維新力が46年に渡る格闘人生に幕!ジュリアナ詩子さんも試合に参加し飯橋一家大集合でどすこいプロレスは大団円の千秋楽!

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 2日、東京都・新宿FACEにて『維新力引退試合&どすこいプロレス千秋楽 幸進』が開催され、維新力がプロレスラーとして32年、大相撲と合わせて46年に渡る格闘生活にピリオドを打った。

 維新力は元大相撲力士であり、後の横綱となる若花田、貴花田、曙らと十両戦線を大いに盛り上げた。
 1990年7月場所を最後に大相撲を廃業後にプロレスラーに転向し、SWS、NOW、WARなどのリングで活躍。現在は吉祥寺で飲食店『維新力の店』を25年以上切り盛りする傍ら、相撲に関するニュースのパネリストとしてワイドショーなどに出演するタレントとしての活動や、自主興行『どすこいプロレス』を1~2年に1度のペースで開催するプロデューサーとして知られている。
 さらに、元プロレスラーの妻・ジュリアナ詩子(穂積詩子さん)との間に生まれた実子である飯橋理貴&飯橋偉進が2021年9月にDRAGON GATEで兄弟揃ってプロレスラーデビュー(※理貴は今年6月に引退)。今年9月には維新力&偉進がタッグを組んでDRAGON GATEのビッグマッチで王座挑戦を果たすなどプロレス界の未来にも遺産を残してきた。

 この日の維新力引退興行は早々チケットが完売となる大盛況。普段は本部席や記者席が設置されるスペースにも観客席が設けられ、511人の超満員札止めを記録した。


 第1試合では、松田慶三&真琴vs飯橋偉進&Xのタッグマッチが組まれ、Xの正体に注目が集まっていたが、懐かしい曲とともに現れたのは後輩のアイガーを引き連れた詩子さん。
 アイガーのセコンドとして試合に参加していた詩子さんだったが、偉進がピンチを迎えると思わずリングに飛び込み、息子とともにダブルチョップを叩き込む大暴れ。さらにコーナーへと上がっていくが、詩子さんが現役から30年離れているということもあってか偉進が慌てて引き止め、その隙を突かれた偉進が松田の慶三ロックボトムを受けて敗北を喫した。

 メインイベントでは、維新力引退試合として維新力&SAKIvs望月ススム&雪妃真矢のタッグマッチが実施。
 試合はどすこいプロレス名物の相撲対決に始まり、終盤には維新力がダイビングショルダー、四股を踏んでのツッパリ連打、小股すくいスープレックス、アルカトラズと猛攻を仕掛けるが、ススムはこれを真っ向から受け止めてジャンボの勝ち!(※ラリアット)を怒涛の連打。
 父の大ピンチにいてもたってもいられなくなった偉進はリングに飛び込んで維新力を救出。ススムに合体バックドロップ、雪妃に合体チョークスラムを決めるなど親子の絆で攻め立て相撲ラリアットでの決着を狙うが、これをかわしたススムがエクスプロイダー。さらにジャンボの勝ち!から横須賀カッター、友情、夢限パッケージと畳み掛けて3カウントを奪った。

 その後行なわれた引退セレモニーでは、大勢の関係者から花束が贈呈され、詩子さん、偉進に加え理貴も登場し4人で記念撮影。
 最期に維新力が「1年前にこの会場を押さえさせていただきまして、半年間ブッキング、マッチメイク、そして営業と数々こなしてきましたが、あっという間に今日、ここで僕がこうやって挨拶してる場面が来てしまいました。本当に悔いのない格闘技人生でした。これからはプロレス界相撲界、本当にまだまだ影の方で応援したいと思いますので、長い間ほんとにありがとうございました」と挨拶し、10カウントゴングから最後の選手コールが行われると大量の紙テープが舞う。その後は参戦選手たちに胴上げされ、維新力はリングを後にした。

 バックステージに戻った維新力は、「今寂しい心境と、これで格闘人生最後なんだなって。2年くらい前からヒザの調子が悪くて、本来は去年、ちょうど還暦での引退を考えていたんですけど、コロナで会場が押さえられなくて。でも、その間に息子がデビューしたり、まさかの親子タッグだったりタイトルマッチだったり、この2年間で逆に無駄なダメージが無かったんでコンディションも作って、今日は万全のコンディションで試合をしました。思い残すことはありません」と柔和な笑みをたたえて語る。

 そして、引退が本来の想定から1年遅れたことで息子とプロレスラーとして轡を並べられたことについて「去年(引退試合を)やってればドラゲーさんとの絡みもなく、逆にその1年間で色んなドラマが生まれてって思いを考えると本当に幸せな最後でいい形で終われたなって。ベルトも取って欲しいし、ドラゲーを引っ張っていく存在になってほしいなって。親バカですけど(笑)」と愛息への期待を語った。

 そして、詩子さんについて聞かれると「最初試合する・しないも色々あったんですよ、もう30年試合してないし。でも、トップロープ上がったときは『えぇっ?!』って思いましたよ(笑)息子のためですよ。最後だってことで、奥さんも協力してくれたのかなって思いで。あんなにやり合うとは思わなかったですね。絶対出たからない人ですから。だから、ドラゲーさんでもあんなにマイクアピールしたり……やっぱ、子供が一番です。僕は二の次です(笑)」と破顔した。

 最期に維新力は「本当に長い間維新力を応援していただいてありがとうございました。悔いなく今日千秋楽を迎えることが出来ましたので、今後は息子の飯橋偉進をはじめ、今日出ていただいた選手の皆さんの応援よろしくお願いします!ひー!ふー!みー!どすこい~ッ!」とファンにメッセージを贈り、46年間の格闘人生に幕を下ろした。

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