「しっかり勝つ!」微笑みの中に見えた堀口の闘志
(写真・文 フリーライター安西伸一)
7月26日(木)、都内渋谷で、7・29『RIZIN.11』さいたま大会で扇久保博正と対戦する堀口恭司が公開練習。
シャドーで軽快かつ力強い動きを見せると、報道陣の質問に答えた。
堀口はこの11日前に、空手の師匠である二瓶弘宇さんを亡くしたばかり。その事を聞かれると悲しみをこらえ、自分の勝利を望んでいた師匠に勝利を捧げて「試合が終わってから悲しめばいいかな」と、精一杯割り切って試合に集中する覚悟を語った。
近年の扇久保の情報は、仕入れていると言う。「TUFの試合とかも見ていたし、結構見てますね。(自分の場合は)戦略というか、自分の闘い方をどんな相手に対してもするというのが戦略なので。あとは相手の得意技とかをつぶすっていうだけですね」。
こうやって自分が勝つんだ、というのは見えているのかと尋ねると、「まあ、そうですね」とサラリと答えた。
自分以外の対戦で気になるカードがあるか聞くと、「やっぱメインじゃないですか? どっちが勝つんだろうっていう。ファン目線みたいな感じです(笑)」。
どちらが勝つと思いますか、答えづらいですかと聞いてみると、「う~ん」とうなったあと、「浅倉選手の方が勝つんじゃないかとは思いますけれど、やっぱ格闘技の世界、何が起こるかわからないので。まあ、そこを楽しみにしてます」と堀口。
当日はメインを浅倉カンナvsRENAに譲ることになったが、それは全然気にしていないとの事。「毎回メイン、自分だったじゃないですか。(それよりも)しっかり勝たないと」。
静かに微笑む堀口の表情の中から、闘志が伝わってきた瞬間だった。
修斗から闘いの場を移し、5年ぶりに実現する扇久保との対戦は、国内フライ級の頂上決戦とも言われるカード。
果たして勝者は?! 注目の一騎打ちだ。