【試合詳細】1・22 GLADIATOR大阪大会 【フェザー級】中川皓貴vsチョ・ソンビン 【ライト級】キ・ウォンビンvsグスタボ・ウーリッツァー

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『BODYMAKER presents GLADIATOR 020 in OSAKA』
日程:2023年1月22日(日)
開始:14:30
会場:大阪 176BOX

▼アマチュアMMAアトム級 3分2R
○セアリ(KINGGYM KOBE)
判定 2-1
●MIYU(DFC)

▼Progress FSコンバット柔術バンタム級 5分2R
○竹本啓哉(ALIVE)
1R 2分23秒 一本勝ち(チョークスリーパー)
●江木伸成(藤田柔術/LEOS JIU JITSU ACADEMY)

▼Progress FSグラップリング79kg契約 5分2R
●井上啓太(GROUNDCORE)
判定 2-4
○山田崇太郎(PANDAGYM)

▼ヘビー級 5分2R
○大場慎之助(パラエストラ東京)
1R1分50秒 一本勝ち(首固め)
●ジョン・ホ・チョル(TEAM MAD)

▼バンタム級 5分2R
○溝口司(矢田道場)
判定 2-1
●ガッツ天斗(パラエストラ綾瀬)

▼バンタム級 5分3R
○笹晋久(パラエストラ柏)
2R39秒 ※ジョン・オリニドのローブローにより笹の反則勝ち
●ジョン・オリニド(DyIncredible Fighting and Fitness Center)

▼キックルール スーパーウェルター級 3分3R
○璃久(HIGH SPEEDGYM/SBスーパーウェルター級2位)
2R2分19秒 KO
●イゴール・シルバ(BRAZILIAN THAI)

▼フライ級 5分3R
○宮城友一(DROP)
1R4分56秒 一本勝ち (チョークスリーパー)
●久保健太(GSB 多治見)

▼ProgressFSグラップリング・ウェルター級王座決定戦 5分3R
●森戸新士(藤田柔術/LEOS JIU JITSU ACADEMY)
2R  4分27秒 一本勝ち(腕ひしぎ十字固め)
○ジョセフ・チェン(B-TEAM)

▼Gladiatorライト級タイトルマッチ 5分3R
【王者】○キ・ウォンビン(Korean Zombie MMA/第3代GLADIATORライト級王者)
2R4分50秒 TKO(パウンド→レフェリーストップ)
【挑戦者】●グスタボ・ウーリッツァー(BRAZILIAN THAI)

▼Gladiatorフェザー級王座決定戦 5分3R
●中川皓貴(総合格闘技道場Reliable)
1R2分12秒 TKO(パウンド→レフェリーストップ)
○チョ・ソンビン(Team stun gun)

▼ウェルター級 5分2R
●藤田大(パラエストラ千葉)
1R3分24秒 一本勝ち(バギーチョーク)
○スティーブン・ギレスピ(LIONGYM)

▼フライ級 5分2R
●坪内一将(総合格闘技道場コブラ会)
判定 3-0
○陸虎(総合格闘技道場Reliable)

▼バンタム級 5分2R
●今村豊(宇留野道場)
判定 3-0
○秋田良隆(KINGGYM KOBE)

チョ・ソンビンが中川皓貴に勝利しフェザー級王座戴冠!キ・ウォンビンがライト級王座を貫禄防衛!

第1試合


 1R、MIYU前が前蹴りからバックキック。組んでからテイクダウン。セアリがラバーガードから三角締めを狙う。MIYUセアリしのぐがセアリ。MIYU、セアリの足を抜きスタンド。セアリの右ローにMIYU左インロー、ワンツー。セアリがタックル、テイクダウンを狙うがMIYUパウンド連打。セアリ、MIYUに膝。MIYUのパウンドを浴びながらセアリがこかしてテイクダウン。抑え込むがゴング。
 2R、前に出てきたMIYUにせアリの右がヒット。セアリがMIYUのタックルをしのぎ逆にテイクダウン。金網に押し込められたMIYUが逃れようとするがセアリ逃さず。時間いっぱい攻め続けたセアリがスプリット判定勝利。セアリは住村竜市朗の長女で、キッズ修斗の出身、1Rから最後まで目に力を宿し闘いに迷いが感じられなかった。

第2試合


 竹本、江木頭をつけ睨みあいながら差し手争い。竹本がテイクダウンを狙うが江木がしのぐ。竹本再度。江木再び離れるが竹本4度目の正直で差し手争いから組んでからのバックを取って力技でテイクダウン。竹本背後からの掌底連射のちリアネイキッドで締めあげ江木がタップ。

