【試合詳細】2・23 全日本プロレス後楽園ホール大会 【三冠ヘビー級】諏訪魔vs佐藤耕平 【世界タッグ】宮原健斗&青柳優馬vsアブドーラ小林&関本大介 ジェイク・リー&岩本煌史&TAJIRIvs芦野祥太郎&土肥こうじ&羆嵐 葛西純&平田智也vs石川修司&本田竜輝

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『2021 EXCITE SERIES』
日程:2021年2月23日(火・祝)
開始:11:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:674人

▼タッグマッチ 20分1本勝負
[PURPLE HAZE]ゼウス/○イザナギ
6分14秒 ザトペック・ホールド
フランシスコ・アキラ/●アレハンドロ(フリー)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
大森隆男/●ブラックめんそーれ/土方隆司(フリー)
6分7秒 CBJ→片エビ固め
○ヨシタツ/西村修(フリー)/バリヤンアッキ(フリー)

▼アジアタッグ選手権次期挑戦者決定3wayマッチ 30分1本勝負
[NEXTREME]○青柳亮生/ライジングHAYATO(愛媛)
6分10秒 回転十字固め
[Enfants Terribles]●大森北斗/児玉裕輔(フリー)
※もう1組は[Evolution]佐藤光留(パンクラスMISSION)/田村男児

▼GAORA TVチャンピオンシップ前哨戦 タッグマッチ 30分1本勝負
○葛西純(FREEDOMS)/平田智也(FREEDOMS)
9分27秒 石川のレフェリー暴行→反則
石川修司/●本田竜輝

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○ジェイク・リー/岩本煌史/TAJIRI
9分11秒 ジャイアント・キリング→エビ固め
[Enfants Terribles]●芦野祥太郎(フリー)/土肥こうじ(フリー)/羆嵐(フリー)

▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
【第88代王者組/NEXTREME】○宮原健斗/青柳優馬
17分17秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
【挑戦者組/マッスル&ファットです。】関本大介(大日本)/●アブドーラ小林(大日本)
※宮原&青柳が初防衛に成功

▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【第63代王者/Evolution】○諏訪魔
21分34秒 バックドロップ・ホールド
【挑戦者】●佐藤耕平(フリー)
※諏訪魔が6度目の防衛に成功

諏訪魔が佐藤耕平を撃破し三冠ヘビー級V6もヨシタツが挑戦表明!宮原&青柳が大日本との因縁戦を制し世界タッグ初防衛!Enfants Terriblesが芦野を追放しジェイク&TAJIRIが加入?!

第1試合


イザナギとアレハンドロでゴングが鳴ると、腕の取り合いからヘッドロックの奪い合いとなり、イザナギがショルダータックルで打ち勝つとアレハンドロはブーメランアタック式のアームドラッグでやり返し、イザナギの起き上がりにドロップキック。さらにアキラとともにダブルのショルダータックルからダブルのドロップキックを見舞いアキラにタッチ。
 アキラはイザナギを引き起こしてエルボースタンプなど首に狙いを定めて打撃を見舞っていくが、イザナギがサミングで怯ませてゼウスにタッチ。

 ゼウスはアキラを軽々と担ぎ上げてリフトアップスラムを狙い、アキラが背面着地するとスリーパーで取り返し、そのままぶん回すスイングスリーパー。
 代わるイザナギはアキラをボディスラムで叩きつけてから引き起こすが、アキラは起き上がりざまの延髄斬り。アレハンドロにタッチ。
 アレハンドロはスワンダイブ式ミサイルキックからティヘラでイザナギを場外に放り出し、突っ込んでくるゼウスはロープを引き下げて場外へと転落させる。そしてノータッチトペ・コンヒーロで2人まとめて吹き飛ばし、イザナギをリングに戻してスワンダイブ式ボディプレス。さらにブレーンバスターの体勢も、イザナギが逆にブレーンバスターで叩きつけ、タイガーススープレックスを狙う。アレハンドロはこれを回転エビ固めで切り返し、さらにミスティカ式スモールパッケージ、続けてスクールボーイを狙うもその刹那にイザナギがハイキックをクリーンヒット。崩れ落ちるアレハンドロをイザナギがザトペック・ホールドで絞り上げ、そのままギブアップを奪った。

<試合後コメント>
イザナギ&ゼウス
イザナギ「見たか、オイ!今日アジアタッグの挑戦者が決まるけど(相手は)どこでもいいっすよ。いま俺もゼウスも絶好調なんで。同時に、並列的に世界ジュニア、そしてゼウスは入江くんと組んで世界タッグ。全日本プロレスのベルトをすべて独占します。6人タッグも狙ってるからよ!・・・まぁ6人タッグにこんなムキになることもないですけど。ゼウスがんばろうぜ!」
ゼウス「はい!・・・」
イザナギ(話そうとするゼウスをさえぎるように)「お前のカメラが悪いからゼウスがしゃべれないじゃないかよ!カメラの向け方を勉強しとけ!ゼウスの筋肉が際立って見えるように映すんだよ!そんなんじゃゼウスはしゃべんねぇからよ!・・・まぁいいゼウス。結果でこのカメラマンに教えてやろうぜ。ちょっと曲がってんじゃねぇか!しゃべる必要ねぇぞ、ゼウス!」

