は千賀にセントーン・アトミコからフィストドロップ。千賀が「ケーン!ケーーン!」と叫んで助けを求めるという北斗の拳で親の顔より見た光景を見せる中、翔太が高速ブレーンバスターからアームロック&サミング。翔太が串刺し攻撃を狙うが、千賀がミサイルキックで切り返して大家にタッチ。

 大家が翔太に串刺しバックエルボーからカミカゼ。さらにセカンドからのダイビング・ショルダーを見舞い、オースギにタッチ。

 翔太が命乞いをする中、オースギは千賀&大家とともに「wow wow wow...バッコミニケーションッ!!」と歌いながらのトリプルヘッドバッドを決め、オースギがスワンダイブ式の攻撃を狙うが翔太が回避し延髄斬りを発射。これはかわされるも、翔太がバッククラッカーを決めてガッツにタッチ。


 ガッツは王者組を次々とショルダータックルでなぎ倒し、オースギ&千賀にダブルラリアット。さらにガッツが串刺しラリアットを狙うも、かわしたオースギがダイビング・バックエルボー。大家にタッチ。

 大家はガッツにラリアットを発射も、ガッツがラリアットで迎撃して正面衝突が続く。大家がカウンターのラリアットでなんとかなぎ倒すも、ガッツが即座にラリアットで反撃。鈴木にタッチ。大家もなんとか千賀にタッチ。



 鈴木は気迫の雄叫びを上げながらエルボー合戦を仕掛けていき、千賀の張り手にヒザをつきながらも串刺しラリアットからダイビング・クロスボディを決める。さらにくるくるノーザンライト・スープレックス・ホールドもオースギがカット。ガッツ&翔太が入ってきてトレイン攻撃から翔太がスイングDDT、鈴木が怪我と闘う高梨将弘に捧げるタカタニックを決めるが大家がカット。

 大家が翔太、ガッツに炎のスピアーを決めて排除し、オースギ&千賀が展覧会の絵を狙う……かと思いきや「スピアーして!スピアー!」と2人で肩車した鈴木への炎のスピアーを要求。大家は「高いよ!高いよ!」と戸惑いながらロープに飛ぶが、その間に鈴木が着地。大家の炎のスピアーはオースギ&千賀に誤爆。

 鈴木が大家に延髄斬りを見舞い、千賀に再びタカタニックを狙うが、千賀が着地して黄龍で丸め込んで3カウント。

 千賀の勝利曲としてウルトラマンロビンがアカペラで歌ううろ覚えのセパラドスが流れ始め、聞く者の心を不安にするネット黎明期の電波ソングのような旋律に観衆は戦慄した。

第5試合



 ゴングが鳴るなり橋之介が突っ込んで顔面にドロップキックを突き刺し、立て続けにスワントーン・ボム。さらにコーナーに上るが、定がエプロンの角にぶつけるデッドリードライブという超荒業で切り返す。

 橋之介は場外カウント19でなんとかリングに戻るが、定が即座に背中へのダイビング・フットスタンプ、腰へのエルボー、ペンデュラム・バックブリーカーと背骨への集中追撃。橋之介は歯を食いしばりながら立ち上がるが、定が非情なエルボーでゴツリと殴ると橋之介はバタリと倒れ込む。


 定は無理やり引き起こしてコーナーで背中へのエルボー連打から背中への串刺しドロップキック、背中へのダブルニードロップからエグい角度での逆片エビ固め。橋之介がたまらず場外にエスケープすると、定は追わずにリング上で水を飲みつつ余裕をアピール。橋之介がカウント14でふらふらとリングに戻ると、定は大きく振りかぶって強烈なエルボー。橋之介も据わった目で全力のエルボーを打ち込んでいき、互いにフルスイングのエルボー合戦。

 パワーで勝る定が余裕で打ち勝ち、ロープを使ったバックブリーカーからロープに振るが、橋之介はハンドスプリングエルボーで定を場外に叩き出す。後藤&藤田がエプロンに上がってくるが、橋之介はハンドスプリングヒールキックで2人も落とし、ノータッチ・トペ・コンヒーロで3人まとめて圧殺。

 逆転の狼煙を上げた橋之介は、串刺しバックエルボー&逆水平チョップを猛連打。さらに串刺しカサノヴァから後頭部への低空ドロップキック。さらにランニングニーを発射も、定がキャッチ。さらに橋之介が放ったエルボーもキャッチし、手足をロックした逃げ場のない状態でヘッドバッド。ふらつく橋之介をショットガン・ドロップキックでコーナーに叩きつけ、ブレーンバスター・ホイップから後頭部へのトラースキック。


 定は鬼の形相でスリーパーホールド。これをブレイクされると定が変形パイルドライバーを狙うが、橋之介が背面着地してスクールボーイで転がしてからのクロスフェイス。クロスアーム式に切り替えると定の顔がどんどんどす黒くなり白目まで剥くも、王者の意地でなんとかロープブレイク。