第3試合


 第3試合はProgress グラップリングルールで行われた。打撃のないMMAというそのルールを改めて紹介しておく。試合タイムは5分2R。タイトルマッチは5分3Rとする。決着方法は、グラウンド、スタンドでの関節技、絞め技による一本勝ち、時間切れの場合はポイントで決着。Progressルールはポイントの入り方が独特で、テイクダウンが2P、リバーサル(グラウンドでの上下の位置関係が入れ替わる攻防)2P、スクランブル(グラウンドで上下にあった位置関係が、スタンドに戻りリスタートされる攻防)に1P。

 バックグラブ(両足フック、四の字フック)に2P入る。もっとも特徴的なポイント加算が、相手が引き込んだ場合、引き込まれた側に2P入るというもの。まさに打撃がないので、否応なく静かなる攻防が続く。しかして、一瞬で決まってしまうスリリングな要素も併せ持つ。今回の井上と山田の勝負はポイント判定となった。

 1R、山田が前に出て井上を寝技に誘う。井上が足関節を狙うが、山田が切り返して上になり2ポイント。猪木アリ状態のなか山田が足を取る。井上しのぎ山田の足を取るが、山田が抜く。膠着、ゴング。2R、山田がまたも上になりポイントを重ねる。寝技の攻防。山田が上。井上が足で跳ね上げるが、腕を取りパスガードを狙う。井上凌いで足を狙うが山田しのぐ。井上が足を掴んできた山田を切って差し向かいで睨みあう。井上リバーサルで2ポイントも時間切れ。1Rの貯金が功を奏し山田の勝利(4-2)。

第4試合


 vs韓国人ファイター、国際戦。前に出て来たチョルに大場が左ミドル。チョルもすかさず左インロー。大場が右ミドル。チョルがタックル、膝、テイクダウン。そのとき大場少しも慌てずひるまずネルソンでひっくり返し、腕を取りながら首を固めてタップを誘い一本勝ち。

第5試合


 1R、溝口がプレス。ガッツに金網背負わせ右ロー。ガッツもパンチ当て回転も溝口の左ハイがヒット。ガッツの右ロー、溝口が右ローから右フック、パンチ連打。ガッツはタックル、テイクダウンで三角締めを狙うが溝口逃れる。ガッツが再度タックル、テイクダウンでパウンド連打。溝口下から攻めるがガッツすかさず立って逃れる。ガッツのタックルを溝口が肘で撃退。ガッツ執拗にタックル、金網におしこんでテイクダウン奪う。溝口は金網を利用して立つがガッツのタックル地獄は終わらない。

 溝口、ガッツに肘連打、ガッツを投げてテイクダウンも逃れたガッツが再度のタックルでテイクダウンに成功。溝口がフロントチョークの態勢も決まらずガッツが逃れて逆にパウンド連打。溝口なおも下から三角締めを狙うが、ガッツが足を戻してパウンド。下から上から互いにパウンド打ち合い。溝口が顔面蹴りも、火に油。ガッツのパウンドの雨。溝口決死の腕狙いも、ガッツが根性でしのぎきる。

 2R、溝口の肘でガッツのこめかみが切れ出血も、試合は続行。ガッツ、マウント。溝口逃れてスタンドに誘うがガッツはつきあおうとせず。溝口飛び込んでパンチ。判定勝利とはいえ前回の鮮やかなKO劇とは打って変わった辛勝に溝口本人も不完全燃焼気味の様子「しょっぱい試合ですいませんでした。」

第6試合


 笹の対戦相手のジョン・オリニドはGLADIATORのタレントリレーションに就任した長谷川賢がフィリピンMMA視察で発掘したキャリア3勝0敗可能性未知数ファイター。

 GLADIATORタレントリレーション長谷川賢コメント。
「人材発掘のためにフィリピンを訪れ、ケソンシティのラウンド・ワンMMA、バギオのチーム・ラカイを視察させてもらい、マニラではククイ・エロルデさんの協力を得て、数カ所のジムの選手が集まった合同練習会が見学出来ました。