第2試合


 ヨシタツのセコンドには欠場中の立花誠吾が付いてリング外から睨みをきかせる中で試合開始。
 土方と西村の対面から始まり、グラウンドでの首の取り合いから土方がヘッドシザースに捕らえると、西村が伝統芸能の倒立抜けを狙う。土方はこれを押し返して妨害するものの、西村は二度目の倒立抜けを成功させてクリーンブレイク。土方がお返しのローキックを連打していくと西村は大きく距離を取り、そのまま両者タッチ。
 めんそーれとアッキの対面となると、アッキはめんそーれのエルボーをかわして「ナマステ」と両手を合わせて挨拶。これが2度3度繰り返されると焦れためんそーれがロープへ飛ぶが、アッキはこれをリープフロッグでかわしてからドロップキック。両者タッチ。
 大森とヨシタツの対面となると両者ショルダータックルでぶつかり合い、どちらも倒れず睨み合ってから大森はチョップ、ヨシタツはエルボーで打ち合っていく。ヨシタツがミドルキック連打からフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドで叩きつけ、これを返されるとコーナーに振って串刺しビッグブートを狙うが、大森はこれをかわしてバックドロップ。めんそーれにタッチ。
めんそーれが飛び出していくとともに大森と土方が加勢に入り、ヨシタツにトレイン攻撃からめんそーれがスネークスパイク。これは西村がカットして大森と土方を場外に排除し、アッキがトペ・コンヒーロで飛んでいって追撃。
 めんそーれがヨシタツのバックを取って行くが、ヨシタツはクラッチを切ってヨシタツ幻想。めんそーれが上から押しつぶしてエビ固めで押さえ込み、これを返されるとスクールボーイ、バックスライド、スクールボーイ、トラースキックとスピーディな連撃でヨシタツを翻弄し、ロープに飛んでいくもヨシタツがキチンシンクでカウンター。悶絶するめんそーれを引き起こし、垂直落下式ブレーンバスターからCBJを叩き込み、カウント3を奪った。

ヨシタツ「皆さん!今日はこんな早い時間からどうもありがとうございます!機能は自分のSNSで発表させてもらいました、今年の2021チャンピオン・カーニバル、出場を辞退させてもらいました。でもその分違う形で全日本プロレスに貢献したいと思います。応援よろしくお願いします!ちなみに、チャンピオン・カーニバルには出場しませんが、そのシリーズにもちゃんと帯同して試合はしますんで、よろしくお願いします。立花!上がれ!(※立花誠吾がリング上へ)お前、あの怪我してからこのリングに立つまでどれくらいかかったか、言ってみろ!」
立花「約半年だなぁ」
ヨシタツ「この場を借りて、ちゃんとファンの皆様にご挨拶しろ」
立花「全日本プロレスの舎弟ども!久しぶりだなぁ!あぁ~ん?!……急にお前、渡したら、復帰するみたいな感じになるじゃねーか!言っとくけどまだ復帰はできねーんだ!だけど、ようやくマトモに歩けるようになったからよ、今日はヨシタツGFのセコンドに来てやったぞコノヤロー!今は俺が出来ることつったらよ、欠場して試合はできねーけど、ヨシタツ・キングダムをより盛り上げることだ!いいか全日本プロレスの舎弟ども!ヨシタツ・キングダムから目を離すんじゃねーぞコノヤロー!あぁ~ん?!」
ヨシタツ「立花!」
立花「あぁ~ん?!」
ヨシタツ「復帰、オメデトォーッ!(※闘魂ビンタ)行くぞーッ!ウィー!キャン!ドゥーイット!アリガトォーッ!」

<試合後コメント>
大森隆男&ブラックめんそーれ&土方隆司
めんそーれ「セコンドにいた変なヤツに気をとられちゃいましたね。立花の野郎!髪伸びてんじゃねぇかよ!復帰したらお前の髪、また丸坊主にしてやるぜ!クソー!」
大森「負傷欠場とか言ってるけど、それがどこまで本当かウソかわかったもんじゃねぇぞ。お前、風貌が怪しすぎる。」
土方「まぁおふたりはそれぞれ関係があるのでしょうけど、こういう時期にこういう場を与えてくれたことに感謝します。自分なりに全日本プロレスに参戦する意味を見つけて、そして目指すべき場所にたどり着けるよう努力を重ねていきます。以上です。」

ヨシタツ&立花誠吾
ヨシタツ「ここに三人そろった。やっとだよ。あとは試合する番だよ。」
立花「それはまだ具体的には言えないけど必ず復帰するから待っといてくれ。頑張れよ!」
ヨシタツ「アッキとも家が近いことがわかったから。これからもっと結びつきが強くなる。ヨシタツ・キングダム、これからもっと強くなる。ステイ・チューン、ウィーキャンドゥイット!」

