【インタビュー】バトル・ニュースの出禁解除!山下りなだから語れる夏すみれの過去と日本の女子デスマッチファイターへの思いとは

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 昨年8月、女子デスマッチファイターとして活躍を続ける山下りなは、鈴季すずとのデスマッチ王座戦を終えた直後のインタビューでバトル・ニュースの記者に名指しでデスマッチ出禁を言い渡した。記事の題名の付け方への批判ではあったが、SNSで語ったその思いは業界で一時期話題となっていた。
 実は記事の内容を書いている記者と山下はすぐにお互い謝罪をして和解をしていたのだが、名指しした記者に関して山下は顔も知らない相手であったため話することなく半年が経過。
 今回フリーランスサミット『NOMADS’』スタートのインタビューにて直接両者が話をする機会が生まれ、半年を経てお互い謝罪。改めてあの当時の状況と、同じ団体にいた夏すみれに関してや日本の女子ハードコア・デスマッチファイターへの思いを聞いた。

フリーランスサミット『NOMADS'』
日程:5月20日(金)
開始:19:00
会場:新宿FACE
※チケット完売

<参戦予定選手>
雪妃真矢、山下りな、高瀬みゆき、SAKI、優宇、安納サオリ、朱崇花、清水ひかり、櫻井裕子、網倉理奈、花園桃花、他

――インタビューを始める前にお聞きしたいのですが、この『NOMADS’』、バトル・ニュースは出禁でしょうか?(苦笑)
「あっ!好きに出入りしていただいて大丈夫です!(笑)」

――ありがとうございます(笑)改めて、あの場でなぜあのような言葉が出たのか教えていただいて良いでしょうか
「あの時は言葉を選び間違えたと思っていて、タイトルが嫌だなと思ってて。ちょうどあのタイミングですずとデスマッチでシングルだったし、バトル・ニュースさんも来てたんで」

――実は僕はその場にいなくて、あの時点で僕の顔と名前って多分一致してなかったと思うんです
「はい。一致してなくて。すずからお名前を聞きまして。ただ、記事の中身まで良くないという言い方をしてしまったのは私が良くなかったなと思います。記事の中身書いてる人とタイトル付ける人が違うんですよね?中身を書いていただいている記者さんとはあのあとすぐに別会場でお話して、私が言った事でお互い良くなかったなって、色々気持ちもグルグルしたのでお互いにごめんねって(苦笑)」

――プロレス愛がある記者なので当時凹んではいましたね(苦笑)
「タイトルはアレですけど中身は気持ちを込めて書いてくれていたのにと思って。不信がヒートアップしてた部分があって、私もあの発言をしたあとにちょっと気持ちがグルグルする部分もあって……」

――直接はっきり言うイメージの山下選手がSNSでも専門誌宛の巻き込みで搦め手のような形を使っており、直接言われてないので反応するわけにいかず難しい部分があったんですよね
「直接会って言えば良かったんですよね。ちょっとコトが起こってしまったのは事実ですし、今こうしてお話もできているので、これから思うことがあったら直接お話していきたいと思います。あのあとも変わらず私の記事もいっぱい書いてくださっていましたし、ちゃんとお話しなきゃなと思っていたので」

――山下選手らしくないという動きの部分は団体の意向はあったんですか?
「ではないですね。(私は)フリーですし、私がヒートアップした部分があって」

――すず選手のことを想っての行動だったと思います。あの件について、すず選手からなにか言葉はありましたか?
「いや、すずからは特になにか言ってくることは無かったですね(苦笑)私も別に『感謝しろ』とかそういうのは無いですし、私1人でヒートアップしちゃった感じですかね?お騒がせしましたねって感じです」