 合同練習会、ラウンド・ワンMMA、チーム・ラカイと日本では無名でも高いポテンシャルを持った選手がいました。なかでもエロルデ・ボクシングジムの合同練習会で行われた実戦形式のスパーリングの一番手でケージに上がったジョン・オリニドの動きの良さは印象的でした。MMAスパーだけでなくグラップリングのレベルも確認したく、エキストラで壁レスなどシチュエーションスパーリングもリクエストし、総合力があることも分かりました。キャリア3勝0敗の若い選手ですし、笹選手との対戦には荷が重いかもしれないですが、帰国後にオファーをすると躊躇なく『戦う』という返答をくれました。今後、オリニドのように打撃も寝技もできて、若くて勢いのある選手。可能性とやる気を満ちたファイターを招聘して、日本の選手と競り合い互いに力がつくようなマッチメイクを心掛けていきたいと思っています」

 1R、ジョンが前に出て右インロー左ロー。笹も右ジャブ、ジョンの右ローに笹も左インロー。ジョン左ジャブ右インローに笹が左ミドル。ここでジョンがタックル、」テイクダウン。ジョンがパウンド連打、肘。笹、反転、上になる。笹が肘、パウンド打ち下ろす。肘連打決める‼︎。立って笹のタックル。ジョンがテイクダウン、笹に肘打ち連打。笹がタックルでテイクダウンしたところでゴング。

 2R、笹に悲運。ジョンのローブローで笹が呻き声とも叫び声とも言い難い呻き声をあげ股間を抑えてダウン。のたうつ。ドクターストップ。笹は担架で運ばれ、ジョンが反則を取られ、笹の勝利。丁々発止の良い雰囲気で試合が運んでいただけに、残念としか言いようがない。両者共に、悔しい結末となってしまった。

第7試合


 1Rでシウバのパンチの猛攻追撃に2度のダウン奪われ劣勢を極めた璃久が2R猛反撃に転じる。左ミドル決め左インロー入れる。シウバワンツーから右ST決めパンチ連打で畳み掛けるが璃久動きを見極めかわし右ボディ左フック。勢い止まらずパンチラッシュ浴びせシウバからダウン奪う。立ち上がったシウバに飛び膝。パンチラッシュでダウンのシウバに勢い余ってパウンド攻撃。ジャッジの警告。シウバに頭を垂れる璃久。試合再開。璃久がワンツー、右ハイキックをシウバにヒット。ボディえぐりパンチラッシュ。重い右がシウバの腹を打ち抜き、シウバ崩れ落ちる。目も覚めるような大逆転KO勝利。観衆熱狂、璃久歓喜。

第8試合


 宮城がパスガード、マウントポジション。久保にパウンドを打ち降ろす。宮城バック取って流れるようなシークエンスでリアネイキッド。久保タップ。宮城の鮮烈一本勝ち。

第9試合


 森戸はこれまで淡々と勝ち星をあげ、黙って結果を出して来た。ProgressFSグラップリング・ウェルター級の王者として相応しいと誰もが思っていたであろうその森戸が敗れたことは、軽い衝撃だった。1R、ジェセフがタックル、テイクダウンで2ポイント。ジョセフがパスガードでサイドポジション。

 スタンドからジョセフ再びタックル、アームドラッグ、テイクダウン。猪木アリ状態からジョセフがガードの足を払う。森戸もジョセフの足を取るが、ジョセフがまたしてもパスガード、マウント。森戸、腕をフック。2R、ジョセフがタックル、テイクダウン奪って2ポイントプラス。あとがない森戸。ジョセフの足を取るがジョセフ一枚も二枚も上手、マウントを取り、サイドポジション。ジョセフバックを取りさらに2ポイント。ここでジョセフがとどめの勝負に出、リアネイキッドの態勢へ。森戸耐えてしのぐが、腕十字ががっちり決まって森戸タップ。ProgressFSグラップリング・ウェルター級王者のベルトは、ジョセフの腰に輝いた。

第10試合


 前回GLADIATOR019で鮮烈KO劇の立役者だったグスタホがウォンピンのパウンド猛攻になすすべもなく防戦一方でうずくまる姿は衝撃の一言。1R、ウォンビン右ミドル入れ右ST。グスタボ、ウォンビン右ロー右ロー。グスタボ飛び込んでパンチ連打。ウォンビンが圧かけグスタボが金網を背負わされつつ突くようにミドルを叩きこむ。双方蹴り合い。ウォンビンタックル、テイクダウンからのパウンドラッシュ、肘連打。パウンドと肘がグスタボに降り注ぐ。グスタボ逃れられずパウンドと肘を浴びせられながらゴングに救われる。

 2R、ウォンビンの左インロー、右ローがグスタボにヒット。グスタボもパンチ返す。グスタボパンチ連打もウォンビンに上を取られ、回転してしのぐが再度上を取ったウォンビンがパウンドと肘を浴びせ倒す。グスタボはほぼ動けずウォンビンの肘と拳を浴び続ける。レフェリーがギリギリのところで試合を止め、ウォンビン戴冠。