第3試合


 昨年末に開催された『2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY』の優勝タッグである佐藤光留&田村男児、準優勝タッグの青柳亮生&ライジングHAYATO、そして亮生&HAYATOのアジアタッグ挑戦宣言を嘲笑し自らも挑戦名乗りを上げた大森北斗&児玉裕輔の3組によって行われるアジアタッグ次期挑戦者決定戦。
 男児、児玉、HAYATOの対面でゴングが鳴ると、児玉はコーナーに背を預けて静観の姿勢。男児とHAYATOが正面から打撃を打ち合っていく中、次第にコーナーに寄っていって児玉を巻き込む形に。男児とHAYATOが挟み撃ちのように児玉に打撃を見舞っていくと、HAYATOが共闘を求めて男児に右手を差し出すも、男児の答えはガットショット。男児はHAYATOをボディスラムで叩きつけ、児玉を自軍コーナーに押し込んで光留とともに踏みつけていく。
 その隙にHAYATOは亮生にタッチし、男児も光留にタッチ。光留が児玉に水車落としを狙うも、児玉は回転エビ固めで切り返す。そこへ亮生が低空ドロップキックで飛んできて児玉の側頭部を撃ち抜くと、亮生が光留にハンドスプリング式オーバーヘッドキックを発射。光留はこれをキャッチしてアンクルロックに捕らえるが、その背後から北斗が光留の髪を引っ張ってカット。亮生がドロップキックで光留と北斗を2人まとめて場外に蹴落とすと、HAYATOもミサイルキックで児玉を場外に排除。亮生&HAYATOはプランチャの編隊飛行で2チームをまとめて圧殺し、児玉&北斗をリングに放り込んでダブルのスワンダイブ式攻撃を狙っていくが、光留&男児が場外から同時に足を引いてカット。

 光留は北斗に左右のローキック連打から延髄斬り。さらに北斗にアンクルロックをかけ、低空ドロップキックで飛んできた亮生の足もキャッチしてダブルのアキレス腱固めへ。カットを目論む児玉は男児がダンロックで抑える。

 亮生がこれをブレイクすると、HAYATOが光留にファルコンアローを見舞って場外に排除。亮生が北斗にフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドも、北斗はこれをキックアウトしてローリングエルボー。亮生はハンドスプリング式オーバーヘッドキックを狙うが、北斗はこれをキャッチしてジャーマン・スープレックス・ホールド。さらにロコモーション式で2発目のジャーマン・スープレックス・ホールド。これを男児がカットすると、北斗は男児にRKO。児玉が男児へドロップキックで追撃して場外に排除する。
 北斗は亮生にRKOから無想一閃を狙うも、亮生が空中で体を反転させながらのスタナーで切り返す。続けて亮生が北斗に十字架固めを狙い、北斗がこれをこらえるとHAYATOがリングに飛び込んできてトラースキック。HAYATOのアシストを受けた亮生が北斗を十字架固めで抑え込んで3カウント。
 亮生&HAYATOがアジアタッグ王座の次期挑戦者に決定した。

<試合後コメント>
青柳亮生&ライジングHAYATO
亮生「ヨッシ、やったぞ。ついにアジア目前までやってきました。NEXTREAMでお兄さんは世界タッグ。僕たちはアジアタッグ。全員がベルト巻いたらかっこいいですよね。お見せします。」
HAYATO「今日!今日のチームで一番僕たちふたりが平均年齢の若い、若造チームだったんですけど、僕たちふたり協力して、ベルトを取ります。NEXTREAMが、いや!僕たち二人が新しい道を切り開いていきたいと思います!」

第4試合


 3月18日に全日本プロレス史上初のワンマッチ興行で実施するデスマッチで雌雄を決する葛西純と石川修司の前哨戦。
本田と平田でゴングが鳴ると、両者ショルダータックルでぶつかり合い、互角と見るや胸板へのエルボーを打ち合っていく。本田が連打で平田を怯ませるも、平田はショルダータックルで吹き飛ばして反撃し、葛西にタッチ。
 葛西は本田のエルボーを正面から受け止めてニヤリと笑い、強烈なエルボー一発で吹き飛ばす強さを見せ、平田にタッチ。
 平田と葛西はダブルのショルダータックルを見舞い、今度は平田がエルボー合戦に打ち勝ってボディスラムからその場飛びのボディプレス。葛西にタッチ。
 葛西は本田へサンセットフリップから石川を挑発しながらの踏みつけフォール。葛西はビンタの連打で本田をコーナーに押し込み、串刺しラリアットを狙うも、本田がカウンターのスピアーで一矢報い、石川にタッチ。
 石川が出てきてついに葛西との対面が実現すると観衆から思わず歓声が上がるが、その声を聞いた葛西はぐるりと場内を見渡してニヤリと笑いすぐに平田へタッチしその歓声を嘆息に変える。
 石川は平田のエルボー連打やショルダータックルを正面から受け止めた上でエルボー、ショルダータックルをそれぞれ1発で平田を吹き飛ばす。石川は串刺しラリアットからのダイビングフットスタンプ、キチンシンクと見舞って本田にタッチ。
 本田は平田へ串刺しジャンピングエルボーからノーザンライトスープレックスホールド、さらに必殺のジャーマンを狙うも平田はカウンターのラリアットでなぎ倒し、葛西にタッチ。
 葛西は本田にヘッドバッドを連打していくも、本田の頭が思いの外硬かったらしく自らも頭を押さえてうずくまる。逆上した葛西が自らの額から流血するまでゴンゴンとヘッドバッドを見舞い、DDT。さらに竹串の束を持ち出して本田の頭に突き刺そうとすると、石川がカットのために突っ込んでくる。

