総合格闘技パンクラスが日本のスポーツ団体では初となる来場者をコロナから守る『飛沫可視化システム』を実施

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 総合格闘技団体パンクラスが新型コロナウィルス対策として、株式会社エコ革 京都テクノロジー事業部の協力のもと飛沫の拡散状況を一貫したプロセスで短期間に検証可能な『飛沫可視化システム』の実施を行った。

 パンクラスとは、船木誠勝と鈴木みのるによって27年前の1993年9月21日に旗揚げされた総合格闘技団体。8月23日に新木場・スタジオコーストにて開催予定だったパンクラス317が、選手の新型コロナウイルス検査陽性検出により開場10分前に中止。
 9月27日には無観客にてPANCRASE318を開催し、コロナに打ち勝つ大会としての開催継続に向けてクラウドファンディングを開催中である。
 https://camp-fire.jp/projects/view/321238

 9月27日の大会にて、会場の屋内空間をレーザースキャンし3Dモデルを作成。これを『飛沫可視化システム』に取り込むことにより、来場者の座席配置や空調設備を考慮した飛沫シミュレーションを行うことが可能となった。1カ所あたり2分弱で約220万点の点群データ取得し、約30カ所の点群データをIMUと独自テクノロジーを用いて合成し、屋内全体のデータを作成することで、1500名程度の観客を想定した安全性、最適配置、空調及び換気の検証を行っていく。


 この企画を行った背景として、新型コロナウイルスが今も各地で屋内の気流および換気条件に起因するクラスターが発生し続けていることがある。この新型コロナウイルスの影響が長期に及ぶことを見据え『withコロナ』を前提とした感染防止対策が必要とされている。感染症の感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染の3つとされ、新型コロナウイルスは空気感染と飛沫感染の間のマイクロ飛沫感染(エアロゾル感染)も大きな要因とされていることから、クラスターの防止には様々な粒子径の飛沫の状況を可視化し、室内の気流状況の課題を明確にするとともに、室内配置、空調、換気などの具体的な対策を実施する必要があるとPANCRASEの酒井代表は考えたとのこと。

 同会場で開催される次回大会は10月25日を予定。この大会には朝倉未来と王座戦を行った元THE OUTSIDER75-70kg王者のRyoが初参戦し滝田J太郎と対戦。かつてアイスリボン所属としてプロレスラー活動も行っていたTeamDATE武術四姉妹の末っ子である17歳の華蓮DATEが久々に参戦するなど注目度が高い大会となっている。

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