――そのすず選手もアイスリボンを退団し、現在ハードコア&デスマッチユニット“プロミネンス”として活動していますが、そのことについて思うことは
「ん~、まあいんじゃないですかね?(団体を)抜けることも、自分の道を選んでいくってことはいいことだと思います。実際目立っていますし。でも、目立つことと試合をしたいって思う感情は別なので直結しないんですよ。目立つのはスゴいなあと思いますし、立派だと思いますけど、私がそれによってプロミネンスとハードコア&デスマッチをしたいと思うかは別ですね。私も、団体からデスマッチの仕事をもらってって形なので大層なことは言えないんですけど・・・私はソロでっていうか、正直日本の女子デスマッチファイターで試合をしたいって思う人がパっと思い浮かばないっていうのが正直なところで。最初はお声がけもいただいていたんですけど、スケジュールの都合で参戦出来なかったりしてますし、 自分のお世話になってる団体さんへの義理(筋?)を考えると、今はご縁がないと思うしか無いですね」

――「日本の女子デスマッチファイターで試合をしたいって思う人が浮かばない」という言葉がありましたが、ここ2年くらいでハードコア・デスマッチファイターを目指す女子選手が増えている傾向には山下選手の影響が多大にあると思います。女子がデスマッチをやることについてはどう思いますか
「私は全然すごくいいと思います。やりたいって思ったことは後悔がないようにどんどんやっていく分には構わないと思いますし。デスマッチ自体もプロレスですし、別にたくさん挑戦して色んなこと考えて、『プロレスであるデスマッチ最高!』って思ってもらえることはすごく幸せなことだと思います。たださっきも言ったように、それによって私が『この子と試合したい!』って思うことかどうかはまた別の話だったりするので。『半端な気持ちでやってんじゃねーよ!』なんて絶対思わないし、私は。1つの挑戦する道として『デスマッチやってみたい』でもいいと思いますし、それを生きていく術にしている人がたくさんいるという、自分の進む道には必ず先に誰かがいるので、それを忘れないでほしいなとは思います。それで、自分も征くってことは後に続く誰かがいるってことなので、自分が新しいことにチャレンジするってことは常に新しい道が出来るってことなので、『あの人がやるデスマッチどうなんだろう』っていう新しいチャンネルが生まれる可能性が出てくるわけで、『誰かがやるんだ』っていう気持ちは大事だけど常に緊張感は持っています。『思い切り行ってこいよ』といつも背中を叩いてもらうんですけど。海外行ったときも成功しなきゃと思いましたし」

――普段とは違ったカードが見られるという期待もある大会なので、ハードコアルールや凶器の有無にも注目されると思いますが、今大会で山下選手はなにを見せたいですか
「キャリアの浅い選手が多く参戦することになると思うんです。フリーになりたての方が多いので。でも、自分も女子選手の中で言ったら大きい方なので、パワフルで強い壁的なポジションになれたらと思っていますね。カードはまだ発表できてないですけど、コトの発端の1人としてしっかり選手が思い切り立ち向かえるようなプレイヤーでありたいと思いますけど、ハードコア・デスマッチは頭になかったですね。ハードコア・デスマッチはしてるんですけど、自分の原点、やってきた長さで言うと女子プロレスなので。なにか思いつけば色々ワッてやってくと思うんですけど、“自分は女子プロレスラー”っていうのが真ん中にあるので。フリーランスの女子プロレスラーの興行として、自分には何があるのか、考えてます。ただ、私がいま中心になって目立ってやってることはハードコア・デスマッチなので、そこに期待してもらっても全然構わないです。『もしかしたらなにかあるのかな?』とか」