 これを読んでいた葛西は石川の股間を思い切り蹴り上げ、ヒザをついた石川の頭頂部に竹串の花を咲かせる。


 葛西は延髄斬りからのリバースタイガードライバー、パールハーバースプラッシュと本田を仕留めにかかるが、石川がこれをカットすると持ち込んだ剣山を葛西の頭に突き刺していき、葛西は頭から大流血。石川はさらに大量の剣山をリング上にばら撒き、葛西をその上へボディスラム。
 石川は葛西に馬乗りになり、慌てて引き剥がしに来た李日韓レフェリーを何度も突き飛ばしながらエルボーを連打。試合続行不可能と判断した李日韓レフェリーが反則による試合終了を告げるゴングを要求し、試合権利を有していた本田の反則負けという形で試合は終わった。

 ゴングが鳴っても両者の乱闘は止まらず、大勢のセコンド陣が石川をようやく引き剥がしてせき止める中、葛西は場外から不敵な笑みを浮かべて石川を挑発。両者はさらに遺恨を深めた。

<試合後コメント>
葛西純&平田智也
葛西(平田に)「先に言いたいことを言えよ。」
平田「今日自分も全日本プロレス初参戦だったんですけど、最後あんなかたちになってまだまだ自分を出し切れなかったので。またぜひ機会があれば参戦したいですね。」
葛西「お前は本田とガッチリやっていればいいよ。・・・お~い石川修司!意外な結末って皆さんは思ってるかも知れないけど、これは、今日の結果は葛西純からしたら
思い通りの展開だ。王道・全日本プロレスに来て相手がかしこまっていたらつまんねぇし、俺っちが来た意味がねぇってもんだよ。
おい石川修司。最後剣山?出してきてよぉ。狂ってるじゃねぇか。狂って狂って狂いまくってるじゃねぇかよ。俺っちの思惑通りだ。王道・全日本プロレスに一匹の獣が現れ、狂った道、狂道・全日本プロレスになる。
言ってることわかるか?イコール、全日本プロレスに葛西純が現れた瞬間から王道・全日本プロレスは狂道・全日本プロレスになり、デスマッチ団体になっていくってことだよ。葛西純の色に染まるってことだ。3・18、それが終わりじゃねぇ。3・18、新木場、ワンマッチ興行。そこからすべてが始まる。以上。」

石川修司
「反則負け。デスマッチ決まってるんだから通常ルールで今さら葛西純とやる意味なんかないよ。俺の方がパワーがあるのは当たり前だし、スピードだって俺の方が上だと思ってるよ。でもデスマッチは彼の、葛西純の聖域なんで。その場所に俺の体を持って挑んで、ベルトを奪うっていうのが今回の戦いだから。覚悟を持ってるんで、覚悟を持って18日、葛西純をぶっ倒してGAORAベルト、全日本に取り戻したいと思います。」

――竹串を刺されるのは初めての体験になりますか?
「初めてじゃないです。でも懐かしい・・・懐かしいって言い方は変ですけど、こんな痛みだったというのは思い出しましたよ。痛いけど。でももうすべて覚悟してるんで、18日、葛西純に「参った」と言わせて俺が勝ちたいと思います。」

――18日が終わりじゃなくて、デスマッチ団体としての全日本プロレスの始まりだと先ほど言っていたのですが?
「アハハ、あっそう。葛西純が全日本に触れられるのは18日が最後なんで、もう前にも言ったけど、全日本プロレスはデスマッチの団体じゃないから。デスマッチやるのは俺だけで充分だし、俺しかいないと思っているんで。俺がやって18日で葛西純に全日本から去ってもらいたいと思います。大丈夫ですか。ありがとうございます。」

第5試合


 土肥とTAJIRIでゴングが鳴ると、TAJIRIの低空タックルを切った土肥がショルダータックル3連打からエルボードロップを発射も、TAJIRIがこれを回避。TAJIRIのナックルを跳ね除けた土肥が再びショルダータックルで撥ね飛ばし、羆嵐にタッチ。
 羆嵐はその巨体でゆっくりとTAJIRIを踏みつけて痛めつけ、土肥も羆嵐に続いてゆっくりと体重をかけて踏みつける攻撃。羆嵐がエルボードロップを発射も、TAJIRIがこれを避けて自爆させると命からがら自軍コーナーに逃げ帰って岩本にタッチ。
 岩本がぶつかっていくと体格に勝る羆嵐がこれをガッチリと受け止めてじっくりとヘッドロックで痛めつけてショルダータックル。岩本は低空ドロップキックからのランニングエルボーで反撃しボディスラムを狙うが、羆嵐が逆にボディスラムで叩きつけると両者タッチ。

