“ビッグダディ三女”林下詩美が不穏引退から復帰した師匠・葉月を破り赤いベルトV8!「これが今のスターダムだよ」

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 3日、神奈川県・とどろきアリーナにてスターダム『KAWASAKI SUPER WARS ~川崎超女大戦~』が開催され、林下詩美が葉月を破ってワールド・オブ・スターダム王座の8度目の防衛に成功した。

 詩美はバラエティ番組などに数多く出演する“ビッグダディ” 林下清志さんの三女であり、2018年にスターダムでデビュー。その直後から数多くの王座を戴冠していく新人離れした破竹の快進撃を見せた。そして昨年11月の仙台大会ではデビュー3年目にして岩谷麻優を撃破して最上位のシングル王座であるワールド・オブ・スターダム王座(赤いベルト)を戴冠し、今日までの約1年間王座を防衛し続けてきた。

 一方、葉月はハイスピード戦線を中心に団体の中核選手として活躍していたが、2019年秋に突然の引退表明。その理由は未だ明かされていないが、引退セレモニーの10カウントゴングを前に「こういう不本意な引退はしたくなかったし、すると思ってなかった。スターダムのことは大嫌い」と団体批判し、バックステージでは「人間としてみんなみたいにクソになりたくない」と他の所属選手にまで怒りの矛先を向けたことから根の深さが伺えた。
 しかし、ブシロード体制となって他団体から来たニューフェイスが続々と活躍している現状を見かねた葉月は今年8月の高田馬場大会に突如現れ、「私がいなくなってからのスターダム、生え抜き選手よりも外から入ってきた選手の活躍のほうが大きくて私は正直悔しいです。生え抜きってこんなもんでしたっけ?」と挑発的な言葉とともに復帰を宣言。

 10月9日の大阪城ホール大会で復帰戦を終えた葉月は、メインで赤いベルトを防衛した詩美の前に現れて挑戦を表明。詩美はその場では了承したものの、後の会見では「私はあなたが帰ってきたことをまだ認めてないです。あれだけ言って出ていったスターダムに戻ってきたと思えば、『今の生え抜きはこんなもんか?』と。あなたがこれから挑戦するスターダムの頂点は生え抜きだということをちゃんとわかってますか?もっともっとテンション上げてきてもらわないと悲惨な結果で終わりますよ。これ以上、失望させないでください」と厳しい言葉を投げかけていた。

 生え抜き同士が意地をぶつけ合う試合でもあり、詩美の入門時から指導していたのが葉月と詩美の師弟対決でもあり、出ていった者と守ってきた者の対決でもあるという様々な見方ができるこの試合は、互いが歩んできた歴史をたどるかのような静かで基礎に忠実なレスリング戦で幕を開ける。
しかし、詩美は葉月の動きを先読みして得意技を全く出させず、自らはボディスラムやドロップキックといった基礎技で圧倒して無感情な冷たい目で見下ろしながら葉月の顔面を執拗に踏みつけるという現在の力関係を見せつけるかのようなファイトを見せる。
 中盤まで我慢の戦いが続いた葉月だったが、フランケンシュタイナーで場外に放り出してからのトペ・スイシーダ2連発で反撃の狼煙を上げ、クロスフェイスやボーダーシティ・ストレッチ。詩美のジャーマン・スープレックス・ホールドを食らっても勢いよくキックアウトしてみせると、詩美は思わずニヤリと笑う。
 終盤には葉月がみちのくドライバーIIを2連発から垂直落下式ブレーンバスターと連撃し、詩美のハイジャック・ボムを変形カナディアンデストロイヤーで切り返す。そして引退時には飯田沙耶に継承した伝家の宝刀、葉・月ストラルも見せるが詩美はギリギリでキックアウトし、トーチャーラック・ボムからハイジャック・ボムと畳み掛けて3カウントを奪った。

 試合後、詩美が「葉月!お前さ、復帰して1ヶ月でちゃんと仕上げてきてんじゃん。これが今のスターダムだよ。お前の知らない間にスターダムは大きく変わってきたんだ。だから、これからはこの今のスターダムでまたやり合おうよ」と語りかけて握手を求めると、葉月は「詩美……私がいない間に貴女、随分強くなったんですね。今のスターダムのトップ、“今の“私じゃ簡単に破れなかった。詩美、本当に強い。スターダムのトップで私と今日試合してくれてありがとう!」と返して2人は笑顔でしっかり握手。

 その後、詩美は自身がライバルと認めており約3年に渡る因縁を持つ舞華をリング上に呼び出し、次期挑戦者に指名して「私にはな、両国で朱里が待ってんだよ。お前に詩美超えなんかさせねーし、この赤いベルトも譲る気ねーよ。今までの私と思うなよ?」と啖呵。2人はベルトを挟んでにらみ合い、11月27日の代々木体育館大会での決戦に向けて闘志を燃やした。

 バックステージに戻った詩美は「葉月、今日でようやく完全復帰なんじゃないですか。ちょっと前までは『アンタ出来んの?』『やる気あんの?』って心配だったけど、全然現役の頃の葉月の姿、あの頃のスピード、ガツガツさ、やる気、何も変わってなかった。あの頃の……私の知ってる葉月さんのままだったよ。今あの頃と違うのは、赤いチャンピオン、スターダムの最高峰がこの林下詩美。これからはこの時代の、今のスターダムで葉月とどんどんやり合っていけたらなと思います。あの人なら赤いベルトに挑戦できる権利あると思うし、誰よりも野心が見えました」と葉月を高く評価。
 そして「私の数少ない胸を張ってライバルだと言える相手なので、次も防衛戦も、朱里と両国でやるという約束を守るためにも、舞華に私が完全に勝って完全決着付けたいと思います」と舞華戦の必勝を誓った。

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