――今回は、山下選手が団体に所属していた時代から付き合いのある夏選手との大会になりますが、夏選手にはどのような印象を持っていますか
「しっかり者だし、プロデュース力も長けていますし、エンターテイナーで、綺麗だけど下品が許されるっていうスゴい場所にいるんですよね、なんか。そういうのすごいな~っていつも思います。ホントだったら全モザイクかけなきゃいけないところを、夏だったら指の隙間から少し見られるみたいな、そんな感じがするんですよ。ギリギリ駄目なところを程よく出来る人って意味では尊敬してますし、デビュー前から目標があったりとか『私がこういうのが好きなんだ!』とか、そういう主張がすごいあったんですよ。自分にはないものを全部持っているので、すごく刺激になりますよね。自主興行もやってたし。私はすごいな~って尊敬してます。ちゃんと怒れるし、かと思ったらしおらしくなったりとかもするし。面白いですよね。私はただただ強いんですけど、彼女にはなにか残してくれるんじゃないかっていう期待値がありますよね、プロレス以外でも。だから彼女に飲みに誘われるんですけど、『夏がいたら絶対なんか楽しいな』って思いますし、ホントにすごいですよね」

――夏選手と一緒にいて「大変だった」と思うエピソードはありますか
「いやぁ~……あり過ぎて……(笑)印象に残ってるのは、沖縄でベロベロに酔っ払って、シャッターが全部閉まった夜中の商店街に大の字になって『お前ら全員死ねェ~ッ!』って叫んで、『死ねェ~ッ!』って商店街の中にすごい声で響き渡って、どっかから全然知らん人の『うるせえ!』って声が返ってきたのが印象的でした」

――そのとき夏さんはちゃんと服を着ていたのですか?
「着てました!着てましたけど、なんか口からよだれのように吐瀉物が……すーっと出てて、それが商店街のタイルの隙間に流れて私の服に染みてたのがちょっとショックだったし、アジャコングさんとか大御所の方にも怒られました……」

――かつては清純派としてデビューした夏選手も、大きく変わってしまいました
「でも、デビュー当時はいっぱい泣いてて。私は運動神経がちょっとあったんでやれたことを、『私は出来ない……』つって布団でぐすぐすしてて。でも私は夏のプロデュース能力は当時からスゴいと思ってたんで、夜2人で話して『強いだけがプロレスじゃないよ!夏のことスゴいと思ってるよ!』って言ってたら、コイツ、グーって寝てて……。吐き出して寝てなにをスッキリしとんねんって……。翌日なんも言ってこんし、『コイツ覚えてねーな』って(※隣で聞いていた夏が「全然言われた記憶ない(笑)」と爆笑)イベント事でもスピード感あるし、夏が言うと『そうだね』ってしっくり来るし、素敵ですよね。だからプロデューサーとして頼もしいし、休んでいる間に色々経験してきたからこそ……もし復帰しても、今まで通りは無理なんですよ、絶対に。時間は経ってるし。色々経験してきた夏だからこそ出来るプロレスを見たいなと思うので、今回の興行を成功させて、ここをそういう場にしたいなと思います」

――夏選手とは団体所属時代からの仲ですし、雪妃選手とはアイスリボンでRebel&Enemyのチームメイトですが、山下選手と高瀬選手の接点はどこにあったのでしょうか
「みゆ姐とは結構、いつの間にかあって、デビュー当時くらいからアップルスタープロレスで一緒に試合したりとかしてて、最初『どんな子なんだろう』って思ってたら、ハキハキした元気な子が出てきて、デビュー当時だから試合は上手く噛み合わないこともあったけど、試合をするにつれて彼女の熱い気持ちを感じて、『私は山下さんのこの技が好きなんです!お疲れ様でした!』みたいな感じで、会うたびに清々しいものを感じていましたね。わかりやすい。試合と性格がホントに直結するような感じで。私、前いた団体のときにもシングルマッチとかでも結構試合してて、そのときにもすごい熱い、熱い、とにかく熱いとしか言いようがないんですけど、フリーになってからも会う団体とかでも『この試合見ました!』とか報告してくれたりとか、繋がりは前からありまして、試合もしているし、逆に私からも話を聞いてもらったりとか。夏と連絡は直接取り合ってるんですけど、みゆ姐から『夏さんは最近こうです!』みたいな報告を受けたり、歩くカルテみたいですね。みゆ姐が選手としてどれだけ頼もしいか知ってるし、コロナになって数ヶ月ホントに大会が一切ないってことがあったんですけど、そのときに私が持続化給付金のやり方とか分からなかったときに、みゆ姐が全部教えてくれて、無事私は給付金をもらえたっていう。みゆ姐のおかげで私はウーバーイーツをしなくて済んだんですよ(笑)似ている部分、通じる部分も感じるし、かと思ったら冷静に分析してくれたりもするし、似ているからこそ自分のわからないところに気づいてくれるところがあるので、選手としても素晴らしいですし後輩とはあまり思ってないですね、いい意味で。頼りすぎてるからなんですけど(笑)色々やってくれるからいつも『いいの~?』って甘えちゃうんですよね」