 芦野とジェイクの対面となると、ロックアップで押し合っていき、芦野が自軍コーナーにジェイクを押し込むも土肥&羆嵐はタッチを拒否。芦野とジェイクはグラウンドでバックを取り合っていき、これを制した芦野がぶっこ抜いてのフロントスープレックスからサイドスープレックス、さらにスライディングエルボースマッシュと連撃。さらにロープに飛ぶも、ジェイクがキチンシンクで迎え撃ち、岩本&TAJIRIが加勢に入ってトレイン攻撃。続けてジェイクがPKを叩き込み、芦野とのエルボー合戦を制してストマックブロック。ジェイクはバックドロップを狙うが、芦野は足を刈ってアンクルロックに捕らえ、ジェイクが片足で立ち上がって外そうとするとバックを取ってジャーマン・スープレックスから再びアンクルロック。
これをTAJIRIがカットし、岩本が土肥を押し留めようとするが、なぜか土肥が岩本を芦野に向かってハンマースローし、岩本の芦野へショルダータックルをアシスト。芦野のピンチを土肥と羆嵐が静観する中、ジェイクがジャイアント・キリングを叩き込んで芦野から3カウント。

 試合後、芦野は土肥&羆嵐を小突いて抗議すると、その背後から北斗が忍び寄って芦野にローブロー。3人で芦野を袋叩きにする中、児玉が入ってきて一度は芦野を救出するものの、安堵の表情を浮かべた芦野の顔面に決別のトラースキック。さらに土肥がラリアット、羆嵐がダイビングセントーンを見舞っていき、ダメージで前後不覚となった芦野がジェイクにすがりつくと、ジェイクも芦野に強烈なエルボーを見舞い、芦野をメチャクチャに踏みつける。
 これを見た岩本がジェイクを止めに入ると、ジェイクは「岩本、お前もやれよ!」と激高。岩本がなおもジェイクを止めにかかると、ジェイクも岩本に決別のエルボー。Enfants Terribles+ジェイクが芦野&岩本を袋叩きにしていき、ジェイクが芦野を場外に放り出してEnfants Terriblesの面々と握手を交わしながら退場。

 TAJIRIはこの光景を終始距離を取って静観しており、両組の退場後に少し考える素振りを見せてからEnfants Terribles側のコーナーへと退場していった。
 
<試合後コメント>
ジェイク・リー&TAJIRI&Enfants Terribles
ジェイク「俺は結果がすべてだと思っている。このチームは共感できる部分がある。正義が勝つんじゃなくて、勝つから正義なんだ。以上です。」
土肥「かっこいいな。」
羆嵐「すばらしいね。」
 *全員が立ち去ったあとに
TAJIRI「俺もなんかねぇ、面白そうだと思って付いてきちゃった(笑)。フフフフフ。」

岩本煌史
(長い沈黙のあと)「ベルトも失って、今度は信頼していた仲間に裏切られて。」

第6試合


 昨年の世界最強タッグ決定リーグ戦の初戦で宮原がアブ小にフォールを奪われたことから生じた両者の因縁は、宮原&青柳の世界タッグ王座戴冠後に再点火。王者組は初防衛戦でリベンジマッチに臨んだ。
 宮原とアブ小でゴングが鳴ると、ロックアップでの押し込み合いとなるが、パワーでアブ小が勝ると宮原は低空ドロップキックのコンビネーションを放つもアブ小がこれを回避してエルボードロップを発射。宮原もこれを回避して両者タッチ。
 青柳と関本の対面となると、関本がヘッドロックからショルダータックルで打ち勝ってみせるが、青柳もドロップキックで反撃。宮原を呼び込んでダブルでの攻撃を狙うが、関本がダブルラリアットで2人まとめてなぎ倒し、4人それぞれ場外に散って乱戦へ。
 宮原は場外でのヘッドバッド連打でアブ小の額から流血させると、青柳とともに頭部へのナックルやヘッドバッドの連打でさらにアブ小の傷口にダメージを与えていく。さらに宮原は両手でアブ小の傷口をえぐるように広げ、手に付いた血をアブ小が持ち込んだ大日魂タオルで拭くという挑発行為。続けて宮原がボディスラムを狙うも、アブ小がこれを耐えてボディスラム。関本にタッチ。

 関本は宮原へ串刺しタックルからブレーンバスターで叩きつけ、アルゼンチン・バックブリーカー。カットに来た青柳はアブ小がコブラツイストに捕らえて両雄が並び立つ。なんとか抜け出した青柳がカットし、宮原からタッチを受ける。
 青柳は関本にビッグブートからフライングフォアアーム、ブーメランアタック、ダイビングクロスボディ、スピンキックと畳み掛けていくが、これを耐えきった関本がラリアット。両者タッチ。

 宮原はアブ小の顔面にフロントハイキックからコンビネーションドロップキックを決め、青柳とともにトレイン攻撃。さらに宮原がノーザンライトスープレックスを狙うが、アブ小が耐えて河津落としからランニングネックブリーカードロップと王道コンボを炸裂させる。さらに関本がアブ小をファンタスティックフリップで宮原へ投げ落とそうとすると、青柳が必死のカットに入り、宮原がアブ小へ雪崩式ブレーンバスター。さらに後頭部への串刺しブラックアウトから、宮原のブラックアウト+青柳のトラースキックの同時攻撃。

