突然の引退から電撃復帰を果たした葉月がSTARS入りを表明し愛弟子が歓喜の号泣

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 4日、東京都・後楽園ホールにてスターダム『第11回 ゴッデス・オブ・スターダム~タッグリーグ戦~』が開催され、葉月がSTARS入りを果たした。

 葉月はスターダムのハイスピード王座戦線を中心に団体の中核選手として活躍していたが、2019年秋に突然の引退表明。その理由は未だ明かされていないが、引退セレモニーの10カウントゴングを前に「こういう不本意な引退はしたくなかったし、すると思ってなかった。スターダムのことは大嫌い」と団体批判し、バックステージでは「人間としてみんなみたいにクソになりたくない」と他の所属選手にまで怒りの矛先を向けたことから根の深さが伺えた。
 しかし、ブシロード体制となって他団体から来たニューフェイスが続々と活躍している現状を見かねた葉月は今年8月の高田馬場大会に突如現れ、岩谷麻優の前に立って「私がいなくなってからのスターダム、生え抜き選手よりも外から入ってきた選手の活躍のほうが大きくて私は正直悔しいです。生え抜きってこんなもんでしたっけ?麻優さん、悔しくないんですか?」と挑発。これを受けた岩谷は「最後の最後、葉月、お前はスターダムに文句を言っていなくなった」と不信感をあらわにしていた。

 その後、葉月は10月9日の大阪城ホール大会にて、同期であり引退からスターダムに復帰したという共通点を持つ盟友・コグマと復帰戦を実施。当初はファンからも懐疑的な目で見られた部分があったが、試合を通して伝わるプロレスに対する真摯な姿勢がファンの心を打ち、復帰戦の直後から始まったタッグリーグにコグマとのタッグ“FWC”で出場するとファンは歓迎の姿勢を見せた。そして、今月3日のとどろきアリーナ大会で葉月が林下詩美の持つ赤いベルトに挑戦した試合は壮絶な激闘となり、葉月が今も変わらずトップ級の実力を持つということをファンに印象づけた。


 この日のメインイベントでは、タッグリーグ公式戦として【AphroditE】林下詩美&上谷沙弥vs【FWC】葉月&コグマの試合が実施。
 葉月は前日の赤いベルト戦の続きとばかりに詩美に突っ込んでいくが、詩美は上谷とのタッグワークで冷静に対処。しかし葉月は2人まとめてコードブレイカーで吹き飛ばすと、コグマとのハイスピード連携で試合の流れを掴んでAphroditEの2人を重ねてのクロスフェイス、葉月のハングマンDDTにコグマがダイビングボディプレスを合わせる合体攻撃などで一気呵成に攻め立てる。
 しかし、前タッグ王者でもあるAphroditEも終盤にはしっかり立て直し、上谷のアシストを受けた詩美がラリアットやジャーマン・スープレックス・ホールドを繰り出して一気に逆転。しかしFWCは折れずに葉月のフェイスバスター+コグマのガン・スタンといった連携を決め、葉月が必殺の垂直落下式ブレーンバスター。
これは完璧に決まったものの、葉月がフォールに入った瞬間にフルタイムドローのゴングが鳴らされた。

 試合後、マイクを取ったコグマはスターダム復帰後からユニット未所属であった葉月をSTARSへと勧誘。
リーダーの岩谷が「今までの大江戸隊の葉月じゃない。STARSはスターダムの一番のベビーフェイス。そこに入る覚悟はできてますか?」と問いかけると、観客の大喝采に後押しされた葉月は「この私が、ベビー?」と戸惑いを見せつつ「お客さんにこんなに拍手浴びて、STARSに喜ばれてるかなと思うので、私は、STARSで私がやりたいことをやらせてもらいます」とはにかみながらSTARS入りを承諾。
 その後、デビュー前から葉月の教えを受けて引退時には葉・月ストラルも継承していた欠場中の飯田沙耶がリングに飛び込んできて「葉月さんは!あっしにとって!育ての親なんです。だから、素直に、嬉しいです!」と号泣。葉月は笑顔で飯田を抱きしめ、「私が復帰した意味、それはSTARSに入っても変わらない」と強い信念を垣間見せた。

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