第11試合


 2022年2月23日RIZIN TRIGGER 2ndでは、グラチャンの小島勝志に文句なし3-0判定勝利し会場を湧かせた中川は、GLADIATORの寝技戦士と呼ばれるほど組技の匠なのだが、韓国の強豪ストライカー、ソンビンの凄まじい破壊力のまえに崩れ去った。中川の右ストレートがソンビンにヒット。ソンビンパンチ連打も中川タックル、膝。が、ローブローで試合中断。再開、圧をかけてきたソンビンに中川がパンチ、膝を入れる。

 打ち合いからソンビンがタックル、テイクダウン。ソンビンがパウンド、肘。金網を背負いつつ中川が鋭い切っ先の前蹴りをソンビンの腹に叩きこんだ直後ソンビンが凄まじい圧で中川を金網へ押し込む。パンチラッシュ、腹をえぐる重い一発で、中川が小さく呻いてぐらつく。タックルというより、ソンビンにもたれるようによりかかる中川にソンビンが膝、パウンドラッシュ。レフェリーが止めた。

 中川は呻きながら腹を抑えのたうち自力で立ち上がること叶わず、担架で運ばれ退場。ショッキングな幕切れとなった。ソンビンは試合後マイクで日本語で「日本が好きです。おいしいものを食べたいです。」と挨拶「ありがとうございます。」と感謝を述べた。

※11試合目終了後櫻井代表と、タレントリレーション長谷川賢より、宮城友一選手に10万円、ジョセフ・チェン選手に20万円と、キ・ウォンビン選手に70万円のファイト・ボーナスが支給された。

第12試合


 藤田がいつも通りパワフルに飛び込みタックル、テイクダウン奪うがギレスピ立つ。藤田はバックコントロールから再度寝技へ引き込む。金網へ押し込んだ藤田は腕を取る。枕の右腕でギレスピの首を絞めあげる。ギレスピがこらえ、藤田がサイドへ回る。と、ギレスピが一瞬で長い足を蛇の如く絡めてバギーチョークを決め、藤田タップ。ギレスピ一発逆転勝利。珍しい技に報道席はおろか試合の様子を観客席から見ていた選手たちも色めき立った。ちなみにこのバギーチョーク、開発者は柔術歴浅い白帯の人とのこと。

第13試合


 1R、陸虎右ロー坪内左ジャブ。陸虎のワンツーに坪内もワンツーで返す。陸虎ワンツー、坪内タックル陸虎を金網へ押し込んで膝。陸虎逃れる。坪内右ハイ、ワンツー。陸虎もワンツーを返す。坪内が陸虎を金網へ押しこめ膝、右フック。陸虎も左ジャブで応戦。坪内のタックル、テイクダウンも陸虎立って膝。坪内投げ、テイクダウン。陸虎スイープ、上を取るが坪内もスイープして上になりパウンド。陸虎は坪内の足に狙いを絞るがゴング。

 2R、坪内が左ハイ、タックル、テイクダウンからパウンドラッシュ。立って、お互いテイクダウンを狙い合う。テイクダウン奪ったのは陸虎。坪内にパウンドを打ち込む。坪内、三角締めを狙うが陸虎逃れる。坪内が立つと、陸虎は膝を入れテイクダウンを狙う。投げでテイクダウンを取った陸虎は坪内にパウンド浴びせる。立って今度は坪内がタックル、バックを取るが陸虎が上を奪いパウンドの猛攻で終了。3-0で陸虎の判定勝利。

第14試合


 ノリノリの臨戦態勢で現れた今村は、中指を突き立て眼光鋭く秋田を挑発。1R、今村の右ローが良い音で入る。秋田もパンチで応戦。今村が秋田に金網背負わせ膝。今村、投げでテイクダウンを虎視眈々。今村タックル、テイクダウンに成功するが、秋田にネルソンで固められ上を奪われパウンド連打を浴びる。秋田が下から三角締めを狙ってきたところにゴング。

 2R、今村前に出ていき秋田を金網へ押し込み右ロー蹴り。秋田は今村に右フック連打。今村タックル、テイクダウン。秋田にボディ。逃れようとする秋田を今村雪隠詰めからパウンドラッシュ。秋田も下から返すが立てず三角締めを狙う。しのぎながらパウンドを被弾する今村。ジャッジ3人とものユナニマスデシジョンで秋田の判定勝利。

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