 宮原はシャットダウン・スープレックスを狙うが、アブ小の巨体を腕ごとクラッチできず苦戦。関本がカットに入り、宮原へジャーマン・スープレックスを狙うが、宮原が両手でロープに捕まって必死の防御。ならばとアブ小は関本のバックを取り、関本の「俺ごと投げろ!」の声に応えて眉山。さらに関本のラリアット、アブ小のバカチンガーエルボーがヒットし、虫の息の宮原へアブ小が地獄突きで容赦のない追撃。さらにアブ小が2発目のバカチンガーエルボーを発射も宮原が回避しダブルダウン。

 関本と青柳が飛び出してきてエルボーで殴り合い、関本がエクスプロイダーで叩きつければ青柳もスピンキックで顔面を撃ち抜き、関本を場外に連れ出して宮原に勝負を託す。

 宮原はアブ小の顔面にブラックアウトを叩き込み、これを耐えられるともう1発発射も、アブ小がヘッドバッドで撃ち落とす。ならばと宮原はロープに飛んでブラックアウトを叩き込み、最後はジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウントを奪った。

アブ小「ストップ・ザ・ミュージック!まずは、いつも大日本プロレスを応援して下さる皆さん!今日、本興行休んでこっち来たのに、負けてすいませんでした!チクショー!それと、宮原!今日のところはおめでとう。でもなぁ!けどなぁ!1勝1敗じゃねーか?俺が1回フォール勝ち、そしてノーコンテスト、そしてお前がフォール勝ち。まだまだ1勝1敗だ。まだまだ1勝1敗だ!!宮原、この大・小林コールが聞こえるか?!(※この発言を受けて初めて観衆がアブ小コールの拍手を送る)この小林コールが聞こえるか?!宮原、俺がアイル・ビー・バックするときは、またお前がターゲットだ!宮原ケンスケ!お前がターゲットだ!」
(※宮原にマイクアピールを求めるが、宮原は無視してコーナーに上ってアピール)

<試合後コメント>
宮原健斗&青柳優馬&アブドーラ小林&関本大介
宮原「OK!初防衛。そしてここだ!宮原健斗、31歳のラストマッチだ。プロレス業界の最前線を走る男。最高の男の31歳ラストマッチの方が大事だろう。アブドーラ・ザ・小林については逆に何かあります?」

――小林選手は一勝一敗を強調していましたが?
宮原「そんなもん(苦笑)。俺とあいつの間で一勝一敗なんて、そんな競ってる感じ止めろよ。競ってる感じで書くのは止めろよ、絶対に。文字でしか見ない人からしたら、まさか31歳ラストマッチを迎えた宮原健斗がアブドーラ・ザ・小林と競ってるなんて思われるのはしゃくだからな。やめてくれ、そんなの。俺の歴史をたどれば一勝一敗なんていくらでもいるから!アブドーラ・ザだけじゃないし。関係ないし。あいつマジでやめろって言っとけ!」
*ここで小林登場
小林「健介!宮原健介!一勝一敗だぞ。」
宮原「やめろ!一緒の絵を撮るな!」
小林「健介!一勝一敗だぞ!」
青柳「お先に失礼しまぁす!」
*青柳は控室に戻る
小林「結果出てるだろう。ちゃんと文字に残しておけ。一勝一敗だぞ、まだ。防衛は認める。だけど一勝一敗だ!」
*宮原も控室に戻る
小林「・・・よし、わかったようだな!チクショウ。勝ちたい試合だったね。」
関本「先輩、大丈夫ですか?」
小林「シャットダウン・ジャーマン、それは余裕だと思ってたけど、普通のジャーマンがあったか。本当に申し訳ない負けだな。(大日本プロレスの)本興行を穴開けたのにな。」
関本「でも大日魂を見せましたよ。」
小林「大日魂。これだろう。今日の会場を見たでしょう。この(大日魂と大書きされている)タオルが躍ってたでしょう。宮原のタオルとどっちが多かったかな。それも数字にして残しておけ。明らかにこっちのタオルが多かったと。大日魂が多かったと。(入場局が聞こえてきて)三冠戦が始まるか。三冠戦よりこっちだろう。これで一勝一敗だぞ。ちゃんと文字にして、映像にも残しておけ。アーカイブも見れるようにしておけ。紙面もWEBも映像も。できればYouTubeにも残しておけ。全世界に発信しろ。有料配信以外にも見れるようにしろ。チャンピオンの宮原は俺と一勝一敗。関本、小林のマッスル&ファットですと一勝一敗。互角だと。」
関本「OK!大丈夫ですか?」
小林(額から血をしたたらせながら)「血が出てないからまだしゃべれるよ。赤い汗だよ、今日は!赤い汗だ!こんなのデスマッチの血と全然違うよ!ア~イッテェ頭!健介!」
関本「いや違う!健斗。」

