横須賀ススムから岩本煌史が悲願の世界ジュニア王座奪還!ススムは「本当に最高のキャリア22年で最高の気分を味わうことができました」と全日本プロレスに感謝

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 25日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレスが『2020 SUMMER ACTION SEREIS ~ReOStaff株式会社 presents~』を開催し、岩本煌史が横須賀ススムを破って世界ジュニアヘビー級王座を奪還した。

 世界ジュニア王座は昨年6月に亡くなった青木篤志さんが保有していたが、王座防衛期限である半年間は王者として認定し、その後新王者決定戦を制したDRAGON GATEの横須賀ススムが王座を戴冠。青木さんの盟友である佐藤光留らを制して3度の防衛を続け、ついに全日本ジュニアを背負う所属選手である岩本が相対した。


 全日本プロレスに強いリスペクトを持つススムは、ジャイアント・バックブリーカーなど普段は使わない引き出しも開けて岩本の背中へ一点集中攻撃をかけ、ジャンボの勝ち!での決着を狙うが、岩本がカウンターの一本背負いで切り返し、場外での大外刈りなどで猛攻。
 ススムも岩本のガードを吹き飛ばす威力のジャンボの勝ち!からジャンボの勝ち!固めと畳み掛けるが、岩本もラリアットで対抗し、これに打ち勝った岩本が孤高の芸術で叩きつけて3カウント。

 勝利した岩本にはベルトが手渡されるものの、ススムは岩本の手中のベルトに触れると、その腰にベルトを巻いて岩本の勝利をたたえた。
 そしてススムが去った後には今年のあすなろ杯で全勝優勝を果たした田村男児が挑戦を熱望。これに対して岩本は「確かに無観客の期間でお前の成長は凄まじかった。誰が見てても分かっていたし、近くにいる俺らだって目に見えて分かった。そして俺は無観客試合になる前の田村男児としか俺は戦ってないんだよ。無観客の期間で成長してあすなろ杯全勝した田村が俺は相応しいと思う。勝負しよう」と快諾し、しっかりと握手を交わした。

 バックステージに戻った岩本は、「やっと、やっと、やっと、やっと!世界ジュニアのベルトを全日本プロレスに、そして俺の腰に、1年2ヶ月ぶりに取り戻した。本当に今まで色々あったし、悔しい思いしか残ってないからね、世界ジュニアは。初戴冠して防衛回数ゼロ。2回目戴冠して、防衛回数3回。今日3度目の戴冠で『また岩本か』って言うやつ、少なからずいるだろうけど、だなんもしてないんだよ。俺は。世界ジュニア取ってなんもしてない。前に新木場で児玉裕輔とシングルマッチをしたあとに、児玉は『全日本ジュニアに新世界を作る』って言ってた。俺がまだ作ってないんだよ。俺が作るんだよ新世界は。俺はこれからこのベルトとともに全日本プロレスジュニアで新世界を作り上げていく」とその熱い思いを語った。
 そしてススムについては「横須賀選手とは戦っててメチャクチャ気持ちいい選手なんで是非に全日本プロレスに出て欲しい、戻ってきて欲しい」と語り、ジュニアのリーグ戦や時タッグリーグへの参戦などを呼びかけた。

 対するススムは、「これで全日本プロレスとお別れだと思いますけど、とりあえず自分が小さい時に憧れた団体に出て、むかし見ていた世界ジュニアのベルトを巻いて、こうして全日本のリングに上がれて、本当に最高の、キャリア22年で最高の気分を味わうことができました。またチャンスがあれば、お客さんが望んでくれればまたこの全日本プロレスのリングにふらっと帰ってきたいなと思います。気持ち的には次回の大会、青木さんの(追悼)大会にチャンピオンとして戻ってきたかったですけど、岩本選手がそうさせてくれなかったということですね。逆にそれを嬉しく思いますし、全日本プロレスにとってそれがいい方向になるのなら、全日本プロレスに上げてもらったことを返せたかなって」としみじみとその胸中を語った。

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