「白いベルトは泣いてるよ」元WWEのKAIRIが高橋奈七永との“七海里”を復活させ号泣する王者へ挑戦表明!

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 30日、東京都・大田区総合体育館にてスターダム『5★STAR GP 2022~開幕戦DAY1~』が開催され、KAIRIが7年ぶりに“七海里”を復活させ上谷沙弥の持つ白いベルトへ挑戦を表明した。

 2012年にスターダム3期生としてデビューした宝城カイリは、同期の翔月なつみ(現:澄川菜摘)との“宝翔天女”や美闘陽子との“BY宝”などタッグ戦線で活躍。シングルでも赤いベルト(※ワールド・オブ・スターダム)、白いベルト(※ワンダー・オブ・スターダム)を両方戴冠し頭角を現すと、2017年にWWEへ移籍。WWEではASUKAとの“ザ・カブキ・ウォリアーズ”や紫雷イオとのタッグでも活躍し、2020年に結婚を発表すると日本に帰国。WWEの日本大使として活動していたが、2021年9月をもってWWE JAPANが解散。以降はプロレス界で目立った活動はしていなかったが、今年2月に古巣のスターダムに電撃登場。
 現在はビッグマッチのみの参戦となっているが、世界を獲ったKAIRIの存在感は大きく、時には現スターダム選手たちの憧れの存在として、時には若手に立ちはだかる高い高い壁としてスターダムに君臨している。

 この日は、高橋奈七永とのタッグ“七海里”を約7年ぶりに復活させ、“シン七海里”として登場。奈七永が「私の全女仕込みの厳しいプロレス、今までやってきた厳しいプロレス、KAIRIにもぶつけた厳しいプロレスを味わわせてやりたいと思います」と宣戦布告した上谷沙弥&レディ・Cのタッグと対戦した。
 奈七永が持つテーマとは別に、KAIRIは現在白いベルトを持つ上谷の“先走り”に目をつけ、なにか伝えたい想いがある様子で試合に臨んだ。


 シン七海里はARCHONのEバイクに乗って爆走するド派手な入場で会場を魅了。
 2人は7年の時を感じさせぬ戒名なコンビネーションで序盤から上谷&レディを攻め立てていき、奈七永がレディとの身長差を覆すパワーファイトで、KAIRIが流麗なスピードファイトで上谷を圧倒。終盤にはかつて得意とした合体エルボードロップも披露し、最後は奈七永が冷蔵庫爆弾でレディを沈めた。

 マイクを取ったKAIRIは、上谷が以前からKAIRIとの白いベルト戦を強く意識していたことを挙げ「私の名前をたくさん挙げてくれるのは嬉しいんだけど、私は、先走らない。今ここにいるパートナー、そして対戦相手、そのことに点で全力で集中してる。私の名前を出されても対戦してきた選手、どんな気持ちになる?白いベルト、泣いてるよ。今、これまでの白いベルトの対戦相手、その相手たちと、心から向き合ってないから、悲しみがベルトに溜まって、白いベルトは泣いてるよ。私、5年前に白いベルトとはお別れしたけど、呼ばれてる。白いベルトに呼ばれている。挑戦、受けるよ」と上谷の防衛戦の相手に名乗り。

 この言葉が心に刺さった上谷は「この白いベルト、泣いてるのかなぁ~?まだまだ、未熟なチャンピオンだと思うし、苦しいことも辛いこともたくさんあって、怖くて、怖くて!怖くて!前を、見て見ぬふりしたこともあったかもしれない。でも、私は今、自分ができることを全力でやってきたつもりです。今、8度防衛して、あなたの防衛回数と並んでます。私は、あなたを倒して、越えて見せる!」と号泣しつつもKAIRIの前に立つ。
 KAIRIはビンタのフェイントから上谷の頬を両手で引っ張ることで応え、オトナの余裕を見せつけた。

 バックステージに戻ったKAIRIは「今回私が奈七永さんをパートナーにして彼女たちと闘った理由、それは奈七永さんが1番対戦相手と心から向き合う人だから。対して、上谷沙弥。先走る!対戦相手が決まってるのに私の名前を出して、対戦相手と本当に心から向き合ったのか。私はそうは感じない。キッドの涙、MIRAIちゃんの悲しそうな顔!試合後の対戦相手の表情を見たら分かる。上谷、泣いてるヒマがあったら……潰しに来い。やってやるよ。それだけ」と上谷に発破をかけた。

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