23歳の若きカナダの王者・木下亨平がデスマッチヘビー級&ユニオンMAX二冠王の塚本拓海とのV2戦へ!

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 17日、東京都・新木場1stRINGにてTTT『ATTACK4』が開催され、木下亨平がガッツ石島を下してCCWカナディアンヘビー級王座の初防衛に成功し、塚本拓海とのV2戦が決まった。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が昨年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした団体。旗揚げ直後から新型コロナウイルス流行による大会自粛という苦難に見舞われるも、昨年7月に再開してからはほぼ全ての大会が札止めとなっており、根強いファンの支持を得ながら勢力を拡大して今年6月13日には初の新宿FACE進出を決定。

 現在、TTTには最高峰の王座としてCCWカナディアンヘビー級王座のベルトが存在する。同王座はかつて存在した新東京プロレスに縁を持ち、新日本プロレスやWWFで活躍したバッドニュース・アレン、現在はCMLLで活躍する奥村茂雄(現:OKUMURA)も戴冠歴のある由緒ある王座だ。
 今年1月大会では24歳のTTTのホープ・佐山駿介が同王座を戴冠するものの、3月大会で23歳の木下が王座を奪取するなど勢いのある王座戦線を展開。木下は広島&大阪を拠点に活動するダブプロレス所属の選手であり、全国の団体からのオファーで引っ張りだこの人気選手。木下は「ベルトを全国に連れて行ってその価値を高める」と意気込んでいた。

 666のきかんしゃ級王座と合わせて二冠王となった木下に挑戦したのはTTTの鬼将軍・ガッツ石島。ガッツは昨年12月の試合中に左鎖骨骨折の怪我を負い欠場中であったが、至宝を奪還すべく復帰のスケジュールを早め、ホーム復帰戦での王座挑戦を表明。
 インディー界随一の巨漢であるガッツと比較的小柄な木下の体重差は約70kg。若き王者はこの差をものともせず得意技のジャーマン・スープレックス・ホールドで勝利することを宣言しており、対するガッツも「都合良く食らうと思ったら大間違い」とベテランとしての意地を口にしていた。

 試合が始まると、木下は敢えてガッツの土俵に上がりロックアップでの押し込み合いやショルダータックルでのぶつかり合いを挑んでいくが、これを悠々と受けきったガッツの強烈なラリアットを被弾してしまい、肩を負傷。
 序盤から劣勢になってしまった木下だが、持ち前の負けん気の強さと根性で突っ込んでいき、雄叫びを上げながらガッツと真っ向からのエルボー合戦を展開。さらにその巨体をフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドで投げきるパワーも見せていくが、ガッツもパワースラム、WARスペシャル、ゴーストバスターと大技を畳み掛けて木下の完全逆転を許さない。
 ガッツはラリアットで叩き伏せて体固めも、自らフォールを解いてこだわりのゴーストバスターで試合を決めようとするが、その驕りを見逃さず木下がスクールボーイで丸め込んで3カウント。最後まで勝ちの可能性を諦めなかった木下の粘りの勝利となった。

 ガッツは木下が自身を上回った事実を認め、木下の腰にベルトを巻いた上でその手を掲げて勝利を讃える。しかし、そこへ外敵ヒールユニットである“渡鳥連合”の面々が乱入し2人を襲撃。
 渡鳥連合の首魁たる藤原秀旺は、「ここにいる小僧、ガキ。こういうのにベルトを巻かせているような団体。これは遺憾です。彼はチャンピオンとしてふさわしくないと思ってる。だからウチの塚本拓海をチャレンジャーとしてどうかなと思ってます」と、渡鳥連合の初期メンでありユニオンMAX王座&BJW認定デスマッチヘビー級王者の二冠王・塚本を挑戦させることを宣言。

 塚本はこの日出場しておらず本人は不在ながら、ガッツが現場監督権限で木下vs塚本のCCWカナディアンヘビー級王座戦を6月13日の新宿FACE大会で行うことをその場で決定。歴史の深いベルトが新興団体でどのような歴史を重ねていくことになるのか、今後も注目していきたい。

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