第7試合


 暴走大巨人を解散してシングル戦線に専念することとなった諏訪魔は、先月の後互いに認めあった存在である芦野を制して三冠王座V5を達成。その直後、ZERO1退団後にフリーとして全日本上陸を果たしていた佐藤耕平がリングに上がり「師匠の橋本真也も巻いた強さの象徴のベルトに挑戦したい」と挑戦を表明。前哨戦では耕平のエルボーで諏訪魔がKOされる事態となるなど波乱が起きており、日本人同士の超ヘビー級選手による頂上決戦には期待が集まっていた。

 試合前に耕平が右手を差し出して握手を求め、諏訪魔もこれに応じてクリーンな握手を交わしてからゴング。
両者手4つで組み合っていき、耕平が首投げからPKを発射も諏訪魔は寸前で回避し距離を取る。両者再び距離を詰めて腕の取り合いからバックの取り合い、諏訪魔がグラウンドに引き込んで腕十字を狙うと耕平も上から押しつぶして足を取ろうとする。諏訪魔はこれ抜け出してスリーパーホールドに捕らえ、耕平がロープを掴んでブレイクを求めるも和田京平レフェリーは認めず、耕平はしっかりとロープをまたぐ形でロープを掴み直してようやくブレイク。
 諏訪魔がエルボーを見舞うと耕平はチョップで反撃し、この打ち合いが互角と見るや耕平はローキック連打で諏訪魔の足にダメージを蓄積させ、諏訪魔が崩れ落ちるとアキレス腱固め、トゥーホールド、ヒザ十字と足への集中攻撃。諏訪魔がロープブレイクし、敢えて痛む足でビッグブートを放っていくも、耕平は軸足をローキックで刈り取ってニーロック。

 耕平は諏訪魔をロープに振ってハイキックを狙うも、諏訪魔はこれをかわしてフライングショルダー。さらにビッグブートからスロイダーで投げ捨て、スリーパーホールドでギブアップを迫る。耕平はこれを首投げで切り返すとミドルキックを連打していき、諏訪魔が倒れ込むとPKで追撃。ロープに掴まりながら立ち上がる諏訪魔の顔面にビッグブートを叩き込んで場外に蹴落とすと、エプロンからのダイビングニードロップで追撃。
 耕平が諏訪魔をリングに放り込んでブレーンバスターを狙うが、諏訪魔はこれをDDTで切り返し、「投げるぞオイッ!」とラストライドを宣言。耕平はこれをショルダースルーで切り返し、パイルドライバーを狙っていくが、諏訪魔もショルダースルーで切り返して投げっぱなしジャーマン。耕平も即座に起き上がってジャーマンで返すが、諏訪魔もすぐに立ち上がって倒れ込み式ラリアット。両者大の字になってダブルダウン。

 両者ふらふらと起き上がってエルボーで打ち合っていき、諏訪魔がダブルチョップに切り替えて連打してロープ際に追い込んでからのラリアット。さらにジャーマン・スープレックスからバックドロップを狙うが、耕平がクラッチを切って振り向きざまの強烈なエルボー。諏訪魔がこれに怯むと、耕平はファルコンアロー、後頭部へ打ち下ろすエルボーバッドから二段式ジャーマン・スープレックスの体勢に入るが、諏訪魔が着地してバックドロップ。さらに諏訪魔は串刺しラリアット、バックドロップ、ローリングラリアットと畳み掛けるが、耕平はこれを耐えきってゴツリと骨と骨がぶつかる鈍い音が響くヘッドバッド。さらに業界屈指の威力を誇るエルボーを連打していくと諏訪魔は虚ろな目をして前のめりにバタリと倒れ込む。
 耕平は拳を突き上げて雄叫びを上げ、パイルドライバーの体勢に入るが、諏訪魔がこれを抜け出してラリアット。さらにバックドロップ、ドロップキック、バックドロップ、ラリアット、バックドロップ・ホールドと怒涛の畳み掛けで3カウントを奪った。
 三冠ベルトを腰に巻いた諏訪魔は、耕平に握手を求め、耕平がこれに応じると90度のお辞儀で耕平の正々堂々のファイトに感謝の意を表した。2人は顔を寄せて二言三言会話を交わし、耕平はリングマット中央の全日本プロレスのロゴをポンポンと叩いてから退場していった。