――これまではあまりリング上では群れない孤高の存在というイメージがあったのですが、雪妃選手らとのRebel&Enemy結成から約2年と長く活動されていますし、666で誕生したニセモノ(※Rebel Zero Enemy)との抗争も続いています。山下選手の中でのRebel&Enemyはどういう存在なのでしょう
「ニセモノも含めてみんなが愛おしいんですよね。彼女たち、ニセモノさんたちも。私の心の隅っこに咲く小さいお花って感じなんですよ、この方達は。私が参戦する大会とかには半分以上は多分、ユキちゃん、会長、妹加さんがいるんですけど、いるとホッとするというか。人となりもそうなんですけど、安心する場所になってますよね。『こんなところにお花咲いてる』みたいな気持ちで(笑)みんな結構バラバラな感じなんですけど意外とまとまってますし、今度Rebel&Enemyでも大会をやるんですけど、(666の)彼岸花毒美代表も良いスパイスになって統括してくれていますし。群れない私がこんなに長く誰かと一緒にいるっていうのはほんとに珍しいですね。なんでだろうって思うんですけど、やっぱり、なんですかね?(笑)不思議なんですよね。熟年夫婦ってこんな感じなのかなって思ったり(笑)一緒にいてストレスも感じないし、気も遣わなくていいし。変な話、グループLINEで返信しなくても『まあ、りなちゃんだし』みたいな感じで受け入れてくれるので(笑)長く続いている秘訣は、この距離感、この距離感……」

――会見の中でもNOMADS'は「フリーランスの帰る家にしたい」といった言葉もありました。山下選手の中でも、ここを帰る家の1つにしたいですか?
「もちろんあります!」

――NOMADS'に対する思いは、Rebel&Enemyであったりフリーランスという立場であったりとかとは違う思いがあるのでしょうか
「フリーになって助けてくれたフリーランスの人たちもいっぱいいますし、自主興行に呼んでくれたりだとかっていうフリーランスだったりとか、呼ばれてその人達と会うことは出来るんですけど、その人達とお互い選手として認め合って会える場所っていうのはやっぱり無いので、大事にしたい人たちと集まれる大事な場所にはしていきたいと思います」

――その中で、ファンに「こういった部分を見て欲しい」という部分は
「これから発表していく選手もそうですけど、今回裏方に回ると言っている夏すみれもそうですし、発信力がスゴいので、夏のSNSとかも見てほしいです」
(※夏が「大会の見どころ聞かれてSNS言う奴おらんやろ!」と爆笑)

――つまり、夏すみれの生き様がこの大会だと
「それはありますあります(笑)まあ、フリーランスの選手が最初から最後まで全員主人公かなって思います。もちろん、第1試合には第1試合のテーマがあったりもするんですけど、主体になった4人が『こういうのが見たい』っていう希望があるようなカードを組んでいくので、そういう意図を考えながらカードを見てもらったらなって思います」

フリーランスサミット『NOMADS'』
日程:5月20日(金)
開始:19:00
会場:新宿FACE
※チケット完売

<参戦予定選手>
雪妃真矢、山下りな、高瀬みゆき、SAKI、優宇、安納サオリ、朱崇花、清水ひかり、櫻井裕子、網倉理奈、花園桃花、他

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