【試合詳細】7・27 飛鳥プロレス新宿FACE大会 篠瀬三十七&高橋匡哉&仲川翔大vsTAJIRI&児玉裕輔&土肥こうじ 真琴&杏ちゃむvs松本都&SAKI 真霜拳號&花見達也vsUTAMARO&政岡純

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『三十七復活~三十七デビュー10周年記念大会』
日程:2022年7月27日(水)
開始:19:00
会場:東京・新宿FACE
観衆:187人

▼マジックボックス提供試合 15分1本勝負
○Mr.アトミック/北爪秀俊
6分58秒 ラリアット→片エビ固め
セレジェイラ/●ファイサオ

▼アイスリボン提供試合 15分1本勝負
トトロさつき/○松下楓歩
13分0秒 ファルコンアロー→エビ固め
星いぶき/●咲蘭withしのせ愛梨紗

▼15分1本勝負
○木藤裕次/リッキー・フジ/佐野直
8分39秒 変型コブラツイスト
守屋博昭/●ホラちゃん/藤原ライオン

▼20分1本勝負
○大和ヒロシ
8分55秒 フィッシャーマンズ・スープレックスホールド
●ナカ・シュウマ

▼20分1本勝負
○真霜拳號/花見達也
13分44秒 無道
UTAMARO/●政岡純

▼30分1本勝負
○真琴/杏ちゃむ
15分18秒 盛艷のうねり→エビ固め
●松本都/SAKI

▼篠瀬三十七デビュー10周年記念試合 30分1本勝負
TAJIRI/児玉裕輔/○土肥こうじ
18分58秒 人殺しラリアット→体固め
●篠瀬三十七/高橋匡哉/仲川翔大

脳腫瘍を乗り越え篠瀬三十七が10周年を迎えついに復帰!愛娘のしのせ愛梨紗、SMASH、WNC、ASUKA PROJECTの仲間たちが集結し三十七を祝福!

第0試合


 マジックボックス提供試合は、北爪がファイサオにリバースの変型ブレーンバスター、アトミックが正面、後頭部へのラリアットを連打。最後は正面からのラリアットでファイサオにトドメ。

オープニング


 篠瀬代表と、篠瀬の愛娘でアイスリボンでデビューしたばかりのしのせ愛梨紗がリングイン。愛梨紗は6・26後楽園でデビュー。篠瀬は今大会へのオファーをし、アイスリボンのOKが出た直後に、愛梨紗が試合で鎖骨をケガしてしまい、参戦が流れてしまったことをアナウンス。愛梨紗は「父の10周年の大会で試合できないのは悔しいですが、セコンドにつかせていただくことになりました」とあいさつ。

第1試合


 朝陽が体調不良のため、トトロが代打出場。現役JDのいぶき、JCの咲蘭のセコンドにはJKのしのせ愛梨紗が付いた。学生コンビは愛梨紗も介入して前半戦をリード。しかし、巻き返したトトロ組はトトロが咲蘭にボディプレス、松下がファルコンアローを決めて逆転勝利。

第2試合


 試合前、洞口の欠場がアナウンスされ、代わりに現れたのはコレガでブレイク中のホラちゃん。ホラちゃんはトリッキーな動きで幻惑も、佐野と木藤がペイントを剥いでしまう。最後は木藤がコブラからグラウンドに移行しての変型コブラでホラちゃんからギブアップ勝ち。

第3試合


 シュウマもチェアに大和をぶつけるなど奮戦したが、キャリアに勝る大和が終始リード。大和はジャーマン、スピア、ミサイルキックからフィッシャーマンズ・スープレックスで貫録勝ち。

第4試合


 真霜&花見は抜群の連係を見せるも、UTAMARO&政岡も負けじと合体技を披露。真霜が延髄斬りで追い込むも、政岡は急所蹴りで反撃。花見がスワン式ドロップキック、真霜が延髄斬りを政岡に決めると、真霜が必殺の無道で絞り上げて勝負あり。

第5試合


 飛鳥ならではの異色カードが実現。真琴とSAKIが試合をリード。杏ちゃむも関節技で奮戦。都もらしい動きで奮闘。15分過ぎ、真琴がSAKI、都の2人をスピアで吹っ飛ばすと、都にグラビアバスター、盛艶のうねりとつないで勝利。