諏訪魔「今回、三冠戦、相手が佐藤耕平選手で本当にありがたく思います。佐藤選手、ありがとうございます!もう、もう、大分もらったから目が飛ぶしさ……びっくりしたよ。あんなつえー人がいるんだなって思ったら、まだまだ日本のプロレス界も捨てたもんじゃないよね。この三冠のベルト、もう来月で取ってから1年になる。今日勝ったから、もう1年経過ってことで、いいかな?いいだろ?……お?」
(※ここでヨシタツがリングに上ってくると観衆から失笑の声が漏れる)
ヨシタツ「諏訪魔、防衛おめでとう!(※まばらな拍手)俺が掲げる“王道ストロングスタイル”……超闘魂。これを確立させるために、今すぐそのベルトが必要になった。理由は……ここで話すと長くなるから、このあと俺のバックステージコメント、俺のSNSでチェックしてください。諏訪魔!俺が今三冠巻いたら、今のこの全日本の流れ……いや、この業界の流れ、ガラッと変えられるぞ?あと諏訪魔、この今の全日本プロレスの象徴、諏訪魔、お前だな。この王道ストロングスタイル、超闘魂を掲げる俺が、三冠取ったら、これは歴史的転換点になる。それに最近、俺と諏訪魔、お前とのシングルの対戦成績は、ヨシタツの3勝0敗だ!(※まばらな拍手)ここまで言われたら、お前引き下がれないだろう?次の三冠!この俺に挑戦させろ!(※さらにまばらな拍手)」
諏訪魔「ヨシタツよぉ、お前に3連敗してるっつーのは……汚点だよ。いいよ。三冠かけてその汚名をオメー、払拭してやるよ」
(※ヨシタツがリングを降りて去っていくと諏訪魔がその背中に向けて語りかける)
諏訪魔「……お前、全日本所属なんだからよ、お前、ストロングスタイルとか言うんじゃねーよお前。今日、三冠ベルト、6度目。防衛したんで、最後『全盛期だオイッ!』で締めたいと思うんだけど、皆さんいいかな?いいでしょ?言っちゃうよ?では皆さんご起立よろしくお願いします!ヨシッ!行きます!6度目の防衛を果たした俺と、後楽園に来てくれた皆さんは、全盛期だ!オイッ!」

<試合後コメント>

諏訪魔&芦野祥太郎&岩本煌史
諏訪魔「防衛した!きつかったな。あんなエルボー、ヘッドバット、食らったことないよ(苦笑)。頑丈だった、俺も。そこだけだ。紙一重だったな。あそこでもう意識飛んでいたら終わってたんだから。強い!あんな強い人いるんだね。もっともっとやりたいよ。しかも俺より先輩でしょ、この業界。でもあの人とやれてよかったな。当たれてよかった。感謝してます。なかなか当たれなかったんだよね、今まで。やりたかったんだけどね。巡り巡ってこうして当たるっていうのはプロレス界の不思議なところだなって思いますね。やっぱ三冠戦って特別な空間だな。強い相手とやれて夢のようでした。」

――三冠の価値を高める試合をしたいと戦前から言っていましたが?
諏訪魔「途中から半分意識が飛んでいるんだよね。それはお客さんに判断してもらうのがいいよ。自分で言えねぇな。何がなんだかわかんねぇんだもん(笑)。それが三冠戦なんだって気がしてます。」

――天敵と言われるヨシタツ選手が挑戦してきましたが?
諏訪魔「三連敗してるの?汚点だよ。あんな場で言われたら汚点が増すよね。ヨシタツがああして出てきたのはもう断る理由は何ひとつないね。伸ばしてやるから。あいつはバックドロップ使うんだよな。それも気に食わなねーんだ俺。あいつのストロングスタイルのバックドロップと王道の……王道って自分で言うのもなんだけど、全日本のバックドロップ。昔から言ってるからね。こだわりがあるって。その勝負をしてやりますよ。
まぁそれとさ、ちょっと言いたいことがあるんだよ。芦野いる?おい!芦野来い!なんかお前、試合で悔しい思いをしてるんじゃないの?お前の中にそういう気持ちがあるんなら俺はいくらだって協力するよ。お前が強くなるんだろうが、俺はそう思ってるし。俺はいくらでも協力したいと思ってるんだから。」
芦野「お願いします。」
諏訪魔「もう一人いるんだよ。おい岩本!岩本も来い!お前も一番ひどいよな。あんなんでいいんか?相当怒ってるだろう?あれはねぇと俺は思ってるよ。だからよ、お前だってやりたきゃやっていいんだよ!どうなんだよ!」
岩本「やります!やります!」
諏訪魔「そうだよ。そういう場を作ってくれてもいいんじゃないの。」
岩本「試合をあいつらとやらせてほしいです。」
芦野「やらせてほしいです。」
岩本「このままじゃ終われないです。あんな野郎に負けないです。ジェイク、お前は中途半端なんだよ。結果がすべてって陣でお前は何やってたんだよ。俺はチャンピオンベルトを巻いたぞ。この前落としたけどな。お前が陣で何やったんだ。しょうもねぇコバンザメ引き連れてよ。絶対に許さない。痛い目に遭わせてやる。」
諏訪魔「怒ってるな(笑)。いいよ、燃えてきた。俺も言っちゃおうかな。俺が率先して言ったら危ないからな(笑)。」
芦野「やりましょう!」
諏訪魔「よ~し、やろう!」

ヨシタツ
「王道とストロングスタイルを熟知したこの俺が、王道ストロングスタイル、超王道を確立する。かつて猪木さんがストロングスタイルを確立するにあたって、プロレスの王者として幾多の異種格闘技戦を行ってきた。俺もそれに倣います、3月のシリーズで俺は異種格闘技戦をやります。それにあたって、今も一応ベルトは巻いてるんだけど、それにあたって真のプロレスの王者の証。三冠が必要になった、急に。だから俺は三冠を巻いて、プロレスの王者として異種格闘技戦に臨む。そして勝利して、俺の王道ストロングスタイル、超王道というものを確立させる。ヨシタツ・キングダム、繁栄させる。ウィーキャンドゥーイット!ステイ・チューン!」

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