ジェイ・ホワイトが棚橋弘至に屈辱のタップアウトもNEVER無差別級王座への挑戦を認めさせ「俺の思い通りに動いてくれてありがとう」

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 4日、東京都・両国国技館にて新日本プロレス『SAKURA GENESIS 2021』が開催され、ジェイ・ホワイトが棚橋弘至の持つNEVER無差別級王座へ挑戦することが決まった。

 棚橋は今年1月に鷹木信悟との死闘を制してNEVER無差別級王座を戴冠し、「NEVERのベルトのイメージをIWGPまで引き上げる」と気炎を上げていた。
 一方、ジェイは今年1月の東京ドーム大会で飯伏幸太とのIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座戦に敗れた後は半狂乱で泣き叫ぶ異様な姿を見せ、同月6日の試合以降はなんのアナウンスもなく出場がなくなり、新日本プロレスの公式サイトからジェイの選手プロフィールページなども消されてしまったことからジェイの退団も噂される事態となった。その後、ジェイは2月に電撃復帰を果たすとNEVER戦線へ参入。6人タッグ王座挑戦を経て、棚橋の持つ無差別王座へと照準を定めた。

 ジェイは「タナ、お前が俺に勝てないことは初めから分かっている。あとほんの少しだけでもファンに夢を見せてやりたいというお前の気持ちもわかるが、お前のキャリアは刻一刻と終わりに近づいている。だからさっさと俺の挑戦を受けろ。俺とシングルで闘う最後のチャンスかも知れないぞ?一度俺に巻かれれば一気にベルトの価値は上がる!タナ、このチャンスを無駄にするな。挑戦を受けろ!」などと執拗に棚橋に挑戦を受けるよう迫るが、棚橋の答えはまさかの「NO!」。怒り狂ったジェイが棚橋のパートナーを理不尽に暴行するなど、両者間の火種はくすぶったまま両国国技館での対戦を迎えた。

 この日は棚橋弘至&小島聡vsジェイ・ホワイト&バッドラック・ファレのタッグマッチが行われ、コンディション抜群の小島がマシンガンチョップやコジコジカッターで2人をまとめて相手にするなど大立ち回りを展開。
 相手への嫌がらせに定評のあるジェイは小島にマシンガンチョップを見舞って仕返しすると、棚橋へのドラゴンスクリュー連発からテキサスクローバーホールドを狙う。しかし棚橋もドラゴンスクリューで反撃すると、小島のアシストを得てジェイの眼前でファレをハイフライフローで沈めて見せた。

 試合後、激高したジェイが襲いかかってくると、棚橋はその足を刈ってテキサスクローバーホールド。ジェイが何度もタップすると、「ジェイ、お前の挑戦表明を受けてやるよ。お前は俺のテキサスクローバーホールドでタップアウトすることになるだろうな。J,T,O!」という旨を英語で伝え、試合でもマイクでもジェイと同じ土俵に上がって圧倒する王者としての貫禄を見せつけた。

 バックステージに戻った棚橋は「ヨシ! 調子に乗っちゃうぜ?100年に一人のお調子モンだから。(ジェイは)ギブアップしたよね?もう、これでもかって、10回ぐらいギブアップしたよね?(※通路の反対側でジェイが「俺はタップアウトしてない」と叫ぶのを聞いて)You Tap Out!!!!タップアウトしたからね。ヨシ、準備は整った。俺の準備は整った。向こうの準備は整ってたけどね。ジェイは、年齢、勢い、相手にとって不足はないよ、最初から。いろんなものを、ちょっとしたことを、少し変えるだけで、プロレスってまだ可能性が広がるから。今回、実験的にいろいろやってみるよ。今の時代だからこそ、みんなに、皆さんにプロレスを届ける、そして楽しんでもらうことに努力を怠っちゃいけないと思うから」と笑顔で語った。

 対するジェイは、棚橋に「You Tap Out!!」と突っ込まれてからしばし考え込み、「いや待てよ……タップしたのかもしれない……これで棚橋はようやく俺の挑戦を受けた。タップしたのかもしれない。『ギブアップ』と言ったのかもしれない。これで俺が狙った通りになった!タナに、『俺の思い通りに動いてくれてありがとう』と伝えて来い!」とユーヤ(上村優也)を伝令に出す。
 そして「あぁ、JTOだ!俺がギブアップしなければ、挑戦を受けてはくれなかっただろう!タナ、お前がここまで焦らさなかったら今日、両国のスモーアリーナでタイトルマッチをすることだってできたのに。でも、お前は両国と世界中のファンが見てる中で俺の挑戦を受けたんだから、もう逃げられないぞ。ありがとう、タナ」とジェイも笑顔を見せた。

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