世志琥が日本武道館での岩谷麻優戦を前に「“スターダムのアイコン”って言われているうちは女子プロレスを世間に届けるのは無理。自分は女子プロレスを背負ってる」

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 18日、都内某所にて3月3日に日本武道館で開催される『レック Presentsスターダム10周年記念 ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA』の記者会見&調印式が行われ、岩谷麻優と世志琥が舌戦を展開した。

 世志琥(世IV虎)はスターダム1期生として旗揚げ戦から出場し、デビュー1年目から取り上げられた地上波番組で見せたコワモテな姿とAKBが大好きな姿のギャップ萌えで話題となり、一躍有名に。
 2015年に安川惡斗と世IV虎の確執が生まれ、新木場大会などで度々安川がつっかかっていくようになる。そして後楽園ホール大会で安川が世IV虎のプロレスに付き合わずにナックルを放ち、これで試合が荒れると世IV虎のマウントナックルにより安川が眼窩底骨折。この件に関してマスコミによる報道が過熱し、結果として世IV虎がこの試合を最後に引退することがスターダムから発表された。
 高橋奈苗(高橋奈七永)も同年スターダムを退団し、夏樹☆たいようとともにSEAdLINNNGを設立。世IV虎も同団体所属となり、世志琥として復帰戦を行い女子プロレス界を牽引。今年のコロナ禍において世志琥がTikTokで大ブレイクし、日本の女子プロレスラーの中でTwitterフォロワー数一位となると様々な地上波番組に出演。料理本を出版するなどプロレス業界外でも圧倒的な知名度を誇る女子プロレスラーとなった。

 2人の退団経緯もあってか、約5年半もの間両団体は接点を持たずにいたが、昨年12月のスターダム後楽園ホール大会に突如として奈七永&世志琥が乱入し「今日は喧嘩売りに来ました!」と宣戦布告。
 世志琥が同じくスターダム1期生の岩谷へ「オメーが女子プロレスのアイコン?笑わせんじゃねーよ。女子プロレスのアイコンだったら、久々にうちと、シングルでタイマン張れよ」と因縁を付けると、岩谷は「世志琥ちゃん、スターダムに出たいの?自分は10年間、ここのリングでスターダムを守ってきた。けど、あんたたち二人は、スターダムから居なくなった。ここのリングに上がること、そんな簡単なことじゃないんだよ」と一歩も譲らず。
 翌1月のSEAdLINNNG新木場大会では、お返しとばかりに岩谷率いるスターダム勢が乱入し、岩谷が世志琥との日本武道館での一騎打ちを要求。この大舞台中の大舞台の一戦を提示され、世志琥も満足げに応じる姿勢を見せていた。

 会見に出席した世志琥は「自分がスターダム辞めてから、一切スターダムのリングには上がってこなかったんですけども、自分が辞めたあとの岩谷麻優を、正直言って自分はまったく知らないです。だから“スターダムのアイコン”とか呼ばれてるのも自分からしたら不思議だよ。自分が知ってる岩谷麻優は本当にポンコツで、引きこもりで、練習もサボるし、本当に手がかかる奴だった。でも、そんな奴が“スターダムのアイコン”と呼ばれるまでになった。それを自分は今、体感したいなと思ってるし、生まれたところは一緒で、スターダム1期生で今生き残っているのが自分と岩谷麻優の2人しかいないし、ウチらにしか見せられない試合とかもあると思うんで。まぁ今の岩谷がどんなもんなのか、自分がスターダム10周年日本武道館で査定してやろうと思います。テメーら楽しみにしとけよ。そこんとこ、夜露死苦」と啖呵を切る。

 対する岩谷は「アイコンとして、女子プロレスのトップとして女子プロレス大賞を取ったり、実力も実績も残してきました。逆にこっちも試合見てないですね。お菓子作りしてるところしか見てない。TikTokの話題しかないから」と世志琥を挑発。
 これを受けた世志琥は「じゃあなんか世間に広めた?自分はそこなんだよ。女子プロレスを世間に広めたいから、女子プロレスをやってる。自分と岩谷麻優の試合を世間に届けたいから、自分はこの試合をやりたいと思ったの。まあ、“スターダムのアイコン”って言われているうちは無理でしょうね。自分は女子プロレスを背負ってるので。そこの違いをしっかり見せつけたいと思います」とプロレス界の外を見てきた知見を語った。

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