第6試合


 2011年にTAJIRI率いるSMASHに入門した篠瀬は、WNCで2012年7月15日の児玉ユースケ(現・裕輔)戦でデビュー。遅咲きの37歳でのデビューとあって、師のTAJIRIからリングネームを“三十七”と命名された。2014年1月に独立し、ASUKA PROJECTを旗揚げしたが、デビュー前から確認されていた脳腫瘍が肥大したため、2019年3月18日の後楽園ホールで団体を解散し、引退した。その後、新たなコンセプトのもと、同9月に飛鳥プロを旗揚げし、プロデューサーに専念していたが、持病の脳腫瘍の悪化のため、2020年9月30日の新宿大会をもって一時活動を休止。同10月上旬に腫瘍を除去する手術を受け、治療、リハビリに努めた結果、病気はほぼ完治。コロナ禍のなかで再開時期を模索していたが、7・27新宿で1年10か月ぶりに活動を再開することになった。

 折りしも、7月でちょうどデビュー10周年を迎えた篠瀬は、ファン、関係者への“快気報告”。目の病気により、昨年6月に引退した愛弟子・佐山駿介さんからの「復帰してほしい」との願いを果たすため。また4月に頸髄損傷の大ケガを負って療養中の大谷晋二郎選手への支援を目的に“限定復帰”を決断した。

 篠瀬はWNC時代の後輩で、ASUKAでともに戦った高橋匡哉、仲川翔大と組み、師TAJIRI、WNC時代の先輩である児玉、土肥のトリオと対戦。出場選手6人全員がWNC出身という同窓会的な戦いでもあり、その後のそれぞれの進化を見せる一戦となった。

 先発は篠瀬とTAJIRIで、レスリングの攻防を展開。その後は6選手が入れ替わり立ち代わりで対峙。TAJIRIは篠瀬に強烈なマウントパンチを浴びせ、厳しい攻めを見せた。10分過ぎ、土肥が篠瀬をフェースロック、変型腕固めで絞め上げた。なんとかしのいだ篠瀬は土肥にトップロープからセイバーチョップ、児玉とTAJIRIにもダブルでセイバーチョップを叩き込み、土肥に河津落とし、ニールキックとたたみかけた。ヒジのサポーターを外した篠瀬は必殺のエルボーを狙うも、かわした土肥がジャーマン。篠瀬は決死のチョップで土肥を攻め込むも、土肥はエルボーで応戦。土肥はラリアットを叩き込むもカウントは2。ならばと土肥は走りこんでの人殺しラリアットで粘る篠瀬にトドメを刺した。

 土肥は「篠瀬、復帰おめでとう! 難病を乗り越えて。篠瀬三十七と飛鳥プロレスにはこんなにたくさん応援してくれるお客さんがいますよ。難病といえど、引退試合見に来てくれた人もたくさんいると思う。そこから復帰には賛否両論あるわな。ただ篠瀬、復帰おめでとう」と後輩にエール。

 篠瀬は「復帰しますと言って、頭をよぎったことがあって、師匠のTAJIRIさんの言葉が離れなくて。いろいろあって乗り越えて一つの目標を達成したら感動があって、人生ってつまんないものじゃなくて、目の前のことをやれば何か見えてくるんだな、頑張れるんだなって感じました。飛鳥プロレスが皆さまの日々の生活とかに元気を与えられればいいなと思いました」とマイク。

 バックステージで篠瀬は、代表として、「大会開催しようとしたときはコロナの感染状況も落ち着いてて。ところが感染拡大して、チケットの予約が前日に40人、50人キャンセルがあって。でも存在意義をかけて、ふたを開けてみたら多くのお客さまに来ていただいて、お客様に必要とされるならやってよかったのかなと思います。(次回大会は)コロナの状況を見て、年内か遅くとも来年にはできればと…」と話した。選手としては、「勝手知ったるメンツでしたけど、みんな日々成長してるので。思っていた以上にアップグレードしてて。当たりもきつくて…。それでいて温かい先輩方、師匠で、気持ちは十分に与えてもらえたかな。(土肥と当たることが多かったが)新人の頃、当たることが多くて、年下とはいえ、土肥さんの気持ちは感じました。(今後は)自分自身の試合に関しては1回ではないと思います。じゃあ次も、次も次もではなくて。意義があって、今回のように目の前に困ってる人がいたら助けたいようなときは試合をすることもあると思います」と語った。

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