新型コロナ感染を謝罪し会社批判したプロレスラーに社長が激怒！「社長命令だ！大会に出ろ！」

　4日、緊急事態宣言を受けて無観客で行われたDDTプロレス後楽園ホール大会に、プロレスリングNOAHの拳王が現れ高木三四郎社長に謝罪した。

　拳王は先月17日に発熱し、PCR検査で新型コロナウイルス陽性と診断された。そのまま欠場となり、ユニットの“金剛”として移動をともにしていた覇王、征矢学、タダスケが濃厚接触者となり同じく欠場中。
　治療期間を終えた拳王は、2日のNOAH後楽園ホール大会（無観客配信）に姿を表し「このたびは、新型コロナウイルスに感染し、ご迷惑ご心配をおかけし、深くお詫び致します。本当に申し訳ありませんでした（深く一礼）。39℃の熱が一週間続き入院してました。医療従事者の方、そして保健所の方には感謝しかありません。本当にありがとうございます。そして、（配信プラットフォーム）レッスルユニバースを見ているクソ野郎どもに、俺は言いたいことがある。コロナは、本当に、キツい。若者たちも、俺は大丈夫、だなんて思うなよ。少しの気の緩みが、簡単に感染するし、感染させちゃう可能性もある。本当に、気をつけてくれ。そして、俺と移動、食事、同席することの多かった金剛の征矢学、覇王、タダスケ、濃厚接触者に認定され欠場している。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。本当にすみませんでした。この半月、色々考えることがあった。キャリア13年で初めての欠場。俺の出るはずだった大会も、自宅でABEMAで観戦するという、本当に悔しかった。色々考えさせられた。だがな、俺にはプロレスしかないだろう。さらに進化を遂げてこのプロレスリングノアのリングに帰ってくる。5月15日、後楽園ホール、金剛全員復帰するぞ！おいレッスルユニバースを見てるクソ野郎ども、これからさらに進化を遂げた金剛、そして、拳王。俺に、ついてこい」とメッセージを送っていた。

　2日後となるこの日、NOAHとDDTプロレスを運営するサイバーエージェントグループのサイバーファイト社代表・高木三四郎のもとへスーツ姿の拳王が現れ「名ばかりの社長だけどな、あんたに言いたいことがある。この度は、新型コロナウイルスに感染して、ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした」と頭を下げて謝罪。
　拳王は社長批判とDDT批判を週刊プロレスのコラムなどで続けており、昨年の緊急事態宣言中に高木社長と殴り合いの対抗戦をおこなっていた経緯もあるため解説席や視聴者に動揺が走る。

　これを聞いた高木社長は「拳王！顔上げろ！」と叫び、顔を上げて高木社長に向き合った拳王に躊躇なくスタナー（＝肩を使った顎砕き）。顎を押さえながら信じられないものを見るような目をする拳王に、高木社長は「らしくねーなオラ。週刊プロレスのテメーのクソみたいなコラムでよ。6月6日のサイバーファイトフェス出ねーって好き放題言ってるけどな、みんな選手も会社の連中も全部、このイベントにかけてんだよ！出ねーとかな、ナメた事言ってんじゃねーぞクソガキ。おい拳王！社長として命令してやる。拳王、金剛！６・６サイバーファイトフェス、さいたまスーパーアリーナ大会に出ろ！」と、サイバーファイトグループ総出で行われる一大イベントに出場要請。

　これにキレた拳王はいつもの調子を取り戻し「何が社長としてだ。テメーなんかノアのことなんも思ってねーだろ？このきったねぇリングのDDTの事しか思ってねぇだろ！学芸会の延長線上でプロレスやってるようなテメーらなんかプロレスすんじゃねーよ。俺たちの邪魔なんだよ！金剛の相手になる奴がいるのかこのきたねぇDDTのリングに！オイ！俺の相手になる奴なんかいねーんだよ！だからな、サイバーフェス俺は出ないぞ」とまくし立て吐き捨てる。

　DDTをバカにされた事に我慢ならず、リングに坂口征夫が上がり拳王と睨み合うと、改めて高木社長は金剛vsDDTの全面対抗戦を決定した。
　出場選手は【DDT】高木三四郎＆彰人＆樋口和貞＆坂口征夫＆吉村直巳＆納谷幸男＆岡谷英樹vs【金剛】拳王＆中嶋勝彦＆マサ北宮＆征矢学＆覇王＆仁王＆タダスケの14人タッグマッチに決定。
　当日はDDTvsNOAH対抗戦として【DDT】竹下幸之介＆上野勇希vs【NOAH】清宮海斗＆稲村愛輝や、【DDT】飯野雄貴＆中村圭吾＆小嶋斗偉vs【NOAH】宮脇純太＆岡田欣也＆矢野安崇が発表済み。さらにGHCヘビー級王者・武藤敬司vs丸藤正道、KO-D無差別級王者・秋山準vsHARASHIMAのタイトルマッチも決定している。
　東京女子プロレス、ガンバレ☆プロレスなどを含め総勢100人近い選手が参戦する一大プロレスフェスに期待が集まる。