 橋之介がロープに飛び、貫通ランニングニーからファルコンアロー。さらに顔面へのランニングニーからスワントーン・ボムを発射も、定が回避したため自爆。定が起き上がりざまのランニングエルボーを叩き込むが、追撃には行けずダブルダウン。


 両者ふらふらと起き上がり、膝立ちになりながらのエルボー合戦を展開。定が自身の顔をぺちぺちと叩いて挑発すると橋之介がフルスイングのビンタを叩き込むが、定が左右の掌底連打を叩き込み、橋之介がダウン。定は橋之介を無理やり引き起こしてさらにビンタを打たせる。橋之介も意地の連打を放つが、定はIGFの魂を感じる猛ラッシュで再び橋之介をダウンに追い込む。

 定はまたも無理やり引き起こしてエルボーを連打。橋之介はゴツリゴツリと音が響くヘッドバッド連打からスライディング・エルボー。橋之介がウラカン・ラナを狙うが、定がキャッチしてパワーボムで切り返す。定がロープに飛ぶが、橋之介はカウンターのドロップキックを顔面に突き刺し、スワントーン・ボム。さらに奥の手の変形スカイツイスター・プレスを発射も、かわされて痛恨の自爆。


 定が顔面へのパントキックからMADE IN NERIMA。これを2で返されると、定はエルボーパッドを放り捨てて橋之介が起きるのをじっと待つ。橋之介が立ち上がって定の目をまっすぐ見ると、定はそれに応えるかのように強烈なエルボーを叩き込んで3カウントを奪った。

定「楽じゃないねえ……チャンピオン。楽じゃないよ。でも楽しくて嬉しくて仕方がないです。今まではTTT、ベルトずっと挑戦者側として立ってたけど、今日初めて、チャンピオンとしての初陣です。橋之介、分かるよ。お互いの立場的に、分かるよ。お前が俺に『ありがとうございました』って言えないのも分かってるよ。言いたくないかもしんねーな。けど、俺と橋之介、ホント名前も出すのが恥ずかしいくらいの団体で王子(※王子BASEMENT MON☆STAR)の第1試合とか第2試合とかでやってたんですよ。名前も出すのが恥ずかしいくらいの団体で。そこで『いつか定さんとメインでタイトルマッチ出来たらいいですよね』っつって、何年間も何年間もずーっとそういう夢見て。仲間ではなくなったけど、こうやって形にできました。ハシ、お前は俺に『ありがとう』って言わなくていいよ。俺からはサンキューって言ってやるよ。TTT、言ったよね。全部、全部もらってく。挑戦者、橋之介……マジか」

 定のマイクを遮るように神崎がリングに飛び込んできてマイクを取る。

神崎「定さん、強いっすねえ。橋之介の前回の佐藤光留戦、今日の定アキラ戦、橋之介からメチャクチャ刺激もらってます!“某団体”のチャンピオンと……」
定「言うなッ!」
神崎「TTTのチャンピオン、同時に持ってるなんて(笑)」
定「お前悪い奴だ、お前悪い奴だ、お前悪い子だ……」
神崎「ノってますねえ(笑)まあ、正直ベースで言うと腹立たしいです。メッチャムカつきます。ノってる定アキラを引きずり下ろしたい!次の挑戦者は俺だッ!ですから、受けてくれますか」
定「おじいちゃん。おじーちゃん!(※本部席ですっとぼける石川会長へ)オメーしかいねーだろハゲコノヤローぶち殺すぞ!いいかって聞いてんだよ、神崎で。OK、決まりました!OKOK、神崎、神崎、次の挑戦者、たしかに順序通りハシの次はお前だと思ってたけど、お前に今日みたいなカッコいい、オシャレじゃなくて、痛い試合ができるかどうか楽しみに待ってます。皆さん次のTTT、よろしくお願いします」
神崎「応援お願いしますッ!」

 神崎が去っていく。

定「チャンピオンっていうのはね、興行の締めをやらないといけないからね。プレッシャーではありますけど、俺に任せろって話だよ。さあ、さあさあさあさあ。ゴキブリ商会、当たり前に私はチャンピオンで防衛しました。そして言いましたよね?次はごっちゃん、藤田さん。状況わかってますよね?流石に分かってますよね?タッグマッチでベルト獲って、我々も6人でタッグとシングル、6人で向かうところ敵なし。なんなら……まあ、この次の話はちょっとやると出しゃばりすぎなんでやめますけど、3人だからこそ出来る話もありますよね。TTT、ゴキブリ商会ですぇいやつして、せいやつ、あっ、噛んじゃった……。制圧していきたいと思います。皆様、いつもの締めやりますよ。ご起立ください。もう俺らの前に敵がいねーってことをこのTTTのリングでどんどん証明してくから、みなさんこれからもゴキブリ商会についてきてください!それでは3人でベルト獲るぞ!オーッ!ゴ・キ・ブ・リーッ!センキューッ!」

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