元アクトレスガールズ同士の頂上対決は“絶対不屈彼女”安納サオリに軍配!盟友・なつぽいとの王座戦は「今じゃない」
18日、神奈川県・横浜武道館にて『STARDOM Flashing champions 2024』が開催。安納サオリが壮麗亜美を下してワンダー・オブ・スターダム王座の3度目の防衛に成功した。
安納はアクトレスガールズ一期生として2015年にデビュー。同団体のシングル王座であるAWG王座の初代王者に君臨した他、尾崎魔弓率いる正危軍へ加入するなど女子プロレス界で強い存在感を発揮。その後フリーとなってからは数多の女子団体で活躍し、アイスリボンの至宝たるICE×∞王座を戴冠するなど活躍を続けた。
そんな安納は昨年4月にKAIRI(カイリ・セイン)に導かれる形でスターダムのリングに登場。6人タッグ王座、タッグ王座を戴冠するなど実績を残していき、昨年12月にはついにシングル王座であるワンダー・オブ・スターダム王座(白いベルト)を戴冠。今年3月にはスターダムと専属契約を結んだことを発表し、名実ともにスターダムの中核を担う選手になっている。
この日、安納のワンダー王座に挑戦したのは壮麗亜美。
壮麗もアクトレスガールズ出身であり、170cmの長身から繰り出されるパワーファイトで次期エース候補として注目を集めた。同団体退団後の2023年3月にスターダムに登場し、現在は朱里率いる【God‘s Eye】の主力として活躍している。
壮麗はなつぽいとの次期挑戦者決定戦を制して安納への挑戦権をつかみ取り、ビッグマッチのメインでのワンダー挑戦という絶好の機会を獲得。最近何かと話題の“元アクトレスガールズ”同士の対決となった。
試合は、序盤から壮麗が体格を活かしたパワーファイトで攻め込んでいくも、安納はこれを上手くかわしながら後の先を取って軽やかに反撃。
余裕たっぷりの安納が優しく顔面を蹴りつけたり軽いビンタを見舞ったりと挑発的な態度を取ると、ブチ切れた壮麗が場外戦で大暴れし、髪を掴みながらのマウントエルボー連打から全力フルスイングのビンタで耳をひっぱたいて安納を意識朦朧状態まで追い込む鬼神モードに突入。
壮麗はクロスアーム式アルゼンチン・バックブリーカーからスピニング・ネックブリーカー、雪崩式ブルーサンダー・ボム、ラリアットの猛連打から必殺の雷の如く(※変形パイルドライバー)まで決めて見せるもカウントは2。
どんなにボコボコにしても幽鬼のごとくゆらりと起き上がってくる安納に恐怖したか、壮麗は早急にラリアットで仕留めんと突撃。しかし、安納はこれをキャッチして高速ドラゴン・スープレックスで叩きつけ、側頭部へのスピンキック3連打からジャパニーズ・オーシャン・スープレックス・ホールドで3カウントを奪った。
意識朦朧で目も虚ろな安納であったが、マイクを取ると真っ先に「壮麗、お前、お前……強すぎ。お前さ、これからも空気読まずに行けよ。そんな強くてさ、そんなになつみにも勝って、私の眼の前に現れて。お前はそのまま進め。それがいい」と壮麗を絶賛。
その後、長年公私をともにしたパートナーであるなつぽいをリングに呼び込むが、「もう少し待っててくれる?きっとさ、なつみも今じゃないと思ってない?」と語り、なつぽいと指切り。
その後は「私もそろそろこのベルトとともに動き出すかな」となつぽいとの試合よりも優先される次なる動きを仄めかし、さらに注目を集めた。